2018年7月31日火曜日

「メイスン&ディクスン」、だんだんわかってきたよ(^^)

 網戸の向こう側のセミ。2013年の今日。


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 「メイスン&ディクスン(上)」(ピンチョン)を読み続ける。150ページにやっと到達。通常(たとえばオースター本)に比べると二倍くらいの時間を要している。

 主人公二人を中心とした筋は追えるようになったが、饒舌な語り口と、彼らの行動の大筋がまだ見えないのが原因で、物語に入り込めない。アメリカ大陸に行くのかと思ったらケープタウンやセントヘレナをうろうろしている。金星の日面通過の観測にボルネオに行こうとしたが間に合わず、ケープタウンで観測したらしい。これは、他の資料にあたってから推測したのだが、ピンチョンさんはそのような説明を省いている。

 もっともこれがピンチョンの(少なくともこの物語の)特徴なのかも知れない。混沌とした現実世界を混沌としたまま描写する…

 この本だけでなく、他のピンチョン本も読んでみないといけないのだろう。そう思わせるだけでもすごい作家といえる…かな。

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 マストドン「本の虫」で、積読の効用は漢方薬のごとし、という記述があった。たしかにそうだ。図書館本の積読も効果がある。身近においておくといつの間にかその本に影響されていく。一方、当面読まないからと本を借りなかったり、片付けておいたりすると、殆どの場合その本のことを忘れてしまう。去る者は日日に疎しだ。

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 円仁ゆかりの寺(中国)の遺構が発見されたというスクープ記事。興味深い。

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 今日のコノ。

2018年7月30日月曜日

アルル、プルースト新刊、そして「日本人とユダヤ人」

 朝、毎週見ている「旅するフランス語」で、アルルの風景を見て懐かしさを覚えた。今月はゴッホにちなんでアルル周辺を紹介してくれた。



 サントロフィーム教会の周りの、10月とは思えない暑さも思い出した。

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 「メイスン&ディクスン」(ピンチョン)を最初から読み返す。最初の部分が語り手の「牧師」の紹介になっているので、読みにくいと感じたのがわかった。自分は単純な(間抜けな)読者だということがわかった。主人公のメイスンとディクスンは2番めの節から出てくる。この部分からはわかりやすい(つまり筋を追いやすい)。

 プルースト(「失われた時を求めて」)も、冒頭のわかりにくい部分は当時のサラリーマンの内的独白だという、高藤先生の解説を読んでギモンが氷解したが、結果的に「メイスン…」も同じだ。読者のことを考えた解説は、特に翻訳本では大切だと痛感した。わかってはいるのだろうが、それを実行できる翻訳者は少ない。

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 月一回、青葉台で行っている「カラオケ飲み会」に行って、飲み始める前に、駅ビルの「本一番」でそのプルーストの新刊と、たまたま見つけた「猫楠」(水木しげる)とを購入。東急ストアの商品券が使える珍しい書店。



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 帰ってきて、風呂に入りながら、オースターの文章に惹かれることと、彼の出自が関係あるのかを考え始めた。参考書として「日本人とユダヤ人」が読みたくなった。昔読んだ本は実家の火事で焼けてなくなったと思われるので、図書館システムで予約。もう読む人はいないと思うが…

2018年7月29日日曜日

ピンチョンの「メイスン&ディクスン」に苦戦



2001年に近所の林の中で撮った「ウバユリ」。貴重な植物かと思う。
 これを撮った日もそうだったが、今日は台風が過ぎたのに、夏に逆戻り。まだ7月末だし、仕方ないか。

 台風は九州で停滞しているらしい。迷惑千万な迷走台風。

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 「メイスン&ディクスン(上)」(トマス・ピンチョン 柴田訳 2010年 新潮社)を読み始める。本体3600円、540ページの大冊。下巻も合わせると、なかなか手が出ない。図書館さまさまだ。

 50ページを過ぎ、90ページを過ぎてもまだ調子が上がってこない。ただし、読みやめたくはならない。もう少したつと他の本とは違った面白さが出そうだ。

 勢いをつけたいので、反則だが、他の方の書評を眺めることにした。「膨大な目次」という面白いページが見つかった。参考にしたい。

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 今日もハワイでの避暑に行った。今日のコノ。



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2018年7月28日土曜日

さようならカメムシちゃん

 今朝はにわか雨、風も強くなっている。風で吹き飛ばないようにベランダのものを片付けていたら、この子が避難してきていた。ベランダ内側の壁にしがみついている。ちょっと必死な様子なのでそのまま好きなだけ滞在を許可した。



 図鑑を引っ張り出して見たが、誰だかよくわからない。「ハサミツノカメムシ」かなということにしておいた。カメムシの種類が多すぎる。

 夜、一番風雨が激しい時には、いなくなっていた。無事を祈る。

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 台風前で落ち着かないので、今日も本を読むのはやめて、スピーカーの入れ替え作業を行った。3月に完全に壊れたAVシステムのスピーカーを片付けて飾り物の台にした。AVシステム用には、仕事机のPCに接続していたやや小ぶりの20センチ3ウェイをはめ込む。逆に仕事机のPCには、臨時にAVシステムに繋いでいたブックシェルフ(2ウェイ)を戻した。

