2019年2月28日木曜日

確定申告への道(3)…ほぼ完結、その後SF漬けへの道

 今日の、確定申告準備作業。
(1)収入額、源泉徴収額、社会保険料、生命保険料、医療費など入力。
  (書類を揃えておいたのであっという間。)

(2)確定申告書(仮)作成。
  (今年も還付額がある。助かる…払い過ぎを戻してもらうだけだが…)

 あとは、KDDIさんからの支払証明書到着待ち。来週早々に税務署に提出できそうだ。

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 昨夜、牧眞二さんに、TwitterでオススメSF本をおそわった。
 まず、『砂の惑星』新訳本。



 これはさっそく図書館で予約した。


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 そして、『天冥の標(しるべ)』(小川一水さん)。全17冊完結。


 これはKindle版を手に入れるのが良さそうだが、予算が…。安上がりな方法を模索したい。

2019年2月27日水曜日

確定申告への道(2)順調です

 ベランダの梅がだいぶ咲いた。きれいだ。昨年の写真を調べたら、やはり同じ程度咲いている。ただし、植替えをさぼって小さな鉢のままなので、花のつきは悪くなっている。今年は植え替えてやろう。





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 今日の、確定申告準備作業。昨年の帳簿が残っているのでそれを参考にした。

(1)一年分の諸経費入力。
(2)売上等入力。
(3)青色申告書仮作成(本格的にはKDDIの支払証明が届いてから)。
(4)医療費の11月以降分計算。

ここまでにしておいた、順調なので明日は確定申告書(仮)ができそうだ。うまくいけば明後日には税務署に提出できるかも知れない。

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『パンク侍』(町田康さん)を読み始める。感想は後ほど。

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 夕方、図書館に行き三冊借りてきた。うち一冊は今年の日本SF大賞の『飛ぶ孔雀』。日本SF大賞のもう一冊、『文字渦』はすでに読んでいる。


2019年2月26日火曜日

確定申告への道(1)

 青色申告と確定申告の準備を開始した。始めればやむなくがぬしゃらに進めるのだが、そこまでが腰が重かった。

 今日の作業は…
(1)KDDI(auひかりインターネット)の一年分支払証明書発行を依頼する電話をした。
(2)税務署からの確定申告書用紙の封書を捜した。思わぬところに隠れていた。
(3)各種領収書、源泉徴収票などを整理した。健保から医療費の明細は来ているが、10月までなので、11月12月分領収書を集めるべし。

 …ここまでできたので、帳簿への入力は明日からにした。実働2日位でできるだろう。昨年の記録を調べたら、もう出来上がっていた(T_T)

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 この時期、SNSがやや静かなのは、皆この作業をしているからかも知れない。

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 『あなたの人生の物語』(テッド・チャン)の表題作以外も読んでみた。ひねりが効いていてオモシロイのだが、どうも明るさが足りない気がした。キャンベル編集長ほどではないが、やはり楽天的な未来が書いてあって欲しい。やはり私も古い人間なのかもしれない。



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 先日成毛さんの話も聞いたし、キャンベル編集長の話も思い出したので、昔の雑誌が読みたくなった。例えば「Ascii」とか「bit」など。これらは国会図書館にいかないと見ることはできない。確定申告が済んだら、また永田町参りをしよう。

2019年2月25日月曜日

センチメンタル・ジャーニー、藤が丘編

 久々の二日酔い。気分はそれほど悪くないが、用心してあまり食べずに過ごした。だいたいは寝床の中で。

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 4時にむっくり起き上がり、Jに呆れられながら、身支度して今日の「カラオケしない」飲み会に出かける。5時に待ち合わせ。いつものSさんはすぐ来たが、久しぶりに現れるはずのIさんが来ない。Sさんに確かめたら、Iさんが復活するのは来月だとおっしゃる。私がメールの日付を誤って理解していた。

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 Sさんと二人で飲んだが、いろいろ話しているうちに、Sさんがもう眠くなったとおっしゃる。焼酎お湯割りとハイボール2杯が効いたらしい。体調の関係か?

 帰ろうとしたが、Sさんの足元が危なくなったので、タクシー乗り場に案内する。乗せてあげたら、ご自宅まで一緒に行ってほしいとのこと。運転手への指示はなんとかできた。所番地を言ったら、カーナビにすぐセットしてくれ、わりとすぐついた。910円なり。奥様にSさんを引き渡し、同じタクシーで最寄りの藤が丘駅に行った。トータルで1540円なり。Sさんがタクシー内で5000円を私に預けたので、差額は次回のSさんの飲み代となる。

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 せっかく藤が丘に来たし、酔いも覚めたので、駅前のセンチメンタル・ジャーニーを試みる。

 駅前横丁で最もよく来た大衆酒場(庄や?、経営者は原田さんというかただった)は、名前が変わっていた。内装も手直してあるが、間取りは変わっていないようだ。隣のスナック「大雅」は健在。その隣は写真や「もりた」さん。ここもよく利用した。花見の写真とか社内旅行の写真とか。




 それよりもよく入った店、「そうま」はまだ存在している。月曜なのでおやすみ。ここは今度来てみたい。となりの酒屋「あさの」も健在で嬉しい。



 駅の東側のビル二階の中華料理屋さん、いまは「青蓮」という名前。よく昼飯を食べたもんだ。



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 ということで、Sさんの悪酔い(?)のおかげで、なつかしい店を思い出すことができた。

 

