『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』をほとんど読み終えた。面白いところを「つまみ読み」。
150頁。ローマでは本屋がおおはやりした。そしてビブリオマニアへの揶揄もはやった。雄弁家で雄弁術の教授だったアウソニアスは4世紀の後半に、「文芸愛好家よ、あなたは本を買って本箱を一杯にする、それによって教養が高められ、学問が身についたとあなたは考えるのか?…」と風刺詩を書いたらしい。耳が痛い。
173頁。若き日の勝海舟は一揃い売価60両の蘭和辞書58巻を、年10両で借り出し、半年で筆写したが、10両を払えないため、残りの半年でもう一揃い筆写し、それを売って金を作ったという。きっと、辞書は頭に入ってしまっただろう(*^^*)
180頁。ツキディデスの『戦史』は巻子本にしたら長さ80メートルになっただろうという説がある。普通なら巻子本30本。著者の推測によると、巻子本は一巻12万円。すると『戦史』は360万円か?金持ちが買ったので大丈夫だっただろうとの話。
とすると、耳が痛いどころの話ではなくなる。
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高遠弘美先生の『物語 パリの歴史』(講談社現代新書)が届いた。おもしろそうだ。懐かしい場所の写真もたくさん載っているようだ。早く読みたいが、明後日の月刊ALL REVIEWSの対談の課題本が、明日しか手に入らなさそうなので、こちらが優先。『物語 パリの歴史』はその後、ゆっくり読もう。
その後図書館から連絡が入り、『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』ももうじき読めるようになるそうだ。どうしようか。嬉しい悲鳴。
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