2018年12月31日月曜日

今年の読書関連三大ニュース発表です

 大晦日。読書は一ページもできなかった。年末小掃除のやり残しを片付ける。照明器具の清掃。その後、今年最後の買い物と松前漬け作成の下ごしらえ。



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 朝、Mastodonインスタンス「本の虫」に以下のことを書いた。

<今年の読書関連三大ニュース>

(1)至近距離に市立図書館の分室が開業した。読書生活に革命的変化が訪れた。(関連ブログ記事はここ)

(2)ポール・オースターの著作を(柴田元幸訳で)ほぼ完全読破。近所の図書館のおかげでもある。(関連ブログ記事はここ)

(3)All REVIEWSのサポートスタッフに応募し採用してもらえた。現在も鋭意書評記事の構成中。構成→校正とか。(関連ブログ記事はここ)

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 2018年ももうじき終わり。紅白や格闘技中継などみながら、息子の配偶者のご実家から送られた牡蠣をいれた牡蠣鍋とスーパーで買ったマグロ刺身をつつきながら、Jの実家から送られた酒を飲む。小さな幸せ…

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 来年もこのブログをよろしくおねがいします。

2018年12月30日日曜日

初日の出撮影の予行演習をしながら年末小掃除

 今朝撮影。明後日の初日の出もこんな感じだろうか。


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 さすがに12月30日ともなると、読書三昧とはいかない。今日は浴室の換気扇のクリーニングとベランダに面した二部屋のサッシ窓磨きをした。ただし、以前のように隅から隅までピカピカにするという体力と気力がない。9割方の出来で満足するしかない。途中でアイスクリームを舐めたり、コーヒーを入れて飲んだりしながらの作業。ついでに玄関ドアも磨いた。

 昼食後に、食卓のテーブルクロス交換もやった。今や大きすぎる160センチ×83センチのテーブルなので、いろいろなものが乗っている。マジックのようにはいかないので、ものを全部おろして、テーブルクロスを替えて、またものを上げ直す。正月が近いので本当はまっさらなテーブルにしたいが、うさぎ小屋ではそうもいかない。ともかく、テーブルの上はさっぱりした。

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 残りの年末作業は、照明器具の清掃だけ。今年は順調…と毎年自分を慰める。

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 休憩時間を使って、「パリに終わりはこない」(エンリーケ・ビラ=マタス 木村榮一訳 2017年 河出書房新社)を少し読みはじめた。「移動祝祭日」を書いていた頃などのヘミングウェイを偲ぶ自伝的作品。マルグリット・デュラスの持つパリの屋根裏部屋に暮らしていたという。家賃は踏み倒していたらしい^^;



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 一昨日、急ぎで文字起こしした猪瀬直樹さんが書いた書評が、ALL REVIEWSに掲載された。美智子妃殿下のお見合い相手の三島由紀夫について書かれた「ペルソナ」(猪瀬直樹)を図書館で予約した。ミーハー的行動かもしれない。

2018年12月29日土曜日

人間ドックで御用納め

 今日は人間ドック受診日。新宿のあるクリニックの営業最終日に行くと仲間たちと決めている。帰りは新宿駅そばで忘年会をするのが高齢いや恒例。

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 朝、早起きし水を2杯ほど飲み、出すものを出す。一部を検体として提供しなければならぬ。風呂に入り、7時17分発の快速急行で新宿へ。土曜日なので電車が空いているのがありがたい。

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 病院に到着したら、一番乗りだった。子どもっぽいが嬉しい。更衣室に行くとロッカーがたくさん並んでいる。今年は、15番のロッカーにした。城之内(エースのジョー)だ。受付でもらった鍵をかけようとしたら、うまくいかない。鍵に番号が振ってあって、29番だ。???
 要するに間違ったわけだ。荷物を29番のロッカーに入れ直す。時間がかかったので、最初のエコー検査にすぐ連れ込まれた。

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 順調に、検査が済み、11時前に終わってしまった。一緒に忘年会に行くTさんの検査が済むのを待つことになった。Tさんは少し耳が遠くなっている。出ていくので、自分と同様会計(別フロア)に行ってくるものと思い、「戻ってくるまで待っています」と声をかけた。

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 なかなか帰ってこない。待合室でiPhoneを眺めていると、「ALL REVIEWS友の会」の入会告知がリリースされたのを知る。私はサポートスタッフの特権で、事前にエントリーをさせてもらっている。面白そうなので、皆様にもオススメ。先着100名。月額1,000円。

