2017年9月30日土曜日

「エクソフォニー」(多和田葉子さん)は面白くて時を忘れた

「エクソフォニー 母国語の外へ出る旅」(多和田葉子 2003年 岩波書店)を読了。

 図書館で借りた本なので、以下のようにメモを取った。

(A) 「エクソフォニー」で紹介されているうちで読みたい本、作家
(1)クライスト
(2)パウル・ツェラン
(3)ベンヤミンの「翻訳論」
(4)「翻訳語成立事情」
(5)吉増剛造
(6)レーモン・クノー「文体練習」
(7)沼野充義「W文学の世紀へ」

(B)研究したい概念、ことがら
(1)トーマス・マンのパシフィク・パリセーズ時代の友人たち
(2)地震などによる書籍のどさくさ偶然分類システム
(3)コトバを記憶した時の記憶組み換えエネルギーと計算量
(4)欧州語ネイティブが幼児に失う、中国語的抑揚判別能力と漢字等の映像記憶能力
(5)類語辞典の配列と動植物の配列の比較
(6)詩人の脳中の個人的単語間連絡線のトポロジー
(7)外国人が日本語を学び実際に使おうとするとカタカナ語が多くて失望する
(8)言語の本質は麻薬
(9)「純粋言語」…e.g.わからないままフランス語漬け
(10)日記も虚構である(自伝も歴史も作者の解釈)
(11)40年後に地下室書物漬け生活から出てきた哲学者がカラーテレビを珍しがる…「月裏人」
(12)外国語を学ぶのは新しい自分を作ること…母語では書けないタブーも書ける、忘れていた幼年期の記憶も蘇る

 いながらにして図書館の本を予約できるシステムを知ったばかりで嬉しくて、また何冊か予約してしまった。

 


 昨日借りた本をあと3冊有るが、全部を読む必要はない本ばかりだから(^o^)



2017年9月29日金曜日

「エクソフォニー 母国語の外へ出る旅」(多和田葉子さん)は素敵に面白い

 二日酔い。じっとしていると眠くなるので、図書館(分館)に出かけた。先日本館の蔵書をこちらで受け取れるようにと、予約してある。

 スバラシイ天候だが、アタマはあまりはっきりしない。でも途中転びもせず、無事本を借りて帰ってきました。




 練習のため、ドイツ語付きで、ツイートしている。

 このうち、「エクソフォニー」(多和田葉子 2003年 岩波書店)を読み始めたが、素敵に面白い。ドイツで、ドイツ語を使って著述を続けている著者の、コトバをめぐるエッセイが秀逸だ。爽快な相対感のある文章を読んでいたら、潜在意識が、加藤周一先生の文章を思い出させてくれた。



 「続 羊の歌」(加藤周一 1968年 岩波新書)を引っ張り出して、ぱらぱらやってみた。フランスに行って医学とともに文学をやっているとき、アルバイトで国際会議の通訳をやったりしている時の回想の文章が、多和田さんのそれとよく似ている。

 一種突き放したような、ドライな物の見方と、言い回しがそっくりだ。




 「エクソフォニー」で紹介されている、クライストとその翻訳をした森鴎外。これでまた読むべき本のバックログが増えた(T_T)

2017年9月28日木曜日

ドイツ語勉強の顛末


 おお、時間がないφ(..) 

 今日もドイツ語を勉強して遊びました(^o^)

 ドイツ語漬けになるのが、単語を覚える近道かと思ったので、いろいろ手を考えた。

 たとえば…

ドイツ語映画ビデオ
歌詞つき歌唱ビデオ
ドイツ語放送
ドイツ語雑誌
ドイツ語テレビ
ドイツ語Twitter
ドイツ語マストドン
ドイツ語Facebook
ドイツ語絵本
ドイツ語食品
ドイツワイン
ドイツ語論文

 論文ならアインシュタインです。インターネットですぐ捜せる

 「Zur Elektrodynamik bewegter Körper; 
von A.Einstein.

--------
Daß die Elektrodynamik Maxwells -- wie dieselbe gengen-
wärtig aufgefaßt zu werden pflegt -- in ihrer Anwendung auf 
bewegte Körper zu Asymmetrien führt, welche den Phänomenen 
nicht anzuhaften scheinen, ist bekannt. Man denke z. B. an 
die elektrodynamische Wechselwirkung zwischen einem Mag-
neten und einem Leiter. Das beobachtbare Phänomen hängt 
hier nur ab von der Relativbewegung von Leiter und Magnet, 
während nach der üblichen Auffassung die beiden Fälle, daß 
der eine oder der andere dieser Körper der bewegte sei, streng 
voneinander zu trennen sind. Bewegt sich nämlich der Magnet 
und ruht der Leiter, so entsteht in der Umgebung des Magneten 
ein elektrisches Feld von gewissem Energiewerte, welches an 
den Orten, wo sich Teile des Leiters befinden, einen Strom 
erzeugt. Ruht aber der Magnet und bewegt sich der Leiter, 
so entsteht in der Umgebung des Magneten kein elektrisches 
Feld, dagegen im Leiter eine elektromotorische Kraft, welcher 
an sich keine Energie entspricht, die aber -- Gleichheit der 
Relativbewegung bei den beiden ins Auge gefaßten Fällen 
vorausgesetzt -- zu elektrischen Strömen von derselben Größe 
und demselben Verlaufe Veranlassung gibt, wie im ersten F…」

