2021年10月31日日曜日

今日のオシゴトは投票だけでした

これは懐かしいアルバムだ。ダイジェスト版(17センチLP)を持っていたはずだ。

Bach's Greatest Hits
by Les Swingle Singers
Philips (PHM 200-097)
Publication date 1963

疲労回復のため、のんびりしようと考えていた朝に、偶然巡り合った音楽。Internet Archiveで。

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『瓦礫の中』を最後まで読む。終戦後の一部の知識人を寓意的に描いた作品と言っていいのだろう。その生活のニュアンスは内田百閒先生のものに通じるものがある。どこか楽しい上の空のようなところがある。よく言えば余裕、悪く言えば傲慢。知識人が知識人を描くとこうなるのか。今のような余裕のない時代に、このような小説を発表したら、総スカンを食うこと間違いない。逆に江戸時代なら問題ないだろう。世の中は単調に発展するものと思っている単純な人には通じない知的諧謔。


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夕方、衆議院選挙の投票に行く。最高裁判事の審査も同時に行われた。夫婦別姓に反対するご意見の方にバツをつけてきた。

開票を見ていると、神奈川13区のわれわれには良い結果が出そうだ。全国ではまだまだ。

用済みの防空壕での生活とは……『瓦礫の中』

6時17分起床。外気温10°C、晴れ。室内は22.8°C。

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朝読書。『瓦礫の中』の続き。

米軍将校と丸ノ内の「クラブ」でカヴィア(キャビア)と高級ラインワインを飲み交わす。「翻訳家」の寅三。話題としてのつまみはポーとボードレール。

将校、「貴國の知識人達を見ろよ。皆今まで旨くやってゐてこれからも旨くやつて行かうつていう顔付きをしてゐるぢゃないか。」

お土産にコニャックを貰う。ジープで送られて防空壕の家に帰る。

#この『瓦礫の中』は昭和45年刊行。敗戦から25年経っているので、大きな文句はつけられなかったのだろう。「小説」なのだが、マジメにとって怒る人がいてもおかしくはない。そのために、洒落がわかる人だけ読むようにと冒頭で読者をふるいにかけていると思う。それは邪推だと吉田健一は言うかも知れない。

ややこしい文章も文脈で読ませてしまう技術。

277頁。

PQM、KFD、SLP、DQT?

#防空壕がセーヌ河畔の居住用の船に見えて来た!

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星空タイムラプス映像、撮ってみたい。

これで勉強してみよう。

https://youtu.be/XiMLIaS-808

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土曜日恒例の孫の世話の手伝いなのだが、今日は遅くまで(帰ったのが夜11時)かかった。母親は残業で終電で帰宅するとのこと。寝付くまで見届けて帰ってきた。ハードワークでは全然ないが、気疲れした。昼寝が出来ないのもこたえる。可愛い孫のためでないとできないことだ。最近は後を追われるのでかえって大変。 

2021年10月29日金曜日

小松左京と高橋和巳の深い友情をはじめて知る

6時13分起床、19 °C晴れ、室内気温23.2 °C

朝読書ふたたび開始。『小松左京自伝』の最後のインタビュー、「特別編 高橋和巳を語る」を読む。オモシロイ。

364頁。
僕は戦争がなかったらSFを書かなかった。

1951年山村工作隊へ。

366頁。
スターリン批判派。

367頁。
トロッキーはメキシコヘ。

基本はドストエフスキー、文学は自由なものだ。→実存主義。(この本の副題は「実存を求めて」。

368頁。
ドストエフスキー、ウェルズ、カミュ、サルトル、キルケゴール、アリストテレス、ライプニッツ、ハイデッガー、フッサール、ダンテ、ピランデルロ、トーマス・マン、マルロー、野間宏、安部公房、埴谷雄高、中島敦、フォークナー、科学書も読んだ。

同人誌活動。

395頁。(にワープする。)
「宇宙にとって文学とは何か」が問題だ。

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このあと、来週のメルマガ巻頭言用の文章を400字で書いた。切り詰めるのは大変。
表題は「小松左京の苦悩を無視して何度も日本は「沈没」させられる」としよう。

形ができたので、朝食と入浴。

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午前中は、CM(コミュニケーション・マネジメント)の記録note記事を書く。創刊10月号として完成。提出した。コメント待ち。

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ほっとして、『瓦礫の中』(吉田健一)を読む。数ページ読むと、流れに乗ってすらすら読める。楽しさすら覚える。吉田健一の文章がわかりにくいというのは、一部の評論だけなのだろうか。もう少し読み漁って判断したい。 

「ゴア・ヴィダル叢書」の実現を望む

https://twitter.com/KawamotoNao11/status/1453420816448704512?s=20

川本直さんのおっしゃる、「ゴア・ヴィダル叢書」、ぜひぜひ実現願いたい。ご構想のなかの書名だけ引用させていただく。

「ゴア・ヴィダル叢書」(仮)

小説

『ウィリウォー』

『パリスの審判』

『メシア』

『ユリアヌス』

『マイラ』(邦訳あり)

『マイロン』(邦訳あり)

『アーロン・バアの英雄的生涯』(邦訳あり)

『クリエイション』

『大予言者カルキ』(邦訳あり)

『ダルース』

戯曲

『ベストマン、ある小惑星への訪問』(後者のみ邦訳あり)

回想録

『パリンプセスト』

『ポイント・トゥ・ポイント・ナビゲーション』

エッセイ集

『ユナイテッド・ステイツ』


このうち、一番読みたいのは、『クリエイション』、次は『ユリアヌス』。

いまのところは、Internet Archiveに行って読む、もとい、眺めるしかない。

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Van Vechten Collection
From Wikimedia Commons, the free media repository

ゴア・ヴィダルって、懐かしい『ベン・ハー」の脚本もアルバイトで手掛けていたらしい。

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川本直さんのこのブログもオモシロイ。自分は、どうもこれがきっかけで、ゴア・ヴィダルに興味を持ったらしい。

http://www.kaminotane.com/2017/10/30/1016/


2021年10月27日水曜日

塙保己一の千分の一の記憶力が欲しい

6時57分、室内気温22.7 °C、外気温14°C曇り。

朝読書その1。『職業としての小説家』。

1982年、変化が生じる。
『羊をめぐる冒険』、271頁~。

「書いていて自分で気分が良くて、しかも同時に正面突破的な力を有した小説を書きたかった。」
「そのためには物語という枠組みを積極的に導入しなくてはなりません。」

専業作家になった。

その2。『小松左京自伝』より。

1973年(昭和48年)、42歳、3月、9年がかりの書き下ろし長編『日本沈没』。
1982年、『さよならジュピター』刊行。
2006年(平成18年)、75歳、『日本沈没 第二部』、谷甲州との共著として刊行。7月。
荒川静香がトリノオリンピックで金メダル。記憶に新しい。

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11月2日巻頭言用ラフスケッチを再度改訂。!

(1)TBSTVで日本沈没がドラマ化され、第4話を観た。関東沈没?官僚ドラマ?

明らかな兆候をもとにした沈没説を否定するのは金権主義のため。そして皆が「現状」を守ろうとして不都合な真実をもみ消そうとする、または目を背ける。

(2)本題、最近『日本沈没 第二部』を読み終えた。結末は予想を超えていた。ネタバレ禁止。

(3)『日本沈没 完全版』(つまり第一部)はKindleで読み直した。ドラマ以上のはやい展開。

(4)19XX年の映画版『日本沈没』を何回目かで観た。初回作。悪くない展開。原作を最大限生かした脚本。

竹内均さんが出てくるのは頷けるが、小松左京が一瞬出てくるのはご愛嬌。

(5)『小松左京自伝』を読んで、小松の苦しい心境の一端を知る。

(6)補強資料で『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』を読んだ。周囲への優しさは悲しみの現れ。

(2019年1月10日のブログより

「乙部さんは小松左京の秘書でありマネージャであり残された会社「イオ」の社長である。秘書の回想録かと少し軽く見て読んだが、しっかりした文章で驚いた。小松左京の豪快に見えて繊細な人柄が見事に活写されている。

 小松左京が東日本大震災のあとの心痛でうつ病になったと言う話を読んで、気の毒に思った。自分の母のことも考え合わせるとなおさらである。

 福島の原発を加圧水型でなく、安価だが爆発しやすく危険な沸騰水型にしたことを怒っていたのは初めて知った。」

(7)小松左京の苦悩の理由を理解に努めなければならない。
予言の的中による犠牲者。それを救う充分な手立てを自分はとったのか?万博は何のためだったか。

明後日には原稿(第一稿)にする。

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明日、CM月報の「原稿」も書こう。題材は新チャンネル開設始末。

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友人からの(Facebook経由)耳寄り情報。

「フランス文学は、著作権が切れている作品は大体ネットで拾えます(版本に限りがありますが)。

作品名、texte intégrale で検索すると大体みつかるので、勉強の役に立ちますね。それにWordに落とすと、検索等色々な機能が便利に使えるので、研究にはうってつけです。」

スバラシイ!やってみた。見つかった。

http://groupugo.div.jussieu.fr/Miserables/Lecture/Final/Cadres_lecture_Final.htm

https://fr.wikisource.org/wiki/Les_Mis%C3%A9rables


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それにしても偉いひと。すごい!

