朝読書。
植草甚一の『ポーノグラフィー始末記』の冒頭の40ページほどを読んだ。『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を読む参考として。
「禁じられた文学始末記」という文章に、オリンピア・プレスの前身であるオベリスク・プレスで、ジロディアスの父ジャック・カヘーンがヘンリー・ミラーの『北回帰線』・『南回帰線』を最初に出版したとある。
「オリンピア・プレスをめぐって」には、植草甚一が訳した『ピンク・トゥ』というチェスター・ハイムズの娼家物語についての記述もある。昨日探したZ-Libraryなどで探して、「さわり」だけでも読んでみよう。
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この装丁も素晴らしい |
横道への深入りは少しだけにして、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』続きを読む。『ライ麦畑でつかまえて』をもっとおもしろくしたような雰囲気になってきた。
1941年12月。ルーズベルトが宣戦布告。二人は寄宿制学校の冬休みにニューヨークへ。ナイトクラブに入り浸る。
映画も観た。『市民ケーン』は嫌い。ミュージカル映画が良い。フレッド・アステア、ジェームズ・ステュアートがお気に入り。マルクス兄弟。ベティ・デイヴィスなどの女優陣にも憧れる。ディートリッヒやガルボが好みの「人」もいる。ダリも登場。金と権力の亡者の政治家達には興味なし。
ノエル・カワード、コクトー、ウォー、オスカー・ワイルドを好む。たとえば1945年の『ブライズヘッドふたたび』。
この付近は、並行して読んでいる『最終飛行』と話が交差していて、興味深い。サンテックスの奥様コンスエロは絵を描くが、友人はダリ他のシュールリアリストたち。
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このあと「私」は遺産で立派な書庫付きの家を手に入れるようだ。羨ましい。
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しかし今日は夏風邪で発熱したという孫の世話に行かなければならなくなった。発熱後24時間以上たたないと保育園では預かってくれないのだ。共働きの人たちは(息子たちもそうだが)大変だ。親の出る幕があって孫にも会いたいし、いいのだが、親の手助けがない人たちは苦労しているだろう。
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