 これは、1905年の「特殊相対論」です。簡単ね…

 ともかく、ロハで勉強しなくてはなりません。

  例えば…

 












 この人美人ですね…




 夕方は飲み会に出かけた。途中で懐かしい友人から連絡が入っているのに気づいた。酔いが醒めたら返信しよう。


2017年9月27日水曜日

トーマス・マン先生ご本人に教わってもドイツ語はまだものになっていない(T_T)

 今年の4月に始めた初級編のNHKラジオドイツ語。6ヶ月聴き続けて今日終了した。




 トーマス・マン日記を取り出して読んでみた。1946年5月28日、昨日はエーリカ(長女)とロサンゼルス駅にペーター・プリングスハイム夫妻を迎えに行った…と書いてある。読める\(^o^)/

(3年後の後記:これ間違ってました。トーマス・マンが入院先からエーリカたちと一緒に帰ってきたので、ペーター・プリングスハイム(物理学者でKの兄)が迎えに来ていたのです(T_T) 。
やっと、邦訳版を世田谷区立図書館で借りてきて読んだのでわかりましたm(_ _)m )



 しかし問題が有る。固有名詞を除く単語は全部、辞書を引いた。見たことが有る単語でも意味が思い出せない(T_T)

 せめて辞書をひくのは1センテンスで1・2個にしたい。それでないと、この一巻だけで1000ページもある日記、全10巻を読むのには100年位かかってしまう。

 単語力をつける作業に取り掛かる。まず、先日見つけておいたビデオを観ることを考えた。




 100回聴けば、そして数回例文を書いてみればかなり単語は覚えられそうだ。

 これだけではつまらない。もっとYouTubeを捜したら、なんと、トーマス・マン御大ご本人の朗読の「トニオ・クレーゲル」のビデオを発見。これを聴きながら、Kindleで無料のドイツ語版「トニオ・クレーゲル」を読んでいけばいいのではないか?

 



 早速、第一章(ハンス・ハンゼンと下校し別れる所まで)を聴いて読んでみた。以外に朗読は速く、途中で気を抜くと置いていかれる。御大はかなりドラマティックに読んでいるのにも気づいた。

 字面を追うのが精一杯で、単語はあまり頭に入らない。学生時代に「トニオ・クレーゲル」の第一センテンスで挫折したときよりは数段ましでは有るが…

 さっきの基本フレーズ100回作戦をまずさきに実行したほうが良さそうだ。

***

 サンスクリットは今日はお休み。どこかで集中的にやるのが良いかもしれません。



2017年9月26日火曜日

デーヴァナーガリー( देवनागरी, devanāgarī)によるサンスクリット表記の学習が続く

 続くというより、なかなか本格的に進まない。

 以下理由。
(1)老化による記憶力減退
(2)学習基盤が整わない
(3)独学
(4)気が多すぎて、枝葉末節をつついて楽しんでいる

 まあ、締切があるわけではないのでどれだけ時間がかかろうとかまわず、気が向くままにやればいい(^o^)

 今日は、思いついて、iPadのソフトウェアキーボードで、デーヴァナーガリーを入力する方法を学習した。このページを参照した。ありがとう、Medha Michika先生。




 こうして遊びながら、サンスクリットのアルファベットが頭に入ることを狙っている。明日はもっと前進していることを願う(^o^)

 横道にもちょっとそれた。「Invading The Sacred」、読んでみないと。




 疲れたので、ビデオの積読リストから「海月姫」を観る。





 一昨日の空。m(_ _)m

2017年9月25日月曜日

まずサンスクリットの「アルファベット」を勉強

 Medha Michikaさんの教科書と、YouTubeビデオを使ってサンスクリットの勉強を開始した。

 教科書の「Enjoyable Sanskrit Grammar」(昨日Kindle版購入済み。今日学習する部分を画面キャプチャーしプリントしておいた。)の冒頭には、Preyersがある。ガネーシャを始め神々の加護をいのり、過去の賢人の努力に謝し、自分の肉体や精神や環境の健全であることを祈る。なかなかスバラシイ。

 で、最初のレッスンはLetters/Soundsなのだが、ここからつまずく。発音も表記もさっぱり頭に入ってこない。

 考えて、字母や発音の指導をするビデオを捜した。やはりYouTubeはすごい。たくさんあった。たとえば、これか?




