2017年7月31日月曜日

今昔の日本語を学ぶときにも、脳内とインターネットの「連想記憶」が働く

 今朝は読みさしの本も観覧中のビデオ映画もない。(*)

 Facebookを見ていたら、こんな記事が紹介されていた。
 「日本人はなぜ古文が読めなくなったのか ――ロバート キャンベル氏に聞く、原典をひもとき足元を見つめ直す魅力」

 国文学研究資料館の館長に就任されたロバート キャンベルさんが、昔の日本語の文献を読めない日本人に苦言を呈している。

 そこで国文学研究資料館のページに行ってみた。なるほど、綺麗な資料がデジタル画像化されている。しかし、文字は半分ほどしか読めない。

 一念発起して(前からも思ってはいたのだが)、崩し字から読む訓練を始めようと思う。古文書が読めるようになると素晴らしい。

 キャンベルさんは井上ひさしの「國語元年」も紹介している。おもしろそうな戯曲なので、捜して注文したい。ところで、井上ひさしの日本語関係本を検索していたら、「自家製文章読本」がヒット。これは、たしか読んだ事がある。本棚を見に行ったらすぐ発見。



 序文と解説文(ロジャー・パルバース:言語の体験つまり日本語は体験が少なく、世界に雄飛した英語は体験豊か)を読んだ。

 中村真一郎先生の文章読本(鍵言葉:「文章の土台、苗床」、考える文章・感じる文章)もいいと書いてある。これはゼヒ入手したい。

***

 あっという間に勉強主題が山積みになる。小人閑居して不善をなすとはこのことだ(^_-)

 このとき、インターネットでの検索と自分の脳内の記憶検索とが呼応して働いているのを感じる。隠居生活の醍醐味だ\(^o^)/

 (*)実は昨夜、「博士の愛した数式」を最後まで面白く観た。おかげでオイラーの公式も思い出した。原作は遠慮しておきます。勉強主題が発展しすぎて収拾がつかなくなりそうなので。

2017年7月30日日曜日

「阿弥陀堂だより」原作も感激して読む

 ビデオを観たあと、早速注文しておいた南木佳士さんの文庫本が到着。
その「阿弥陀堂だより」(2002年 文春文庫)を、昨夜一気読みした。



 そもそも作者の名前さえ読めなかったのだが、よい作家を発見できて良かったと思わせる出来だった。

 映画にくらべて、原作には主人公の生い立ちが詳しく書かれているところが違う。映画を観たときは、都会人の気まぐれで過疎の村に引っ越したのかと思ってしまった。「戻ってきた」と一言だけは言っていたのだが。

 売れない作家としての、主人公の日常生活も原作を読むとうまく書かれている。村上春樹さんの小説の主人公にも似ている。料理をし、外で働く妻の帰りを待つ。

 「死」を恐れないという考え方に興味を持ったのだが、映画で出て来る古武士のような恩師は、原作に登場しない。どうも他の作品から持ってきたのではないかと推測し、南木佳士さんの本の書評をあたっていたら、それらしいのが見つかった。これを今朝早く注文した。

 なお、文庫本の解説は映画の小泉堯史監督が書いている。

 ともかく、読んでいて涙が出てくるほどの(実は最近よくあるが)感動的な本でした。おすすめ本の仲間にいれよう。

2017年7月29日土曜日

俳人田上菊舎も会いに行った木村蒹葭堂の日記を調べた中村真一郎先生はすごい

 今朝寝床で朝のTwitterTL散歩をしていたら、江戸末期の女流俳人田上菊舎さんが登場。彼女について少し検索して、参考になるサイトを2つ発見。

 菊舎顕彰会
 と
 菊舎の里(こちらでは「手折菊」の復刻版が読める)

 前者を読むと、1801年に菊舎は木村蒹葭堂を訪問している。多分晩年の蒹葭堂に歓迎されただろう。

 (後記 サイト 天地に自在なり もいい。)

 そこで、中村真一郎先生の「木村蒹葭堂のサロン」を取り出してめくってみたが、目次や索引からは菊舎の名前は発見できなかった。じっくり読みかえそうとすると大変だ。750ページ2段組という大部の本なので。


 もちろん木村蒹葭堂という隠居の神様について知りたいというのがこの大著の購入目的だ。

 しかし、実際には、これを書くに当たって、中村真一郎先生がいかに苦労して言い換えれば楽しんで、蒹葭堂を調べ蒹葭堂の10万に近い来客のことを調べその客の事績を調べたか、を知ることが購入目的だ。心を病み、その恢復の手段として江戸期の書籍を渉猟した中村真一郎先生の心事は、暗愚な凡人(私のこと)にも影響を与える。

 中村真一郎先生の生き方や書き方を知ると、真似をしたくなってしまうのです。とても、足元にも、近寄れないけれど。

 Twitterで菊舎を知ったことで、あらためて蒹葭堂と中村真一郎先生のことを、思い起こすことが出来て、楽しい午前中を過ごすことが出来た。

***

 新婚旅行のアルバムが出てきたので、iPhoneを使ってデジタル化を試みる。なにか恥ずかしいが、年のせいで何気なさを装ってできるようになったらしい。成果報告はまたあとで。

2017年7月28日金曜日

「愛を積むひと」の原作「石を積む人」そして、意識を超える無意識について



 昨夜届いた。先日もそうだが古本でもPrime扱いがあるのは、ありがたい。

 「石を積む人」(エドワード・ムーニー・Jr. 杉田七重訳 2004年 求龍堂)

 米国の物語なので、ハードな味わい。映画とかなり違う。ストーリーはなかなか凝っている。

 私の関心事の石の集め方だが、長い間苦労しながら、河原に行って拾い集めてくる。これならワインバーグ先生も満足だろう。最後の石の取り扱いも素晴らしい。

 450ページ近いが、一気に読んでしまった。

***

 昨夜は意識と無意識に関する講演のビデオも観た。なかなか面白い。


2017年7月27日木曜日

石塀の材料集めと積み方(夏休みの自由研究)



 「愛を積むひと」という映画をAmazon Videoで観た。




 石積みの壁、映画では「石塀」と呼んでいたが、を移り住んだ北海道の家のまわりに作っているうちに、妻(樋口可南子♡)が亡くなる。残された夫(佐藤浩市)のもとに、なくなったはずの妻から手紙が届く。この手紙を読みながら夫は人の優しさに目覚めていく。

 いい話なのだが、重要な役割をはたすのがこの石積みの壁だ。一年をかけて、石の壁は出来上がる。石は造園屋さんが提供するのだが、ここに異議あり!