2019年2月24日日曜日

月刊ALL RFEVIEWS 今回のゲストは成毛さんだー

 ALL REVIEWS友の会 ノンフィクション部門 ビデオ収録に参加。ゲストは成毛眞さん。課題本『絶滅の人類史』の次は『サピエンス全史』だそうなので、図書館で予約しようとしたら、44人待ち(T_T)

 写真を撮ったけれど(ミーハー)、まだ届いてないので、少々おまちくだされ。

2019年2月23日土曜日

正宗白鳥の作品は読んだことがなかった…



昼頃のAmちゃん。Jの撮影による。このときは暖かかったがその後風が出て膚寒くなってきた。

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 地元図書館に電話した。「国会図書館デジタル資料送信サービス」を取り入れて欲しいと。わりと好意的な返答だった。「市立図書館では確かにこのサービスが始まった。この状況を見極めた上で、検討したい」とのこと。

 すると、また市立図書館に行って、派手に利用して見せないといけない。そして、市内の人に呼びかけて大いに利用してもらう。とりあえず、Twitterでは応援してねと呼びかけた。具体的方法付きでTweetしないといけないだろう。

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 自宅でできることもしたいと、「国立国会図書館デジタル」のサイトに行って、いろいろ検索してみた。めぼしいものはiPadのアプリ「帝國圖書館」で、読んで見る。

 明治・大正期の書評記事が目当てだが、つい、いろいろ読みふけってしまう。
 『書窓雑記』 徳富猪一郎 著
 『文芸往来』 菊池寛 著
 『文芸評論』 正宗白鳥 著
 『文壇人物評論』 正宗白鳥 著
 『文壇的自叙伝』 正宗白鳥 著



 最後の『文壇的自叙伝』は書評ではないのだが、自然主義文学者(?)の立場からの、歯に衣をきせない書き様がオモシロイ。漱石も鴎外も白樺派の「お坊ちゃん」もけなしている。

 いろいろな立場の人からの書評を集めたい。

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 明日傍聴予定の対談の課題本『絶滅の人類史』を読みはじめた。軽い内容の新書本なので、残りは行きの車中で目を通せるだろう。寒くないといいが。

2019年2月22日金曜日

「変分法」を理解出来なくても「あなたの人生の物語」は理解できるはずだ

 午前中は、書評校正のチェック(われわれは「後攻」と呼んでいる…校正そのものは「先攻」ね…)を行った。まだ掲載前なので内容は書けないが、著名な作家のノンフィクション書籍を、やはり著名な作家が取り上げたもの。私なら、期待はずれと書くところを、この書評では作家の新しいものの見方・ノンフィクションの常識を打ち破ったものだと書く。さすがだ。勉強になる。

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 何らかの用事で、ベランダから外を見ると地域猫たちに何回も餌やりのひとが訪れている。今日は暖かいからか…とか、考えていたら、Jが「今日は猫の日だから…」と言い出した。2月22日の語呂合わせ。にゃんにゃんにゃんだから。

 多分そのせいだろう。毎日決まった時間に決まった人から世話してもらっているのだが、今日はいつも以上に「おやつ」がもらえた幸せな猫たち。腹をこわさないといいのだが。

***
 『あなたの人生の物語』を数日前に読み始めていたが、今日は表題作を読んだ。ファーストコンタクトものだが、なかなか凝っている。「変分法」が取り上げられていて驚いた。もちろん、著者(テッド・チャン)なりの説明が図付きで書かれているので知らなくても問題はない。

 「変分法」を知っているつもりだったが、これを取り上げた真意がわからない。わからなくても鑑賞には問題ないのだが、一応理学部出身としては気持ち悪い。要するに知ってはいるが、理解してないのだ。クヤシイので、調べはじめた。高木貞治さんの「解析概論」かなと思ったが、ここ数年見つかったことがない。田舎の実家にあるのかも知れない。国会図書館デジタルで調べたら、こんなのが出てきた。少し思い出した。


この本は全コマPDFでダウンロードしたが…読むかしら?


 「最小作用の原理」という話をファインマン先生が良くしていたはずだ。『ファインマン物理学』を捜し出した。重い本が5冊。どこかに書いてあるのだが…と一冊ずつ取り出して索引を見る。

 結局5冊目でみつかった。『電磁気学』の巻末に特別講義と銘打って収録されていた。高校生の時に先生に教わったとファインマンは書いている。



 だいぶ思い出したが、まだ知識レベルなので、テッド・チャンの、<真意>はわからない。あきらめて、同じ本の中の「理解」を読む。これもオモシロイなあ。

***

 寡作だそうだが、テッド・チャンの作品はもっと読みたい。1967年生まれだから、期待できる。

2019年2月21日木曜日

自宅と自宅そばの図書館に「国会図書館」を持ってくるのは簡単だ

 国会図書館デジタルコレクションは、数多く(260万点-平成29年1月現在)の資料を参照できる素晴らしいサービスだ。毎日のように利用している。自宅で見ることができるのは著作権切れの50万点。これはPDFでダウンロードもできる。これだけでもかなりの資料を読める。

 個人の環境からでは見ることのできない資料がある。著作権が切れていない資料だ。これは、国会図書館に行けば見ることができる。複写も定められた範囲内で可能だ。

From Wikimedia Commons, the free media repository


 ところが、国会図書館に行くのは億劫だ。交通費もかかる。近所の図書館でなんとか資料を見ることはできぬのか。ということで用意されたのが「図書館向けデジタル資料送信サービス」だ。