塙保己一
はなわほきいち
[1746―1822]

江戸後期の国学者。延享 (えんきょう) 3年5月5日生まれ。武蔵 (むさし) 国児玉 (こだま) 郡保木野 (ほきの) 村(埼玉県本庄 (ほんじょう) 市児玉町)の百姓荻野宇兵衛 (おぎのうへえ) の長男。幼名寅之助 (とらのすけ) 。7歳、病により失明、辰之助 (たつのすけ) と改称。15歳、江戸に出、雨富検校須賀一 (あめとみけんぎょうすがいち) に入門、千弥と改名。翌年、須賀一の勧めで、歌学を萩原宗固 (はぎわらそうこ) に、神道を川島貴林 (たかしげ) に学ぶ。のち故実を山岡浚明 (まつあけ) に、医学を東禅寺の孝首座 (こうしゅそ) に学ぶ。18歳、保木野一と改名。24歳、宗固の勧めで賀茂真淵 (まぶち) に入門。30歳から塙姓(須賀一の本姓)を称し、名も保己一と改める。34歳、各地に存する未刊の国書を叢書 (そうしょ) として出版することを志し、41歳(1786)から『群書類従』(530巻1270種)の刊行を開始し、幕府の援助を得て、74歳(1819)完成する。当時の本屋は仲間以外の出版物を扱わなかったので、販売面でも苦労し、年頭には予約購読者を訪ねて挨拶 (あいさつ) して回ったという話も伝わる。 48歳(1793)江戸・表六番町和学講談所を開設し、後進の教育と、図書・史料の研究調査活動を進めた。温故堂の号は、初め松平定信 (さだのぶ) が講談所に命名したもの。『大日本史』の編纂 (へんさん) ・校訂に協力したほか、『続群書類従』『史料』などの出版も計画したが未完成に終わる。76歳、総検校となる。著書に『花咲松 (はなさくまつ) 』『武家名目 (みょうもく) 抄』などがある。『群書類従』の版木1万7244枚は東京都渋谷区東の温故学会に、和学講談所の蔵書は国立公文書館に現蔵。文政 (ぶんせい) 4年9月12日没(文政5年7月9日公儀に届出)。76歳。墓は東京都新宿区若葉町の愛染院と埼玉県本庄市児玉町の竜泉寺とに現存する。本庄市には記念館があり、生家も保存されている。[梅谷文夫]

"塙保己一", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-10-27)

2021年10月26日火曜日

老人力と読書の関連を考えつくすというつまらない事を本気でやれる老人力

6時10分起床、12°C雨。室内22.8°C。

ちょっとつまみ食い読書。

『職業としての小説家』(新潮文庫)、267頁。

「僕はおおむねのところ、自分が「気持ちよくなる」ことだけを意識して小説を書きました。」

これは非常に同感できる。本当に自分の気に入る物語は自分にしか書けないからだ。独りよがりと呼ぶ人はいるのだろうが、ほっておくべし。

『瓦礫の中』も吉田健一は自分と自分を理解する読者のために書いたものと考えられる。嫌いな人は読まなくてよいのだ。(#『吉田健一ふたたび』を読んで、探ってウラを取ってみたい。)
愛読者の立場から言うと、他の人にけなされると、余計に愛おしさが増してくる。困ったものだ。

215頁。(『吉田健一著作集17』)

冒頭に満載のよくわからない単語は読者のふるい落としだろう。わかりあえる読者のために書く。

223頁。

蟾蜍って、なんなの? 調べた。(読み)せんじょ、ひきがえるのこと!
こんな単語も時間を書けて調べながら読むのがタノシイ。

しかし、判読に虫眼鏡が必要だった。電子書籍ならこんなときは便利。一瞬で字書もひける。老人力強化に電子書籍!


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「オモシロイという価値観は民主主義のキホン」というエッセイを書いてみたくなる。

引き金はこのTweet

https://twitter.com/tarareba722/status/1452773999763607552?s=20

たとえば、植草甚一さんの口癖、こいつはちょっとオモシロイ。これを引用する。金にはならないがある人にとってはかけがえのないオモシロさ。

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11月2日巻頭言用ラフスケッチを改訂。400字では無理!

(1)TBSTVで日本沈没がドラマ化され、第4話を観た。関東沈没?官僚ドラマ?

(2)本題、最近『日本沈没 第二部』を読み終えた。結末は予想を超えていた。ネタバレ禁止。

(3)『日本沈没 完全版』(つまり第一部)はKindleで読み直した。ドラマ以上のはやい展開。

(4)19XX年の映画版『日本沈没』を何回目かで観た。初回作。悪くない展開。原作を最大限生かした脚本。

(5)『小松左京自伝』を読んで、小松の苦しい心境を知る。

(6)補強資料で『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』を読んだ。周囲への優しさは悲しみの現れ。

(7)小松左京の苦悩の理由を理解に努めなければならない。

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青空文庫はやはり良い。10年以上遠ざかっていたが、工作員としてまた参加しようかしら。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001739/files/55745_58656.html 

2021年10月25日月曜日

吉田健一の「終活」作品群は非常に充実している

12°C曇り、室内21.9°C。

明け方に、口を開けて寝ていた。当然口が乾燥した。テープ買うか?

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キーワード「ブログ 書き続ける」で私のブログを検索して出てきたブログ記事たちをもとにして、「執筆研究部」のお題アイテムにすることを考えついた。

検索したブログ記事に含まれているものは以下の通り。

(1)朝日新聞木曜夕刊に連載されている三谷幸喜さんのエッセイ「ありふれた生活」
(2)リルケの著作、手紙と日記と……
(3)『トーマス・マン日記』
(4)「天文雑学」メルマガは4200号!「なつ子☆です!」さんが毎日出しておられるが、2009年から10年以上続いているわけだ。頭が下がる。
(5)「百鬼園戦後日記」
(6)ウルフ『ある作家の日記』(神谷美恵子訳)
(7)「70歳の日記」(メイ・サートン)
(8)マーク・トウェイン『完全なる自伝』
(9)アシモフの年代記でない自伝「I, Asimov」
(10)『闘う文豪とナチス・ドイツ』(池内紀)
(11)村上春樹『職業としての小説家』2016年 新潮文庫版
(12)『いま生きる「資本論」』(佐藤優 新潮文庫)

たとえば、次のような記事を「執筆研究部」チャンネルに投稿する。(実はこれを書いた直後に投稿した。)

朝日新聞連載の三谷幸喜さんのエッセイ「ありふれた生活」で書き続ける「苦労」を考える

(2017年1月6日金曜日の拙ブログ記事より。)

朝日新聞木曜夕刊に連載されている三谷幸喜さんのエッセイ「ありふれた生活」は愛読しています。たまに読み忘れるけれど、それでも読者に後ろめたさを感じさせないという、このユルさ。ある意味で名人芸ですね。

2017年1月5日掲載回には、17年間の連載の苦労話が載っている。(カッコ内は私の補足。)

(1)400字詰めにすると2,600枚(どーだ)だし、16冊の本になっている(買ってよ!)。
(2)話の重複は、このコラムに関しては編集者がチェック(どーだ)。
(3)他の雑誌等の原稿との重複(どーだ)は、狐狸庵先生(遠藤周作)だってやってるので勘弁して。
(4)和田誠さんにずっと挿絵をお願いしてる(どーだどーだ)。
(5)和田誠さんの画も字もかきかたが好きで真似している(どーだ)ので今回は自分で描いてみた(どーだ)。

これを読むと、連載エッセイもブログ書きも似たようなものとわかります。(勝手に一緒にするなといわれそう。)

ただし、挿絵の件は羨ましすぎる。(今でも和田誠さんの絵は使用されています。)

私のブログも現在のペースで10年くらい続けると(その保証はどこにもないが)、1日400字としても、トータル3,650枚となる。堂々たる長過ぎる長編になる。

なお、私は新聞連載でいまでも読んでいるので、結局買っていませんが『三谷幸喜のありふれた生活』という題名でシリーズ書籍化されています。

このあと、チャンネルでは、「ル=グゥインの『文体の舵をとれ』の練習問題をやる会」を発足させた。少し躁状態になっているようなので、ひとまず落ち着こうと思う。

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このあと、最初に書いた「ヒント」に対する反応があったので、一安心。

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『吉田健一ふたたび』を拾い読み。

156頁。

長篇(大長編ではなく200頁前後)小説の系譜がまとめられている。

1970年(万博の年 #この皮肉) 『瓦礫の中』 
1971年 『絵空ごと』1972年 『本当のような話』
1973年 『金沢』
1973年 『東京の昔』
1974年 『埋れ木』

全部すでに読んだが、また一から読み直そうと、今回『瓦礫の中』を借りてきた。あとは全部書棚にある。

なお、『埋れ木』のあとは『時間』という随筆か論考とでも言うべきものを1976年に書いて、翌年吉田健一はなくなる。

157頁で、樫原辰郎さんはこれらの作品執筆は吉田健一の「終活」だという。 

2021年10月24日日曜日

つらくても『日本沈没』を書いた小松左京の反骨精神は尊い


『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』を読み終えた。秘書役だった乙部さんには小松左京は優しかった。悲哀をぶつけるべきでないと思ったのだろう。ただし、「甘える」ことはしたらしい。

11月2日巻頭言「日本を沈没させた小松左京の悲哀」用ラフスケッチを以下の通りに書いた。

(1)TBSTVで日本沈没がドラマ化され、3回めを観た。関東沈没?官僚ドラマ?

