2022年6月30日木曜日

『鹿島 茂「PASSAGE活用術」講座』を視聴し、その後エヴェレスト山頂近くの「架空」避暑へ

 『鹿島 茂「PASSAGE活用術」講座|著作のオンライン展示即売会も!』というYoutubeイベントを視聴しました。もともとは月刊ALL REVIEWSという、友の会会員限定のイベントですが、今回は特別に一般公開されています。

下記のリンクのページから視聴できます。

https://allreviews.jp/news/5895

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の本質を語って頂いたので、棚主兼PASSAGEスタッフとしてはありがたい限りです。今後棚主のコミュニティが発展するだろうとのコメントも追加でいただきました。私としては、棚主だけでなく、本を購入した人や出版社、他の共同書店、書店なども含めた一大コミュニティを育てることに尽力したいと思います。

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熱中症と夏風邪の恢復期なのですが、こんなときは肩のこらない読書が一番です。今回は『神々の山嶺』、1000ページを2日間で読みました。毎年7月下旬の最も暑い時期は、「架空」避暑と称して、涼しい場所(ダヴォスやハワイなど)にちなんだ本を読んでいるのですが、今年は6月末にしてこの猛暑、エヴェレスト山頂付近の記述を読んでいるとまさに「架空」避暑そのものです。

ただし、エヴェレスト初登頂に関する謎、マロリーの事績に関して興味が猛然と湧いてきて、それにより「熱く」なってしまったのは、誤算でした。ともかく、今日図書館で2冊借りてきたのはその関連本です。

『ヒマラヤ名著全集 3 エヴェレストへの闘い』(あかね書房)

『そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記』(文藝春秋)


他に以下の5冊も予約しました。これだけマロリーに関する本がある、人気があることは今まで知りませんでした。



2022年6月29日水曜日

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に出店し、本を販売することで可能となる出版・流通のルネッサンス

先日〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の書棚L'orageさんで購入した、夢枕獏さんの『神々の山嶺』(2000年 集英社文庫版)を読みおえました。ラストでは感動で涙が出てきました。

何よりも雄大なストーリーが素晴しいのですが、ネタバレせずに紹介するにはまだ(自分の)元気が足りないので、印象に残つた文章を少しだけ書き抜いてみます。


下巻339ページ。

「山に登るというのは、あれは、自分の内部に眠っている鉱脈を捜しにゆく行為なのかもしれない。あれは、自分の内部への旅なのだ。」

下巻519ページ。

「シーシュポスじゃない人間がこの世にいるのだろうか。」

シーシュポスの歩みを続けることは困難ですが、実は生きていれば誰でも多かれ少なかれ毎日やっていることだろうと、私は思います。

この本を読み終えると、新田次郎の本も読みたくなってきます。昨日ブログに書いたように、マロリーについては先に読んでおきたいです。

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ところで、この本は〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で入手したものですが、あまりに素晴しいので他の人にも読んでもらいたいと思い、自分の書棚に近いうちに搬入して、売りたいと思います。お安く購入させて頂きましたが同じ値段で。

金銭に換算するとわずかな経済効果しかありませんが、この本の素晴しさ、この本が読む人に喚起する感動は正にプライスレスで、読み継がれていけば莫大な精神的経済効果をよびおこします。

過去の偉大な本はその金銭的価値でなく、無形の価値によって流通し、そのことによって人類の進歩がもたらされたのだと確信しています。それを少しでも助けることが、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に出店し、本をやり取りすることで可能となるなら、素晴しいことです。出版・流通のルネッサンスへの希望も湧いてきます。 

2022年6月28日火曜日

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の書棚はそれぞれ無限の空間を内蔵している


先日〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の書棚L'orageさんで購入した、夢枕獏さんの『神々の山嶺』は文庫本ながら上下巻合わせて1000ページ強の、それこそエヴェレスト級の読み応えある本です。下巻の200ページまで読み進めました。クライマックスは近づいています。

1924年6月にマロリーとアーヴィンはエヴェレスト登頂に成功したのではないか?という仮説をめぐって描かれた物語です。読んでいると「酸素ボンベ」が欲しくなるほど、息詰まる記述。人間の身体はそこまで鍛えて強くなれるのか。若ければそんな訓練もしてみたくなるような、魅力のある筆致です。

明日には読み終えられそうですが、このあと、昨日書いた『マナスル登頂記』と『エヴェレストをめざして』を読み直すよりも、マロリーのことを書いた以下の本を国会図書館デジタルコレクションで読みたくなりました。

『ヒマラヤ名著全集 3 エヴェレストへの闘い』(1967年 あかね書房)


念の為、図書館をあたってみたら、蔵書にあったので、即予約しました。昔は登山に関する本も人気があったのですね。この関係の本も〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の私の書棚に入れることを検討します。小さな書棚が無限の広さに膨れ上がりそうです。 

(追記:以下の本も図書館で予約しました。ドキドキです。

『そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記』 )

2022年6月27日月曜日

ともかくこの頃の読書は〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉を中心にめぐる

 先日、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の平台で行われた「どうぶつ会議」フェア。そのアイデアを思いついた棚主の方はもちろんケストナーの『どうぶつ会議』が頭にあったと思います。岩波書店から1954年に刊行された本は、子供の頃の愛読書だったと記憶しています。戦争に反対するという思想をこどもにもわかりやすく教えてくれるこの本は、戦後の名著であったし、この思想が現在軽視されているのは残念なことです。