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 Tさんがなかなか帰ってこない。心配になり、トイレに(倒れていないか)見に行ったりする。一時間たった。朝飯を食べていないので腹も減った。

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 受付に尋ねると、外来の診察を受けてます。と涼しい顔をする。午前中で御用納めらしく、皆、片付けに入っている。待っている許可は出たので、待合室で頑張る。12時過ぎに、やっとTさんが戻ってきた。心電図の検査で、不整脈の疑いが出たので、診てもらったという。なんだ。

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 忘年会をいつもどおり済ませ、いつもどおり、ロマンスカーで帰る。400円余計にかかるが、ホームでつまみと飲み物を買ってそれを楽しみながら帰る。今日の飲み物はハイボール。あとで、過去の写真を調べたら、昨年もハイボール。一昨年は焼酎。その前の年はなんと牛乳、忘年会で飲みすぎたらしい。毎年、同じパターンの行動をとっている。



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 エコー検査で、肝臓に「しこり」があるようだと言われた。脂肪肝とは昔から言われている。肝硬変にならないよう気をつけよう。まずは運動。

2018年12月28日金曜日

自由かつ積極的な諦念が必要だ!

 「忘却の整理学」読了。
以下引用。『高齢者のもの忘れを食い止めるには、どんどん新しいことを記憶し、どんどん忘れるという活動によってのみ可能であろう。』

 坂口恭平さんは、また長編に取り掛かっていて、毎朝5時に起きて一日20枚の原稿を書いているそうだ。夜は早く寝る、修道僧のような生活。外山先生も別の本で、起床直後(朝飯前)のしごとの効率の良さを書いておられた。これらは、この本の論法でいけば、良質の睡眠によって、「忘れる」ことにより、脳が活性化している証左だ。辻邦生先生も、最初のパリの日記で、早起きすれば一日がうまく回ると言っておられた。

 素人は仕事がうまくいかないときに、かえってムキになって同じことを続けてしまう。適度に休憩をとって、目の前の仕事を忘れなくてはいけない。「よく学びよく遊べ」と小学校で教えているのは、実に大切なことだった。「急がば回れ」も。

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 そこで、読書をやめて、音楽を聴くことにした。今日は「Classic Manager」を使ってみた。試しに検索をかけてみると…

 リヒテル 50枚
 グールド 30枚
これらはClassic Managerで無料で聴けるアルバムの数の一例だ。パブリックドメインのアルバム。広告は一切ない。



 金を払わないと本も読めず、音楽も多くは聴けないと思いこんでいたが、こうして、年金暮らしとなり払おうにも払う金がなくなると、工夫することにより、沢山の宝ものが手に入ることに気付く。これらの宝は死ぬまで(なかなか死にそうになくて125歳まで生きそうだが…)使い切れない。それどころか使っているうちに自己増殖していく。

 通信技術とデータベース技術は有望だとクラーク先生に教わった。そこでITの会社に入ったが、今考えると大正解だったわけだ。
 読書の習慣がつくような環境を作ってくれた両親にも大感謝したい。

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 コタツや食卓から、仕事場を、勉強机に移す。27インチディスプレイを縦置きにしてみた。本を読むにはこれが好都合。たいていの本は実物より面積比4倍くらいで読める。「ケルズの書」も迫力ある大きさである。細部もよく見える。



 でも、この画面を見ていると、やっぱり4Kまたは8Kのディスプレイが欲しい^^;
 それまでは、ディスプレイを縦横に回しながらやっていくしかないですね。

2018年12月27日木曜日

「忘却の整理学」…目の付け所に感服



 「忘却の整理学」(外山滋比古 2009年 筑摩書房)を読み始めた。一般的には好ましくないとされている「忘却」を積極的な事象として、評価しようとするのは面白い。ちょっと意表をつかれた。さすが外山先生だ。

 「忘れ」なければ、新しい知識が頭に入らない。人間には「忘却」するという高度な能力がある。幼年期のことを書くとだれでも名作がかける…と言われるのも記憶のいくばくかを忘却し、残った記憶と新しい知識がむすびついて、美しい形に構成し直されるためだ、という。