(2)本題、『日本沈没 第二部』を読み終えた。結末は予想を超えていた。ネタバレ禁止。

(3)『日本沈没』はKindleで読み直した。ドラマ以上のはやい展開。

(4)映画版『日本沈没』を何回目かで観た。初回作。悪くない。

(5)『小松左京自伝』を読んで、小松の苦しい心境を知る。

(6)補強資料で『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』を読んだ。周囲への優しさは悲しみの現れ。

(7)われわれは小松左京の悲しみの理由を知り、その解決のために努力しなければならない。

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ひとりでブレストやってみた。「執筆研究部」チャンネル用のネタのヒント。つまり話題の呼び水。これらに関しての有力情報はお持ちですか?とする。

(1)ライターズ・ブロックの解消法。

(2)文章に手を入れ続けるのをどの時点でやめるか。

(3)いやな締切の意外な効用。

(4)原稿ができてから編集者に渡す優雅な執筆法。

(5)テーマの案出法。

(6)材料の集め方や捨て方。

(7)読者が読みやすいように書く工夫。

(8)仲間の文章を批判できるか。コメントならできるのか。

(9)自分で校正や校閲するってできるのか。

(10)「文章読本」や「文章の書き方」といった本を参考にするか。

(11)書くことに関して影響を受けたり参考にしている文章家や書籍はあるか。


ちょっと痛々しい小松左京の毎日を『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』で読む

5畤50分、8°C晴れ、室内22.8°C。

これを書くだけでも大変なのに気付く。空腹感。

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表紙の絵はとり・みきさんだ!

乙部順子『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』を読む。久しぶりの朝読書。

ちょっと痛々しい小松左京の毎日。

43頁。
1995年阪神淡路大震災63歳。すぐ現地の人々のところへ。
2011年、東日本大震災と福一原発事故、介護施設のベッドで。79歳。

85頁。
大正時代も研究。

89頁。
フォークナー『野生の棕櫚』?

99頁。
吉田健一、文芸時評で小松作品を評価。1963年?

105頁。
A. C. クラークもイタズラ好きでユーモラスなのに喜ぶ。1970年国際SFシンポジウム。

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今日は土曜日なので、恒例の孫の訪問を受ける。彼は元気でよく食べる、こちらは気息奄々。

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AR友の会Slackの新チャンネル「執筆研究部」は、案の定はじめてみたらオモシロイ。小手調べで提供した吉田健一の小説からの文章論は大不評。そもそも今どき吉田健一を持ち出すのが非常識なのかもしれない。少し悲しい。

お仲間が提示したアーノルド・サミュエルソンの書いたヘミングウェイの話、新人作家が読むべき16の本は、なかなか好評で安心した。

https://archive.org/details/withhemingwayyea00samu

ところで、『移動祝祭日』を読むと執筆のヒントが満載なのに、また気づく。



2021年10月22日金曜日

吉田健一の『埋れ木』は良く分かってつまらないと思ったが、よく考えると分からなくなってオモシロイ

吉田健一の長編の一つ『瓦礫の中』、自分の本として買って読みたくなったが、高い。

ブログを検索して、どうやって前回は読んだのかを調べたら、『吉田健一著作集』を図書館で借りている。仕方ないので今回もそうすることにした。これは、ブログの効用だが、記憶力が悪い証拠でもある。そういえば内容もよく覚えていない。(だから借りるのだが。) たしか、終戦直後の防空壕での生活をする夫婦が描かれていたような気がする。内田百閒先生(バラック住まいだが)みたいに。

これは河出文庫版の書影です

つなぎで、『埋れ木』(集英社)を読む。最初の方の文章論がオモシロイ。皮肉なのだがマジメに読んでもオモシロイ。こんなのをとりあげても、新しいSlackチャンネルで仲間とギロンすればいいのかも。以下に抜書きしてみた。(抜書きが大切というのもギロンしてみたい。)

6頁。

「我が国では小説を書くことを創作と称して何か大変なことに考えられているが小説を書くのでも、殊にその出来上った小説を見るならばそう大して面倒なことには思えない。一般に書くというのはそれが手紙に止ることでも誰でも始終していることでそれ程の難事業ならば郵便局が困る筈である。それが新聞に書くとなるともう少し下地が出来ていなければならないとしてもそれには世界各国の古典を渉猟し、明治以後の日本で文章家と称するに値する極く少数のものの文章に親んで置けば充分でそれは結局は教育があるものならば誰でも新聞に書く位のことは先ず造作もないということである。」

一見するとツッコミどころ満載なのだが、これは小説の一節であり、韜晦が入っていることを考えるとゆっくりと料理するのがオモシロくなるだろう。

寒いので、日向ぼっこをする犬のようにして(実際には布団にくるまって)、本を読む。

吉田健一を読み、読み疲れたらiPadでOL Readerを使ってInternet Archiveのなかをさまよっていると、時間はいくらあっても足りない。

今日配信の、『ファウンデーション』のビデオ、エピソード6を観る。あいかわらず、アシモフの原作との乖離に悩む。悩まないで、別物と割り切ってしまえばいいのだが。

ロシアでコロナの新型変異株が暴れているようだ。年末年始に大事なイベントを控えたこの時期に。困る。

***

夕方、雨をついて、夕食の買い物に行き、ついでに、

J・D・バナール『宇宙・肉体・悪魔 新版』(みすず書房)

乙部順子『小松左京さんと日本沈没 秘書物語』(日本工業新聞社)

を借りてきた。

後者は、再来週のメルマガ巻頭言「日本を沈没させた小松左京の苦悩」の参考書となるだろう。

2021年10月21日木曜日

吉田健一のある種の文章は要約できない、それがいわゆる「わかりにくさ」の原因か

 カゼの影響で今日も朝読書できず。

朝のニュースショーで喉の痛み防止には口を閉じるテープが有効だとのこと。昼間は意識して口を閉じて筋肉も鍛える。

昼寝の時意識して口を開けないようにした。効果があったのか、喉が痛くない!

***


『吉田健一ふたたび』の中に、柴崎友香さんの「吉田健一の東京、小説の中の場所」という文章があり、225頁に、「書評などで引用しようとすると結局全部書き写すしかなくなってくる」という一節があった。「思考の過程、それを読むことでしか何か感じられないものがある。」という。

昨日のブログの流れで、今日は『時間』の各章のなかから、代表的な一文を選び出そうと、赤鉛筆を持って本に向かったが、結局一本の線も引けなかった。全部線をひかないといけないと感じたからだ。この驚くべき体験のあと柴崎さんの文章を読んだので、なるほど、となったが、要するにまだ『時間』の正体がわからないままだ。

無作為にどこかに傍線をひいても良いのかも知れない。

***

AR友の会内「執筆研究部」チャンネルの構想。メンバーは当初メルマガ執筆陣と希望者。今日のやり取りを見ると、少しずつはじめてもいいかも知れない。明日は、当初アップすべき「ノウハウ」本の名前や概略を挙げてみよう。

AR本屋開店のための「粒度粗めのToDoリスト」入手。

手伝えることはあるのだろうか??

全体の管理?元気づけ?