そのケストナーの『終戦日記一九四五』が酒寄進一さんの新訳で今月、岩波文庫として出ました。『トーマス・マン日記』の内容と比べてみたくて、注文していたのが、本日届きました。読むのが楽しみでもあるし、怖くもあります。旧訳とも比べてみたく、図書館で高橋健二(!)訳も予約しました。

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単なる夏風邪(または孫と同じプール熱)という病気中なので、娯楽作品が読みたくて、これも〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で入手した『神々の山嶺』(かみがみのいただき)は、上巻の半分まで読みすすみました。夢枕獏さんのストーリー展開が素晴らしいのですが、背景となっているエヴェレスト初登頂の謎にも不思議にひかれました。この謎の「魅力」を際立たせるのが、やはり、子供の頃に読んだ、

ジョン・ハントの『エヴェレストをめざして』(1954年 岩波少年文庫)

これも20歳のころの自宅火事で焼けてしまい、忘れかけていましたが、今夜、国会図書館デジタルコレクションで見つけました。

装幀はもっと地味だったかも

この頃ワクワクしながら読んだのが他に2冊あります。

『マナスル登頂記』(槇有恒他 1956年 毎日新聞社)と

『南極越冬記』(西堀栄三郎 1958年 岩波新書)。

後者は最近(2018年1月)に図書館で借りて読みました。

https://hfukuchi.blogspot.com/2018/01/blog-post_23.html?q=%E5%8D%97%E6%A5%B5%E8%B6%8A%E5%86%AC%E8%A8%98

『マナスル登頂記』と『エヴェレストをめざして』は、『神々の山嶺』のあと読み直します。

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今日は〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉のお店番予定をまた代わっていただき、かかりつけ医にまた行って喉の炎症を直す薬を貰ってきました。早く直って欲しいが、ゆっくり読書ができるのは嬉しい。この機会にいつでも「ゆっくり」読書を楽しめるような境地を自分のものにしたいと思います。新しい本ももっと読みたいです。

2022年6月26日日曜日

『アシモフ自伝』をはじめとするアシモフの「日記」類は年をとってからも書く方法を示唆してくれる

https://hfukuchi.blogspot.com/2016/12/blog-post_7.html?q=%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95+%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0

この2016年12月7日のブログの内容を読むと、さっきシャワーをあびながら考えたこととほぼ同一です。

いま、体力が落ちているのですが、こんな時期でも「書くこと」を続けるためには、老境に達したアシモフが考えたように、エネルギーをあまり使わずに書ける方法を考えるしかないでしょう。

好きなこと「読書」中心の生活についても、同じようなことが言えそうです。体力が落ちていても読み続ける方法、それを先日買った『堀辰雄全集』を参考にして考えたいです。

2022年6月24日金曜日

前立腺検査記(ご心配いりません)

毎年末に忘年会を兼ねた人間ドック入りを元会社の先輩としています。毎年たくさん指摘事項がありますが、年に1つくらいはクリアしようとしています。今年は「前立腺肥大気味なので、PSA検査を勧める」という指摘事項をクリアすることにしました。4月にかかりつけ医で血液検査をしたところ、値が4.75でした。4以上が異常ですから、泌尿器科で精密検査を受けました。先週金曜に予備的に受診すると、症状的には前立腺肥大と思うので、翌週エコー検査と尿の出かたを調べようということになりました。

重症ではなさそうなので、今日、気楽な気持ちで出かけました。検査前2時間はトイレに行ってはいけません。膀胱にたくさん尿がたまっている状態が検査に必要です、といわれました。

病院で受付後、エコー室の前に呼ばれ検査技師の方に、大丈夫か?(貯まっているか)と確かめられ、もちろんと胸を張ってベッドに上がりました。

ところが、超音波エコーでみると、尿がほとんど膀胱にたまっていないとのこと。

水分とって来いと一たん外に出されました。30分かけろとも。「いろはす」555mlを一気のみしました。15分位で戻り、大丈夫と自己申告し、検査再開。

水を飲みながら見上げる空にオスプレイが(怒)

ところが、技師さんは最初は首をひねられて、まだたまっていないですとおっしゃる。いや、あんなに飲んだのでそんな筈はないと押し問答。エコーで胃をみると、水と空気の境がキラキラして綺麗だそうです。

そのうち、膀胱にも急にたまってきました。大きくなってきました。これで検査ができました。尿意も増してきたので、たまらず尿の流量検査に移らせてもらいました。単位時間あたりの尿量を自動的に測り、それをすぐクラフにしてくれるキカイです。エライ。数学で習った積分の図解そのものです。

その後事後のエコー検査もすませて、医師の診察待ち。

診察前にもう一度トイレに行ってしまいました。どうも緊張するといっそう出が悪いようです。

さっきは緊張していたのが、診断結果をきくのが楽しみになってきました。

となりの救急処置室には次々と救急車で患者さんが運ばれてくるので笑っていることはできません。

15時55分、病院にきてから2時間で、やっと先生の診察開始です。

以下、結果。

前立腺は少し腫れている。しかし悪性ではなさそう。前立腺の腫れを抑える薬と、前立腺内の筋肉の力を弱める薬を出す。まれに肝臓に影響することがあるので、1ヶ月後に血液検査をする。そこでOKならその薬を続ける。とのことでした。きちんと検査に来る人に、悪性の人はほとんどいませんともおっしゃいました。ついでに、尿が出きるまで1分かかっている、若い人の3倍以上だそうです。ショックです。

