2010年9月8日水曜日

研修で久しぶりの手ごたえ

 久しぶりに研修を実施しました。「要件定義」を題材とし、ペルソナ法をテーマとした研修です。過去何回か同一の研修にサブ講師として立会い、今回は初めて独力で実施しました。
 準備は当然しっかり行い、当日は準備したことを話し、演習も筋書きに従い行ってもらいました。なんとか無事に終了し受講者のかたがたの感想もみな好意的だったので、正直言ってほっとしました。翌日はどっと疲れが出て何も手につきませんでした。
 研修実施中に気づいたのですが、だんだん「乗って」くると、準備した以上の「良い?」話をしていることがあります。われながらうまいストーリー展開でしかも説得力のあることをしゃべっている。こんなに俺は上手なインストラクターだったかな?と驚く瞬間があるのですね。場の雰囲気と教材と準備作業のおかげといえますが、なによりも受講者のこのようなことを聞きたいという意欲が伝わってそれに答えようとして、うまくいったときにこのようなハイな状況になることがあるのです。夏ばて気味で、体力的には少し不安がありましたが、それもこのような状況になると克服できると再認識しました。
 このようなトランス状況になるためのノウハウをまとめてみたいとも思います。たとえば小説家が書いているうちに、自然と登場人物が動いてくるときがあるとおっしゃることがありますが、それに似ていますね、「登場人物つまりペルソナ」がうまく動いてくれることで要件定義の材料となる「シナリオ」がリアルに出来上がるという意味でこの研修のテーマにもつながります。「書くこと」で自分の脳が普段以上の発想をしてくれる...そういえばマインド・マップもこの研修で使ってみましたが、目指すところに通じるところがあります。
 また、このような形で研修を実施したいのですが、なにせ不況で、なかなか機会に恵まれないのがぜいたくな悩みです。

2010年9月5日日曜日

「理学部→医学部→60歳で文学部 京大3回合格の体験記」記事への不満

 なかなかすばらしい方の記事が見つかりました。
http://www.asahi.com/national/update/0904/OSK201009030193.html?ref=rss

 しかし、ご本人ではなく、記事の浅薄な書き方には不満です。
 試験合格は、ご本人にとっては手段に過ぎないはずなのに、合格が自己目的化した書き方になってしまっている。本来この方が、何を求めて大学再々入学を目指したのかを掘り下げてほしい。