 デヴァナガーリはこれを参考にして、iPadのMetaMojiのNoteアプリで習字を楽しみながら覚えよう。

 ためしに書いてみました。これはnaと発音する。

***

 上野の赤ちゃんパンダの名前は「香香(シャンシャン)」だそうです。丈夫に育って欲しい。

2017年9月24日日曜日

青山と表参道へおでかけの巻

 語学の学習を今日もさぼって、出かけてしまいました。息子様のお供です。こちらは運動の代わり。

 ベッドの購入手続きをしたいとのことで、販売店兼ショールームへ。駅は青山一丁目。ほとんど無縁の地。




 戻って外苑前へ。銀座線の駅が暑い。




 表参道のAppleストアへ。彼はなんか時計見たいなのを買っていた。腕時計有るのにおかしいなあ。




この時の写真はこれ。



 お供のご褒美に、昼飯おごってもらった。




 このへんの街は、香港の九龍半島側に似ているかも。無国籍風。外国の方が多いからかもしれません。

2017年9月23日土曜日

「百日紅 上下」読了し、勢いで映画「合葬」も観た

 サンスクリットは教科書を一寸開けてみただけ。

***



 読みかけていた「百日紅」の下巻(1996年 ちくま文庫)を読み終えた。古本だけど買ったのが今年3月、積読本になっていたが、数日前のNHKのの快作ドラマの影響で、北斎とその娘に関心が湧き、買い置きのこの本を読み終えることが出来た。



 映画「百日紅」も観た。漫画に忠実な出来だった。面白かった。

 杉浦日向子さんは以前テレビで江戸文化の解説をしておられたが、その業績はすごかったのだと改めてわかった。病気で漫画家はやめられたのだと思うが、残念なことだ。

 「合葬」という、彰義隊士を題材にした映画の原作も杉浦さん。Amazonで観た。茶屋遊びのシーンなどに研究のあとが見える、ような気がした。




***

 市立図書館のシステムを少し研究し、本館の蔵書をインターネットで検索し、近所の分館に送ってもらえることを発見。便利そうだ。さっそくやってみることにする。ちょっと楽しみ。杉浦さんの本も注文してみよう。

 以前は、直接自宅に郵送するサービスを使ったが、送料がかかるのでやめていた。林住期には金や体でなく、頭を使うことが肝要。

2017年9月22日金曜日

サンスクリットの「学習」を「開始」した

 YouTubeに行ってみたら、役立ちそうなビデオを見つけました。




 使っているテキストをググってみたら、Amazonで売っていました。安い!




 早速入手。テキストとYouTubeのビデオを一緒に27インチ画面に映して学習を開始。なかなか快適(?)。



 このテキストの著者の方でありビデオに出演している先生のサイトを今見つけました。これを見ると、偉い先生のようです。

 しばらく、この先生についてサンスクリットを勉強します。

 将来はインド哲学者になろうかしらん?

 アラビア書法はまだ手付かず(T_T)

2017年9月21日木曜日

「百日紅」、「カフカ日記」を眺め、アラビア書法とサンスクリット文法学習を想う

 明け方、昔の職場の夢をみた。客先になにか説明をしに行く前に内容を誰かと作っていた。ほぼ案ができたので、物の分かった人に見てもらおうとしてXさんを呼んできた。で、なにかを聞いていたら目覚めてしまった。

 Xさんの名前が思い出せない。顔や話し方はありありと思い浮かぶ。名前はいくら考えても出てこない。少し時間を置けば思い出すかなと、起きて通常の一日を始めたが、思い出さない。

 夕方まで粘ったが駄目なので、降参して古い名簿を出して名前を捜した。すぐ見つかった。「T屋」さんだった。この夢のようなケースでは頼りになった大先輩だ。技術にもビジネスにも強い。私は技術は中途半端でビジネスには弱かったので、おおいに迷惑をおかけしたはずだ。

 北斎の娘が題材の「百日紅」を読み続ける。連載各回の扉絵が当時の浮世絵の模写になっている。その一枚で、北斎の「弘法大師修法図」というのが出てきた。調べると西新井大師に収蔵されているらしい。インターネットでも画像が見られる。なかなかの迫力。



 このあと、読み続けている「カフカ日記」のうちの、パリ旅行記の部分を拾い読みする。この日記は時間中に書かれていないし、本人の空想も多く含まれているので、日時順に読むのは困難だ、拾い読みして雰囲気を味わうしか無い。

 パリの日記は「マルテの手記」を思わせる。チェット・ベイカーを聴きながら読んだ。

 あきたので、秋の学習のプランを作る。アラビア語はやはりやりたいが目的はアラビア文字の書道ということにしたい。サンスクリットは少しマジメに文法からやりたい。難しそうなので文法初歩だけでも十分楽しい暇つぶしになりそうだ。幾つか参考サイトも見つけた。

 アラビア語参考サイトはここ
 サンスクリットはここ

 サンスクリットのサイトを作った方はもう亡くなられているがユニークな人だったらしい。

2017年9月20日水曜日

森鴎外はドレスデンで軍務の合間にラファエロの名画を見に行った

 NHKラジオドイツ語講座の7月号テキスト77ページ付近に、森鴎外がドレスデンを訪れた際にラファエロの「システィーナの聖母」を見に行った旨が書かれている。



 ラジオ講座の応用編は7月から9月まで、森鴎外の「独逸日記」を題材にしている。日本語(文語)で書かれた日記をドイツ語に翻訳したものを使用している。

 1885年5月13日の日記に、ドイツ軍の演習を見に行った後、ドレスデンの美術館に行って念願の名画を見たわけだ。

 実は私も相当前に、森鴎外よりは後だが(^^)、ドレスデンの観光をしたことがある。宮殿を観て、爆撃で破壊された教会の修復状況をみたが、美術館には行けなかった。また、そんな名画が有ることも知らなかった。