プロジェクト内外のコミュニティ・マネジメント。(外とは、神保町ご近所やAR友の会一般やAR読者。)

Backlog習わないと。

リストの大項目(だけ)はこの通り。

【基本設計】

【WEBサイト制作】

【施工管理】

【物品購入】

【その他】

【PR】

***

Open Libraryでアシモフやクラークの著作がかなりいやほとんど読めるのを発見。年寄りの趣味読書用としては最高級のツールになる。ワクワク。内容の書籍横断検索も可能だとわかった。使いこなしを研究しないと……『独学大全』を参考に。

Open Library Readerなどのアプリも含むように、読書・作業環境ページを改訂した。

https://hfukuchi.blogspot.com/2020/12/blog-post_4.html

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夜、テレビで知った画家、篁牛人。なかなか良い。

https://www.google.com/search?q=%E7%AF%81%E7%89%9B%E4%BA%BA&rlz=1CDGOYI_enJP726JP726&hl=ja&prmd=ivmxn&sxsrf=AOaemvLpwEce7_94TbH1Kkdp_YhIAocVTw:1634816504444&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved


2021年10月20日水曜日

『時間』(吉田健一)を読むには時間をかけるべし

吉田健一『時間』を読みつつあるが、案の定よくわからない。これは楽しいことなのだが、どうわからないか解明したい。

文芸文庫版の表紙


一文一文はそれほど難しくない。最近の若い読者によくあるであろう、正字正仮名に対するアレルギーもない。それなのに、各章を読んだあと本を閉じて、何が書いてあったかを思い出そうとすると、かすかな記憶しか残っていない。

まずは、なにか手がかりを得ようと、「目次」を作ってみることにした。そもそもこの本には「目次」がない。その原因を考えてみるのも面白そうだが、その前に簡単な目次を作ってみる。目次各項の内容を考えるのはまだできないので、章の最初の字句を拾い出すことから始める。頁数は新潮社版による。


1 冬の朝 3(頁)

2 今人不見古時月 21

3 今の時代 39

4 パスカル 57

5 空間 75

6 具體的

7 もし時間といふものがなければ 111

8 時間と空間の関係

9 厳密に言えば 147

10 戰前 165

11 忘却 183

12 人間 201

少しだけ、吉田健一が何をテーマとしようとしたかが分かるような気がする。

時間はかかるが、引用されている固有名詞などの索引を作ると、もっとよかろう。

このあと、抜書作戦とともにやってみる。

ところで、新潮社版の本の帯が残っていたので、見ると「吉田健一の源泉のすべて 人間が人間であることの根源に関わる”時間”とは……」とある。漠然としすぎている。



***

CMプロジェクトの今月の記事の材料を思いついた。

(1)自発的行動を促すのは時間がかかる

(2)挨拶と会話と行動への誘導

明日もう少し詳しく書いてみる。 

2021年10月19日火曜日

世の中には「分からない」本が多いので読書が楽しくなる


『日本沈没 第二部』読了。話のスケールは比べ物にならないくらい大きい。大きすぎてかえって、読者がついていけそうもないと考えて、読むのを諦めているのではないかと思うくらいだ。そして、この物語は無限に続くのだろうが、それはその後に出たいくつかの小説、例えば最近なら『三体』に引き継がれたのだろう。

この本に影響を与えたのかも知れないと考えて、バナールの『宇宙・肉体・悪魔 理性的精神の敵について』を図書館で予約。読むかどうかは不明だが、近所に図書館があると、気軽に借りたり返したりできるので便利だ。それに、あまり人気がない名著で貸し出しが何年かないと廃棄本にされると聞いたので、読まなくてもたまに借りるという意味はある。

バナール先生は大学でちょっとかじったX線結晶解析の親玉でもある。

https://allreviews.jp/review/4654

廃棄本対策という意味ではないが、『吉田健一ふたたび』を借りてきて、拾い読みを始めた。再度借りたきっかけはもちろん、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』の著者川本直さんが、編者である執筆者でもあるからだ。『時間』が吉田健一の最晩年の著書であることも改めて知り、この本も書棚から引っ張り出す。吉田健一のムツカシイ著書は、何度読んでも新鮮だという長所を持っている。分からないから吉田健一が嫌いだというひとは食わず嫌いなのだろう。ホヤの味は何回食べてもコトバで言い表すことがムツカシイ。コトバがカバーしきれない感覚や真実というのがあるのだろう。「分かる」と「分からない」で本を差別するのも変な話だ。世の中の本はすべて「分からない」もので、それを自分なりに解明していくのが読書であり、楽しいのだ。


昨日借りた、レイ・ブラッドベリの『キリマンジャロ・マシーン』の冒頭の有名な文豪と出会う話が面白かった。これも、「分かる」のだが、振り返って考え始めると「分からなく」なる短編小説の典型か。この話をもとに自分でいろいろと考えることができるという意味で、楽しく「分からない」ストーリー。



2021年10月18日月曜日

その手があったか、『日本沈没 第二部』

6時4分起床、室内24.1°C、外気温11°C晴れ。寒い。

***

孫由来のカゼで、気分がすぐれない。急に寒くなったからかもしれない。ともかく、こんな日は読書に限る。『日本沈没 第二部』を布団の中で読み耽る。かなり大詰めに近づいてきた。阪神大震災や東日本大震災後に、そのトラウマ(日本人皆が受けた)を乗り越えてこの作品を作り上げたのはスゴイ精神力。そして、『第一部』以上の災厄が待っていることを書ききる(だろう)ということは驚くべきことだ。この本の場合、読んでない人が多そうなのでネタバレはやめたい。



2021年10月17日日曜日

『日本沈没 第二部』は『第一部』とは全く異なる展開になる

7時20分起床、外気温19°C、にわか雨。室内気温25.3°C。

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『小松左京自伝』をまず読む。

「第II部 自作を語る 第8章 日本沈没」

1964年 書き始める(1962年 ツゾー・ウィルソンの大洋底拡大説 サイエンティック・アメリカンかナショナル・ジオグラフィック ウェゲナーの 大陸移動説の復活)

1964年 竹内均・上田誠也『地球の科学』、翌年『地球の歴史』
マントル対流やプレートテクトニクスを深く知る。

1964年『復活の日』

1965年『地図の思想』、1966年『探検の思想』

父親の実家、館山の富崎忖相浜の安政大地震での海岸の「根上がり」(隆起)、関東大震災で断崖になった。一方、赤城、加賀、大和が戦争で沈んだ。

『日本沈没』で一憶玉砕や多くの人が死ぬという状況を模した。生き残った人は死んだ人に対して「責任」をとる。つまり人類に新たな貢献をするべき。

最初の電卓は12桁13万円。例えば日本の重さを計算する。

1973年3月発売。爆発的に売れる。
1973年秋、石油ショックで紙の値上がりでブレーキかかる。上下400万部。長者番付文壇部門5位、年収1億2千万円。

第二部の構想。

仮題は『日本漂流』。「フラフラ国始末記」1969年、「日本売ります」1966年、「日本漂流」1966年
『歴史と文明の旅』初出1971年刊行1973年
『地球が冷える 異常気象』(1974年

「アメリカの壁」1977年、『首都消失』1985年。
イスラエルの歴史を調べた。
国籍を失ったからこそ、地球社会に貢献できる。コスモポリタニズム。

これで、『第二部』を読む手がかりが掴めた。

この本、巻末には、「主要作品あらすじ」、「年譜」、「索引」がついている。役に立つ。

2011年7月26日、小松左京永眠。


孫の「夏風邪」がうつったらしく、喉が痛くくしゃみも出る。寒気もしてきたので、布団をかぶって『日本沈没 第二部』を読み始めた。160頁以上一気読みしてしまった。難民となった人々の生活を描く前半の内容はかなり重い。なるほどグループでないと書ききれなかっただろう。

夜、TBSTVで『日本沈没』の第2回を観た。原作とはかなりちがう。そもそも「関東」しか沈まないのか……と思ったが、原作の「第二部」を映像化しないとすれば、関東だけにしないとならなかったのだろう。政治家の周囲との癒着を描くにはこのストーリーのほうが確かにやりやすいのだろう。

次の巻頭言の材料として、ARに掲載されている小松左京の本の書評を調べておこう。秘書だった乙部さんの本はまた借りる手はずをした。

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やっと、溜まっていた新聞紙を整理した。2ヶ月半、4分の1にたたんで積み上げると50センチくらいになる。重い。駅前での資源ごみ収集の日だが、雨がやまなければ、今週木曜日にマンションのゴミ置き場の資源ごみ収集に出す。これで、風邪症状が悪化した。


2021年10月16日土曜日

『小松左京自伝』のストレートな筆致が好ましい

6時5分起床。外気温19°C、室内気温25.7°C。

昨夜の「ゲンカンカフェ」の鹿島さんと東さんの対談の内容と長さが話題になっている。

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『小松左京自伝』の続き。

いよいよ『第6章 日本沈没」

S48年(1973年)3月。500万部。カッパノベルス。なつかしい。

S39(東京五輪の年)に書きはじめ。滅亡だけでなく、最初から日本人が流浪の民となって生き延びることまでも書こうとしていた。

戦争での悲惨さと、高度成長に浮かれることを対比し、日本人とは何かを考え直してみようとした。

書き足りない状態で出したので最後に「第一部完」と入れさせた。題名は『日本滅亡』か『日本漂流』としたかった。

日本沈没第二部の取材のためオーストラリアに出かける。

売れたが、累進課税で95%はもっていかれた。

地球物理学の竹内均さん、地震学の坪井忠二先生に感謝を捧げた。

プレートテクニクス理論に刺激を受けた。

すぐ書くつもりだった続編はなかなか書けず。紆余曲折のあと、若いSF仲間と平成18年(2006年)7月、『日本沈没 第二部』上梓。33年ぶり。

映画『日本沈没』第一作はS48年(1973年)12月27日公開。880万人動員。監督森谷司郎、脚本橋本忍。

S57年(1982年)から「NICOGRAPH」にも関係。日本コンピュータ・グラフィックス協議会。

S58年(1983年)、映画『さよならジュピター』。

S56年、「イオ」創設。81歳の父が喜ぶ。

S60年、つくば博もサポート。5年後、花博も。

S60年、『首都消失』。

平成6年(1994年)、『巨大プロジェクト動く』。

95頁。

「第7章 不滅のSF魂」

平成7年(1995年)1月17日午前5時46分。阪神大震災。鬱になる。

平成9年、星新一亡くなる。葬儀委員長。翌年三浦浩も。

77歳、まだ頑張る。椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症。

平成18年『日本沈没』リメイク。樋口真嗣監督。

『小松左京全集完全版』。オンデマンド出版。

『小松左京マガジン』。

以上でこの本の自伝部分は終了。このあとは、主な作品ごとのインタビューとなっているが、まず『日本沈没』から読もう。

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本日も、孫の世話のサポートに行く。熱は下がったので、通常土曜日運転。3連続で通ったので、昼食は有名カレー店のスペシャルランチをおごってもらった。美味かった。ビール付き。