 2007年に発売と同時に買った「ワインバーグの文章読本」(翔泳社)では、文章を書くことを石積みの壁をつくりことに例えて説明をしている。



 この本ではワインバーグ先生は、材料には「自然石」を集めろ、つまり文章の材料は実務の「フィールド」で集めてこいと言っている。
 自然石を集めたのでは一年ではできそうもないので、映画では造園屋が登場したのだろう。

 原作(原作者は米国の作家らしい)はどうなっているか、確かめようと、昨夜遅くAmazonで古本を注文した。ラストが映画とは違うということもあり、読むのが楽しみだ。

 たまたま本の後ろにラストシーンが写り込んでしまった。このように映画では亡き妻が完成した石塀を見に来るのだが、原作ではいかに??

2017年7月26日水曜日

酒と老後と記憶力



「酒とバラの日々」は映画にせよその主題歌にせよ、酒の悪影響を述べているようだが、今朝発見した幾つかの記事は、潜在意識による記憶には、酒が良い影響を与えるとしている。

 これ、やこれ

 いわゆるすこし酒を飲むと「冴えて」くるというやつだろう。

 「記憶」というと、すぐ公式を記憶したとか年号を語呂合わせで覚えたとか辞書を食べたとかいう、後ろ向きな話が頭に浮かぶ。しかし、私が問題にしたいのは、もっと「高度な」記憶である。

 数値化しにくいので、見過ごされがちだし、どう研究していいかわからないので解明が遅れているのではないか。「科学」だけでは深いところはわからないだろう。社会学的な面もある。

 これを考えているのは楽しい。ただし、考えたことを忘れないように、ブログに書くことが重要である。

 昨夜観た映画。主人公の老人が、止められていた酒を、民宿でぐっと飲むシーンがあった。「男山」カップ二本。その後かれはだんだん優しさをとりもどす。家族とのつながりの記憶を取り戻していく。以下Tweet。




 いい映画だし、名優の間にはいった若い女優も頑張って演技している。一箇所だけ「償い」というセリフが聞き取れず苦労させられたが、ビデオで観ると、そこを繰り返すことができて便利だ。

2017年7月25日火曜日

(一昨年の架空)避暑日記

避暑記(1)
今年の(架空)避暑はどうしようかと考えた。
いつものダヴォスは、トーマス・マン先生が不在(カリフォルニアにいるらしい)なのでやめた。
最近ハワイアン音楽と片岡義男先生に凝り始めたので、ハワイにすることに決めた。思いつきで決められるのがよい。

避暑記(2)
一応旅行なので、ハワイに関するものを身近で捜して持って行くことにした。
(1)ハワイ語の入門書(昔リアルに旅行した時に買って読んでなかった)
(2)『ホノルルからの手紙』ハロラン芙美子先生著
(3)タイプ音のするWebAPエディター(これでタイプするとかっこいい)

避暑記(3)
さっそく出かけます。必要な物は「現地」で調達すればよい。
Apple MusicでOhta-Sanのウクレレを聞きながら。飛び立ちます!
アロハ。
(アロハシャツもタンスの奥から探しだしました。)

避暑記(4)
成田からホノルルまで7時間。ホノルルからアロハ航空で眼下にモロカイ、マウイ島を見下ろし、ハワイ島へ、高い山が見えるがこれが、マウナケア山4千米だが、海底から測ると1万米だそうだ。スゴイ。ヒロ空港でレンタカーを借り、そのマウナケアに登り、すばる望遠鏡のある天文台をめざす。好天なんちゃって。http://bit.ly/1fknThl

避暑記(5)
すばる望遠鏡(8メートル)のそばにTMTと呼ばれる30メートル鏡を国際協力で作ろうとしている。先住民をはじめとする地元の人々の懸念にも(神が住む山なので)充分配慮しながらやって欲しい。後記 まだ揉めてますね。


***

 今年はどうしようか。考え中。ビデオ三昧かな。

 Apple Musicはさきほど解約したが、Amazon Music
で代替します。安いし、クラシックはNAXOSを千代田区図書館のサービスで聴き放題なので。

 なお、避暑記のおかげで新しいハワイ語教科書は入手できた。(息子のお土産)


2017年7月24日月曜日

トーマス・マン渡米・帰欧と乗船した客船と飛行機

(新潮社トーマス・マン全集別巻中のトーマス・マン年譜中の記述を一部改変)