 森鴎外はさすがである。忙しい中でも時間を作って芸術鑑賞を楽しんでいる。

 「林住期」の人間はこれを目指さないといけない。

***

 ドイツ語の他に今年はアラビア語をやろうかと思っていたが、「林住期」の思想を追求するために、サンスクリットにしようかと思案中。

2017年9月19日火曜日

チェット・ベイカーの勉強が「進んで」いる

 遊び半分ではあるが。

 昨日から観始めたビデオを、まず見終わる。映画館で観るよりビデオストリーミングで観ることの良さは、一時停止ができることだ。途中で眠くなったら中断して、翌朝続きを見れば良い。用を足したくなったら、一時停止。映画館ではこれができない。もちろん、迫力は比べ物にならないが。




 彼及び彼の周辺へのインタビューが多いビデオだが、チェット・ベイカーの受け答えは誠実そうで好感が持てる。

 つぎに、東京でのライブビデオを少し観た。




 Kindleでお試しで取り寄せた「Funny Valentine」という本によると、彼の父親も、シワが多かったという。シワ遺伝説に有力な情報。

 聴き疲れたので、漫画「百日紅」(杉浦日向子 1996年 筑摩文庫)を眺める。昨日のNHK・BSPの北斎ドラマの影響だ。




 ところで、ここまではTwitterに行ったTweetを、3つブログ記事に埋め込んでいる。 

 最近加盟したマストドンのBookwor.msというインスタンスでも、この動作が可能になった。以下の通り。



 これがもう少し改善されたら、マストドンでTwitterを置き換えても良いかもしれない。
 Facebookへの自動投稿もできるようになることも条件だが。

ちょっとフライングでテスト

マストドンからの埋め込み機能テスト。



枠はつかないのかしら?
絵も表示して欲しいな。(←これは翌日管理者様に解決していただきましたm(_ _)m )
フォローボタンってどうやって使うのか?

2017年9月18日月曜日

チェット・ベイカーの顔のシワは遺伝なのかも

 台風一過なのだが、また暑くなってしまった(汗) 東北と北海道を通っていったが、風で林檎が落ちていないことを祈る。林檎っ子で一年365日林檎を食べるのを欠かす日がないからね。

 チェット・ベイカーの学習を始めたが、身辺雑事が多く、はかどらない。彼のドキュメンタリー「Let's Get Lost」を観始めたのだが、半分まで観たら、時間切れで夕食の支度の時間になってしまった。

 ちょうど母親のインタビューのところだったが、母親の顔も、悪いが凄いシワだらけ。チェット・ベイカーも年を取ってからのシワが凄いが、半分くらいは遺伝なのだろう。もちろん、不摂生のために老化が早かったせいもありそう。

 芸術にはあまり関係のないことだ。

 彼の事績をしらべようとしたが、伝記などは少し高くて未入手。まずは基本をということで、ジャパンナレッジで日本百科全書にあたる。1929年生まれ、1988年没。1952年にパーカー(バード)が、ロスを訪れた際オーディションで共演者に選ばれ、気に入られた。1954年ダウンビート誌の読者投票一位。マイルスよりも人気があったことも有る。マイルスから影響も受けたストレート奏法。中性的と言われたボーカルにも味があり、後のボサノバに影響を与えた。φ(..)

 アシモフ先生に教わったとおり、新しいことを学ぶ場合、基本的な知識は百科事典から得るのが良い。プリントアウトして読みました。この方が頭に入る。



 以前、畏友から欧州旅行みやげに貰ったCDも聴いてみた。

2017年9月17日日曜日

初秋にはチェット・ベイカー研究がふさわしいかもしれない



 図書館本をひもとく。まず、「村上ソングス」(村上春樹、和田誠 2007年 中央公論新社)。

 「Autumn In New York」が紹介されていた。そこで、本の紹介どおりTed Straeterの演奏・唄を捜したが、Apple Musicを脱退したのですぐには聴けない。YouTubeを当たって見つかったが、日本では聴けませんと断られた。

 しかたないので、いくつか別のミュージシャンのを聴いてみる。シナトラはもちろんいい。でも、しみるのは、昔好きだった、クリフォード・ブラウンの演奏。




 ブラウンのエマーシー版10枚セットCDを出してみた。時間を作って全部聴いてみよう。

 この過程で、チェット・ベイカーに出会った。

 もう一冊の図書館本「時計まわりで迂回すること 回送電車5」(堀江敏幸 2012年 中央公論新社)を読みながら、YouTubeのチェット・ベイカーを聴く。以前から聴いてはいたが、今日は非常にしみる。晩年なのか、やつれた顔がすごい迫力。




 堀江さんのエッセイは相変わらずうまい。オーディオの話も例によってちらほら出てくる。「河岸忘日抄」をまた読み返すべきか。




 ブラウンを聞く前に、少し集中的にチェット・ベイカーを聴いてみることにした。主演の映画も見つけたのでこれも観てみよう\(^o^)/

***
 台風の直撃は避けられそうだ。でも雨ばかりの三連休。

2017年9月16日土曜日

自分なりの「林住期」の生き方を考えた、雨の一日

 台風が九州の西にあり、その余波の雨。涼しい。

 昨日、図書館で借りて読み終えた「林住期」について考え、自分としての考えをまとめてみた。マストドンのbookwor.msには投稿済みだけれど。

「林住期」にたのしく生きるための「9つの私的条件…

(1)雨風を凌ぐ場所がある。

(2)ベーシック・インカム(代表例 年金)がある。

(3)有利な仕事や儲け口が身近にない。

(4)家族の理解(=ほっておいてくれる)