2021年10月15日金曜日

小松左京の文章は読ませる、つまり上手い

6時17分起床、気温25°C、外気温17°C。


朝読書。『小松左京自伝』の続き。

56頁。「小松左京の誕生」から

28歳。ラジオ大阪で漫才(いとし、こいし)の台本書き。
『SFマガジン』創刊、昭和34年12月。シェクリイ「危機の報酬」。
「シュールで鮮やかな、面白いSFが書きた」くなる。文学への反逆精神。「ひっくり返す」ことがもっといい文学を生むだろう。

「地には平和を」。ペンネームは小松左京とした。S36年SFマガジンで選外努力賞。賞金5000円。SFマガジン編集長、福島正美に目をかけられる。『宇宙塵』に掲載される。

S37年、「易仙逃里記」。
S38年。「紙か髪か」、『オール読物』掲載。吉田健一に評価された。
S38年8月15日、短編集『地には平和を』。直木賞候補。
S39年、『日本アパッチ族』、光文社から。『復活の日』、早川書房。

64頁。
筒井康隆の同人誌『NULL』。
S38年、「日本SF作家クラブ」。半村良。星新一。「黄金の60年代」。桂米朝、「地獄八景亡者戯」。梅棹忠夫、『文明の生態史観序説』。

68頁。
「万博プロデューサー」
『中央公論』に「情報産業論」、梅棹忠夫。S38年。
社会全体の風通しが良く、エネルギーに満ちる。

日本未来学会S43年創設。
S45年(1970年)3月15日、万博開幕。(オムロンのICチップを見る。)
6千万人(すごい)が観る。

『国際SFシンポジウム』。

一方ここまでに
『エスパイ』、『果しなき流れの果に』、『明日泥棒』、『継ぐのは誰か』、『見知らぬ明日』。
『地図の思想』、『探検の思想』。

S46年、高橋和巳死亡。39歳。茫然自失。

76頁。
「日本沈没」
1973年3月、カッパノベルス。
戦争の悲惨さを忘れるなと、高度経済成長に浮かれる日本人に言いたかった。

***

昨日に続き、孫の世話に行く電車内の読書は、『日本沈没』。

映画化などされる時には省略される、地球物理学的な説明は、難しい理論(的な)部分を小松左京がうまく書いていて、教科書を読むよりわかりやすい。そして地球物理用語が懐かしい。高校生時代に習ったたとえば「アイソスタシー」、これを説明するH高校の地学の大池先生の顔や口調や板書の図までをありありと思い出す。

2021年10月14日木曜日

『小松左京自伝』を読むと『日本沈没』のスピード感・迫力が理解できる

6時25起床、曇り、外気温16°C、室内25.9°C。

夜中にnotion(Web版)が日本語化されたとのニュース。Slackの代わりになるかも。要チェック。

***

朝読書。


『小松左京自伝』を読み始める。同時代感がありオモシロイ。昭和6年生まれなので、私より実年齢は18歳上なのだが……

34頁。
旧制三高時代。ドストエフスキー、サルトル、カミュ。カフカにも傾倒。
埴谷雄高、野間宏も。

漫画を描いて生活の足しにする。

手塚治虫の『新宝島』に衝撃を受ける。コマ展開にスピードとリズムがある。

35頁。
三高の先生たち。仏文、朝吹武彦、生島遼一、桑原武夫、落合太郎(校長)。昭和24年9月、新制京大へ。伊文。

37頁。
反戦平和の主張に動かされて共産党入党。「革命」には心動かされず。

ソ連の核実験にショックを受ける。

39頁。
文学同人誌『京大作家集団』へ。高橋和巳とは気が合った。三浦浩も友人。
心情左翼から文学派へ。

同人誌『現代文学』出版費用を漫画執筆で稼ぐ。

43頁。
本名「小松実」でなく漫画筆名は「モリミノル」。高橋和巳は中文で吉川幸次郎に師事。

45頁。
演芸や芸能も堪能。

46頁。
『羅生門』(黒沢明)、『山椒魚戦争』、安部公房に影響を受ける。

野上素一先生と研究室で飲む。体育と数学を落として留年。

卒論、ピランデルロ。

47頁。
文学では食えないので記者になろうとしたが、共産党員だったので、不合格。産経新聞に入った三浦浩が「文芸時評」を発注してくれた。三浦の上司(文化部デスク)は司馬遼太郎。

50頁。
新経済誌『アトム』に入社。原子力を勉強して昭和31年六月号からは実質編集長。

51頁。
湯川秀樹にインタビュー。昭和32年1月号に掲載。

安月給なのでまた漫画を描いて女優との結婚資金とする。昭和33年11月挙式。

54頁。
西宮の六畳一間のアパート暮らし、ラジオまで質入れして、「ラジオドラマのような面白い物語を妻のために書こう」と『日本アパッチ族』を書く。出世作となった。

***

『日本沈没』の執筆時まで読みたかったが、急遽呼び出されて、孫の世話に行く。発熱したが、食欲はある。午後はかなり元気になった。しかし、明日も保育園を休むらしく、また出かけることになる。

行き帰りの電車の中で、Kindleで『日本沈没』そのものを再読。早い展開による緊迫感がたまらない。

2021年10月13日水曜日

小松左京の『日本沈没』冒頭、荒れる深海底の壮大で美しい描写力に脱帽

朝から雨。少し寝不足で頭がぼやけるので、朝読書は省略して、起き抜けに風呂に入り、食事に移行。

***

先の日曜日のTBSTVドラマ『日本沈没』を観ていらい、『日本沈没』で小松左京が何を問いかけたかったか、考えながら暮らしている。『日本沈没』の「完全版」はKindle版で買ってあるので、また拾い読みした。数年前に読みつつあったところからまた、読む。何度目かは忘れた。終末で傷ついた主人公と少女が助け合いながら逃げていく場面だ。日本が沈没したあとを書いて、主人公たちの行く先はわからない。第一部完、となっているので、本来『日本沈没』のテーマは日本社会の崩壊だけでなく、第二部のテーマであるらしい、日本という閉じられた社会を失った人々がどう振る舞うかも含めた、二段構えだったのだろう。

東北大震災で支払った多くの犠牲を考えて、小松左京は自分一人では二番目のテーマを書きにくくなり、グループを作って書き上げたというが、この前後で、彼が何をどう考えていたのかを知りたくなった。

今日、小松左京・谷甲州『日本沈没 第二部』(小学館文庫)、小松左京『小松左京自伝』(日本経済新聞社)を、図書館で借りてきた。上記の小松左京の問いを自分の問いにするための参考書としては最適だろう。


書斎の写真が小松左京の文章力の鍵となるかも

他に借りてきたのは、ブラッドベリの自伝的短編集『たんぽぽのお酒』(晶文社)。

余談ながら、『日本沈没』の冒頭の深海潜水艇からの荒れ狂う海底の眺望の描写は素晴らしい。画像で表現するよりずっとイメージ喚起力があり、しかもそのイメージが壮大で美しい。小松左京の才能の凄さがここだけでわかってしまう。分析して文章の書き方の勉強をしてみたい。

2021年10月12日火曜日

本との付き合い方はいろいろ、教わったり、同感したり、感動したり、郷愁を覚えたり……

6時起床。外気温22°C、室内27°C!湿っぽい朝。

『20世紀物理学史』の続きを読む。

426頁から。

QED 量子電気力学

1948年 ファインマン 「量子電気力学への時空的アプローチ」

経路積分

一方、朝永、シュウィンガーの定式化

これらは等価であると1949年、フリーマン・ダイソン

1965年ノーベル賞

場の量子論 QFT への批判 ランダウ

1970年代前半、高エネルギー物理学は猛烈に発展

量子場のゲージ理論と、量子色力学(弱い相互作用と、強い相互作用への応用)436頁。

#数式が出てこないのは嬉しいが、逆に解ったという状態(誤解状態)に達しない(*^_^*)

***

昨夜の朝日新聞、「立ち机」の話題。新しいこともないが、今座って使っている机に台を載せてKBとマウスを持ち上げれば立ち机に変身すると思い、実行。iPhoneでアラームを30分間隔にして、座り仕事と立ち仕事を交互にやってみよう。

(後記:今日一日やってみたが、たしかに腰の筋肉のハリは減ったような気がする。夕方の買い物に行くときの歩くスピードが早くなった。明日もやってみる。)

***

『小松左京自伝』を図書館で予約。

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『独学大全』の続き。

本の価値を語っているであろう、「ブラッドベリの『歌おう、感電するほどの喜びを!』読書猿. 独学大全絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 (Japanese Edition) (p.401). Kindle 版. 」を図書館で予約。

「書誌データのフォーマットの例」(noteに……)

日本語書籍については、いままでARのSlackで書いていたとおり。他は初耳。

「集めた資料を整理する」

目次マトリクス、引用マトリクス、要素マトリクスを作る。

やり方は?