 この「デジタル資料送信サービス」を使えば、150万点の資料を、図書館の端末で参照することができる。館員に申し出れば複写もしてもらえる。

 昨年、地元の市立図書館に行って、この「デジタル資料送信サービス」を利用できるようにしてくださいとお願いした。その甲斐あってか、数ヶ月たった今年2月に、この大和市立図書館でサービス提供が始まった。このところサービスを採用する図書館がどんどん増加してちょうど大和市立図書館で1000館目だという。

 私の行動範囲内では、相模大野図書館、県立川崎図書館がサービスを採用している。

 うれしいのだが、自宅に近い(電車に乗らずに行ける)中央林間図書館では、まだサービス提供ができていないらしい。

 労せずして150万点の図書が蔵書に増えますぜ…と売り込みに行こうと思っている。

 参考資料として、このPDFファイルを見せよう。そして館員に教える(おこがましいが)アドレスはここ。ここを見れば手続きは簡単そうだ。

***
 なお、4月からあらたに書誌データの個人利用もはじまる。これについても、勉強して利用の仕方を報告したい。

2019年2月20日水曜日

図書館も飲み屋街も…センチメンタル・ジャーニー

 また、ポカをやってしまった。老化現象であろう。



 しばらくぶりで、国会図書館へでかけた。読みたい本もあったし、書評ハンティングもしたかった。でも、永田町駅からすぐそばの国会図書館の入口に行ったら…入れない。そばの掲示板に休館日と大きく書いてある。日曜と祝日は休むと知っていたが、月一回だけ水曜休みがある。これにひっかかった。

***



 今日は朝から暖かい。今週から寝坊はやめて朝6時に起きることにしている。急いで家事を済ませ、10時ちょっと前には家を出た。急行がすぐ来たので、空いていた優先席に乗り込む。途中駅から乗ってきたオジサマが、携帯を使うなら一般席にいけと横柄に言ったので、ムッとしたがおとなしく携帯はしまった。彼は向かい側に座り、他のおばあさんに自分は除細動器を埋め込んでいる、昨年だけで発作で数回電車を止めたと言っている。出入り口に立っている若者にも向こうを向いて携帯を使えと言っている。もうひとつ、80歳以上の人でないと優先席に座るのは許さないとも。ペースメーカーなどの機器には携帯をよほど近づけないと影響が出ないと最近は言われているが…と思ったが論争は避けた。

 あとで、彼がおりたあと「携帯で」調べたが、除細動器もペースメーカー同様であるらしい。15センチ以上ならあまり問題は出ない。しかし、病気の方は神経質になることがあるので、気遣いは必要であろう。

***
 地下鉄を降りてちょっとホッとしながら、目的地についたら、上記のような始末。

***
 がっくり来たが、プランBを発動。昨日調べた、県立川崎図書館が面白そうなので、利用登録がてら覗き、国会図書館デジタル化資料送信サービスを試したい。最寄り駅は溝の口なので帰り道だ。

***
 溝の口から、ひたすら歩いた。15分位。足に合わない靴だったので、つま先が痛くなったし、暑い。腹も減った。

 やっとたどり着き、早速利用者登録。神奈川県民であり、身分証明(住所の確認)には保険証で事足りた。さっそくPCに向かい
「国会図書館デジタル」で次の三冊を読む。
 (1)『ロンドンー東京5万キロ』
 (2)『欧州スクーター旅行』
 (3)『宇宙文明論』
どれも子供の頃、胸を高鳴らせながら読んだ本。国会図書館以外では見つからなかった。

 (1)と(2)は、その後読んだ辻邦生さんの欧州ドライブの日記や、若かりし森有正先生がモーターサイクルで南仏を駆け回った文章に通じる、原点的書物だ。小学生にどこまでわかったのかと思ったが、目を通すと当時の感動が蘇る。バグダットのベリーダンスの写真でムラムラしたし。わかって読んでいたのだ。ドーダ。

***
 県立川崎図書館は、科学・技術系の蔵書だけが配架されている。それ系の雑誌もゴマンと並んでいる。論文集もあっても良さそうと思ったら、これはオンラインデータベースで読める。大学の研究室の図書室のような感じ。あるいは、昔勤めたカイシャの「情報センター」によく似ている。
 KSP(神奈川サイエンスパーク)の中にあり、技術者用に整備したらしい。静かで気に入った。

 駅から遠いのが難点、と思ったがKSPと駅との間にシャトルバス(無料)が10分に一本運行されている。帰りはそれに乗った。

 あとで思い出したが、昔のカイシャでKSPに研修センターを作る案があり視察に行ったことがある。値段が折り合わなかった。そしてその後バブルがはじけた。

***


 空腹だったので、駅前で牛丼を食べた。牛丼久しぶり。社会復帰した感じ。

 近所に昔よく飲みに来た「たまい本店」がまだあった。これもよく行ったカラオケスナック(熱帯魚の大きな水槽があった)は、影も形もない。戦争直後からあったようなガード下の飲み屋街はもちろんない。



***
 国会図書館がお休みだったおかげで、センチメンタル・ジャーニーの気分が味わえた。

***
 なお、「図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)」への加入申し込みを近所の図書館に強力に勧めることにした。参考資料はここにある。簡単だ。

 上記『欧州スクーター旅行』の著者桶谷繁雄先生の訳された『パスツール伝』もこのサービスで読める!