1. 1934年5月19日 渡米 「ヴォレンダム」号でブローニュ港を出航  処女航海、いわゆるドン・キホーテ航海 5月29日ニューヨーク着
2. 1934年6月9日  帰欧 イギリス郵船「ロッテルダム」号で出航 6月18日 キュスナハトに戻る
3. 1935年6月10日 渡米 郵船「ラファイエット」号で出航
4. 1939年6月30日 帰欧 「キュナード・ホワイト・スター・ライン」郵船「ベーレンガリア」号で出航 7月12日 シェルブール着
5. 1937年4月7日  渡米 「ノルマンディ」号に乗船 4月12日 ニューヨーク着
6. 1937年4月23日 帰欧 「イル・ド・フランス」号乗船 ニューヨーク発
7. 1938年2月12日 渡米 「クイーン・メリー」号で出航 2月21日ニューヨーク到着
8. 1938年6月29日 帰欧 ユナイテッド・ステーツ・ラインズの「ワシントン」号で出航 7月11日 キュスナハトに戻る
9. 1938年9月17日 渡米 「ニーヴァムステルダム」号で出航 9月25日ニューヨーク到着 プリンストンへ
10.1947年5月11日 帰欧 「クイーン・エリザベス」号乗船 5月16日サウザンプトン到着
11.1947年8月29日 渡米 「ヴェステルダム」号 9月8日ニューヨーク着
12.1949年5月10日 帰欧 BEAの飛行機でロンドンへ初大西洋横断飛行。
13.1949年8月5日  渡米 「ニーヴァムステルダム」にル・アーブルで乗船
14.1950年5月1日  帰欧 ニューヨークからストックホルムへ飛行
15.1950年8月20日 渡米 ニューヨークへ飛ぶ
16.1951年7月10日 帰欧 ニューヨークで「デ・グラセ」号に乗船 7月19日ル・アーブル着
17.1951年9月29日 渡米 チューリヒからニューヨークへ飛ぶ
18.1952年6月29日    ニューヨークからアムステルダム経由チューリヒへ飛ぶ 最後の帰欧



客船は記憶に残り、飛行機は名をとどめない。

2017年7月23日日曜日

今日もビデオを観ながら隠居人生を考える

 昨日に続き、今日はこれを観た。大沢くんはこんなテーマに向いた俳優なのか。






 脳内の個人の記憶はきっと微妙な生理作用の上に成り立っている。そのあやふやさと永続性にどう立ち向かうか。

 極端な解決法はSFによくある、記憶も含めた人格全体を外部記憶に移す方法。実は、日記を書いたりブログを書いたり写真を撮ったりするのは、すべて無意識にこの解決法を試行しているといってよかろう。芸術そのものがこのためにあると言う見方もできよう。

 家族や社会という装置にも同じ見かたができるだろう。

 音楽療法というのが有るらしい。食べ物でもできるのかも。好きな本をよむのもおなじかも。ビデオもそうかしらと思うが、ちょっと違う。イメージと記憶との関係は微妙でまだよく(私には)わからない。このあたり解明が必要だ。

2017年7月22日土曜日

久々に弾けた夜の翌日は、のんびり安楽死テーマのビデオ鑑賞

 昨夜は久しぶりに若い友人たちと新橋で飲んで唄ってしまいました。

 友人の友人の猫様の写真もいただきました。猫には無断で貼り付けておきます。苦情が来たら取り下げますにゃ。


***

 二日酔いも気持ちいいものだと思いながら、昼寝を楽しもうとして、寝る前に少しだけ観ようとしたイスラエル映画。かえって眠れなくなって全部一気に観てしまいました。




 隠居生活を考える上では、ここを避けては通れません。準備修行期間が隠居生活なのかもしれません。

***

 昨日のカラオケ店でなぜか行儀よくならんだ衣紋掛けが気になり写真を撮ってきました。
 

2017年7月21日金曜日

「隠居生活」につき考えるネタ

 ソール・ライターの隠居生活も魅力的だが、このような例は他にもたくさんある。

 自分の今後の参考のために「隠居」を考えようとして、次のようなことが頭に浮かんできた。順不同。

 ・方丈記の庵を自分で作るプラン
 ・剣客秋山小兵衛とそのモデル中村又五郎
 ・シュリーマンは偉すぎるので、はずすか?
 ・伊能忠敬もはずすか?
 ・木村蒹葭堂もはずすか?
 ・森有正の見果てぬ夢とパイプオルガン
 ・モンテ・クリスト伯のその後(だいたいわかるなあ)
 ・学者は隠居しないの?
 ・魔の山の「先生」たち
 ・漱石のやりたかった隠居生活を想像する
 ・中国の詩人たちの隠居
 ・吉田健一と五木寛之の金沢
 ・内田百閒先生のお家
 ・A.C.クラークはスリランカで隠居していたか
 ・隠居しないアシモフと鴎外は実は毎日が隠居

 面白そうだ。システム開発と同じで、ラフなデザインまでは楽しい。


 ところで、このネタも追加。





 

2017年7月20日木曜日

ソール・ライター爺さんの晩年の生活に親近感を覚えた

 金がないので写真集は買えない。そのかわりに、YouTubeその他の動画などで、彼の作品や来歴をできるだけ探ってみた。

 晩年に秘書をしていたMargit Erbさんの講演の動画は非常に参考になった。例の映画と一緒に観ると、爺さんの生活が彷彿としてくる。




 毎日を、たくさんの珈琲と、読書と、画を書くことと、デジタルカメラ(使い方はMargit Erbに教わる)持参の散歩、で過ごす。有名になって金が入っても無いときと変わらない生活。かいた画や3000冊の書籍や写真の山が埃をかぶって堆積しているが、気にしない。快い混沌。

 隠居の鑑のような人だ。

 猫も生活に欠かせなかったらしい。


***

 このインタビューも参考になる。

***

  私もiPhoneで濡れた窓などをせっせと撮ろうと思います(^^)


2017年7月19日水曜日

年寄りの生き方の良い(悪い?)例をソール・ライターに学ぶ

 昨日、Amazonビデオレンタルでドキュメンタリーを観た。二回繰り返した。






 簡単な伝記の紹介は財団のページに有る。




 話し好きだったらしい。対談ドキュメンタリービデオがYouTubeにいくつかある。たとえばこれ。



 
 ただの、皮肉好きのお爺さんとも思える。しかし、過去の栄光を捨ててイーストサイドでほぼ隠居した20年になにを考えたのか。そして晩年、再度話題になった数年間には何を考えたのか?