その前に、コラム「点の読書から先の読書、面の読書へ」を読んで少し感動した。

***

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』、あとがき部分を読み直す。妙な懐かしさを覚える。少し前に読んだばかりなのに……。これも川本さんのスバラシイ筆力のせいだろう。

2021年10月11日月曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』読了(一回目)

 朝読書。

まず、『20世紀物理学史』。

413頁。

物理学での伝承。フェルミいわく「若者よ、この粒子たちの名前を覚えられたなら、私は植物学者になっていただろうよ。」

415頁。

『フィネガンズ・ウェィク』の一節に触発されて、ゲルマンはハドロン(強く相互作用する粒子)の構成粒子をクォーク(quark)と呼ぶことを提案。 1964年。

416頁。

数百あるハドロン粒子と共鳴状態が3個の基本的組み合わせへと還元される。
アップ・クォーク、ダウン・クォーク、ストレンジ・クォーク。
たとえば、陽子はuud(アップ、アップ、ダウン)

417頁。

磁気単極子。

風呂へ。晴れ、外気温20°C、室内は27°C。7:30。

***

午前中の読書。

『独学大全』を読みながら、インターネットも使う。

「国立国会図書館オンラインを書誌/書誌の書誌として使う」

(1)国会図書館 詳細検索の件名を「書目」とする。
すると、インターネット公開で1392件出てきた。

(2)雑誌記事として発表された書誌をさがす。
資料種別 「雑誌記事」
キーワード欄に 「(テーマを表す語句 *)」
(*)「リスト」、「目録」、「書目」、「解題」、「文献」など)

Worldcatに
アカウント登録した。

http://www.worldcat.org/

WHAT YOU CAN DO WITH YOUR ACCOUNT
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WorldCat.org lets you search the collections of thousands of our member libraries around the world. Your account lets you:

* Build a personal profile that lets you tell other WorldCat users about your interests, personal Web pages and messaging addresses. (You can provide as much or as little information as you want, and hide your e-mail address if desired)

* Maintain public and private lists of books, videos and other items owned by libraries, and share your public lists with friends and colleagues

KVK - Karlsruhe Virtual Catalog

教科書、講座ものを読むこと。

次は「26 書籍探索」へ。

***


『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』、読み終えた。

『アレクサンドロス三世』の第一部『栄誉』は1975年にランダムハウスから出版された。イタリアの田舎にいるのでニューヨークなどから参考書を1000冊取り寄せる。ラテン語はなんとか読めるが、ギリシャ語は忘れているので再度学習した。スゴイ。

そして、……1977年は節目の年。

#川本さんも上記のように勉強してこの本を書かれたのだろう。これには頭が下がるし、その成果であるところの、スバラシイこの本は何度も読み返すことだろう。

***

昨夜のTBSドラマの影響で、小松左京の『日本沈没完全版』の末尾とあとがきを読み直す。日本が沈没することも、ショッキングなテーマだが、小松左京がもっと書きたかったのは故郷を失った人々がどう生きるのかだろう。したがって、『第二部』を早く読みたいと思っている。明日には手に入るだろう。


2021年10月10日日曜日

『独学大全』、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』、『日本沈没第二部』を同時に読む節操の無さを我ながら褒めたい

朝読書。まず、『独学大全』



文献たぐり寄せに使う手段。
・論文
・参考文献
私なら、ここに「著者あとがき」や「出版社の広告」も加えたい。
わき道、ユージーン・ガーフィールドとインパクト・ファクター、に行くのはやめておく。

リサーチ・ログ
これは、Blogですでにやっていることに通じる。

参考調査便覧。ここは参考になりそうだ。
http://www.cc9.ne.jp/~shoshi/sankou/sankou.html

そして、ベスターマン、というわき道。ここは入ってみたい。
https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-781.html

次に、「国立国会図書館オンラインを書誌/書誌の書誌として使う」を読む。ここが読みたくてこの本を買ったとも言える部分。\(^o^)/

次は、『20世紀物理学史』の「はしがき」。鹿島さんの「大」世紀論を思い出しながら読みはじめる。この本の第1部は1890年から1918年までの発展を書いている。(第2部は1918年から1945年、第3部は1945年以降)

その下の記述。「完全な」歴史とは的外れなものであり、実際的な観点からも書くのは不可能……#なるほど。

11頁。
エーテルによる「万物理論」!を考えようとした輩もいる。

16頁まで眺める。

ところで第3部(360頁。)から読む方がいいのだろうと思いはじめた。
私が追いついていないと感じるのはクォーク発見以後なので。(それだけでも大きい。)

精密に読むのは大変そうなので、飛ばし読みにしよう。その方法を考えるべきだ。目次か索引を利用する?

7時35分。キョエちゃん(この辺に住みついているらしい若いカラス)の声にに呼び出されてベランダに出て、逆光に浮かび上がるその姿を電柱の上に見る。

***

朝食後ここ、

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88119?page=3

を読んで、WindowsM/Cであるサブ機のアップデートを保留とする。9年ほど前のPCでは困難が多いと予測されるので。

Windowsのアップデートは今後もうやらない可能性が高い。

***


『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』。

年を取り金持ちになった反体制派がどのように暮らすのか、がこの辺のテーマになっている。

241頁。
ニューヨークからイタリア・ラヴェッロに引越す。三万冊の蔵書を運ばせたとある。金持ちは良い。トーマス・マンのことを考えると気の毒だ。アメリカからスイスに行くときに蔵書を運べなくて処分した。業者は2束3文で買いとり、シャベルで本の山をトラックに積み込んでどこかに行ってしまったのだ。
70すぎというマンの歳のせいもある。

ところで、三万冊ということは、昔とくらべてほとんど増えてないということで、作家になって忙しくなると読書の楽しみから遠ざかってしまうという悲しい現実(?)を物語る。川本さん上手い。

244頁。
上記は、「楽園」(実は煉獄?)の生活の始まりを告げたもの。

***

夜は新しく始まったTBSTVの『日本沈没』を観る。原作に忠実なドラマ化ではないが、地球温暖化やコロナ禍の影響の中で観ると、怖さは増している。触発されてまだ読んでいなかった『日本沈没第二部』を図書館システムで予約する。



2021年10月9日土曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』と『20世紀物理学史』で20世紀の勉強が立体的になる

朝読書。

(1)『20世紀物理学史』の下読み。散漫にせよこの2巻本を読めば、物理学と現代との関連を知ることができそう。もちろん狙っていた物理学リブートにも役立つだろうが。

(2)『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』。


アンディ・ウォーホル、ヌレーエフ、テネシー・ウィリアムズ、ジュディ・ガーランド、ウィリアム・バロウズ、ギンズバーグ、ミア・ファロー、シナトラ、ブライアン・ジョーンズ、そしてポラロイドをあやつるウォーホル。

67年、ベトナム反戦運動

#自分の時代になった。私の年代の人は皆(?)、こう思いながらこの本を読むのだろう。

『ウォーホル日記』。

『終末』。1968年1月13日発売。ランダムハウスは故意に情報を制限する販売作戦。

1968年5月。コロンビア大キャンパスも騒乱状態。
#こう言っては何だが、これも懐かしい。

パリのボールドウィンの思い出。スーザン・ソンタグ、ノーマン・メイラー、チャウチャウ犬のマリリン。
ジロディアス再登場。
まだオナシス夫人ではないジャクリーヌの言動。

(1)と(2)を並べて書いてみて気づいた。自分がいろいろな側面から20世紀を回顧して、自分にとってどんな意味があったかを知りたがっていること。「自分史」と重ね合わせて見るとオモシロイが、これはすでに無意識にBlogでやっていることなのだろう。ともかく、(2)は20世紀後半のアメリカ文学史を、ビビッドに書き表したような本だ。仕込みの大変さに思いをいたす。

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これはいい!助かる。

2021年10月08日
JK(ジャパンナレッジ)よりのお知らせ! 『「新編 日本古典文学全集」版面画像の高精細化 』

ここ、オモシロイ。漫画百科。

https://mangapedia.com/

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11時以降は孫のお世話でてんやわんや。毎回言っているが孫は来てよし、帰ってよし。

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SlackでAR主催イベントへの反応(事前宣伝)が少ないとの意見が#030_雑談と交流chに。その対応。これは、CM日記の材料になる。

