吉田健一『時間』を読みつつあるが、案の定よくわからない。これは楽しいことなのだが、どうわからないか解明したい。
文芸文庫版の表紙 |
一文一文はそれほど難しくない。最近の若い読者によくあるであろう、正字正仮名に対するアレルギーもない。それなのに、各章を読んだあと本を閉じて、何が書いてあったかを思い出そうとすると、かすかな記憶しか残っていない。
まずは、なにか手がかりを得ようと、「目次」を作ってみることにした。そもそもこの本には「目次」がない。その原因を考えてみるのも面白そうだが、その前に簡単な目次を作ってみる。目次各項の内容を考えるのはまだできないので、章の最初の字句を拾い出すことから始める。頁数は新潮社版による。
1 冬の朝 3(頁)
2 今人不見古時月 21
3 今の時代 39
4 パスカル 57
5 空間 75
6 具體的
7 もし時間といふものがなければ 111
8 時間と空間の関係
9 厳密に言えば 147
10 戰前 165
11 忘却 183
12 人間 201
少しだけ、吉田健一が何をテーマとしようとしたかが分かるような気がする。
時間はかかるが、引用されている固有名詞などの索引を作ると、もっとよかろう。
このあと、抜書作戦とともにやってみる。
ところで、新潮社版の本の帯が残っていたので、見ると「吉田健一の源泉のすべて 人間が人間であることの根源に関わる”時間”とは……」とある。漠然としすぎている。
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CMプロジェクトの今月の記事の材料を思いついた。
(1)自発的行動を促すのは時間がかかる
(2)挨拶と会話と行動への誘導
明日もう少し詳しく書いてみる。
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