 作品。

 もう少し事績を探ってかれの生涯を考えてみたい。日記はないかな?

2017年7月18日火曜日

バートランド・ラッセルの象と亀

 ラッセルの自叙伝「Portraits from memory, and other 
essays」の中に、REFLECTIONS ON MY EIGHTIETH BIRTHDAYという項目があり、その一部(本の55ページ)に以下の記述を見つけた。
  #「tortoise」で検索しただけですが(^_-)


「But as the work proceeded, I was
continually reminded of the fable about the elephant and the tortoise. Having constructed an elephant upon which the mathematical world could rest, I found the elephant tottering, and proceeded to construct a tortoise to keep the elephant from falling. But the tortoise was no more secure than the elephant, and after some twenty years of very arduous toil, I came to the conclusion that there was nothing more
that I could do in the way of making mathematical knowledge indubitable.」

 こうなると、昨日書いた記事の中で言及したホーキング博士の、「ラッセルかも」という発言は、信憑性を帯びてきた。もっとも、ラッセルの書きぶりでは、当時の英国では皆が知っていた寓話なのかもしれない。そして、亀の上の象に乗っているのは、「mathematical world」だ。



 この画はここを参考に書きました。

2017年7月17日月曜日

ホーキングとラッセルとG.M.ワインバーグと亀の上の世界

 「ホーキング宇宙を語る」(林一訳 1989年 早川書房)が届いた。これもそうだったが、古本でプライム配送できるものがあり、ありがたい。通常は古本なら一週間は配送期間がかかる。すると多くの場合、読みたいという熱が醒めてしまっている。

 電子書籍なら配送期間が不要だが、じっくり読みたいものはやはり紙の本だ(と昭和の臭いが濃いことを言っていてもしょうがないが)。

 「ホーキング宇宙を語る」の冒頭で引っかかった。科学者が一般向けに地球と太陽系の関係を説明したら、会場の老人から、この世界は大きな亀の背中に載っているのだ、と反論される例え話が書いてある。科学者はバートランド・ラッセルかもしれないのだそうだ。ラッセルかな?と考え始めたからだ。

 そして、G.M.ワインバーグ先生の「スーパーエンジニアへの道」のケン・オアという人の推薦序文に、ワインバーグ先生もこの話がおはこだったと書いてある。科学者でなく、天文学者がビッグバンの話をした時、に変わっている。ラッセルだとは書いてない。



 亀の下も亀だとするこの話そのものには別に「出典」があるのだろう。これを調べるのも一興。古代インドの世界観だという俗説もある。そうではないという反論も。

 亀が支える世界観の持ち主に、最新の科学の話を伝えるのは難しい。ワインバーグ先生の場合は、システム発注主やプロジェクトの古参メンバーが説得相手だろうから、もっと複雑なことになる。亀でなくてもいい。象でも。重力でも。いや、そもそも支えなくてもいい。などなど。

 ところで、単純にホーキング博士が「ラッセルかも」と言っている意味はあるのか?これも知りたいので、ラッセルさんの自叙伝を捜してみた。

 貧乏人の困ったときの味方、Internet Archiveにはちゃんとあった。読んでみたい(^^)

 それより「ホーキング宇宙を語る」を読むほうが先ですね。

***

 なぜか惹かれる写真家Saul Leiterのドキュメンタリー映画、恵比寿の写真美術館に行って観ようと思った(1200円)のでFacebookにその旨書いたら、Amazonレンタルで500円で観ることができると友人が教えてくれた\(^o^)/
 SNSと友情に感謝です。

2017年7月16日日曜日

ジャズを聴きながらのブラックホールの勉強で夏を乗り切る

 Twitterで生活の知恵が手に入ることがある。今朝はChick Coreaを聴けというお告げがあったので、早速聴いた。




 勉強ネタも手に入る。「エントロピック重力」つまり重力の源泉はエントロピーという理論があるらしい。マジメな話らしいので論文を捜してみた。
「On the origin of gravity and the laws of Newton」
 実証もされようとしているらしい。熱力学は割と好きだったが、また脚光をあびるのか。

 その話とホーキング博士の話を考えながら、
 「いまさらエントロピー?」(杉本大一郎 1990年 丸善)
 「宇宙の謎に挑む ブレーンワールド」(白水徹也 2009年 化学同人)
 を交互にめくってみる。



 重力理論と量子力学と熱力学…。この組み合わせで考える、というより宇宙の真理にむけてこれらの知識(あまりないけど(^_-) )を使いこなす必要がありそうだ。

 BGMはジョン・コルトレーン!

2017年7月15日土曜日

「ホーキングの最新宇宙論」読了、Saul Leiterの写真もいいなあ

 最新と言っても1990年出版で、105円で買った古本。読みさしでずっと置いたままだったが、最近の「ホーキング・ブーム」(自分だけの)に乗り、読み終えた。読んだと言うだけで、理解したといえないのが辛い所。

 これを機会にブラックホールのイメージをより深くしておきたい。したがって、これらの蔵書を参考にする。
 「宇宙論入門」(佐藤勝彦 岩波新書)
 「宇宙論1」(シリーズ現代の天文学)
 「宇宙論2」(シリーズ現代の天文学)



 なお、今朝、古本だが「ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで」を注文。明日には届く。

 ビデオも観た。ちょっと感動した。



 あと、友人に紹介された写真家Saul Leiter (1923-2013)も興味深い。

2017年7月14日金曜日

ホーキング博士の簡明な英語の秘密はなんだろう?

