2023年1月31日火曜日

筒井康隆『聖痕』(新潮文庫)など

 筒井康隆『聖痕』(新潮文庫)を2日間で読み終えました。久しぶりに夢中になれる本でした。


筒井康隆さんの本は、初期のSFしか読んでいなかったのですが、昨年末に『美藝公』を読んで、印象が変わりました。なるべく最近のものを手に入れてもっと読んでみたいです。

手元にはしばらく(10年以上)積んでおいた『虚航船団』もあるのですが、これも読みます。





2023年1月30日月曜日

『加賀乙彦自伝』(集英社)

2日間で読み終えました。実は図書館で借りてきています。(スミマセン。) 

写真のページがあり、注も豊富、年譜もしっかりして、著書目録も人名索引も付いている。模範的な自伝本です。『宣告』以降の大作も読んでみようか、でも、エッセンスはこの本で十分かしら、いや文学作品で重要なのはニュアンス……などと楽しく悩むことができる本です。


ところで、この素晴らしい装幀は菊地信義によるものです。


2023年1月27日金曜日

堀辰雄『妻への手紙』

「あとがき 晩年の辰雄」で 堀多恵子が以下のようなことを書いています。

病気に触るといけないので、寝室から本棚を外に出してしまったら、好きな本が眺められず、堀辰雄が寂しそうにしていた。

涙なしには読めません。

堀辰雄 著 ほか『妻への手紙』,新潮社,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1669238 (参照 2023-01-27)

なお、書簡もこの「晩年の辰雄」も筑摩書房の『堀辰雄全集』および『別巻』に収録されています。しかし、一冊に「妻への手紙」と堀多恵子の回想がまとまっているところに、この本の良さがあると思います。




2023年1月26日木曜日

『頭医者留学記』を読みました

 本日読んだ本。(大和市立図書館で借り出した本。)

加賀乙彦『頭医者留学記』(毎日新聞社)

https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000001602296-00