(5)自分一人で(寂しくなく)食事ができる。

(6)図書館が近くにある。

(7)気候が温暖。

(8)好奇心がありそれを満たすのを大切と思えて、実行できる。

(9)認知症はあってもいいがもの忘れなどの軽度の症状まで。

***

 条件のひとつにボランティア活動をあげてもいい。うちの場合は家人が行っており、私はそのサポートだが。今朝も家人は自治会役員の集会にいき、配られたおやつを持ち帰ってくれた。意地汚い私は大喜び。



***

 もういひとつ、こんなツイートもした。




2017年9月15日金曜日

「林住期」を読んだ、このブログの題名と符合する



 「林住期」(五木寛之 2007年 幻冬舎)を読んだ。エッセイ集だが、大部分は日刊ゲンダイに連載され、通勤時に一部を目にしたことがあった。今日、図書館に行って借り出してきた。

 林住期という言葉は別ルートでも知っていた。このブログのタイトルを決めるとき意識したことも有る。実際には、住んでいるところの地名から取ったのだが。

 人生を百年とすると、25年ずつ区切って、
「学生期」、「家住期」、「林住期」、「遊行期」とする。

 なので隠居生活の「林住期」は、50歳から75歳までとなる。少し早いかもしれない。しかし、定年前ではあるが、50歳以降は明らかに実利的経済的なパフォーマンスが落ちるから、この区分けは正しいような気がする。

 ただし、「林住期」が人生のなかで一番楽しい、興味だけに従って生きるべき時期。金銭的な報酬は求めなくても良い。もっと大きな報酬があるはずだ。

 という具合に、「林住期」の過ごし方を提案した本だが、なるほどと思わせるところが多い。

 「遊行期」は仏陀のように、遊行(放浪)すべしとある。五木さんはもちろんもう遊行期に入っているのだろう。最近、テレビや雑誌に露出度が多いのは、精神的に遊行をしているとも考えられる。

***



 iPad Airのケースを新調。初代iPAなので、ケースも安くなっていた。純正品ではないが、定価4000円以上のものが870円。
 おかげさまで、iPadも新しくなったような気がする\(^o^)/

2017年9月14日木曜日

小倉金之助の著作もたくさん読める「科学図書館」はスバラシイ

 最近知ったサイト、科学図書館。読む本が途絶えると、ここに行って面白そうなものを捜す。

 今日は、小倉金之助先生(昔の数学の教科書の編者だったような気がするので)の著作をいくつか読んでみた。

 小倉先生の私的なことはこれまで殆ど知らなかった。今日読んだ「数学者の回想」や「読書の思い出」を読んで、家業を継ぎながら、学問への思いが捨てきれず、ほとんど独学で、一時私学(東京物理学校)に席を置きながら驚くべき努力で読書や研究に勤しんだ姿を知り、驚嘆。後年フランスにも留学している。パリで静かに読書するつもりが、どっこいアインシュタインの相対性理論に熱を上げたりしている。

 体も弱かったのに、田舎でも論文を書くのを怠らない。

 設立間もない東北大学理学部にも助手として招かれた。そのときの教授林鶴一さんの著書も、「科学図書館」には収録されている。

 他にも関連する・しない人々の著作が「科学図書館」には満載だ。

 個人の方の運営するサイトなのだが、LaTeXで作成したものをpdf化しており、PCやタブレットでも、すばらしく綺麗な版面でみることができる。このサイトは、知ってよかったとつくづく思えるサイトだ。

 

2017年9月13日水曜日

食卓用椅子を新調、終の棲家の終の椅子かしらん

 新婚当初買った籐の椅子で40年近く食事をして来た。

 随分長持ちしたが籐の編んだ部分が傷んでしまい、座るに耐えなくなって、今回新調した。

 バーチ材の背当て兼肘掛けと座面、足はスチール。籐ほどではないが軽い。百貨店の紹介で家具卸商のショールームまで行って、選び、安くしてもらった。

 今日、その椅子達が届いた。早速、古い椅子を片付けて、新しい椅子を並べてみた。これが写真。



 座り心地はなかなか良い。特に、短い肘掛けが秀逸。死ぬまで使えそうだ。

***

 今朝未明、Appleの発表会があり、中継を観る。iPhoneX(テン)が発表された。顔認証ができ、ホームボタンがない。有機EL。魅力的だが、11万以上するので、すぐには手は出ない。
 自分のライフスタイルを考えるとiPadProの12インチの方が先だ。

***

 しばらく姿を見せなかった、外猫のぶーちゃんが戻ってきていた。手前の白い子です。


2017年9月12日火曜日

カフカは夢と現実の混交世界の語り手

 『「カフカの世界」(辻ひかる編 1971年 荒地出版社)291ページ
「カフカの作品全部が日記ではなかったのか」…に同意したいです。』

 と、マストドンで投稿してみた。
 ( 「ひかる」は王偏に星だが、漢字に変換できない。 )