 大栗博司さんの震災一年後の講演をYouTubeで視聴。途中居眠りもしたが、ともかく量子力学と重力論と超弦論の組み合わせが重要で、面白そうなことを理解した。

 大栗さんの本もKindleで立ち読みしたが、少し表現がムツカシイ。思い立って、S.ホーキングの本(以前ブックオフで100円購入)「ホーキングの最新宇宙論」(1990年 日本放送出版協会)を再読開始。



 この本は日本語翻訳版エッセイ集なのだが、一編のエッセイの英語原文も収録されている。易しい英語なのでゼヒ読めとあとがきにあるので、眺めてみた。翻訳を読んだ後なので、すこし割引が必要だが、実に読みやすい。

 なぜ、こんなに簡明な文章を書けるのか不思議になった。辞書をひかなくても読めるということは、ムツカシイ単語を使っていないからだろう。本人が、一般向けの文章なのでやさしく書くように努力しているのはもちろんだろう。Google Scholarで彼の論文をいくつか眺めたが、これも術語は別としてクリアな文章で書かれている。

 彼の頭脳にビルトインされた言語機能が優れているのだ。そして、彼が用いているコンピュータインターフェースにもその秘密の一端がありそうだ。どのようなシステムを用いているかは、本人のページに紹介がある。(このページそのものもやさしい文章だ。脱帽!)ただし、このシステムでなぜいい文章が書けるのかはわからない。

 やさしい言い回しにするだけなら、日本語だったらATOKを使うという手もありかもしれない。こんどトライしてみる。シソーラスを導入する手もある。

 ベーシック日本語で書くという手もありか。これも要研究。

***

 とりあえずは、ホーキングさんの文章を読み、ブラックホールと量子論と超弦理論セットの勉強を続けたい。

 一昨日依頼した、古いディスプレイの「使用済パソコン排出手順書」と「伝票」が届いた。面白いシステムだ。

2017年7月13日木曜日

日々の暮らしのなかで新たな勉強アイテムがいくつか浮かび上がる

 昨日夕方。別室の片付けを行う。仏壇の横の棚から後ろに物が落ちて取れなくなったので、拾い出しがてら掃除をする。なにしろ、20年ちかく放ってあったので、本やアルバムや古い菓子箱(なぜ捨てないのか?)などが、埃と黴にまみれて「堆積」していた。

 埃を吸わないように慎重にものを取り出し、棚も取り出し、床に掃除機をかけ、不要物は捨て、要る(捨てられない)モノは、濡れ雑巾で汚れを拭ってから元に戻す。部屋の空気が少し晴朗になった。

 懐かしい代物が幾つか出て来た。子供のおもちゃの二階建てバス、新婚旅行のアルバム、郷里の高校の記念史、こけし… 時間をみつけて、内容を改めてみたい。



 一昨日購入した、古本「滞欧日記」(澁澤龍彦)は非常に興味深い。パリを始めとして、欧州各地を色々見て回っているが、さすがに澁澤さん、見に行く場所が違う。主に美術館へ、特定の美術品をめがけて行くことが多い。そして、(新古)書店。ここも、お目当ての分野の貴重本たちを掘り出す。これらは、その後流麗な文章にまとめられるので、そのための日記(メモ)が必要だった。それを旅行記としてまとめたのが本書。欧州を堪能しきっている。もちろん美食も。

 自分もこれの真似事をしてみたが、どうしても下手な弥次喜多道中記にしかならない。でも旅をしメモを書く過程は楽しい。戻ってきても読み返して楽しめる。いくつかはブログなどに書き直したが、まだ、メモやスクラップの段階のものはたくさんある。昨日見つけた☓☓旅行のスクラップやメモも、なにか形にならないかと考えてみたい。羞恥心は捨てる。

 今朝、TwitterのTLを眺めていたら、キーワードが二つ見つかった。「ブラックホールの量子情報物理」、「マイケル・ポランニーの『暗黙知の次元』」どちらも勉強しがいのあるテーマだ。また宿題のバックログが膨れ上がった。大変に面白い。少しやってみてものにならないのは捨てる。

***

 昨日設置した新しいディスプレイは視野角が広い。したがって、いままで諦めていた寝転んでのビデオ視聴が可能になった。嬉しい。さっそく肩のこらないビデオを観て楽しんだ。


2017年7月12日水曜日

27インチモニターがやってきた、快適\(^o^)/

 昨日未明に注文しておいた27インチディスプレイが到着。「開封の儀」を執り行いました。

 斎戒沐浴して掃除をしておこうとしたら、掃除中に黒猫さんがやってきました。ドアのピンポンが掃除機の音で聞き取りにくく、あわやというときにやっと気づき、無事受け取りました。



 意外と軽く、コンパクトな包装。年寄りにも持ち運べました。


 従来の24インチディスプレイを取り外しながら、並べてみたら…



 その薄さに驚いた!24インチのやつには大きな「蛍光灯」が入っていたと思われます。それが劣化して点滅しちゃったのか。

 架台はいままで使用していたもの(エルゴトロン)を、取り付けました。簡単。

 使用開始。少し明るすぎるので、画面右下のボタンを押して、メニュを出し、明るさを7割程度にしました。これでOK。他のメニュはとりあえずそのまま。このとき、メーカーのサイトに行き、取説を参照しました。ついでにユーザー登録もしました。取説はCD−ROMで付いてきたのですが、CDドライブを繋ぐのが面倒だったので。

 いろいろ映してみる。いままで読みにくかった、「ジャパンナレッジ」の日本古典文学全集も、なんとか読めます。(#本当は4Kディスプレイがいいんだけど…高望みはやめた。)



 これで、デスクでの仕事が快適になりそうです\(^o^)/

 なお、古いディスプレイについてはメーカーのページから、回収の申込みをしました。費用4,000円は購入時に払い込んでありました。(シールが貼られていた。自分で貼ったのか。)

2017年7月11日火曜日

漂流記や旅行記はなぜ面白いのか

 漂流や旅行をしていると、

 日常を離れたところで、本性があらわれる。
 しがらみがないので好き勝手に生きられる。
 新たな自分の側面を識ることができ嬉しい。
 孤独の中で心の深い所に潜り込んでいける。