2019年2月19日火曜日

図書館本は返却期限があるので頑張って読んでしまう

 昨夜、思い立って図書館のページを調べたらいいニュースを発見。Facebookにこう書いた。

「大和市立図書館で、国立国会図書館デジタル化資料送信サービスの利用ができるようになったらしい\(^o^)/
早速明日詳細を問い合わせてみよう。今年の目標が他力本願で実現した。」

***
 今朝、市立図書館に電話してみた。結果は…Facebookによると…

「五階に数台専用PCがあり、申込みをすればその場で閲覧可能であるとのこと。
私の近所の分館でできるかは知らない(多分できない)とのこと(T_T)
分館に行ってできるようにしてくれとプッシュすることにする。」

 ということで、うれしくもあり、残念でもある。頑張って、近所の分館でアクセスできるように「運動」したい。

***
 国会図書館そのものにもまた行きたくなってきたので、好きな本(『金星の謎』、『ロンドンー東京5万キロ』、『宇宙文明論』…)の閲覧、兼、書評記事ハントのために明日行こうと思っている。

***
 神奈川県民なので、神奈川県立図書館に行くのもよかろうと少し調べた。県立図書館(最寄りは桜木町駅)と川崎図書館(溝の口駅)が「両トップ」としてある。人文系と技術系としてあるが、川崎図書館のほうがここからは行きやすい。「国立国会図書館デジタル化資料送信サービスの利用」もできる。来月早々にも行ってみよう。

 これ借りたいから…


***
 『地球村の彼方』は半分以上までやってきた。「通信」に関しての興味が湧いてきた。少し勉強してみよう。

 『あなたの人生の物語』(テッド・チャン 2003年 ハヤカワ文庫SF)も並行で読みはじめた。映画「メッセージ」の原作部分にはまだたどり着かない。テッド・チャンを紹介いただいた牧眞二先生とFacebookでもやりとりできた\(^o^)/


2019年2月18日月曜日

花粉も宇宙船も突然やってきて抵抗はできない

 まだ春は来ていないが、花粉はやってきたようだ。少しだけ外に出たら、喉がいがらっぽくなり、鼻水が出、頭が重くなってきた。これから一ヶ月くらいはお付き合いしなければ。今年は抗アレルギー薬を毎日飲んで対抗したい。

***
 ALL REVIEWSのオシゴト。今日は書誌の編集をしようと思ったが、作業記録のマスターファイルが改修中らしいので、中止。そのかわり、校正済みファイルのチェックを行う。校正をやった方は優秀だ。何回見てもミスは見つからない。あきらめて…(?)…OKAYを出す。「素晴らしい」とコメントしたら、校正に十分な時間をかけたと返事をされた。一言もなし。チェックももっと時間をかければよかった。でも最近は、ミスがありそうかそうでないかを始めに感じることができるようになってきた。

***
 午後は、『地球村の彼方』(クラーク)を読み続けた。大陸間海底電信ケーブルは19世紀後半に完成して、今度は電話通信の時代になっている。電話通信は電信以上に難しい問題を抱えているらしいが、ヘヴィサイドという魅力的な人物がその困難を解決する手がかりを与えたという。ヘヴィサイドは電離層のある部分にその名前がつけられたので、無線通信をやる人は名前を知っている。

 Internet Archiveでこの本の211ページ以降を読んでおこう。>自分。

 電話通信は、ケーブルで行われるより、まず無線で実現されることになっていく。マクスウェルやマルコーニの時代になっていく。

 登場人物の魅力的な挿話をつらねるクラークの書き方は、アシモフの文章と似ている。高校生のときに読んで感激したアシモフの『化学の歴史』をも思い出させる。こんな文章を書いてみたいが無理だろうな。

***
 夕方、買い物に出かけ、マスクを忘れてドッキリしたが、かまわず図書館に寄る。2冊借りてきた。SF小説の方の表紙には先日、牧眞司さんと鹿島茂先生が格好悪いとけなしていた、巨大ピーナッツ型の宇宙船のイラストが書かれている。たしかに昔の空飛ぶ円盤のほうが魅力的だ。


2019年2月17日日曜日

『地球村の彼方』(アーサー・C・クラーク)の前半の主役はグレート・イースタン号だ

 『地球村の彼方』(アーサー・C・クラーク 小松左京監修 1993年 同文書院)を面白く読む。三分の一くらいまで。

 話題は、大陸間電信通信用の海底ケーブルの敷設、無線通信、通信衛星前史、宇宙通信などに分かれるが、いま読んでいるのは電信のための海底ケーブルの敷設のお話。大変な苦労をして完成した。

 重く太いケーブルをまず大西洋を横断して設置したが、そのための技術を開発しながら行なったので、時間と金がかかった。

 技術的なところ(と精神的なところ)をウィリアム・トムソン(…のちのケルヴィン卿、古典物理学の大家。1907年没。アインシュタインが古典物理学の殻をやぶる寸前に亡くなっている…)が、手伝っている。トムソンは実際に海底電線を敷設する船に乗船もしている。

 トムソンの業績は、ここのリストの論文に目を通すといい。>自分。試しに電信に関係の有りそうな論文「On Practical Methods for Rapid Signalling by the Electric Telegraph.」を眺めたが、わかりそうだ。本当か?>自分。

***
 グレート・イースタン号という19世紀最大の蒸気船があったのだが、軍艦としては(大きすぎたのか…3万トン)役に立たなかたのを、その図体の大きさを利用して、重いケーブルを載せて、敷設に使ったという。クラークの筆は、トムソン卿の描写には愛情がこもっていないが、グレート・イースタン号とその乗組技術者には優しいまなざしをもって、描いている。

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 つまり、この章の主役は、グレート・イースタン号であり、私は名前だけ知っていたけれど、この船がにわかに身近に感じられるようになった。