 たしかに、毎日ブログを書いていると、創作なのか事実の記録なのか区別がつかなくなってくる。そして、夢と現実の区別もつかなくなる。夢幻の世界でお経をあげているようなものだ。

 カフカの作品を見ていると、どんどんこの様な世界に引き込まれていきそうで、うれしい。

***



 夕方、雨が上がり、虹が出た。夕焼け後の西の雲も迫力ある美しさだった。夢以上の現実か…夢そのものか…


2017年9月11日月曜日

トーマス・マンの関連の情報は常に入ってくる、そしてOcean Linerの情報も

 朝日新聞昨日の日曜読書欄に、最近読んだ本「闘う文豪とナチス・ドイツ」の著者紹介が載っていた。昨日は忙しく、今日新聞を読んではじめて気づいた。




 そして、ラジオドイツ語講座でも…




 林住期の私にふさわしい記事も見つけた。ところで、このブログの名前「りんかん老人読書日記」は、今考えると林住期に通じていて、いい名前だったと思える。


「好きなことをやりなさい」と書いてあるので。


***

 今日もあまり読書はできなかったが、大洋汽船に関する記述を見つけた。以下マストドンの「本の虫」インスタンスへの投稿のコピー。

 長岡半太郎の1935年「旅日記」。科学図書館のページで読めますが、私はそのなかの「ノルマンヂー号」乗船印象記録部分が気に入りました。

 なにしろ超豪華な客室だったらしい。

2017年9月10日日曜日

昨夜は重要会談、そして今日は音楽会に行ってきました

 昨夜は愚息のパートナーになりそうな「お友達」と4人で会食。7時から11時まで話し込んでしまいました(^^)




 彼女からお土産も頂いた。和菓子。甘いもの好きとリークされてるのか(^^)

 


 今日は姪も参加しているアマチュア・オーケストラの音楽会に。練馬だったが、意外にも1時間20分ほどで行けることがわかった。電車の接続が良ければですけど。




 とういうことで、今日は一行も紙の本を読まずに終わりました。また明日。

2017年9月9日土曜日

「転回点ーマン家の人々」、米市民権獲得、兵役、欧州での除隊そして死へ

 「転回点ーマン家の人々」を午前中で読了。3日かかったが、今の私としては速いペース。

 クラウス・マンは、再度訪れた米国で反ナチ活動を文学活動と融合させて精力的に行う。「魔法使い」もヨゼフ小説で米国の「偉大さ」を讃える。またファウストゥス小説で、独裁帝国の崩壊を予言する。

 クラウス・マンはついに参戦を決意。米国市民権を手に入れ、陸軍兵士として、今までの贅沢な航海とは似ても似つかない、船底すし詰めで海をわたり欧州戦線へ向かった。

 ナチスドイツの崩壊を現地で確かめた。ミュンヘンの懐かしい家はなんと、「生命の家」(狂ったゲルマン優生思想の象徴的施設)として使用されていたと聞いた。

 ナチスの敗北。日本も降伏。

 クラウス・マンは現地で除隊し、ふたたび文学活動を再開しようとした。しかし1949年5月に睡眠薬自殺(と伝えられる)をとげる。

 残された「老魔術師」トーマス・マンは、亡命生活がクラウス・マンを成長させたと言った。しかし、その亡命生活がクラウス・マンを疲弊させ、真の世界平和への夢のために、この世界を捨てさせたような気がする。

 われわれもこの国やこの世界から亡命しなくて済むように努めなくてはならない。


2017年9月8日金曜日

「転回点ーマン家の人々」、いよいよナチスの手を逃れて亡命


 クラウスとエーリカはアジア大陸に向かったが、北京は政情不安なのでパスし満州を経由してシベリア鉄道でモスクワに向かう。長いシベリア鉄道の旅の途中また金欠になり、餓えと渇きに苦しむが、また親切な人の援助をうけてなんとか辿り着く。実は魔法使い(トーマス・マン)の友人だったらしい。

 ミュンヘンに帰ると、駅まで魔法使いも迎えに出てくれた。朝の11時、仕事時間なのに、珍しい。

 トーマス・マンがノーベル賞を受賞し、生活は格段に楽になった。しかし、ドイツ国内での出版活動はできなくなった。

 1928年以降、二人はヨーロッパを遍歴しながら文学や演劇活動に身を入れる。もちろん、ファシズムへの批判活動を行いながら。このことによりナチスから睨まれた。

 1932年にミュンヘンのカールトン喫茶店でヒトラーが高価な苺ショートケーキを何個も貪り食べるのを目撃した。醜悪だった。

 その翌年、マン家の運転手(実はナチスの手先=スパイ)からの、警告を受け、二人はミュンヘンを飛び出す。翌年、ナチスはマン家の人々の国籍を剥奪した。トーマス・マンはスイスに居を構える。ミュンヘンから何とかして書斎の家具や書籍と資料の一部、そして原稿も持ち出した。

 苦しい亡命生活が続く。その中で、他の文学者たちと交流し、ナチスに対する批判活動はやめない。アプレなクラウスもこの生活の中で鍛えられていく。ホテルで執筆するときは、持参の絵をかざり、本を並べ、愛用のタイプライターをセットして、文学的雰囲気を演出した上で、執筆に勤しむ。