 ただし、漫然と暮らすのではなく、記録するという形で自分の心の動きを観察し、アウトプットし、それも一緒に材料として考えなければならない。

 基本は、洞窟の岩壁に刻んだ、日々の印かも知れない。

 昨夕、注文していた古本が二冊到着。最近、古本でも注文後の到着は早い。



 「ロビンソン漂流記」(デフォー 吉田健一訳 1951年 新潮文庫)

 「滞欧日記」(澁澤龍彦 巖谷國士編 1993年 河出書房新社)

 「ロビンソン漂流記」は冒頭を50ページ位読んでみた。吉田健一先生らしくない(?)、流麗な訳文だ。そして、昔読んだ子供向けの本とはことなり、難破する前の主人公の経歴
がながながと書かれているのにも驚いた。中流の安穏な暮らしを勧める愛情深い父親に反発して、先の見通しもなく飛び出す主人公が愛おしい。

 「滞欧日記」は旅行先の事物への著者の偏愛にも興味あるが、日記の原型のノートが興味深い。我々同様に、旅行ごとにノートを用意して、各地でメモを書きまくる。ただし敬服するのは、日々のメモの文章の整っていることと、文字も綺麗だったということ。疲れる中で書くのは辛い作業だが、さすがに澁澤さんはプロだ。

***
 Amazonでプライム会員むけのセールが行われている。念願の27インチLEDディスプレイが2割位安くなっていたので、思い切ってポチる。財務大臣に了解も取れた\(^o^)/ 明日届くので楽しみですなり。

2017年7月10日月曜日

航空機メーカー、デ・ハヴィランド社の初代社長はオリビアの従兄弟

 船だけでなく、飛行機も好きだ。昨日夜はこのような本をみつけて、喜んだ。(KindleUnlimited)






 YS-11には確かに、フレンドシップにはたしか乗ったことが有るような気がしている。もちろん747やエアバスや737には最近乗ったのだが。

 上記の本には、もちろん世界最初の(悲劇の)ジェット旅客機「DH.106 コメット」が載っている。

 DH.106はもちろん開発会社デ・ハヴィランドの使用した番号。この会社の名前は社長の名前そのものらしい。

 すると、(オリビア・)デ・ハヴィランドという珍しい名前のハリウッド大女優と関係あるのか? と調べたら、ピンポーン。社長だったジェフリー・デ・ハヴィランドは彼女の従兄弟。

 ジェフリーの経歴(自伝 「Sky Fever」を見たいが金掛かりそうなので保留中です)をWikipediaで調べると波乱万丈だが、航空への熱い思いは一貫してあったようだ。彼は、長生きしたが息子(同名)は、テストパイロットとして、音速突破に挑み1946年に事故死している。

 木製双発戦闘爆撃機モスキートもこの会社の製品。それ以前、モス機は1930年頃冒険好きな民間パイロットに愛用された。「冒険者たち」という映画でもデ・ハヴィランド社製の飛行機は大活躍したらしい

 現在ではデ・ハヴィランド社はカナダのボンバルディア社に買収されている。

 オリビア・デ・ハヴィランドや妹のジョーン・フォンテーンはコメットに乗ったのかしら。調べてみても良さそうだ。宿題増えた。

2017年7月9日日曜日

「十五少年漂流記」が届いたが表紙はスクーナーの画

 「十五少年漂流記」を、ひさびさに読もうと注文していたのが、昨夜届く。安価な古本(ヴェルヌ 波多野完治訳 1951年 新潮文庫)なのだが書店の対応が早い。

 楽しみに読み始めようとしたが、文庫本の表紙の画がいい。ヒサクニヒコさんの描いた、スクーナーが嵐の中を進んでいるところ。



 ヴェルヌが描写している内容を調べて描いたと思われる。いい画だ。

 書斎の出窓に飾ってある模型がこれとそっくり。この模型はオヤジの遺品。回漕業の会社に居たので、なにかの記念に貰ったものだろう。オヤジも自分の書斎に飾っていた。



 ついでに、我が家の艦隊の写真も撮ってみた。帆船はマカオで買ったもの。フェリーボートたちは息子様の香港土産。このフェリーのモデルとなった同型船には、実際に乗ったことが有る。


 帆船では無理だろうが、スクーナーには乗って海に出てみたい。

 天文学者リービットさんが休暇に乗っただろう汽船の調べはまだ完全にはついていない。なんとかしなくては。ボストンにいかないと駄目かしら。

2017年7月8日土曜日

アルジャーノン・ブラックウッド様に関する事実と感想

 Wikipedia(日本版)を読んでみた。


https://en.wikipedia.org/wiki/File:Algernon_Blackwood.jpg#/media/File:Algernon_Blackwood.jpg

 これはWikipedia英語版での肖像写真。

(1)#ファーストネームが面白い。あとで有名な鼠の名前にもなった(嘘)。

(2)イギリス三大怪奇小説作家の一人。他はモンタギュウ・ロウズ・ジェイムズとアーサー・マッケン
#三人とも知らなかった。
#怪奇?「人間和声」はファンタジー小説かしら。やや怪奇かな。
#他の二人もぜひ読んでみたい(^_-)