一安心し、会計をすませ、帰りに薬局で薬をもらい、家に帰ってコーヒーをのみました。

病院は歩いて5分のところにあります。尿のたまるキョリではないのが敗因でした。(*^_^*)

ところで毎日飲むべき薬がいろいろとりまぜて8種類になってしまいました。管理が大変です。 

2022年6月23日木曜日

堀辰雄を読みはじめたのは中学生のころかもしれません

 昨日届いた『堀辰雄全集』の第四巻559頁に「芥川龍之介論」が収録されています。解題によると昭和4年3月に提出された卒業論文です。冒頭に、「批評する事は他人の作品を通じて自分自身を表現する事であります。……芥川龍之介を論ずるのはそのやうに僕にとって困難であります。」とあるように、近しかった、しかも、亡くなって間もない恩師を批評するのは大変だつたでしょう。でもこれを書くことにより、芥川のように生き急ぐのでなく、じっくりと少数のテーマを追い求めることにした掘辰雄の生活が定まったことはよろこぶべきことだったかも知れません。

ところで私はいつごろから芥川や掘の作品を読んでいたのか、二人の師弟関係に気付いたのはいつからか考えてみました。すぐには思い出せず、若い頃どの本でこの二人を読んだのかを調べてみました。

芥川龍之介の春陽堂版全集は昔から持っていて、奥付を調べると1966年発行です。高校生のときに自分で買った記憶があります。


堀辰雄については1954年発行の『現代日本文学全集. 第43 (梶井基次郎,三好達治,堀辰雄集)』筑摩書房を読んでいたのですが、これは父親が全集を買ってくれてあって、応接間に並んでいたのを覚えています、大学入学直後に自宅が火災に遭い、焼けてしまいました。今持っているのはその後日吉の古本屋で買ったもので、1973年発行です。1954年版はいま、国会図書館デジタルコレクションの個人送信でよめるようになりました。



この「堀辰雄集」の末尾の年譜を読むと、芥川と掘の師弟関係が書いてあり、作品の「聖家族」を読む堀から見た心理まで書いてあるので、そんなものかと思った次第です。

大学時代から就職し、結婚する頃までは、どうも堀辰雄の生き方を真似していた気もします。

今回『堀辰雄全集』を入手でき、楽しめるようになったのは、これらの素地のおかげです。

2022年6月22日水曜日

堀辰雄の蔵書目録と『稀書探訪』と〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉

『堀辰雄全集』が届きました。月曜日に神保町澤口書店さんで購入したものです。もちろん古書で2万円でした。送料込みの価格で、状態も良いので、良い買いものと思います。筑摩書房版です。


今どき全集か、と言われそうな気がします。この全集は1977年から刊行されたものですが、当時の私は入社5年目で忙しく転勤もあったりして、学生時代から好きだった堀辰雄の決定版とも言える全集を買って読む余裕がなかったのです。金銭的な余裕や時間的余裕だけでなく、精神的な余裕がなかったのが大きな理由でした。

45年後にこの全集を買うことができ、美しい装幀(岡鹿之助)の本を拾い読みしていると、若いころの自分が戻って来るような気がします。一方、この45年の生涯も愛おしく思えるのが不思議です。


別巻2の末尾に、堀多恵子さんの筆になる「蔵書目録」があります。新しく建てた書庫に本を分類して入れ、病床から堀多恵子さんに指示をして必要な本を持って来てもらうために、作られたものです。その「見出し」をながめると、最近手に入れた『稀書探訪』の序文に鹿島茂さんが書かれたことを思い出します。


「分類」によって「アルものを集めて、ナイものをつくり出す」という鹿島茂さんの考えと同じようなことが、はからずも堀辰雄の「蔵書目録」に見て取れるのです。

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で、棚主さんたちが持ち寄った「アルもの」つまりいろいろな本たちが、360の書棚にあつまると今までこの世の中には存在しなかった「ナイもの」が、忽然とあらわれるのも同じことなのだなと、一人で感心しています。

夏風邪でこの2日間は寝たり起きたりしていましたが、明日からはもっとシンケンに読書をしたいものです。 

2022年6月21日火曜日

寝込んでいます

今日は、以下のツイートをしただけです。

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昨日は『臨床読書日記』、

今日は『西蔵放浪』が旅立ちました。

ありがとうございます。

実はいま夏風邪で寝込んでいるのですが、売上メールを受け取ると元気が出てきます。 

2022年6月20日月曜日

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉を中心に読書生活はまわっている

本日(月曜日)は12時から15時まで、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉でお店番を行いました。有名出版社の編集部の方々がお店を見にいらっしゃいました。棚主になっていただけるといいなあと思いました。

15時に店を出てすぐに、自分の書棚を目立たせようとLEDランプを設置することを思いついたので、近くのダイソーで見つけたものを設置してみました。実は設置して眺めてから気づいたのだが、仏壇のお灯明代わりに使うものらしい。2個セットでした。少しクラシックすぎる形なので、別のオブジェと一緒に飾ることを検討することにしました。たとえばパリで買ってきたエッフェル塔のオブジェとか、綺麗な色のコップとか。

軽い食事をパン屋さんでとり、古書会館に向かいました。なにかフェアをやっていないか見に行ったのですが、今日はお休みの日でした。まあ、初めてなので、場所がわかっただけでも良しとします。古書即売展一覧という紙を頂いてきました。