 短編小説は最初から最後まで細部を思い起こせるので、全体を「絵画」として把握できる。読者に鮮明な印象を与えることが出来る。一方、長編小説は、読み進むと最初の方を忘れていく。読者の中には、ぼんやりとしたイメージが残っている。その上で現在読んでいる部分が前景に浮かび上がる。以前読んだ部分と現在読んでいる部分が同時に読者の意識に働きかける、音楽的な印象を与える。

 古典絵画と、現代音楽…。記述された文章と夢の記憶…。

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 面白すぎる話だが、科学的根拠が欠けているので、公平な評価は出来ないだろう。しかし、文学的な評価は高いと考える。

 後半も楽しみ。明日以降読み続けたい。

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 校正関連で、新しい急ぎの仕事が入ってきた。珍しく、文字起こしの仕事。自分のスケジュールとの兼ね合いで、明日中に文庫本1ページ半を文字起こしする必要がある。窓拭きを、明日予定していたが、午後に回そう。

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 そういえば、「忘却の整理学」をなぜ選んで借りてきたかを、忘れている。深層心理では覚えているかも知れない^^;

2018年12月26日水曜日

やはり図書館は大切らしい

 小掃除その2。レンジファンの掃除。フィルター交換と全体の油汚れとり。フィルターを外すと見えるファンのことを、シロッコファンというらしい。プロペラ式と違って風切り音が少ないスグレモノ。
 窓拭きも済ませようと思ったが、上記だけで疲れたのでやめた。また、明日(以降)。

 新しい親戚に年賀状を書いて出した。残りは、元日以降に受け取ったら返す作戦にする。申し訳ないが、ここ数年、こうして枚数を減らしている。近況はできればこのブログを見て欲しいものだ。

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 「東大生はどんな本を読んできたか」(永嶺重敏 2007年 平凡社新書)に目を通す。昔の読書傾向は、自分に照らしてよくわかった。定期試験対策で教授の講義記録が出版されて、ベストセラーになったという話は笑わせる。教授の言ったことを答案に書かないと点数がもらえず、点数が低いと、就職直後の俸給に響くのだと。特に法学部にその傾向があったとしている。京都帝大ではもっと自由な学風だったとか。授業に関係ない本は読まないという学生もなかにはいたらしい。現在ではなく、戦前の話。

 教科書代が高くて普通の学生は買えず、学校が貸し出したという話も泣かせる。これは100年以上前の話。

 最近の学生も別な意味で本を読まない。自発的な読書会など、周囲と読んだ本について話し合う環境を作るべきとのこと。これは納得できる。孤独ならぬ孤読ではだめなのだ。



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 気分転換にマンガを書いた。



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 鉄の腐食を進行させないという黒錆の性質を塗料に応用し、今問題となっているインフラの劣化を防ぐという、山下正人博士の仕事が夕方のテレビで紹介されていた。実用化してほしいし、個人的には結晶構造をみてみたい。

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 社長からクリスマスプレゼントを頂き、一息つく。来年そうそうに新しい親戚を訪問する旅費も捻出できそうだ。

2018年12月25日火曜日

読書天国は手に入れた、次は検索天国

 今朝、管理人さんのところに来たプレゼントの袋。デザインが可愛いので写真を撮らせてもらう。


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 以下は午前中にマストドン「本の虫」に書いた感想。

「読書天国からの報告」

市立図書館の分館が近所にあるので、本が手軽に借りられる。蔵書検索は自宅のインターネットで出来る。これって、36万冊の本を収めた図書館を司書付きで手に入れたということで、天国のようだ。

少し足を伸ばせば国会図書館があり、こちらは蔵書2500万冊。借り出しに手間はかかるが、蔵書検索と一部デジタル化されたものの閲覧は、インターネットでOK。

Internet Archiveも利用すれば、過去のどんな王者も出来なかった贅沢が誰にでもできる。この意味では良い世の中と言える。
\(^o^)/

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 この通りで、読書に関する環境は申し分ない。新刊書が出た瞬間に読もうとしな限りは…

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 読書は情報収集の一環だが、インターネット上の情報を効率よく取り入れるには、「検索」がもっと重要だろう。

 通常、Googleでキーワードを入れて検索ボタンをクリックするが、もっと賢い検索のしかたがありそうだ。

 例えば、origin:『キーワード』で検索したら…



 となる。

 他にもいろいろな技があり、これらの使い方を学ばないといけない。

 以下のページが参考になりそうだ。
https://liginc.co.jp/web/service/google/86222

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%A8%E7%AC%A6

https://blog.hubspot.jp/update-how-to-search-in-google-x-advanced-google-search-tips-0-0