なかなか適切なシツモンとその対応!さすが。という感じで。

2021年10月8日金曜日

アプリ「OL Reader」でInternet Archiveでの読書が身近になった

夕方撮った細い月。


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OL Readerというアプリを入手。Internet Archiveの本が簡単に読める。

たとえば、

Asimov : the unauthorised life : White, Michael, 1959-2018 : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive

https://archive.org/details/asimovunauthoris0000whit

この中で知ったのは……

https://en.wikipedia.org/wiki/RMS_Baltic_(1903)
これは、1923年アシモフ一家が米国に行く時乗った船。アシモフは3歳だったはず。

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米原万里公式サイト「米原食堂」。ポテト料理が美味そう。

https://www.yoneharamari.jp/cafeteria/cafeteria.html

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朝読書。『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を数十頁。

158頁。

ケネディは日和見屋!
著者らはFBI、CAIにも調査されていた。

166頁。

ゴア・ヴィダル活躍。

Wikipediaによると、

……同性愛をテーマにした『都市と柱(The City and the Pillar)』は論争を引き起こした。アメリカ国内では「背徳の書」「反アメリカ的」とまで罵倒され、ヴィダルはニューヨーク・タイムズにそれ以降出版した本の書評を拒絶される羽目にまで陥った。しかし、海外のゲイ作家達、トーマス・マン、アンドレ・ジッド、E・M・フォースター、クリストファー・イシャーウッドらがこの小説の先見性と見事な青春小説としての側面を評価し、弁護に立ち上がった。……

ゴア・ヴィダルの『ユリアヌス』もInternet Archiveで少しだが読んでみた。https://en.wikipedia.org/wiki/Julian_(novel)

『ジュリアンの華麗なる冒険』出版。1964年4月3日。

***

『独学大全』Kindle版を買った。案の定ちょっと読みにくい。慣れが必要か。ハンディなのは評価できる。それと多分検索性。

***

AR友の会向けに、『「コミュニテイ・マネージャーよぼよぼ日記」2021年10月創刊号』をためしに書いてみた。 


2021年10月7日木曜日

『ディキンスン 〜若き女性詩人の憂鬱〜』と『最終飛行』と『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』で日が暮れる

AppleTV+で(原題: Dickinson)を観始めてしまった。危険だ。あっという間にS1E4へ。

https://tv.apple.com/jp/show/unknown/umc.cmc.1ogyy5s2agasxa5qztabrlykn

***


『最終飛行』。朝のうち、つまり朝食前に読み終えた。

418頁。
『アラスへの飛行』の熱狂的読者が……

420頁。
カメラを積む偵察機は、……誰も傷つけない。……ひたすらに飛び続けて、地上の写真を撮ってくる。

437頁。
1944年6月29日は誕生日。44歳。

そして秋、ついに、最終飛行へ。

歳を取るとはどういうことか、肉体的・精神的理由により注意力が散漫になること。100%の能力が要求される仕事には、99.9%が許されない。99.9%が許される場所に移らなければならない。これは、この本のメインの「テーマ」ではないのだが、今の私には重くのしかかる話だ。

朝風呂に入ろう。老いの克服の妙案がまた浮かぶかもしれない。



ここをよく読むこと。

https://www.antoinedesaintexupery.com/

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午後は、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を読み続ける。

ネタバレ無しで印象深いキーワードを拾っていく……

ついにオリンピア・プレスの話が出てきた。「ジロディアスから印税をとりたてるのは至難の業」だったらしい。

多くの変わった文人と付き合う。イタリアに感激。

ジーン・メロディアスとの邂逅。

文名は騰がり映画の脚本まで……

次のIII章は1960年代の話になる。152頁。

まだやっと半分しか読んでいない。内容が濃いので素早く読むのは損だ。川本さんはこれを10年がかりで書いたという。私は気に入った作品は時間をおいて繰り返し読む。この作品もそのように読み、「死ぬ」まで読んでいるだろう。

今日、高遠先生が書評を書いておられるのを発見。
https://twitter.com/Thouartmore/status/1446011065985212420?s=20

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Twitterからの情報。

「追悼 保苅瑞穂/吉川一義が「保苅さんの「愛着と共感」に貫かれた文業」を、岩川哲司が「シャルダンの白い花」を寄稿。#すばる11月号」だそうだ。読まなくては。

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16時半からはゆいP(社長)とZoomで打ち合わせ。コミュニティ・マネジメントを正式に始める目処がたった。

 

2021年10月6日水曜日

自分史を書きあげたらあとは『最終飛行』するだけ?

 

朝読書は『最終飛行』。もうじき読み終わる。

341頁。
アルジェに禿頭かつ眼鏡のジッド登場。二人で不遇をかこつ。

355頁。
同じライトニングでも、こちら(セコハン機種)には赤白青の三重円の国章、あちら(米軍の最新型)には青円に白星の国章が…

#絵を描くときの参考になる。

2度も問題・事故を起こし、軍務を外され、ジロー将軍に復帰を頼みこむ。(389頁。)

390頁。
『城砦』を書き上げた。

転んで腰付近の骨折をする。レントゲン写真を見て医者は折れてないといいはる。でも痛いのだ。

午後も続きを読み始めたが、寝落ちした。このごろよく寝る。腰も痛いのでどこか疲労骨折してないか、レントゲン写真を撮りたくなった。

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自分史を書きたいとおっしゃるK先輩の依頼状の求めに応じて、書き物をして返送した。記録のため以下に再録。読む人が読めば誰だかすぐわかってしまうだろうが、内緒にしておいてほしい。

Kさんの思い出
U社教育部は横浜郊外の藤が丘にあった。先輩社員時代のKさんの思い出はそこと結びつく。新入社員事前研修を自衛隊で受けたときの、「隊長」はKさん。営業から応援に来ていたのだろうが、ともかく格好いいアニキの姿が忘れられない。格好良くてしかも先輩としての人間味も兼ね備えておられたので、こんな先輩がいるならU社もまんざらではないと思った。おかげで、入社そうそうに辞めるという仕儀にはいたらず。

Kさんの回想
十数年後、教育に配置転換となった私の前にまた、隣の課の課長としてのK先輩が立っていた。相変わらずの格好良さを仕事に発揮されておられたが、多少人生への翳りも見せておられたような気が少しだけした。藤が丘研修所にはいくつか教室があるが、そのなかで窓からの眺めのよい一室がお気に入りで、事務所におられないときは、そこを覗くとのんびり新聞を読んでくつろいでおられた。思索にふけっている様子も。これもたまらなく格好良い。私も真似することにした。直属上司は目こぼししてくれたが、上司の上司には怒られた。

Kさん論
お互いに会社を辞めたあとやっと、酒を酌み交わしてのんびりと話ができるようになった。お互いにシャイなので、口数は多くはないのだが、漢(オトコ)は口数ではない。話の内容が問題なのだ。清談を楽しみながらすこしずつ飲む酒の味をやっと教わった。人生を70年以上生きてきた私にとってさえ、このような存在は稀有だ。呑み鉄の話にせよ、ブンガクの話にせよ、良い飲み屋の話にせよ、虫採りの話にせよほぼ趣味が一致するというのは唯一無二の存在かもしれない。人生を辞めずに済むであろうと思えるのはK先輩のおかげである。

依頼状の切手がレア物?60年前か。

 

2021年10月5日火曜日

『最終飛行』、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』、天野清の『量子力学史』は皆、同時代を語っている

別に困らないが、Facebookの動かない朝。

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『最終飛行』を読み続ける。

298頁。
薔薇には涙を見せないプライドがあったが、コンスエロは泣き続けの毎日。

299頁。
百ドルで仕立てた軍服姿で4月16日に旅立つ。

302頁。
スターリング・キャッスル号の出港は17日正午(で、家を出るのは早すぎる)。

303頁。
なぜなら、女性たちとの別れ。

308頁。
1943年5月3日。アルジェリア、オラン入港。
すぐアルジェへ。鉄路360キロ。

318頁。
懐かしい戦友たちは300キロ南のラグーア基地にいる。

319頁。
コードロンC630(シムーン機)でラグーアへ飛ぶ。

323頁。
ブロックMB174でない、P38ライトニングが駐機している!すごい性能らしい。操縦してみたい。

331頁。
新型のライトニングに乗れるのは、30歳以下と米軍は決めていた。42歳のサン・テックスはどうする。

337頁。
直訴の相手のジロー将軍は、ドゥ・ゴール将軍の首権争い中。

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『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を続けて読む。

コロンビア大学に入学してすぐ失望した「著者」。タウンハウスを購入。4階建てで1階が3万冊を収める書庫。2階がリビング・ダイニングで、3階が寝室と書斎。4階も寝室なのだが空き室状態。