 こんな、クラークの文章作法は、批判する人がいるようだが、私は大好きだ。

***
 もっと、この本を読み続けたかったのだが、午前中の大半をマンション管理組合の総会で潰されてしまった。まあ、年に一回のことだし、毎年出席しているので、「積極的」に参加してきた。寒い場所でやるので、カイロは必須。

 それでも、終わって戻ってきたら、体が冷えて気持ちが悪いので、朝入った風呂にもう一回入る。極楽だ。司馬遼太郎の『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛の部下が、シベリアで体を冷やして亡くなったことを思い出した。年寄りは暑さだけでなく、寒さから身を護るのも重要だろう。

***
 夜、ノーベル賞を取ったあと、その重圧に苦しんだ田中耕一さんが、苦しみながらもプロジェクトを立ち上げてアルツハイマーの原因タンパク質を見つける話と、本庶佑さんが基礎研究の予算を減らさないでという話の、うまいコラボレーション番組を観た。最近のNHKにしては出色の番組。政府の横槍で以前クローズアップ現代を降板させられた国谷さんを起用したのも評価できる。受信料支払いをやめるのはやめる。

2019年2月16日土曜日

『歩道橋の魔術師』(呉明益さん)は泣きたいくらい素晴らしい

 年金が出たので、床屋に行く。3900円で少しお高いが、2ヶ月に一度だけなので、なんとかなる。店主と気が合うので会話も弾む。そういえば、駅前の1000円床屋さんは、昨年末でお店を閉めていた。

***
 床屋には午後2時に行ったが、その前後で『歩道橋の魔術師』(呉明益 天野健太郎訳 2015年 白水社)を読み終えた。先週読んだ同じ著者・訳者の『自転車泥棒』も良くできた小説だが、個人的には『歩道橋の魔術師』のほうが好き。



 「中華商場」を舞台に繰り広げられる、著者の幼時の思い出をベースにした幻想的でノスタルジックな短編の集まり。短編それぞれはゆるい結合を持った別々の作品。「魔術師」は複数のストーリーに顔を出す。

 昭和30年台に小学生だった私の記憶の感触と、1971年生まれの著者の思い出の感触が似ているのは、著者の筆力の為せる技だろう。普遍的なノスタルジー。

***
 昨日の新聞に挟まれていた、神奈川県の公立高校共通入試問題の「国語」を眺めたら、原田マハさん(先日「月刊ALL REVIEWS友の会」で「お会いした」方)の『たゆたえども沈まず』が引用されていて、「ヘー」と思った。


2019年2月15日金曜日

昔の写真や絵を見るのはオモシロイ

 2003年の今日撮ったカワセミの写真。



 魚を捕まえて得意そうだ。

***
 今日も寒い。最高でも5度以下だろう。炬燵で1ページ以下の短いものを校正する。古山高麗雄さんの読んだことのない小説の書評記事。このようなシゴトをすると、読みたい本が増えて困る。

***
 図書館本の積読を解消するため、あれこれと拾い読みする。



***
 『失われたパリの復元 バルザックの時代の街を歩く』(鹿島茂さん 2017年 新潮社)。一万円の本! もっともこの本を書く元になったマルシアルの銅版画集を鹿島さんは100万円以上を費やして購入している。われわれが本に費やすカネとは桁がいくつも違う。

 この本の挿絵を眺めていると、美しい。300枚もあるという本物なら、100万でも惜しくはない(かもしれない)。

***
 『地球村の彼方 未来からの伝言』(アーサー・C・クラーク 小松左京監修 1993年 同文書院インターナショナル)。通信に関する歴史を取り扱っている。腕木通信の話も出てくる。大陸間海底ケーブルの敷設の話も…語り口がオモシロイ。

 これを読んでいたら、『宇宙文明論』を読みたくなった。学生の頃買って読んだと思うが、最近探しても見つからない。カーリルで検索しても近くにはない。国会図書館にならあり、デジタルで読めるようだ。ただし、国会図書館にいかなくてはならない。あるいは契約している図書館で読むしかない。

 これも次回国会図書館に行ったときに目を通すことにしたい。どうしてもほしければ、古本を探して買うかもしれない。


2019年2月14日木曜日

今日も「読書」三昧

 今日も寒い。余寒のなか、炬燵に入ってオシゴトを少しする。今日はOCRを一件。使っているOCRのオンラインソフトは段組みなどに弱くて弱った(←ここ、町田康みたい)のだが、サインアップすると機能もアップするのに気づいた。もっと研究してやろう。シゴト以外にも活用できそうだ。

 と思っていたら、チョコレートをもらった。ささやかだが嬉しい。


***
 その後は 『眩(くらら)』の残りを読み、昼過ぎに読み終えた。Mastodonに行って、こう書いておいた。
*****
* 北斎の娘お栄の画業を丁寧に描く。お栄は父の亡き後も絵を書き続け、北斎同様、絵*の世界の中に遊行先を見つけようと努力する。

* 名作だ。
*****

 『文字渦』に関する著者のツイート。リンク先およびその中のリンク先に興味深い記事がいくつか存在する。研究に値する。


***
 その後、Facebookに次のように書き込んだ。
*****
* 今度国会図書館に行ったら読んできます。少年時代を思い出して…

*『欧州スクーター旅行』
*『金星の謎 (少年少女世界科学冒険全集 ; 13)』
*『ロンドンー東京5万キロ : 国産車ドライブ記』

* 早く行きたいな。全部所在は確かめてある。
*****
 本当は地元図書館で読めるとありがたい。デジタル化された本たちなので、システムをいじってくれればすぐ読めるはずなのだ。