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 夕方、図書館(「私の36万冊の書庫」検索とも言う…)に行き、5冊借りてきた。なかでも楽しみなのが「ケルズの書」。重かったが、頑張って持ち帰った^^;





2018年12月24日月曜日

終って見ればクリスマスらしい一日

 10年前に会社の近所で撮った写真。





 「インヴィジブル」(ポール・オースター 柴田元幸訳)読了。3時間ほどかかった。他の本のように、「存在しない」主人公の本当のようで本当でない話。特に最初に持ちかけられる文芸誌出版の話は夢のようだ。
 
 今回作はちょっと暗いかもしれないが、例のとおりに次も読みたくさせる作品。

 未訳だが、「Sunset Park(2010)」や「4321(2017)」という本もある。早く訳されることを望みたい。来年以降だろうが。

 「翻訳夜話」(村上春樹、柴田元幸)の中に、オースターの短編「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」の競訳があったのを思い出し本棚の奥から掘り出してきて読んだ。面白い作品。でも、「インヴィジブル」と通じるところはある。読者にうまく疑問を投げかけ、考えさせる。定点観測写真を12年毎日という話が泣かせる。このブログも12年毎日続けよう。

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 ALL REVIEWSに、
「オール・レビューズ」は、「原理的」には、
明治以来活字メディアに発表されたすべての書評を閲覧可能にする書評アーカイブの構築を目指します。
願わくは、「オール・レビューズ」を介して、より多くの読者が叡知の宝庫にアクセスされんことを!
2017年7月好日 鹿島茂」

と書いてあるので、国会図書館デジタルで明治期の書評を探してみたい。これは明日の宿題とする。

 たとえば「日本出版大觀」。いや、これには「書評」そのものはない。参考資料だ。



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 「サウンド・オブ・ミュージック」を衛星放送で放映していたので観始めたら、止まらない。挿入曲が全部名曲ぞろいなのに改めて驚いた。最後まで観てから、カラオケをしないカラオケ飲み会の忘年会へ。一部メンバーが病欠したので早めに切り上げた。



 青葉台駅から帰る。

2018年12月23日日曜日

Internet Archiveで所蔵本のPDF全文検索が出来るのは便利

 昨日の宿題を調べた。どちらもインターネット検索ですぐ見つかった…
(1)シングの使ったポータブル・タイプライターとは。
Blickensderfer No.5 typewriterらしい。
Internet Archiveで見つけた伝記本に書いてあった。Internet Archiveでは本の内容もキーワード検索できると気づく。スバラシイ。



以下はWikimediaで見つけた写真。


Youtubeで、Blickensderfer を検索するとこれを動かす動画も見つかる。

(2)シングがアラン諸島に行ったときに旅行者から買って使ったカメラは、
Aluminium Mounted Instantograph c. 1892 by J. Lancaster & Son
これはこのページの情報による。このページには彼の撮った写真も掲載されている。

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 朝、Youtubeで音楽を聴きながら、考えた。music.youtube.comつまりYoutubeMusicで音楽を聴ば、林檎音楽や密林音楽の有償版で聴くのと同じ程度の曲数が手に入るのでは…しかし問題はiOSで聴くと、常に画面にYoutubeを表示しなければならないことだ。これは、パソコンで聴くことにより克服できそうだ。聴いてみると更に問題が…

 YoutubeMusic無償版の場合、人気の曲の頭にCM動画が入る。これはうるさい、が我慢しよう。と、他のことをしながら聴いていると、面白いことがわかった。他画面で仕事をする、すなわち、YoutubeMusicのWindowが隠れていると、CMがカットされている。これは、好都合。仕事のBGMに聴くのであれば、YoutubeMusicは最強だ。

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 「インヴィジブル」(ポール・オースター 柴田元幸訳 2018年)を読み始めた。すぐに最後の章にたどり着いた。もったいないので、残りは明日に回す。



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 夜、NHKTVをみていたら、現天皇が皇太子のとき、昭和28年にエリザベス女王の戴冠式に列席したが、米国経由で渡航するのに横浜大さん橋から乗ったのは、プレジデント・ウィルソン号だと言っていた。たしかに、TVに映った船の形は昔図鑑で見たプレジデント・ウィルソンだった。