大学卒業後は「ニューヨーカー」や「エスクァイア」の編集者をやった。「エスクァイア」はシカゴからニューヨークに移ってきたのだとか。

トルーマン・カポーティ。テネシー・ウィリアムズ、ゴア・ヴィダル。

オベリスク・プレスという出版社がパリにある……(097頁。)社長はユダヤ系イギリス人のジャック・カハン。これはゴア経由のアナイス・ニンからの情報だった。

#ワクワクする。

『CANDY』の表紙をInternet Archiveで見る。

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ALL REVIEWSを散歩していて気づいた新着記事。

https://allreviews.jp/review/5653

これを読んで、物理学の20世紀後半をおさらいしたくなったので、『20世紀物理学史【上・下巻】―理論・実験・社会―』(名古屋大学出版会)を図書館で予約。


上記記事の中の(夭折した)天野清の『量子力学史』は科学図書館で読める。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/science/scilib.html#amano

そして天野清の科学史の先生桑木彧雄(あやお)については

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/science/scilib.html#kuwaki

こうして、私の認識できる世界は広がっていく。


2021年10月4日月曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を読んでいるとオリンピア・プレスの歴史も調べたくなる

朝読書。

植草甚一の『ポーノグラフィー始末記』の冒頭の40ページほどを読んだ。『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を読む参考として。

「禁じられた文学始末記」という文章に、オリンピア・プレスの前身であるオベリスク・プレスで、ジロディアスの父ジャック・カヘーンがヘンリー・ミラーの『北回帰線』・『南回帰線』を最初に出版したとある。

「オリンピア・プレスをめぐって」には、植草甚一が訳した『ピンク・トゥ』というチェスター・ハイムズの娼家物語についての記述もある。昨日探したZ-Libraryなどで探して、「さわり」だけでも読んでみよう。

この装丁も素晴らしい

横道への深入りは少しだけにして、『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』続きを読む。『ライ麦畑でつかまえて』をもっとおもしろくしたような雰囲気になってきた。

1941年12月。ルーズベルトが宣戦布告。二人は寄宿制学校の冬休みにニューヨークへ。ナイトクラブに入り浸る。

映画も観た。『市民ケーン』は嫌い。ミュージカル映画が良い。フレッド・アステア、ジェームズ・ステュアートがお気に入り。マルクス兄弟。ベティ・デイヴィスなどの女優陣にも憧れる。ディートリッヒやガルボが好みの「人」もいる。ダリも登場。金と権力の亡者の政治家達には興味なし。

ノエル・カワード、コクトー、ウォー、オスカー・ワイルドを好む。たとえば1945年の『ブライズヘッドふたたび』。

この付近は、並行して読んでいる『最終飛行』と話が交差していて、興味深い。サンテックスの奥様コンスエロは絵を描くが、友人はダリ他のシュールリアリストたち。

このあと「私」は遺産で立派な書庫付きの家を手に入れるようだ。羨ましい。

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しかし今日は夏風邪で発熱したという孫の世話に行かなければならなくなった。発熱後24時間以上たたないと保育園では預かってくれないのだ。共働きの人たちは(息子たちもそうだが)大変だ。親の出る幕があって孫にも会いたいし、いいのだが、親の手助けがない人たちは苦労しているだろう。

 

2021年10月3日日曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』とオリンピア・プレスと植草甚一さんの関係

朝読書。『最終飛行』。佳境に入ってきた。

この本は、サン・テグジュペリについて何を問題にしたいのか。サンテックスの「明るい」性格、しかし中年になるにつれて衰えてくる能力、その克服には、嫌いな軍務であろうともパイロットとして飛びたいという意志。なのだろうか。

197頁。

コンスエロを埠頭で侍つ……
「サン・テグジュペリ……太い柱の陰に隠れながら……片目だけ出して、……」
漫画か。

209頁。

『アラスへの飛行』は、『アトランティック・マンスリー』に三回に分けて掲載され……嵐のような反響を巻き起こした。単行本も売れ、フランス語版『戦争飛行士』も。

223頁。

コンスエロの部屋に来ていたのは、ダリ、エルンスト、ミロ、タンギー、デュシャン、ブルトンという面々。

247頁。

「その坊ちゃんをお書きになられてはいかがです」とエリザベスが言った。

268頁。

犬好きのシルヴィア・ハミルトンのプードル犬が「羊」のモデルで、彼女にプレゼントされたボクサー犬が「虎」のモデル。

「薔薇」のモデルは折り合いの悪い妻コンスエロだった。

285頁。

「あらゆる場所にいるフランス人へ」。ラジオ、雑誌で発表。

292頁。

『小さな王子』は1943年4月刊行される(のか)。

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『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』を、改めて最初から読む。

「あとがき」から読むのは、(そしてその内容をBlogに書くのはルール違反とやんわりたしなめる方もいらして、恐縮したけれど)、この本を楽しむにはよい選択だったと自分では思った。物語にすんなり入り込めるからだ。ともかく、昨日のBlogにはネタバレ注意の但し書きを追加した。

1953年、『ネオ・サチュリコン』を雑誌に発表し、顰蹙をともなう称賛を得、1954年ふたりはパリへ。

その後、時代は戻り、学生時代へ 。その後もっと戻り、「著者」の祖父についての子供時代の記憶へ。読書の想い出がふんだんに語られる。第II章の冒頭には、ゴア・ヴィダルが登場するようだ。

自分と孫との関係に置き換えて、(まだこれからだが、)考えてしまった。本の与え方の参考にしたい。

与えてはいけなさそうな、オリンピア・プレスの本たち。これらは巻末の参考文献表に出てくるが、高校生の時田舎の本屋さんで、テリー・サザーンの『キャンディ』を買って読んだのを思い出した。清水正二郎訳となっていたような気がしてきた。オリンピア・プレスのことは、まともな事典などでは出てこないが、植草甚一さんの文章には出てきていたのを思い出した。物置から掘り出してきた『スクラップブック9 ポーノグラフィー始末記』にはいくつか出てくる。河出書房の「人間の文学」シリーズの話も。


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オリンピア・プレスのことを調べているうちに、「Z-Library」というサイトを発見。

https://jp.jp1lib.org/

懐かしい本の原書もあったが、大学卒業後なくしてしまって、また読みたかったT先生の『解◯◯論』もあるのには、嬉しいと同時に驚いた。自分だけで楽しむことにするので、ここは読まなかったことにしてほしい。

2021年10月2日土曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』のあとがきを先に読んだ

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(のあとがき)を読み続ける。

(以下は、本文から読むマジメな(?)方にとっては、ネタバレとなるので後で読んでください。)




334頁。

ジョンの書斎の記述が良い。
でも2階にはバトラーの骨壺が。

344頁。

『無からは何も生じない』ルクレティウス。

346頁。

ジュリアンの「回想録をお書きになっているんですか?」

348頁。

「文藝」2015年秋季号に「会見記」を掲載。

349頁。

アンソニー・アンダーソンを読む。この名前はどこから出てきたのか。

352頁。

『美の黄昏』のプルースト。社交界の軽薄なスノッブから小説家へ。

355頁。

「吉田健一」

359頁。

2016年7月31日、ジョージ・ジョン91歳で死去。Facebookのバトラー公式アカウントの投稿による。

あとがきがやっと頭に入ってきた。と自分だけそう思っている。とにかく手が込んでいる。

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朝刊を見て、また欲しい本ができた。




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昼前から夜8時までは訪ねてきた孫の世話。疲れた。自分が小さな子の親だったときはどんな感じだったろうか。若いから疲れを感じなかった。

2021年10月1日金曜日

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』が届いたので早速読み始める

朝読書。『彼女のいる背表紙』、数編読むが、乗れず。

そこで、『最終飛行』を読む。

この時サンテックスがディクタフォンを使って、「書いて」いたという『戦う操縦士』(堀口大學訳)を出してみた。

対立していたという、リンドバーグの『翼よあれがパリの灯だ』との同質性も考える。操縦士の孤独と過去の記憶、夢、眠気、空中に辛うじて浮かぶ機体の平衡保持。これとその後の政治の世界での二人の「飛行」の類似性。

ニューヨークという「高空」で、あやうく浮かぶサン・テグジュペリの大きな体。

1941年に、カリフォルニアのルノワール邸に逗留して『戦う操縦士』を書いていたサン・テグジュペリは、トーマス・マンと会ったのだろうか。『トーマスマン日記』を調べよう。(後記:索引には手がかりなし。)

若い頃の事故で会陰に残っていた木片を取り出す手術後の入院。ニンジンは嫌いだったのか。

『戦う操縦士』に手を入れながら、「金髪の坊や」の絵を書く。1941年末。ニューヨーク。

12月7日。真珠湾攻撃。これでアメリカも参戦するだろう。ヨーロッパも救われる。

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昨夜は昔の職場の「若い」仲間とのZoomオンライン飲み会。お一人が定年となったため。10人以上集まった。あっと言う間に30年前に戻れる貴重な集まり。これからも可能な限り参加を続けたい。

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昼前に『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』が届いた。さっそく読み始める。小説なのだが、というより小説仕立てにしてあるので、「訳者のあとがき」がついている。詳細な参考文献表も。これは手が込んでいる。「あとがき」から読み始める。