***
 夕方、図書館に行き、4冊借りてきた。右下の一冊は次の「月刊 ALL REVIEWS」の課題本だ。


2019年2月13日水曜日

梅と猫の癒し

 一昨年の今日の写真を調べたら、ベランダの梅がもう咲いていた。それに比べると今年は遅い。このところの寒さが効いているようだ。

撮影 一昨年


***
 寒い中、そしてもっと寒いニュースを聞いた後、買い物に出かけようとしたら…





 普段は寒いじゃなくって冷たいそと猫Amちゃんが、何を思ったか先に立って駐車場を歩き、横になって腹を見せてくれた。半信半疑ながら、撫でてみたが、まったく逃げる様子がない。ちょっと元気がないオヤジを慰めてやろうと思ったのかも知れない。

 正しくは気まぐれだろうが、ずいぶんと血圧が下がったような気がした(*^^*)

***
 積読本を片付け始める。今日は『眩(くらら)』(朝井まかて 2016年 新潮社)を、235ページ読む。快調。葛飾北斎の娘、お栄の物語。杉浦日向子さんの名作とその映画化版も見ているので、主人公の心理に没入して読めた気がする。改めて彼女の絵画作品を見直したくなった。

***
 梅は来週には咲くだろう。

***


 一昨年の今日の夕食。これしか食べられなかった。それを考えると今は幸せだ。うまい天ぷらを完食できた。

2019年2月12日火曜日

豊崎由美さんも植草甚一の本がお好きだったと判明\(^o^)/

 「月刊 ALL REVIEWS友の会」フィクションの部第二回の余韻はまだ続く。
***
 『ニッポンの書評』(豊崎由美さん)を読了した。その終盤で豊崎さんも植草甚一の本を愛読し、偉大なレビューアーだと思っていたことを読んで、嬉しくなった。「こんなオモシロイ本があった」、「こんなオモシロイ映画・音楽がある」と読者にストレートに呼びかけることに意味があると。

 明日、植草さんの本はすべてアクセスしやすいところに出すことに決めた。これらの本には20代に本当によく影響を受けたと思う。それを思い出したい。

***
 図書館で以下の三冊を借りる手配を、昨日から今日にかけて、した。

(1)『煙滅 フィクションの楽しみ』(ペレック)
(2)『SF雑誌の歴史 黄金期そして革命 KEY LIBRARY』(マイク・アシュリー 牧眞司訳)
(3)『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか NHK出版新書』



上の二冊は昨日の対談で知った本。
下の一冊は2月24日にある「月刊 ALL REVIEWS友の会」のノンフィクション第二回の課題本。

 この対談で、鹿島先生と話すのは元マイクロソフトの成毛眞さん。今は書評サイトHONZの代表である。昨日鹿島先生に現地出席を促していただいた。

 そこで、HONZにも登録を行って、いくつか書評を読んでみた。オシゴトの参考にもなるだろう。まだ様子はよくわからないが。

2019年2月11日月曜日

「月刊ALL REVIEWS友の会」の収録立ち会いでまた読むべき本が10数冊増えた^^;

 「月刊ALL REVIEWS友の会」の収録に立ち会う。トヨザキさんと牧眞司さんの対談。これまたオモシロかった。

***
 出かける前に書いたFacebookへのコメント。
「豊崎由美さんの『ニッポンの書評』オモシロイです。
いままで知りませんでしたが、「崎」でなく「﨑」とお書きするのがタダシイらしいですね。すぐには変換できないけれど。この本の表記は「﨑」になっています。
ネタバレ書評はダメとおっしゃることに賛成し、貶す書評もいただけないとおっしゃるのにも賛成。
最後の大澤聡さんとの対談を読んで、書評の歴史をもっと勉強したくなりました。」

***
 お二人の本をお守りに鹿島スタジオにでかけた。前回は広尾駅から歩いたが、今回は表参道から歩いてみた。途中の風景はいいが、遠い。


根津美術館


***
 YUIさんの中継のための工夫。100円ショップで売っているパラボラ(要するに洗い物用ボウル)でWiMAXの電波強度を上げるのだとか。うまく働いたらしい(*^^*)



***
 内容はおいおい書くとして、今日の収穫。つまり読みたくなった本のみ忘れないように書いておく。
 (1)課題本。ペレックの『パリの片隅を実況中継する試み』(水声社)これはAmazonさんでなく書店で取り寄せてもらうのが良い。
 (2)ペレック『煙滅』。eを使わないで書いた本ってすごい。
  (これはその場で図書館に予約を入れた。)
 (3)ペレック『物の時代』(これは図書館にある。次に借りる。)
 (4)ペレック『Wあるいは子供の頃の思い出』
 (5)ペレック『人生使用法』
 ペレックはポーランド系のユダヤ人だそうだ。

 「われわれが今暮らしているこの世界は、実は誰かがすでに記述したものではないのか…」というお二人のコメントが気になってきた。あとで、ビデオを観て、もっとこの話題を追求したい。

 (6)ゼーバルトの本
 (7)ビュトール(は危ない=絶版になりそう)の本
   (『心変わり』の牧さんの書評はここ。)
 (8)ピンチョンの陰謀小説
 (9)バーセルミの本
 (10)木下古栗の本

 この流れでいうと、内田百閒は外せないと思いはじめた(自分だけ)。
 
 他、SF関連最近の必読本(ワインパーティーで牧さんへ質問したものへのお答え)
 (11)『カルパチアの城』(ヴェルヌ)これは鹿島先生もオススメでした。
    (これは後で調べたらスゴイ。鹿島先生のALL REVIEWSでの紹介あり。)
 (12)チャイナ・ミエヴィルの本
    (たとえば『言語都市』がALL REVIEWSに紹介されている。)
 (13)テッド・チャンの本
    (『あなたの人生の物語』がALL REVIEWSに紹介されている
      雑談としては昔の空飛ぶ円盤のほうが格好良かったね^^; 
      というお話。)
 (14)アンディ・ウィアーの本
    (映画『オデッセイ』の原作、『火星の人』の紹介はここなど。)