(3)医学を目指したが、挫折。作家を目指して様々な職業についた。生涯独身。
#このあたり、オーソドックスな駄目作家人生で素晴らしい。

(4)翻訳リスト
『王様オウムと野良ネコの大冒険』 Dudley & Gilderoy(ハヤカワ文庫FT)
『ケンタウルス』 The Centaur(月刊ペン社妖精文庫)
『ジンボー』 Jimbo, A Fantasy(月刊ペン社妖精文庫)
『妖精郷の囚われ人』 A Prisoner in Fairyland -The Book That Uncle Paul Wrote(月刊ペン社妖精文庫)
『ブラックウッド傑作選』 The Camp of the Dog and Other Stories (創元推理文庫)
『死を告げる白馬』 The Tradition and Other Stories (朝日ソノラマ文庫)
『妖怪博士ジョン・サイレンス』 John Silence: Physician Extraordinary(国書刊行会、角川ホラー文庫)
『ブラックウッド怪談集』 (講談社文庫)
『ブラックウッド傑作集』(創土社ブックス・メタモルファス )
『夜のささやき、闇のざわめき』収録)
『秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集』 (光文社古典新訳文庫)
『柳』The Willows (BOOKS桜鈴堂)2016
『ウェンディゴ』The Wendigo(ナイトランド叢書2-2 アトリエサード)2016
『木の葉を奏でる男』(BOOKS桜鈴堂)2017
『微睡みの街』 (BOOKS桜鈴堂)2017 「古の魔術」(原題Ancient Sorceries)の新訳。

 このうち光文社やBOOKS桜鈴堂のものはKindle Unlimitedで読めたりします\(^o^)/


2017年7月7日金曜日

面白い本との出会いを決めるのは、一瞬の直感と決断力

 TwitterやFacebookのタイムラインを何となく見ていると、本の紹介が目につくことがある。

 題名や著者名などを手がかりにして、まずはその本について調べるかどうか決める。Amazonや出版社のサイトを調べる。著者を知っている場合、買って読むかどうかはここで決まる。

 面白そうだが、買う決心がつかないときはなるべく専門家の書評にたよる。書評が見つからない場合は、従来だと書店に行き実物を眺める。最近ではAmazon他で立ち読みができるようになり、ここが非常に便利になった。

 ただし、調べた末に買っても実際にはつまらなかったという本も多い。自分の不明を恥じるばかりである。

 一方、本の題名をきいただけでピンとくるものも、数は少ないが、ある。

 昨日Twitterで発見し、今日の午前中に読み終えた「人間和声 (光文社古典新訳文庫)ブラックウッド, 南條 竹則訳)は、そのような数少ない一冊だ。

 ブラックウッドという作家はまったく知らなかった。しかしこの本に関しては直感がはたらいて、検討せずに買った。(実を言えば、KindleUnlimitedで読めたからではありますが。)

 とりあえず、試しに数ページ読んでみようとしたが、いくら読んでもやめられない。夕食前に一時間、夕食後に二時間。今朝起きてから三時間。これで最後まで読み切った。ヘッセの「ガラス玉演戯」の雰囲気にも似ているが、ずっと読みやすい(つまり良い意味で通俗的)。

 これだけ集中して読める本には、一年かけても数冊しか行き逢わない。自分のなかの何かとこの本の内容の波長がピッタリ合ったのだ。

 怪奇小説作家と呼ばれるA.ブラックウッドの1910年ころの作品で、しかも翻訳。オカルトっぽい内容で、普段なら読まないところだが、この本は、なぜか読んでよかったと思った。不思議。

 「偶然のように見える必然」の一例だ。「直感」や「潜在意識」の働きを否定できない、と思わせる出来事。

 こんなことがごくまれにあるので、人生はやめられない。そして「直感」がうまく働くように、心身ともにクリアにしておく必要がある。あるいは、クリアなときに多くの情報をインプットする必要がある。
 
 一方、まだ遭遇していない、多くの「名作」が宇宙には星の数ほど有るのだろうし、その大部分とは行き会えないのだろうとも思う。

 ブラックウッドさんの本は他にもUnlimited版がいくつかある。読みたい。時間は限られている。「虚空蔵求聞持法」をやっぱり授かりたいなあ(^_-)

***



 昨日注文した「銀河ヒッチハイクガイド」が到着。非常に安い古本なのにprime扱い。珍しい。さてこれも読んでみましょうか(^^) 

2017年7月6日木曜日

「キャスト・アウェイ」をきっかけに漂流冒険小説への回帰がはじまる

 つれづれなるままにAmazonPrimeVideoで、トム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」を観た。

 


 見ものは、トム・ハンクスのダイエット。無人島で4年経った後のシーンで驚く!

 だが、本当の苦しさは、帰郷したあと恋人がさっさと結婚していたことを知るところから始まる。帰郷後のストーリーが30分弱で描かれるが、ここをもっと長くしても良かったと思う。

 無人島でのサバイバル。これはこれで面白い。

 昔読んだ小説を思い出し、いくつか安い古本を注文してみた。到着がたのしみだ。

 「ロビンソン・クルーソー」。吉田健一(!)訳。
 「十五少年漂流記」。

 本棚からはゴールディングの「蝿の王」(1975年 新潮文庫)を引っ張り出した。これは、苦味のある作品だった。「キャスト・アウェイ」もこの線を狙ったのだろう。と勝手な解釈。



 あとは「珊瑚島」という楽しそうなのもある。これはKindleで無料(*^^*)

 The Coral Island (English Edition) Kindle版



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 全然関係ないが、鹿島茂さんの名前を冠した書評サイトで、「銀河ヒッチハイクガイド」を知り、これも安い古本で注文。極安なのにプライム配送。申し訳ない気持ちになる。

 書評サイトは役に立ちそうで、こわい。


2017年7月5日水曜日

Mary Travers(of PPM)の自伝発見

 気晴らしに60年台フォークを聴いた。なんといってもPPM(Peter, Paul and Mary)。CDだけでなくLPもたくさん持っている。でもつい、便利なApple Musicで聴いてしまう。



 検索しながら聴いていたら、Mary単独のアルバムが2枚みつかった。1970年頃に独立して活動していたときの録音か?