ついに意を決して、澤口書店へ入りました。3ヶ月ほど神保町に行くたびに見に行っていた筑摩書房版の『堀辰雄全集』を購入するためです。補巻も含め11冊、2万円です。とても持って帰れないので自宅に送ってもらうことにしました。1万円以上の買い物の場合、送料はお店持ちです。ありがたい。明日、発送なので水曜か木曜には届くでしょう。楽しみです。置き場所があるのかと、帰ってから配偶者に笑われました。なんとかします。この全集はたしか1977年ごろに出版されており、その頃から欲しかったのですが、ついに45年ぶりに購入できたことになります。感無量です。

出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)

夕方6時40分ごろから、NHK総合TVの首都圏ネットワークという番組内で、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の紹介がありました。6分ほど。よくまとまった内容で、明日からお店に来る人が増えるのは確実と思います。忙しくなりそうです。 

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉を語るために必要な、「図書館」を描く本たちとは

金子光晴の『どくろ杯』と『ねむれ巴里』を羊葉文庫さんから購入しました。これから読むのですが、先のことを心配すると、つまりもっと金子光晴の自伝的作品を読もうとすると『西ひがし』や『マレー蘭印紀行』などがあるのだそうだが、PASSAGE内で考えると鹿島茂さんの出品されている、『金子光晴全集』を入手するのが早道かと考えてしまいます。

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PASSAGEの意味付けを考えていると、避けて通れないのがブローティガンの『愛のゆくえ』です。この本も含むような「PASSAGE書店の意味付けを考える際に読む本」という書棚を作るとすると、この本や、「シェイクスピア書店」をめぐる本を入れなければなりますまい。

他に思いつくのは村上春樹さんの『ふしぎな図書館』かしらん。6月24日にPASSAGE店内で開く予定のALL REVIEWS友の会の「推し本を語る読書会」のテーマとしてこれは良さそうです。

 

2022年6月19日日曜日

無心な子供には大部分の猫も犬も大人の対応をするようだ

孫とその父親が10時半にやってきて、今夜はお泊りなので終日お付き合いできて、嬉しかったが、しんどい一日でした。なんとか(二人共!)寝てくれたので、手短にブログを書くことにしました。


自宅は共同住宅なのですが、近所に地域猫が10数年いて、ご近所のアイドル猫になっています。昨夜、今日は孫が来るとつたえておいたので、孫と散歩していたら、挨拶に来てくれました。知らない人には絶対に体を触らせないのですが、孫が無造作に触ったら、緊張しながらも我慢してくれました。


そのうち、横になってくつろいで触らせてくれたので、孫は大喜びでした。でも、ほどほどのところでやめさせて、戻って(孫の)手をよく洗わせました。

孫は、犬も大好きなようです。全然怖がらないで寄っていくので、ちょっと心配したりします。

2022年6月18日土曜日

ALL REVIEWS友の会・執筆研究部の『文体の舵をとれ』の月例勉強会はもう第6回を終えました

 ここ、いい。国会図書館内の電子展示会「近代日本人の肖像」

このページは内田百閒ですが、他にもたくさん肖像があるようです。

https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6240

「ご利用について」はここ。

https://www.ndl.go.jp/portrait/about

一部抜粋。「リンク このコンテンツへのリンクは基本的に自由です。

コンテンツの転載 電子展示会「近代日本人の肖像」に掲載している肖像画像は、著作権保護期間が満了したものを利用しています。画像の転載等のご利用にあたって、国立国会図書館への申込みは必要ありません。
ご利用にあたっては、出典の記載をお願いいたします。詳しくは「電子展示会利用規約」をご一読ください。

(出典記載例)
出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)
 」

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午後、ドキドキしながら近所の中規模総合病院の泌尿器科へ。先日の検査でPSA値が少し上がったため。初診なので簡単な尿検査しかやりませんでした。でも先生はPSA値が大したことないし、以前(5年前)のCT検査では前立腺肥大はまだ顕著でない。時々頻尿という症状から見ても軽い前立腺肥大だろう。次回尿の出るスピードの検査をおこない、もう少しはっきりすれば、投薬を行います。とのことでひとまず安心しました。

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夜はZOOMでALL REVIEWS友の会・執筆研究部の勉強会。以下はその報告書の一部です。



第6回「文舵会」無事終了しました。お疲れ様でした。

参加者:5名(一名増加しました。\(^o^)/ )

日時:6月17日20時30分〜22時45分。

内容:『文体の舵を取れ』第6章の練習問題(人称・時制を変えて「時間飛躍」を書く)を実施。

・各人の個性と書くテーマによって一人称と三人称の使い分けが必要であることが理解できた。どちらかが好みということはある。

・時制については必ずしも十分な理解に達したとは言えない。日本語の性格(時制が曖昧?)にも起因する。

・「時間飛躍」を明確に表す工夫が必要ではあるが、上級のわざとしては、あえて飛躍前後をぼかすやり方もあろう。必ずしも段落分けなどが必要とも言えない。熟練者なら内容で十分表現できる場合もある。

・回答はみな力作揃い。短編小説の域に達しそうなものも散見。

・論評の途中で出てきた作家、作品。

瀬戸内寂聴『場所』。

村上春樹、例えば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『騎士団長殺し』他。

辻邦生『海そして変容 パリの手記1』。

ヘミングウェイ、他。

・次回は練習問題⑦視点の問1から問4まで。追加問題は行いません。

☆引き続き、新規参加者・オブザーバーをお待ちしています。

以上です。

追加があればご自由にどうぞ。(というかぜひ追加コメントしてください。) > 参加者様


2022年6月16日木曜日

並行で読むのは5冊ぐらいが限度かもしれません

『科学者は戦争で何をしたか』を少し読みました。かなり耳が痛くなることが書いてあるので、毎年の花粉症の後遺症でまだ、耳鳴りがしている身にはきついようです。少しずつ読みすすめるようにしたい。アインシュタインが原爆製造に手を貸し、その原爆が本来の(ナチス対抗という)目的ではなかった日本に落とされたことを湯川秀樹にあやまったというエピソードも書かれていました。