 1936年、ファシズムへの反対活動の一環で、また二人はルーズベルトの国を訪れる。これは、後に魔法使いも米国に渡るための布石となった。

 600ページのうち、400ページまで来ました。この本は、同じクラウスという名前の従兄弟、クラウス・プリングスハイム・Jrの本(以前このブログでも紹介した、「Man of the World」)よりは格段に質が高い。

***

 昼にスパゲッティーを料理していたら、盛りつけ中に手が滑って、フライパンを床に落としてしまった。これも老化現象の一端かなとがっくり。左手には力が入りにくいので気をつけなくては。鍛えたほうがいいかもしれない。

2017年9月7日木曜日

「転回点ーマン家の人々」のクラウス・マンはやりたい放題の若者だった

 昨日図書館で借りだした「転回点ーマン家の人々」(クラウス・マン 小栗・渋谷・青柳訳 1986年 晶文社)を4割がた読んだ。



 文豪の息子の七光(ななひかり)本と思っていたが、どうしてなかなか読ませる。トーマス・マンは前半ではあまり描写されていない。まだミュンヘンに住んでおり、朝九時から12時まできちんと仕事をしている。「主人と犬」を書き「魔の山」を構想中だったらしい。

 文豪は子供たちからは「魔術師」と呼ばれていた。子供は主として奥様が育て、父親は気の向いたときに声をかける。関心がなかったわけでないが、うるさく口出しする父親ではなかった。仕事=文学のほうが大事だったのだろう。

 クラウス・マンは姉のエーリカとともに、6人兄弟のうちでの芸術派だった。詩を書いたり、舞台に立ったり、小説を書いたりし、早くから(20そこそこで)世に知られた。ロンドンやパリやモロッコやイタリアなども遍歴。ついには姉と一緒に米国に出かける。興味を示した米国の出版社や講演エージェントの軽い招きに応じ、英語もろくに話せないのに講演旅行の報酬をあてにして、飛び出してしまう。

 案の定最初は仕事がなくて困るが、なんとか支援者を見つけて米国内を歩き回り、講演も無理やり成功させる。やはり支援者から少しまとまった金をせしめ、ハワイ経由で「軍国日本」にも来ている。東京(帝国ホテルに泊まっているが評価は低い)は汚いと思ったらしいが、京都少し気に入ったらしい。

 このあと、アジアを回るらしいが、ここからは明日のお楽しみに取っておいた(^^)
 分厚い本(600ページ)だが、すらすら読める。ここは親爺の本とはちがう。悪くいうと軽い。

 旅行(日)記つながりで、「独逸日記」(森鴎外)もパラパラやってみた。
 明治17年10月から一年間はライプチヒ
 明治18年10月からはドレスデン
 明治19年3月からはミュンヘン
 明治20年4月からはベルリン、にそれぞれ滞在し、
 明治21年3月には日本への帰途につく。

 ミュンヘン時代が一番楽しかったようだ。仕事(研究・軍務)の関連も有るが、土地柄もありそうだ。

 ところで、先程のクラウス・マンによると、一次大戦後のある時期、ミュンヘンには共産党政権が存在していたらしい。当時のトーマス・マンは政治に関心が薄かったらしく、直接の関わりはなかったという。もちろん息子も。彼らが政治に関わるのは、1933年の亡命後。

2017年9月6日水曜日

漱石と熊楠の英訳方丈記見つけました、そして天金の本は保存状態が良いね

 「南方熊楠文集2」(東洋文庫、ジャパンナレッジで読んでみた)の巻末の岩村忍さんの解説が面白い。その中で紹介のある、漱石と熊楠の訳した「方丈記」を両方読みたくなった。どこにあるか?と思いググってみました。

 すると、やはり漱石全集(別巻)には入っているらしい。本を発掘するのは後回しにして、もっとググると…

 国会図書館の近代デジタルコレクションのたとえばこのページ、172コマまで行くと、ある。

 熊楠さんのは、「A Japanese Thoreau of the Twelfth Century」というページにあるのを発見。これは画像ではありません。

 両者を比較研究するのは、今後の宿題にしたい。


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 鴎外の独逸日記も読み続けている。よく読むと楽しい。彼が訪れた都市と日時と交通機関をまとめてみよう(^^)
 これも宿題、明日やろう。

 漱石の日記はどうかと出してみた。これはすぐ見つけた。大正10年頃の岩波全集のうちの一冊だが、天金が美しい。100年弱前の刊行なのに。天金って凄い工夫だと思う。



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 昼前に電車で地元の市立図書館本館に行った。病気していたので、昨年落成したときに行ったきりだった。4冊借りた。



 トーマスの息子、クラウス・マンの「転回点」があったのでラッキー。カフカ全集の「日記」も借りた。あとは、南木佳士さんの短編集とアラビア文字の本。
 10冊まで借りられるのだが、重いので4冊にしておいた。

 「転回点」(1986年 晶文社)は少し読んでみた。才走っているが、オヤジと比べるからそう感じるのだろう。比較しては可哀想だ。トーマス・マンと家族の状況がよく分かるので面白い。600ページ2段組の大部の書物なので、少しずつ読みながらさわりを紹介していきたい。