2018年12月22日土曜日

冬至の夜の想い

 朝風呂でゆず湯に入る。

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 「アラン島」(J.M.シング)を読了。新訳なのでとても読みやすかった。シングは、アラン諸島に1898年から1902年にかけて、27歳から30歳まで5回にわたって滞在。1907年にやっと「アラン島」を上梓。この著作のおかげでアラン島は世界的に有名になったと言えよう。

 シングはカメラもを駆使して、取材をしたようだ。彼の撮った写真を探してみたい。

 そして、当時はやりだしたポータブル・タイプライターもメモを清書するのに使ったらしい。機種はまだ未調査。

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 午後、新宿の伊勢丹に行き、限られた数ではあるが、お歳暮を送った。いつもの羊羹。



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 新宿三丁目までの往復の地下鉄で、三度も席を譲っていただいた。ありがたいが、相当年寄りにみられたと思うと複雑な気持ち。

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 帰って、カボチャ入りのおかゆを食べる。

2018年12月21日金曜日

泥縄のクリスマスツリー

 クリスマスツリーを出してきて、飾った。昨年は息子殿の引っ越し騒ぎでそれどころではなかったが、今年は無事飾り付けが出来た。30年前に成瀬の公団アパートにいたときに買ったもの。いまさら買い替えも出来ない。米国ではリーマン・ショック後ツリーを買う人が減って、農家が困っているらしい。



 ツリーを飾ったら、当然クリスマスソングを聴く。今日はこれにした。


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 「薔薇の名前」のあとがきを読み、エーコのものをもっと読みたいのでなにがいいか探した。「フーコーの振り子」かしら。

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 「アラン島」(J.M.シング 栩木伸明訳 2005年 みすず書房)を読み始める。新訳ですらすら読める。半分以上。150ページまで読んだ。映画ももう一度みたい。ゲール語も聞いてみたい。



 このみすず書房の大人の本棚シリーズには、面白そうな本が多い。とりあえず、「ジェームス・ジョイス伝」など。でも図書館にはないなあ(T_T)
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 夕食の買い物ついでに、図書館で3冊借りた。そして、明日の冬至の風呂用にゆずも買った。98円。今年もあとわずか。


2018年12月20日木曜日

「薔薇の名前」読み終わった

 正月のお酒が届いた。いつもの菊駒。年末年始に飲むのが楽しみだ(^o^)



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 「薔薇の名前」の下巻を一気読み。上巻は先週の木曜日から、一週間ちかく読みあぐねたが、後半は一瀉千里に読ませる。この作品の主人公(探偵役)はウィリアムという修道士なのだが、本当の主人公は迷宮としての文書館だろう。アレクサンドリア図書館を思わせる文書館だが、中世のキリスト教徒の偏狭な面が災いして、アレクサンドリア図書館の明るいオープンなイメージとは正反対の、閉鎖的な感じを受ける。

 アリストテレスの詩学の第2巻が存在して、そこには、当時禁忌とされた、喜劇が、笑いが重視されていたはずだという、ウィリアムだが、やっと文書館で見つけた稿本は、永遠に失われてしまう。どこかにまだ存在していないのだろうか。

 下巻の289ページ。

「一場の夢は一巻の書物なのだ、そして書物の多くは夢にほかならない」

という言葉が心に残る。

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 エーコの作品は図書館システムによると31冊。残りの29冊を読んでやろうという野望が湧いてきた。

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 今回も、わからないまたはつまらない部分は読み飛ばす、という方針が役に立った。

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 夕食に「大和芋のふわふわ焼き」を作った。ネギのぬたと同様、昨日朝の「あさイチ」レシピ。うまかった。年寄り向きだけど。

2018年12月19日水曜日

酔っ払うとブログが書けないぜ

 「薔薇の名前」下巻を読み進める。神学的部分は読み飛ばし、主人公の弟子のロマンスを中心に読む。すると面白い。

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 昔のカイシャの先輩方との忘年会で、三軒茶屋へ。Tさんの昔のロマンスを聞いた。「薔薇の名前」より面白いかもしれない。事実は小説より面白いとはこのことか。

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 これは昨夜のAmちゃん。高級車のほうが居心地がいいらしい。左はうちの車。彼女が乗っているのがTさんちのベンツ。



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 今朝の朝刊より。

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 年賀状の印刷を50枚分、注文した。

2018年12月18日火曜日

サバ缶入の炊き込みご飯が美味い

 今朝の空。どことなく新年の近さを思わせる。年賀状の用意をなんとかしなくては。



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 今朝の林檎。昨日と同じ種類だが、もう少し大きい。460グラム。150円だったけれど、甘かったし、お買い得。