『ルビコン・ビーチ』。第一部でかなり難航したが、いま読んでいる第二部はわかりやすい(ような気がしています)。ストーリーを追えるという意味で「わかりやすい」のだが、そのストーリーが何を示唆しているかはわかりにくいです。わかりにくても読ませるにはストーリー展開を工夫すべきということがわかって嬉しいと、負け惜しみをいいつつ読んでいます。

『エゴン・シーレ』は本日お休み。先に彼の絵をもっと見ておくべきかなとも思いつつ、先も読みたくなっています。

『左川ちか全集』も中断中。



そんな中で中野翠さんの『アメーバのように。 私の本棚』を借りてきてめくってみる。「おそるべし、日記文学」という一文があり、喜びました。ここにあげられた日記については、PASSAGEの書棚に入れるか否かの判断をしたいです。

それとは無関係に『アルジャーノンに花束を』は「日記」ではないかと思い始めました。

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ひょんなことから、「ジェイムスン教授」というキャラクターを知り、"The Jameson Satellite"(日本語題「機械人21MM-392誕生! ジェイムスン衛星顛末記」)を探してみることになった。結局すぐ読めるものがプロジェクト・グーテンベルグにあった。挿絵もついているので、「オリジナル」な「ジェイムスン教授」に出会うことができました。 

2022年6月15日水曜日

やりたいことがたくさんあって楽しい

 ALL REVIEWS友の会関連とPASSAGE棚主コミュニティ活動と個人の構想で6月中やるべきことを書いてみます。

(ToDoリストを書くのは、切羽詰まっている証拠ですが。)


 ALL REVIEWS友の会

(1)「文舵会」第6回 Zoomミーティング(セットアップ必要)

『文体の舵をとれ』練習問題6回答合評会 6月17日

(2)勝手に読書会部会合 推し本発表会 6月24日

今後の動き方への提案も収集する(読書会、朗読会、他)

(3)巻頭言総集編今期分作成(7月にかかるだろう)


PASSAGE棚主コミュニティ活動

(1)Twitterコミュニティでの発言など 毎日

(2)棚主懇親会 6月25日


PASSAGE棚主としての活動

(1)書棚内容の充実とそれを可能とするテーマの変更

(2)物置部屋の書棚を点検してPASSAGEで売れるものを探す


個人的な構想

(1)仮想図書館の「構築」とその「構成」の文書化

(2)OLD REVIEWS(戦前、大正・明治期の書評の発掘と公表)再開


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本日はPASSAGEでのバイト中に、孫一家が店に来てくれた。騒いだら困ると思ったが、なんと寝ながら登場。店を出る5分前まで寝ていました。昼休みを利用して、駅まで送っていきましたが、別れたそのあと水族館に遊びに行ったらしいです。

帰りに益川先生の『科学者は戦争で何をしたか』を購入しました。これを読んで少しボケた頭に活を入れてもらうつもりです。



2022年6月14日火曜日

ALL REVIEWSとPASSAGEのコラボ図書館に住む幸せ

今日はすでにVol.157が出ているのですが、先週分のメルマガ巻頭言は私が書きました。以下、自分の備忘のためも兼ねて、再録しておきます。

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(週刊ALL REVIEWS Vol.156 (2022/5/30から2022/6/5)の巻頭言)

5月24日発行のメルマガ週刊ALL REVIEWS154号の巻頭言で取り上げられた柳下毅一郎さんの書評に感動してその対象本、『ゼロヴィル』(白水社)を近所の公立図書館で借りて読んだ。映画フリークの活躍する物語なのだが、その著者スティーヴ・エリクソンに魅せられ、ALL REVIEWSを検索して『ルビコン・ビーチ』(筑摩書房)の書評(牧眞司さんによる)を見つけた。この本は、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に棚主として出店しておられる「とみきち屋」さんで発見し、すぐ購入した。

さらに『ルビコン・ビーチ』の書評の中で引用されている『アムニジアスコープ』も、2005年刊の柴田元幸氏の名訳で読めると知り、これを〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉内の柴田元幸さんご本人の書棚で発見し、「怪著である」という訳者コメントに臆しながらも、即決で購入した。柴田元幸さんのサイン入りの本だった。『ルビコン・ビーチ』より先に米国現代の神話的小説と言われる『アムニジアスコープ』を読みおえた。早速『ルビコン・ビーチ』に取り掛かる。気ままな読書三昧にひたれるのも、ALL REVIEWSとPASSAGEのおかげである。

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の店のお手伝いに通っているのだが、その休憩時間に近所の小宮山書店のガレージセールに行き、池澤夏樹さんの『海図と航海日誌』の古本を手に入れた。その中の一節に「自分の本棚と世間一般の本棚の区別をせず、古書店や図書館や知人の棚まで含めて、本を巡る環境の全体を一つの図書館だと思えばいい」とあるのに気づいた。これは至言であると思う。仮想的な巨大図書館のなかに私は取り込まれている、と考えるのはとても楽しい。

当初、PASSAGEで自分の書棚を借りるとき、自分の書棚に余裕を持たせるためにすでに読んだ本を売れば良いと単純に考えていた。しかし実際に売るための本を選ぶのは非常に苦痛であると気づいた。良い本であればあるほどもっと手元に置いておきたくなる。しかしお金を払って買っていただくには良い本を出品したい。