2017年9月5日火曜日

「独逸日記」(森鴎外)を読みながらカフカの「日記」を捜す俺って日記好き

 午前中は月例の検診で内科医へ。コレステロールの数値は下がったが中性脂肪の方が高くなり、薬を増やして貰った。

 少しがっくりしながら帰り、映画「真夏の方程式」を、寝転びながら観る。面白い。が少し最後が割り切れないところもある。東野圭吾さんは数年前。ある企業の研修の受講者さんに勧められたが、ちょっと読んでみたくなった。

 昨日からの流れで(どういう流れだったかしら?)「独逸日記」(森鴎外選集 岩波書店)を読む。さすがに鴎外先生でも留学開始当初は気分が浮かれているような気がする。ドレスデンからミュンヘンに行く所くらいまでは読んでみたい。

 これも気にかかっていた、カフカの日記を、地元の図書館のデータベースで捜した。全集本があった。明日借りに行ってこよう。一緒にクラウス・マンの「転回点」も、トーマス・マン日記研究の参考書として借りよう。アラビア語の教科書もね。これを読んだからといって、先回りして借り出さないでくださいね。



2017年9月4日月曜日

「闘う文豪とナチス・ドイツ」を読了、次はカフカとアラビア語かしら

 残念ながら読み終えてしまった。今朝読んだ部分は、実際には「トーマス・マン日記」を読んでいない時期に関する部分なので、「残念」というわけだ。

 「トーマス・マン日記」の「主要な」部分は、1933年から1945年までのナチス・ドイツからの亡命生活の部分だし、「闘う文豪とナチス・ドイツ」もこの部分に多くのページを割いている。

 第2の亡命、マッカーシズムからのがれてスイスへの移動、が今朝読んだ部分のクライマックス。ただし、この二回目の亡命の内幕については、マンは日記でも多くを語っていないようだ。それだけ不本意なことだったのだろうと思う。

 ともかく、「トーマス・マン日記」の後半を手にいれて読まなくてはならないが、高価なのでなかなか手に入りそうもない。

 安いので、ドイツ語版をとも思ったが、読む前にと学んでいるドイツ語が半年たってもなかなか身につかない。

 なにごとにも時間は必要だ。

 晩年、トーマス・マンはカフカにも興味を示している。「カフカ日記」も読んでいたようだ。

 「カフカ日記」も高い。即決では買えないので、欲しいものリストに入れておく。とりあえず、図書館を頼ろう。

 NUKのドイツ語入門ラジオテキストはなかなか内容がある。基礎編はドイツの街と建築の紹介にもなっている。昔訪れた場所の記述はなつかしい。応用編のほうは、森鴎外の「独逸日記」が題材となっている。これはまとめてテキストと「独逸日記」を読んで見る価値がありそうだ。



 ラジオテキストの広告の部分を見ていたら、アラビア語もやってみたくなった。半年分の教材が800円強なので、10月からの分のテキストを買ってみるつもりだ。

2017年9月3日日曜日

子育てに苦労して「そして父になる」わけですね

 「そして父になる」をAmazonビデオで見せていただきました。

 子供取り違え事件を題材に、若い夫婦が子育てに苦労しながら成長していくというお話。

 人と人とのコミュニケーションの難しさ、いや不可能さが、サブテーマかもしれない。

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 町内会の祭りは、例年になく晴天のまま終了した。めでたい。


2017年9月2日土曜日

脳には良い刺激を与え続けたいと脳(自分)が思っている(^^)

 第38回日本神経科学大会市民公開講座「脳科学の達人」 土谷尚嗣
    
24分以降 「脳は夢を見続けている。「起きて」いるときはその状態に外界からの情報が足されている状態。」

 これおもしろい。

26分付近。「脳を単なる情報処理の器官としてだけでなく、脳内でどのような内部処理がなされているかに着目したい。」

 村上春樹の「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を想起する。



 「進化しすぎた脳」なども再読。

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 久しぶりの晴天。昭和酒場研究会出席。帰って、寝ました。

2017年9月1日金曜日

「闘う文豪とナチス・ドイツ」を読み進める

 昨日の遠出で疲れが残っているので、おとなしく読書。

 「闘う文豪とナチス・ドイツ」(池内紀 いけうちおさむ 2017年 中公新書)の大部分を読む。残った(少ない)部分は、この本のテーマ、トーマス・マン日記でもまだ読んでいない戦後の部分なので、このまま読むかどうか迷っている。



 でも、日記を読み終えるのはいつになるかわからないので、明日残りは読んでしまおう。 

 ルドルフ・ヘスのくだりが印象に残る。変わった人物。もっともヒトラーをはじめ側近には変わった人物ばかりだが。ヘスは収容所で最後まで、40年以上生き残り、最後に「自殺」する。何を考えていたのか興味がある。

 トーマス・マンは亡命生活の中とにかくひたすら日記を書き続ける。病気になろうが、小説の執筆が忙しかろうが、連合軍側の要請のラジオ放送の仕事があろうが、子供の不幸があろうが。よる寝る前にかならず日記の筆を執る。おかげで、大戦中と前後の状況がよく分かる。

 大部の日記を残した人に共通だが、日記を書くことで心の平衡を保ち、かつ創造力をたくましくしたと思われる。

 このブログを毎日書くのもこれにあやかりたいからかも知れない。