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 朝一と夕食直後に、飛び込みの校正のお仕事。「ことしの三冊」というやつを4ページほど。それぞれは短いのですぐに済んだ。私は暇人だが、パートナーとして仕事をしてくれた方は勤め人。仕事からの帰宅後やっていただいているらしい。頭が下がる。

 この記事ももうじき掲載されそうだ。楽しみ。

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 夕食は、朝のテレビで見た、サバ缶を使った炊き込みご飯にした。サバの水煮缶、と三つ葉を買ってきて、ありあわせの大根と生姜を使った。安上がりでうまい。ただし、三つ葉と付け合せにと買ったアスパラガスが少ししなびていたのが残念。アスパラは細かく切ってドレッシングをかけて食べた。なんとか食える。


2018年12月17日月曜日

真面目に仕事しないと知識は増えない

 今朝の林檎。信州産のサンふじ。とにかく大きい。半分に切ってから、写真をと気づいて撮ってみた。半分なのに220グラム強。まるごとなら450グラム近い。美味しかったが、少し大味かも…



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 「薔薇の名前」は上巻を読み終えた。上巻の最後近くで波乱万丈、かつロマンティックになった。事件の解決が近いことも匂わせる。エーコの書きぶりからすると油断はできないが…。引き続き、下巻を読み始める。

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 校正のお仕事は、他の方のチェックを一件行った。このときに気づいたが、半角のダブルクォーテーションマーク(” “)にはちゃんと左右の区別がある。いままであまり気にしていなかった。恥ずかしい。そして、そもそも左右違うマークを入力することが出来ていなかった。ググって調べた。

 Macのキーボード英字入力では、
”(左ダブルクオート)    「Option」+「@」
”(右ダブルクオート)    「Shift」+「Option」+「@」
とすればいいらしい(^_^;)

 やはり、ちゃんと仕事をしていないと、知識は増えない。死ぬまで仕事と勉強しなければいけない。

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 夕方、図書館に行き、4冊借りてきた。




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 夕食中にSlackで連絡があり、急ぎの校正の仕事があるとのことで応募した。明日は用事がないので、出来るだろう。

2018年12月16日日曜日

国会図書館利用ガイド(自分用)

 昨日行った国会図書館には、また資料探しに行きそうなので、利用のノウハウをまとめてみた。

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利用者登録(最初だけ)
(1)事前にPDFが手に入る(国会図書館のページ)ので、記入してから行くと便利。身分証明を忘れずに持参。
(2)オンラインシステムを使うときのIDは支給されたカードでできるが、パスワードは毎回入力する必要がある。仮パスワードをすぐに自分の覚えやすいものに変更すること。毎回仮パスワードを書いた紙を取り出すのは面倒。

館内LAN
(1)入場してすぐのホワイトボードにセキュリティキーが掲示してある。すぐにはつながらないことがあるが、暫く待つとつながる。
(これは主に一緒に仕事する仲間との携帯連絡用につかう。別に4Gでも構わない…)
(2)自分のスマホなどでもオンラインシステムにアクセスできるが、オンラインシステムは館内に用意してあるものを使うほうがなにかと便利。

検索システム
(1)最初は勝手がわからないことがあるので、疑問点は係員にすぐ質問する。丁寧に教えてくれる。
(2)Windowsマシンなので、Mac派は癇癪を起こさないように。

コピー申請
(1)待ちが発生する。まとめて依頼するのが良いかも。
(2)コピーが出来る場所は本館と新館2箇所にある。今回は本館のほうが空いていた。窓口が多いからか。
(3)デジタル化資料は自分でPDF化し(このときも係員に指導を受けると良い)、コピーをカウンターで申請する。
(4)著作権に関するパンフレットが用意してあるので、最初はそれに目を通しておく。

新聞記事の検索
(1)掲載日がわからないと、地方紙など検索はかなり時間がかかる。
(2)マイクロフィルム化されているものがあり、リーダーの取扱にまず慣れる必要がある。係員に即質問。

帰宅後
(1)利用者登録してあれば自宅からも国会図書館オンラインシステムにアクセス可能(^o^)
(2)利用者登録済みの方は、行く前にある程度検索をしていくのがオススメ。検索結果は自分のアカウントのカートに保存可能。
(3)利用者カードは3年間有効。3年に一回システムにログインすればずっと有効(^o^)