この悩みを解決するのが、仮想的な巨大図書館に売り手も買い手も同等に平等に存在し本をやり取りするという考え方だ。そこに些少の金のやり取りはあるのだが、それは手数料と思えば良い。良い本は流通のための手数料のあるなしやその多寡を超越した知的存在なのである。売り手も買い手も、貸し手も借り手も「自由」に良い本を流通させれば良い。

仮想巨大図書館の一翼を担う力を発揮するのが〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉であり、そこで司書の役割を果たすのが書評サイトALL REVIEWSなのだ。(hiro)

西蔵放浪、印度行脚、チベット潜行十年、チベット・聖山・巡礼者、遺跡の旅・シルクロード、チベットわが祖国を入荷

椎名蓮月『返却はお早めに』を読み終えました。


〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の書棚BOOKS HIROに、入荷。


同、バイト。6時間。長いようでも、他の棚主さんたちと話していると、すぐに過ぎてしまいます。


羊葉文庫さんから、坂崎乙郎『エゴン・シーレ』を購入しました。 

2022年6月12日日曜日

ヘイエルダールも書棚にいれます

 陸上の冒険だけでなく、海上の冒険記も仲間に入れることにします。

たとえば、ヘイエルダールの『コン・ティキ号探検記』と『葦舟ラー号航海記』。


3月に書棚に入れた日記類は、人間生活の中の中で危機に面した人々がどう振る舞ったかが書かれていましたが、危機と言う意味ではなんらかの冒険旅行中のほうが直接に感じるかもしれません。

もっと考えると、自分の今の暮らしも、コロナ禍を考えるとわかる通り、危機と隣り合わせです。病気や災害や事故を考えると、一触即発の厳しい危機のなかで生きているわれわれこそ、日記を読んで、あるいは書いて迫りくる危機への対処法を自分で考えなければいけないでしょう。

他の人と、対等な立場で、良いコミュニケーションをとっておくことが、危機への対処の第一歩です。このことは〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の向かうべき姿、理念とマッチするし、マッチすべきです。


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PASSAGEの棚主向けのTwitterコミュニティが始まりました。面白そうです。

6月後半の入荷本を決めました

 孫のお世話に出かける電車車中で読書しました。

椎名蓮月さんの『返却はお早めに あやかし文庫へようこそ』を100ページまで読みました。おもしろい。一歳半の孫と遊んでいるとその純粋さに驚き、ますます魅力に捉われるのですが、この本に出てくる式神たちも同様に魅力的です。世の中にはまだ綺麗なところが残っているのだと、嬉しくなるようです。


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自ら求めてあるいは他からの強制で、漂泊の旅に出るひとびとは、苦しい旅の生活の中で純粋なものや美しいものを追い求めているのかもしれません。追い求める過程を日記に書くのだろうと思っています。日記はかならずしも毎日書くものではなく、時間を置いてから書かれることも多いようです。毎日のメモをもとに何年も経ってから書き直すこともあるだろうし、それが表面的には日記の形態をとっていない文章になることもあるでしょう。モンテーニュの『エセー』のように、何度も書き直していると、それぞれの項目の記述が物理的な日付に縛られなくなることもあります。日々の印象と考察の記述を積み重ねるのが日記というなら、論文を除くほとんど全ての文章が日記と呼んでも差し支えないことになるやもしれません。

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某氏に教わって今日から意識的に聴き始めたHaruka Nakamuraの音楽も日記と言って良さそうです。

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ということで、6月12日以降はこれらの本をBOOKS HIROの書棚に入れていきます。


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〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の店内を借りて、読書会や朗読会をはやくやりたいと思っています。




2022年6月10日金曜日

読み、書き、飲む、これは三点セットかしら

『左川ちか全集』を読みはじめました。本を読む時のいつもの癖で、解説のところからはじめています。これは正解かも知れません。左川ちかのことをまったく知らなかったし、解説を書かれた島田龍さんはこの本の編者でもあるのですが、左川ちかに関する論文を多く発表されており、それに触発されてこの本をし買うことになったからです。解説には1920年から1930年の左川ちかの活躍期の記述がありますが、当時の「文壇」の状況が解るような気がして、面白いからでもあります。

ウルフやジョイスが空前のブームを惹き起こしていたとあるのですが、まったく知りませんでした。もちろん左川ちか本人の文業についてもこれから勉強していきたいです。


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「文舵会」第6回の回答提出日は今日だったのですが、私も含めまだ提出できておらず、月曜日の夜に提出メ切を延ばすことにして、皆に通知しました。

私のものは、現在、安田講堂の講演会直後と、過去、学生時代の実験終了後の帰宅時描写を書くことにしました。芸術家ならぬ研究者と一般人との対比を書けたら良いのですが、短い中では不充分かも知れません。

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連続勤務の疲れで今日は昼寝を3時間してしまいました。久しぶりに作った夕食はビーフカレー。

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いま、NHKTVでやっているドキュメンタリーで紹介されている神保町の絵本専門店は閉店後バーもやっているということらしいです。PASSAGE by ALL REVIEWSもこうなってほしい。本の朗読もやっている。

