2020年1月1日水曜日

鶴見俊輔は体が弱かったのに活躍ぶりはすごい(『鶴見俊輔伝』(新潮社))

2020年、今年もこのブログをお読みください。

年賀状も出さないとね。

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昨夜は紅白歌合戦から途中で離脱。寝床で『鶴見俊輔伝』を読む。今朝は半分手作りおせちと雑煮を食べ、少し酒を飲んで、こたつで昼寝しながらまた読む。
(紅白離脱したので、竹内まりやの『いのち』を聴けず、少しザンネン。)

144頁。徴兵されるよりは、と海軍に入る。1943年。

148頁。月給の3分の2は母親に送金。3分の1は任地ジャカルタで本を買う。オランダの植民地だったので欧州の書物がたくさん古本屋にあった。ストリンドベリ全集、ショーペンハウエル全集、ハヴロック・エリス、エピクテトス、マルクス・アウレリウス、セネカ、老子、カール・マンハイム、マリノフスキー、オルダス・ハクスリー。BBCを聴いていると(これもシゴト)、エリオットの『フィネガンズ・ウェイク』の講義で、聞き惚れたりした。

169頁。復員後、母親が貯めていてくれた月給と、退職金(あったのか?)をあわせた金を資金として、雑誌『思想の科学』を立ち上げた。創刊メンバーは他に、渡辺慧、武谷三男、都留重人、丸山眞男、武田清子、鶴見和子。

(武谷三男については、以前、このブログでも書いた。埒もない愚痴だけれど。
https://hfukuchi.blogspot.com/2018/04/blog-post_23.html

217頁。桑原武夫に京都大学に誘われた。東工大にも、宮城音弥に誘われた。先に声をかけてもらった京都大に行くことにした。桑原武夫の政治力。1948年。月給6400円。

218頁。最初の大著『アメリカの哲学』を1950年に世界評論社から出版。もともとは真善美社から出す予定だったがここがつぶれたから。もっとも世界評論社もすぐつぶれた。書名を『プラグマティズム』として、河出文庫で再刊。河出もつぶれて、『プラグマティズム入門』として現代教養文庫で再々刊。
(こうみると、今も昔もカタイ本の出版は難しいものだ。出版業の「危機」は昔も今も変わらないのだろう。)

223頁、228頁。(なつかしき京大カードを使う話が出てくる。実は、この本を読みながらも、私は京大カードに、ポイントをメモしている。昔、(多分40年くらい前)に買ったカードのストックがまだあるので。今でも、B6のこのサイズのカードは売っているようだ。)

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元日恒例のウィーンフィルの演奏会中継を観るので、今日はここまで。

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