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 「薔薇の名前」を少し読み進めた。キリスト教に関するところは理解不能なことが多いがあまり気にしないで筋を追う。主人公が自分の中でショーン・コネリーのイメージになっているのも我慢する。

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 Mちゃんのご実家から、生牡蠣(殻付きとむき牡蠣)が届いた。お礼の電話もそこそこに、酢牡蠣と蒸し牡蠣を作って食べた。うまかった(^o^)





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 沖縄辺野古への土砂投入に反対する署名をした。

https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa

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 路上写真、久しぶり。昨日撮影。



2018年12月15日土曜日

国会図書館は冬でも暑い(私には)



国会図書館に、ALL REVIEWSのヴォランティア仲間と「書評ハンティング」に出かけた。過去に新聞や雑誌に発表されたが埋もれていた書評を発掘して蘇らせ、「ALL REVIEWS」サイトに復活させる。



 これがなかなか大変。そもそも書評の在り処は、書評再掲を承諾していただいた先生たちの略歴や著作リストを参照するのだが、媒体名や掲載年月日が定かでないものもある。

 国会図書館の検索システムはなかなかしっかりしているが、すべてのアナログ情報をデジタル化し、索引付けがされているわけではない。特に20世紀発行の新聞は大変。毎日や日経などは記事のデータベースが出来ているが、地方紙などはマイクロフィルム化されただけのもある。

 初めてなので、マイクロフィルムをリーダーにセットするだけで時間が容赦なく過ぎていく。雑誌の記事が見つかっても、複写を頼むカウンターがどこか見つけるのに時間がかかる。しかも、土曜日の午後遅くなると、待ち行列が長く伸びる。

 私の割当は、10記事ぐらいだったが、上記の理由により、わずか2つしか見つけてコピーを手に入れただけ(T_T)

 まあ、初めてなので、良い経験でしたと笑えるが、休憩無しで4時間(午後1時から5時まで)頑張ったら、息が切れそうになった。

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 ともかく、作業を終えて、赤坂見附の飲み屋さんで忘年会。ビールと焼酎水割りと日本酒がしみた。

 参加、10名。好きな本の話で盛り上がって、疲れが取れた。

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 帰ってきたら、外猫のAmちゃんが出迎えてくれた。珍しく直接触らせてもらった(^o^)

2018年12月14日金曜日

修道院で写字生が使った仮面枠とは?

 風は冷たいが、風のあたらないひだまりは暖かい。



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 「薔薇の名前」(ウンベルト・エーコ)を読み進める。修道院の写字室に主人公たちはやっと入ることができた。以下引用。

 「写字生が腰をおろして向かう机の面は傾斜していて、そのはずれに書見台があり、筆者すべき原本が立てかけられて、開いたページには筆写中の行だけを示す仮面枠(マスケリーナ)が乗せてあった。」

 だいたい様子がわかる。仮面枠というのは初めて聞いたが、こんな形なのだろうか。校正の仕事にも有効そうである。こんど自作してみよう。



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 国会図書館に書評ハントに出かける日が近いので、準備を始めた。手始めに床屋に行って、2ヶ月もののボサボサ頭を刈ってもらった。BS放送受信や太陽光発電の話で盛り上がった。1000円散髪が流行っているが、少し高くてもこの床屋に行くのはやめられない。情報が仕入れられる。

 さっぱりして帰ってきて、校正作業、今月二本目の記事を終わらせて、昼食。その後、昼寝と読書。

2018年12月13日木曜日

Il Nome della Rosa(薔薇の名前)読み始めた



 「薔薇の名前」(ウンベルト・エーコ 河島英昭訳 1990年 東京創元社)をいよいよ読み始める。いよいよとは、今朝図書館から通知が来て、明日が返却期限と言われてしまったから。とりあえず2週間期限をのばしてもらった。訳者あとがきをまず読む。著者は記号論学者。そして、借りた時は意識していなかったが、中世の修道院が舞台の探偵小説風で、写字室(スクリプトーリウム)が重要な役割を果たす。

 今、凝っている「ケルズの書」はここに書かれたような写字室で作られたのではないのか。もっとも、まだ100ページぐらいしか読んでいないので主人公たちは写字室に入れてもらっていない。修道院長は写字室に入ることに難色を示している。