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以下を観た。AmazonPrime

『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(吹替版)』 1時間34分 2018


2022年6月9日木曜日

本をいただき、本を買い、本を売る

 『チベット旅行記』を展翅堂さんに買っていただきました。

『返却はお早めに』を仕事仲間の方からいただきました。


『書かれる手』を展翅堂さんから購入しました。


『モンマルトル日記』が仕入先から届きました。日曜日に搬入します。


本日は昨日に続いて〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で12時から19時までお手伝い。少し疲れたので、ブログは用件のみです。

2022年6月8日水曜日

左川ちかもシェイクスピア・アンド・カンパニー書店の文学者のコミュニティに憧れた

 『左川ちか全集』(島田龍編 書肆侃侃房)を昨日発作的に購入しました。ブームに乗ったとも言えます。その402ページの編者による解説を見ると、左川ちかは1934年頃、銀座で「シルビアビーチの本屋」のような店を持ちたいと、友達に言っていたと言うことです。パリのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店の文学者のコミュニティに憧れたかららしいです。このあたり、もっとよく調べてみます。


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昨日用意しておいた本(*)を〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に運び込みました。

(*)『河岸忘日抄』と『チベット旅行記』(5冊 セット売り)。

この他、「日記文学」の範疇に入れて良い(むりやり)本が書棚からたくさん見つかりました。

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〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に行った主目的は、店舗運営のお手伝いです。

川本直さんが「一般」店主で入居されました。少し手伝いをし、自宅から持参した『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』にサインをしてもらいました。きょうは良い日でした。

2022年6月7日火曜日

BOOKS HIROのショップページを書き直しました

BOOKS HIROのショップページを以下のように書き直しました。

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最近(6月2日)の書棚の状況です。


『トーマス・マン日記』は5月中に完売しました。『森有正全集 日記編』も売れました。他には『河岸忘日抄』が5冊ほど売れました。ありがたいことです。

当初からはかなり様変わりしています。

6月6日現在店にあるのは

斎藤茂吉全集 29巻 日記1

獄中記(岩波現代文庫)

わたしの献立日記(中公文庫)

須賀敦子全集 第7巻(河出文庫)

鷗外選集 第22巻 日記

臨床読書日記(文春文庫)

ヨーロッパぶらりぶらり(ちくま文庫)

漱石全集 第十三巻 日記及断片

どうせ、あちらへは手ぶらで行く(新潮文庫)

Tagebucher 1946 - 1948: 28. 5. 1946 - 31. 12. 1948

です。

このあと、6月8日ごろ

河岸忘日抄

遺跡の旅・シルクロード

チベット旅行記(全5巻)

などを搬入するつもりです。

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今後BOOKS HIROでは「日記文学」をテーマにした販売を続けたいと思います。日記好きの方々どうぞよろしくお願いします。もちろん、これから「日記」を読んでみたいという方も。


2022年6月6日月曜日

寝不足は危険なので早く寝ます

昨夜は巻頭言の原稿を書き、午前3時までがんばりました。ほぼ出来たので一旦寝て、今朝手直し。仲間のチェックに回しました。

昼から3時間〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉でお店番のバイト。

帰って、夕食を食べたが、眠くてたまらない。歳を取ると無理は利かない。しばらく前に書いたこの記事を貼り付けて、今日のブログを書いたことにします。おやすみなさい。

国会図書館個人向けデジタル化資料送信サービス」の使い方

https://www.blogger.com/blog/post/edit/5551710147275240512/2854718418767208422


別途記入

Twitterの検索窓に以下を入れて検索すると良いらしい。

filter:follows -filter:retweets -filter:replies



〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の私の書棚から『モンマルトル日記』と『神谷美恵子 若き日の日記』が売れました

来週のメルマガ巻頭言を書いていて、深夜3時になったので手短に書きます。

6月5日、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で、辻邦生の『モンマルトル日記』が私の書棚への入荷から3時間ほどで売れました。棚主である私の目の前で、他の棚主さんに。

『モンマルトル日記』はもう一度売ってみたいです。皆に勧めたいような良い本だからです。


その一時間ほど前に、『神谷美恵子著作集(補巻1) 若き日の日記』も売れていました。これは休憩時間中だったので目撃できませんでした。こちらは、関連本としてウルフの『ある作家の日記』を売りたいところですが、図書館で借りて読んだだけなので当面は無理。

明日も〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉にお手伝いに行くので、もう寝ることにいたします。 

2022年6月4日土曜日

ALL REVIEWSとうまくコラボすれば〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉は理想の「図書館」になり得る

以下はまだ書けていない来週の巻頭言のラフスケッチです。ものになるでしょうか?


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前半(ARとPASSAGEのコラボ)

(1)5月24日発行の154号巻頭言で取り上げられ書評、

https://allreviews.jp/review/4144

に感動して対象本、スティーヴ・エリクソンの『ゼロヴィル』(白水社)を図書館で借りて読んだ。
映画フリークの活躍する物語の著者に魅せられ、

(2)ALL REVIEWSを検索して見つけた同一著者の本の書評

https://allreviews.jp/review/1858

(書評の対象本は『ルビコン・ビーチ』(筑摩書房))

書評の中で引用されている『アムニジアスコープ』も、2005年に柴田元幸氏の名訳で読める。

これを柴田元幸さんの書棚に発見し、「怪著」というコメントに臆しながらも、訳者サイン本を即買い。(柴田元幸さんの新企画に触れるか?)

(3)PASSAGE by ALL REVIEWS

には、よく売れている「とみきち屋」さんがありそこで『ルビコン・ビーチ』も発見。購入。

ほかの著書はまだPASSAGEにはない。自分で入れるか?