 他にもあるだろうと、検索していたら、Amazonで彼女の著書がみつかった。これは珍品と喜んだが、Kindle Unlimitedで読み放題対象になっている。

 さっそくダウンロードし、2章まで読んだ。ピーターの序文によると、1章が素晴らしいのだとか。2章までの目次は以下の通り。

Chapter 1 Lila and the Mink Coat
Chapter 2 Backstage
(Mary Travers:  A Woman's Words . Kindle版)

 Lilaというのは、家庭的にめぐまれなかったMaryを親身になって育ててくれた混血の家政婦さん。彼女への愛情あふれる書きぶりは、なるほどいい。

 学校では成績が悪かった。特に数学、掛け算が5の段しか暗記できずあとは足し算と引き算でやったとか。(ある意味では合理的?) でも、読書が好きで、カレッジにはいかなかったが四六時中本をよんでいたらしい。(ピーターの序文による)

 Mary本人は、学歴コンプレックスがずっとあったが、卒業後本を読まなくなった友人よりは、読書という面では自分がずっと進歩したと書いている。彼女の詩や発言はとてもしっかりしていた。

 2章は、歌手としての生活と感想を書いたもの。忙しい演奏旅行の連続は、金は儲かったが、体力的に続かないと思ったとある。一晩のステージで1万5千ドルの売上。しかし、ホテルに遅く帰り、翌朝ははやく空港に駆けつける始末。

 序文の通り、1章のリリシズムは素晴らしい。2章以降はつまらないわけではないが、少し自分の意見を書きすぎだ。でもこれが彼女の特徴だし、PPMの音楽のプロテスト性にもつながっている。

 貴重な本なので最後まで読もうかな。

 1967年に日本公演があったが、渋谷のNHKホールに聴きに行ったのを覚えている。歌声の良さだけでなく、スタイリッシュなのにも驚いた。

2017年7月4日火曜日

現代物理のキーワードを捜してみた



 試しに日本物理学会誌の記事「現代物理のキーワード」で紹介されたキーワードを昨年分まで拾ってみた。うーむ。さっぱりわからない。これは楽しくなりそうだ。物理学再勉強。ども、興味のある分野にしぼらないと大変なことになる。

大質量星形成 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 6, 2017

KPZ 方程式 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 5, 2017

新奇なゲル 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 4, 2017

原始重力波 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 3, 2017

光格子時計 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 2, 2017

アクティブマター 日本物理学会誌 Vol. 72, No. 1, 2017

アト秒物理学 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 12, 2016

オストログラドスキーの定理 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 11, 2016

テラヘルツ波 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 10, 2016

X 線自由電子レーザー 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 9, 2016

位相的場の量子論 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 8, 2016

BCS–BEC クロスオーバー 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 7, 2016

原子核のアルファクラスター状態 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 6, 2016

chirality 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 5, 2016

量子臨界現象 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 4, 2016

マルチフェロイクス 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 3, 2016

天然変性蛋白質 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 2, 2016

多極子秩序 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 1, 2016

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 ジャパンナレッジで「物理学」をひいてみた。世界大百科よりも日本大百科のほうが詳しい。が、現代的視点は両者とも不満足。百科事典の宿命。

2017年7月3日月曜日

早くも夏バテだが、70年以降の量子力学の発展史を探る

 暑いです。夜になっても25度以上ありそう。医者に行ったら、先日の血液検査で悪玉コレステロールや中性脂肪が正常値をオーバーしたといわれ、また薬を処方された。よけいに気分が悪くなった。

 仕方ないので、Youtubeで量子力学関連のビデオを捜して、寝転びながら観る。

 



 コペンハーゲンで研究してみたいと夢の様なことを考える。

 量子情報科学を学ぶついでに、最近の量子力学関連の発展史を追いかけてみるのもよさそうだ。

 とりあえずの手がかりとして、インターネットの情報を捜してみた。

 Wikipediaの物理学の歴史

 朝倉書店の書籍。「現代物理学の歴史I ―素粒子・原子核・宇宙―」

  この本欲しいけど、高いので図書館に相談する。なければ買ってもらおう。

 ともかく、キーワードは知っているが、内容はまったくわからないので物理学の最近の発展史も勉強アイテムとする。

2017年7月2日日曜日

宇宙そのものがコンピュータだった

 すばらしく面白い記事を見つけました。

 


 これはすごい。ぜひ考えたいテーマです。たとえば、ブラックホールに落ち込んだ粒子と外に飛び出した粒子が量子もつれの状態であれば、ブラックホール内の情報処理が解明できる!



 ホーキングのビデオもついでに観てしまう。




 高い教科書が買えないので、ここを参照しよう。




 こんなことを調べていると、なかなか眠れない。したがって、今朝は頭がぼんやりしてます(*^^*)

2017年7月1日土曜日

MBPの外付けディスプレイは当面40インチのテレビにしておく

 常用の24インチディスプレイは完璧に不調。点滅をくりかえし、目に悪いので外してしまった。

 ビデオや読書にはMacbookPro(MBP)の画面では小さいので、思い切って居間に行き、40インチのテレビに繋いだ。一応ハイビジョンテレビなので、使える。テレビの前には机がないのでなにか代用品を捜したい。膝にMBP)を乗せていると何かの拍子で落としそうだ。

 ともかく、量子コンピュータ関連のビデオを捜したりいくつかのサイトを見て歩く。「量子情報科学」というキーワードでやってみた。量子ビットの実装イメージは下記のビデオで少し掴めた。(と思うだけ?)




 シャノンの論文「A Mathematical Theory of Communication」などもちら見。

 ファインマンさんの本も引っ張り出す。しかしこれはあまりフィットしない。単独で読むと面白いが、量子論の最先端と言うわけにはいかない、教科書だから仕方ない。



 KindleUnlimitedでSchillerの本が手に入った。でも英語なので字面を追うだけになりそう。

 あきらめて(?)竹内さんの入門本「量子コンピュータ」(ブルーバックス)をKindleで購入。「莫大な計算結果の重ね合わせ状態から、答えを1つに確定できるのはなぜ?」という宣伝文句が効いた。

 ではこれから楽しみに読みます。報告は別途。

 空梅雨が明けそうな気配である。