 まえがきの最後に修道院の日課が書かれており、修道士たちは夜明け前に起き夜7時には寝る。このペースの生活に憧れたりする。実際にやってみてもいいかもしれない。テレビをみないことにして…無理かしら。

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 昨日思いついたネタ。メモを記録しておく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここから
暖房器具の思い出メモ、あとで原稿にする
「M公園の家」
コタツ(炭)と火鉢による頭痛

「八幡町の家」
石炭ストーブと煙突掃除と焚き方、換気効果
石油ストーブ(強制燃焼)やブルーフレームや反射式
コタツ 豆炭から電気へ おひつを入れて温める 洗濯物乾かす

「学校のストーブ」
校庭の薪の山に洞窟作る(危ない) 
薪を切る蒸気機関動力の丸鋸とその音
ストーブ当番
暑い席 温めた弁当の匂い ビン牛乳も温める時々ビン破裂
石炭ストーブの火種の入手と後始末
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで

***
 こういうネタは、思いついたら、しばらく潜在意識に投下して遊ばせておくとよい。優秀な性能の脳AI計算機がうまく処理して大きな結果をいつか出してくるだろう。何年後かは知らない。この事の例は、クラークが60年以上前に「都市と星」または「銀河帝国の崩壊」に書いている。

 脳AI計算機は誰でも高性能なものを持っているが、意識とのインタフェースがまだ幼稚なので実用になっていない。ここを改善するソフトを誰か作って欲しい。

***

 さっきの外猫。


2018年12月12日水曜日

まだ熱は冷めない、「ケルズの書」の写真版を借りることにした

 今朝の寝床での青空文庫読書。芥川龍之介の「校正後に」。編集者に期限を切られて執筆するのでなく、「好きなものを書いてから遣うものなら遣ってもらうようにしたい」という切ない思いが書かれている。大変だっただろう。

 聖書アプリもiPhoneで、2種類使ってみた。最近のもの(「聖書」)は、初心の信徒になんとか聖書を勉強させたいという思いが強すぎて辟易する。少し古いほう(「日本の聖書」)がシンプルに自分のペースで読めて好ましい。全文検索はどちらも出来るようだ。

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 「ケルト美術への招待」(鶴岡真弓 1995年 筑摩書房)をひもとく。全部ではなく、『ケルズの書』の部分(202ページ以降)をよんだ。アイオナ島の修道院で豪華な典礼用福音書写本として作られたが、ヴァイキングの襲来によりアイルランドのケルズ修道院にもたらされる。その後、盗まれて発見されるも外装の黄金は失われていたという。

 昨日に続いて、Youtubeで関連ビデオをいくつか観る。Webで画像も探し、トリプルスパイラルで、三つ巴に似たものを模写してみた。もっと時間と手間をかけないと味のあるものは描けない。



 やはりもっとよくみたいので、「ケルズの書」の本を図書館で予約。持って帰るのはきっと重いだろう。


2018年12月11日火曜日

「ケルズの書」は美しい…

 昨夜は寝床にはアンカを入れ、腹には貼るカイロをつけて、つまり万全の体制で寝た。

 おかげで今日は体調が良い。外は今年一番の冷え込み。居間の暖房として、エアコンだけでなく、電気ストーブも使い始める。おかげで暖かい。

 夜の献立はおでんにした^^;

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 ケルトのことを書いた本を読んでいると、「ケルズの書 (The Book of Kells)」というのがよく出てくる。Googleで画像を調べてみる。


 これは、パブリックドメインの写真。よそで見つけたページには左右三つ巴的な模様がたくさん出てくる。この写真でも拡大してよく見ると「三つ巴」がいくつもある。

 それはさておいても。この「ケルズの書」は美しい。ぜひ現物をみたいものだ。ダブリン大学のトリニティー・カレッジ博物館にあるようだ。ぜひ、行かなくては。

 その前にということで、YouTubeで「Book of Kells」を検索してみる。たとえば、ここ。HD画像なのでディティールまでよく眺められる。今後はこのようなものは4Kや8Kの画像になっていくと思う。高精細画像の使いみちはこんなところにもある。ともかく楽しみだ。

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 今日の(電子)読書は、これを含む。「バルタザアル」(アナトール・フランス 芥川龍之介訳)。クリスマスシーズンにはぴったり。一昨日から使ってみている聖書アプリで、東方の三賢人のところも読んでみた。