 おかげさまで、未読本が山積みになった。嬉しい悲鳴。そして、SF熱がぶり返しそうだ。これは大変だ^^;

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 トヨザキさんの、お住まいが本で溢れてしまうので、ALL REVIEWS友の会で図書館的オフィスを作って管理してくれれば、蔵書を提供するという、冗談のような本気のようなお話。ぜひ検討したい。

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 寒い中出かけてきたら疲れたので、今日はこれまでにいたしとうございますm(_ _)m

2019年2月10日日曜日

本棚の整理・本の入替えは道楽みたいなものだが役に立つ(はず)

 Mastdonに行ってこう書いてきた。

「『真実真正日記』(町田康)読了。超絶的面白さ。
もともと日記文学の微妙なフィクション性が好きだった。たとえば内田百閒の日記類。
 ところが、これは思い切ったフィクションでありながら(多分そうだと思っているが)、著者の生き様がかえってひしひしと伝わってくるところが好き。」

 次は『パンク侍、切られて候』を読む。図書館で借りてきた。ついでに書棚の単行本のところを見に行ったら、『ホサナ』と『ギケイキ』が置いてあった。これらも近い将来読むことになろう。



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 本棚一号の本を少し出してきて、代わりに本棚六号の二段目のものと入れ替えた。

 今までの本棚六号。前後二列に文庫本と単行本が入っていた。文庫本は米屋さんのダンボールに入れてリビングへ置き、単行本は本棚一号に隠居させた。前後二列置きは本棚の収容力を倍増する有力なやり方だが、奥の本のことを忘れてしまう欠点がある。




 本棚六号は今、こうなった。辻邦生と森有正の本が手に取りやすくなった。


2019年2月9日土曜日

なぜ雪が降るとワクワクするのか

 予報では降ると言ったの、大して降らなかった。5センチではなく都心では1センチ未満。こちらでは0センチだろう。車の屋根が白くなった程度。雪かきが不要だったのは嬉しい。



 2014年には一日前に大雪が降り(10センチ以上)、朝はまわりが真っ白だった。これが証拠写真。



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 書評サイト(ALL REVIEWS)のお仕事は、OCR一件だけ。3段組2ページの書影だと、4ブロックにトリミングし、フリーのOCRソフトにかける。余分に半角スペースが入るのを一括変換で消去する。これだけの工程でデジタル化できる。あとは、校正に回す。トリミングに手間はかかるが、ここは余分を余分と判断する人間の判断力がいる。なれれば時間は短縮できるだろう。もれなくデジタル化できたかは、読み上げソフトで読み上げさせて、元の書影をみながらチェックする。

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 夕方、息子殿が来たので、鍋料理を作る。先日頂いてきたスルメイカのイカ墨あえをつまみに、彼持参のみやげの酒を少し飲む。うまい。



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 町田康さんの『真実真正日記』は佳境に入る。影響を受けそうなオモシロイ文体だ。殿山泰司さんや内田百閒の日記にも似ている。もちろんほぼフィクションなのだが、心の内側をのぞかせてくれる文体。

2019年2月8日金曜日

心実心声日記?

 朝は暖かかったが、午後から夜にかけどんどん寒くなってきた。明日は雪が降るだろう、観測史上最強の寒波が来る…と怖がらせるようなニュースが聞こえる。それはスゴイと耳をすませたら、5センチから10センチの予想だと言う。北国育ちなので10センチ位の雪は無視したものだったが、最近はすっかり骨抜きになったので、明日の買い物の心配などしてくよくよした。ちなみに5年前の今日はこのくらいの大雪だった。



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 ともかく、書評サイトのオシゴトをする。書籍情報編集を3件。実際に直したのは1件のみ。それも出版年月の追加だけ。OCRの仕事のやり残しを片付け、もうひとつやろうとしたが、昼になったので焼きそばを作って食べる。うまい。料理の天才か私は…

 ただし、天才とは日々の努力をする能力のことであるという言明は、料理の場合は100%真実である(と思う)。

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 午後は昼寝をしながらテレビで国会中継を眺めた。大抵の番組よりはオモシロイ。スゴイ役者が揃っている。高い歳費を払ってやっているので当たり前かもしれない。

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 車の半年点検でディーラーに行く。このごろはちっとも新車への買い替えを勧めてくれなくなった。数十遍ほど断ったせいだが少し寂しい。帰り際にいつもの措置さんとは別の営業の乏忙さんに来年には車を手放したいと相談する。そんなことよりなんとか新車をというのかと思ったら、「お客さんの状況なら、手放すのもありですよね。私だったらそうしますね…」と言われてしまった。車の維持費を考えると、必要なときにタクシーかレンタカーを利用するほうがいいのだと。駅近に住む年金生活者であることはバレている。

 4月になると税金を取られるので、手放すなら2月3月中にと、けしかけられた。いや、進められた。子会社が出入りしているので手続きは全部任せられるし、12年目の車なので、値段はつかないが手続きの費用負担はないのだとも。車のそばまで来たら、外観はきれいで走行距離もすくないし、プリウスのこの型(1500CC)は燃費も良い、誰か知っている人に譲るのも手だと。

 ありがとうと言って、帰ってきて考えると、なんだかクヤシイ。が、彼の言うのは正論だし、やはり手放さざるを得ないだろう。誰かもらってくれないかなあ。親戚をあたってみることにした。