後半(PASSAGEも自分の書棚も大きな自分用図書館の一部。)

以下をアレンジする。

以前『海図と航海日誌』を小宮山書店ガレージで買った直後にブログに引用した部分。(230ページ 「本との別れ」)

「やはり本は読むものである。一つの作品に対して著者が著者であるのは執筆の間だけであるのに似て、書物が書物であるのは、読まれている時だけだ。それ以外は本棚にただ所蔵されているものにすぎない。それならば、自分の本棚と世間一般の本棚の区別をせず、古書店や図書館や知人の棚まで含めて、本を巡る環境の全体を一つの図書館だと思えばいい。有益なものであるのだから、これを利用するのに少しばかりお金がかかるのはしかたがない。新刊でも古書でも買う時にはそれなりの金額を払う。しかしそれは書物というものの形而下的な側面に対して払うのであって、知そのものは金銭とは別の次元で流通する。こんな風に考えると、少なくとも所有欲に促されて書痴・書狼・書豚になるおそれはないし、第一自分の書棚が風通しがよくなる。それでもどうしても残ってしまう本、手放したらなかなか再入手が困難で、しかも自分がまだ何度か読みそうな本、それらだけを残すとすると、蔵書というもの、ずいぶん少なくて済むのだ。」 



2022年6月3日金曜日

『パリの手記』シリーズも良いが『モンマルトル日記』で読む円熟期の辻邦生の姿も素晴らしい

辻邦生『モンマルトル日記』(集英社文庫)が届きました。日曜日に〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に行くので、書棚に並べます。若き日の日記である、『パリの手記』で小説をなんとかして書きたいと苦闘する姿もいいですが、より良い作品を書こうと努力するこの日記の辻邦生の姿も素敵です。


月曜までに『河岸忘日抄』も届きそうなので、これもすぐ書棚に入れます。

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トイレの換気扇がまたまた動き始めました。春先以来の2度めの復活です。すると、羽が回らない原因として考えていた温度という仮説はそれだけでは成り立たなくなりそうです。何らかの原因で排気用のパイプやシャッターなどが詰まっていたのが、最近の強風の結果で取れたのではないかという、新しい仮説を唱える人もいて、判断が付きません。ともかく様子見をします。

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先日受けたPSA値の一次検査結果は4.75で、泌尿器科に行って二次検査を受けることになりました。これを聞いて一挙に私の顔が不機嫌になったらしく、伝えた内科の主治医があわてて、必ずしも高い値ではなく癌という原因だけでなく、前立腺肥大なども考えられると言ってくれたので、少し気が休まりました。なるべく早く近くの病院の泌尿器科に行きたいのですが、孫の世話の予定があるので、再来週に行くことにしました。

今住んでいるマンションは築40年経って、いろいろ不具合が出てきて、それをだましだまし使っているところがありますが、自分の体はもっと長年使っているので、不具合は少しずつ出てくるのだなあと思います。早期発見、早期治療を心がけたいです。

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そんなこんなで、来週早々に提出すべき巻頭言の原稿準備がまったく進んでいません。はやく材料の本を読まなくてはいけないのに、さっきまでUlyssesのZOOM講演会を聞いて面白がっていたので、反省しております。これから読みます。 

2022年6月2日木曜日

書棚にもっと本を追加したい

14時半に〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉へ行きました。15時の作業開始前に、自分の棚に以下4冊を補充しました。

『獄中記』

『私の献立日記』

『須賀敦子全集 7巻 日記』

『斎藤茂吉全集 21巻 日記』


その後の棚の写真です。まだ余裕があるので、もっと補充をしなければなりません。


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メルマガ来週号の巻頭言を書くために、スティーヴ・エリクソンの本を3冊読もうと計画しました。

『ゼロヴィル』、『アムニジア・スコープ』、『ルビコン・ビーチ』。まだ1冊半しか読んでいません。明日は一日休日なので、ここで頑張る。 

明日は『獄中記』 ・『私の献立日記』・ 『須賀敦子全集 7巻 日記』などを書棚におさめる予定です

6月に入りました。今までの日曜と月曜だけでなく、水曜日も〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に行くことにしました。週3日というのは体力的に大丈夫なのか、用心しながらも頑張ることにします。今日の感触では大丈夫そうです。

某通信社の記者の方が取材にいらして、バイトのというより、一般棚主の代表で取材を受けました。30分ほどお話して、最後に自分の書棚の本を一冊売り込んでしまいました。『河岸忘日抄』が一番売れていると申し上げたら、即ご購入。セールスの素質も自分にはあるかもしれないと思ったり、30分しゃべってやっと600円の商品が売れたと考えると効率が悪いと考えたりもしました。

でも、「利益のみ」を目的とはしていないので、これで良いと自分に言い聞かせrました。

そのあと、『人文的、あまりに人文的』や『理不尽な進化』の著者であらせられるYさんの書棚への入荷をお手伝いし、その「ご褒美」(?)として、私の書棚から『森有正全集 13,14巻 (日記)』をお買い上げいただきました。これは嬉しかったです。

先日の『トーマス・マン日記』だけでなく森有正も売れてしまったので、棚はスカスカになってしまいました。明日も行くので急遽補充を考えることにしました。

『獄中記』
『私の献立日記』
『須賀敦子全集 7巻 日記』

などを持っていきます。

『斎藤茂吉全集 21巻』はどうするか今晩悩みます。

もうひとつ。今日12時に〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉に到着するなり、スティーヴ・エリクソンの『ルビコン・ビーチ』を買いました。これで来週の巻頭言を書く準備は整いました。