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 七尾で知った、海藻押し葉。参考書を図書館で見つけた。こんどまた実物を見に行きたい。できれば夏の能登半島に。

From Wikimedia Commons, the free media repository

2019年2月7日木曜日

好きな本はどんどん読める

 Wiki3に書き込み中の情報の一つ。
「本棚」の棚卸し。以下の通り。
  1. 本棚一号木製大型(北東部屋)
  2. 本棚二号木製大型古い(北東部屋)
  3. 本棚三号木製大型白(北東部屋)
  4. 整理棚(北東部屋)
  5. ダンボール(北東部屋)
  6. 三段棚(北西部屋)
  7. 本棚四号木製大型薄型(廊下)
  8. 本棚五号木製小型(リビング)
  9. 本棚六号スチール大型(書斎)
  10. 本棚七号木製小型(書斎)
  11. 整理棚(書斎)
  12. 机周り(書斎)
ずいぶんある。ざっと見積もっても2000冊〜3000冊の本がありそう(*_*)

 並べ替えるには、本の棚卸しも必要だが、どう分類するかが問題。いくつか案を考えたい。

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 昨日借りてきた本三冊を試し読み。


  1. 『ニッポンの書評』(豊崎由美 2011年 光文社)
  2. 『真実真正日記』(町田康 2006年 講談社)
  3. 『蝶のゆくえ』(橋本治 2004年 集英社)
『ニッポンの書評』は豊崎先生に直接進められた本。たしかに仕事のためになる。『真実真正日記』は町田康さんの書評を仕事で扱っているので敬意を払って読もうと考えた。爆発的に面白い。端正な文章なのに抱腹絶倒、空前絶後。書きぶりに影響を受けること必死。『蝶のゆくえ』の最初の一編「ふらんだーすの犬」は怖いがかぎりなく哀切。

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 山東内科クリニック毎月恒例の診察を受けに行った。山東先生に、もうじき本格的花粉症になりそうなので、アレジオンを一か月分処方してもらいたいとお願いした。先生は10ミリで大丈夫か、もっと強いのを出そうかと言ってくれたが、いままでは症状がでたら飲んでいただけで、毎日分をいただくだけでいいと申告。毎日飲まなくては効果が出ないとお叱りを受けた。

 また叱られたとしょんぼり薬局へ行った。ここ数回いなかった蜜柑ちゃんが処方箋を観音様のようににっこりと受け取ってくれたので、たちまち元気がでた。薬も数えてくれたのだが、チェックが入るので、カウンターで渡してくれたのはXXXさん。名前も覚えていないおかた。

 以上、町田康さん風な日記を書いてみた。似てない。

2019年2月6日水曜日

牧眞司さんを「研究」

 「月刊ALL REVIEWSフィクション部門、放送日は2/11(月・祝)15時から。ご出演は×豊崎由美さん、対象本は、ジョルジュ・ペレック『パリの片隅を実況中継する試み』(水声社)となります。」という通知が来ていたので、昨日申し込みをした。

 牧眞司さんって誰だっけと、考えて、少し調べてみたら、SFマガジンでお名前は知っていたことに気づいた。最近、潜在意識から記憶が浮かび出るのが遅い。老化のせいか? いや記憶していることが多すぎて選別に苦労しているのだろうと、自分を甘やかして考える。

 牧さんのシミルボンサイトに行ってみると、アシモフさんやクラーク先生の本の解説を書いておられるらしい。さっそく、クラーク本をいくつか取り出し、調べてみた。古いのにはないが、「楽園の日々」や「神の鉄槌」の解説は確かに牧さんだ。



 SFマガジンのクラーク追悼号(2冊)も持っていたので、めくってみた。2冊めのクラーク先生の詳細な年譜は牧さんの編集だ。



 素晴らしい。11日に牧さんのお話を伺うのが楽しみになってきた。豊崎先生は、「牧さんはSFだけでなく、世界文学全般に詳しい…」と仰せなので、もっと楽しみ。幻想文学もお得意なのだろうし、ペレックのアクロバティックな(読んでないのでアクロバティックと言われる)小説もお好きなのだろう。

 ペレックのことも知らない。これでは質問もできないだろう。本を買えばいいのだが、財布が許さない。せめてと思い、ペレック原作の「Un homme qui dort (1974)」というビデオを探して観はじめた。面白そうだ。植草さんが好きそうな気がしてきた。明日植草さんの全集とも言える「スクラップブック全41巻」のなかの映画の本をあさってみよう。

 植草本ももっとアクセスの良いところに配置しておきたい。

***
 そういえば、昼過ぎにこんなアイディアがひらめいた。
 ↓
 「頭の中を整理する為にWiki3でWebサイ卜を作る」

 理性で考えられることには限界がある。電算機の主記憶が小さいのと同じ。
補助記憶装置または潜在記憶サーバーがいくつも理性にはつながっている。ただしチャネルが不安定で太かったり細かったり低速だったり高速だったりする。サーバーはいくつもあって勝手にサーバー同士でもつながっているらしい。

 したがって、思わぬときにサーバーからのデータが浮かび上がる。それは理性が潜在記憶とランダムに協調して動いているということだ。

 主記憶装置の大きさを補う人工的な記憶装置が必要だ。それをWiki3でやろうと思う。

 Wiki3のサイトを見よう見まねで作りはじめた。まだみっともないので公開しない。

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 夕方、やっと晴れたので図書館から3冊借りてきた。そのかわりほとんど読んでいないままのを3冊返却。