 こう書くと楽なようだが、壊れたスピーカーは重い。一本30キロはあるだろう。そして、これらのスピーカーの周りにはガラクタが山積み(T_T)

 10時前から作業をして、途中昼食をはさんで、音出しを完了するのに午後3時までかかった。積年のホコリをとる掃除も並行して行った。

 おかげで気分転換になった。夜は久々のビール(本物)で乾杯。

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 今日の朝日新聞読書欄に「追悼 フィリップ・ロス」という記事が載った。彼が5月に亡くなったからだが、その後「プロット・アゲインスト・アメリカ」と「父の遺産」だけ読んだ。

 この記事を読むと「さようならコロンバス」以下、全著作を読みたくなった。宿題また増えた\(^o^)/

2018年7月27日金曜日

小人閑居して…ブログを書く

 今日も過ごしやすい気候。ただし、台風がこちらに向かっている。(夕方には、進路は少し西寄りになり、東海地方に向かうとの予想。ともかく寒冷渦とかの影響でシュートしてくるのでなくカーブする変な進路予想。)
 夕方には台風の前兆か、不気味な色の夕焼け。


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 来週の研修の実施が決まらない。講師料や打ち合わせ日時は決まったが、そもそも大切なこちらに実施させてもらうか否かが未定。
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 10時 
 なんで仕事が本決まりにならないと、落ち着かなくなり本が読めないのか。
 
 堀辰雄全集(筑摩)か、吉田健一著作集(集英社)を読む。のほうがいい。斎藤茂吉を一からやるより。規模からすると堀辰雄から? ブログテーマを再考した。

 四庫全書も研究したくなった。国会図書館に行けば現物や電子化した媒体は見ることができる。
 オンラインの四庫全書はここにあったり…


 以前見つけたここでは、書影が見られる。でも全部あるのか?


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 15時 
 来週の仕事の話が、なくなった。残念。この一週間の時間を返してほしいぞ:-(

 仕方ないのであきらめて、「吉田健一著作集研究」をやって見ることにした。


2018年7月26日木曜日

仕事部屋を整備するアシモフ先生、可愛い。コノも可愛いが…

 明後日台風が関東を直撃するという予報。出かける予定はないが少し気になる。

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ブログネタを三つ考えた…
 (1)図書館本で斎藤茂吉選集(20巻 岩波)を読み、その記録を書く。
 (2)「アシモフ自伝」の注釈。サブ その書斎の描写。
 (3)最近入手した「謎のカラオケセット」の説明。

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 アシモフの書斎とは、1956年に買った2万4千ドルの家の屋根裏部屋のこと。自伝2の巻頭の写真で見ると窓はなく穴蔵みたいなところだがアシモフはこのような部屋が好きだったらしい。



 タイプライターもIBMの電動タイプに買い替えて、書きまくる。この年の収入は大学講師の給与が6,000ドル、文筆収入がこのところ大いに増加して17,000ドル。貯金もあったので家の購入資金は十分用意できた。

 書棚も入れ、翌年夏前にはエアコンもつけて、アシモフにしてははじめて快適な書斎が手に入った。そして著作を量産する。屋根裏書斎を手に入れた頃書いていたのは「はだかの太陽」。

 昔、父親に買ってもらった百科事典も、この書斎に並べて有効活用することになる。

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 図書館に行き、新たに5冊借りてきた。トマス・ピンチョンの本は分厚くて重かった。


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 今日もハワイに避暑に行って来た。コノにもまた会えた。スナップ撮らせていただいた。可愛い。



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 齋藤茂吉の歌集「つゆじも」(青空文庫)に、

「洋行漫吟

大正十年十月二十六日東京駅発、二十七日熱田丸横浜出帆、諸先輩諸友の見送を忝うせり。二十八日神戸着、上陸諸友に会ふ。京都に遊び藤岡旅館泊、中村憲吉君宅一泊。六甲苦楽園六甲ホテル一泊。十一月一日神戸出帆」

とある。

 熱田丸ですね。

2018年7月25日水曜日

暑さは中休み、読書も中断

 確かに暑さは少し和らいだ。夕方は久しぶりの雨が降った。セミが喜んで鳴いている。

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 加盟しているマストドンのbookwor.ms(「本の虫」)というインスタンスの管理者の方から、ロゴ入りの栞とシールを送ってもらった。今朝届いた。



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 ちょっと読書疲れ状態なので、気楽にビデオによるハワイ避暑と洒落込む。
 ここ数日観ていた「Hawaii Five-O」のシーズン6を最後まで観ることにした。観終わって気づいたが、シーズン7もAmazon Prime Videoに降りてきている。喜んで、明日からもハワイにヴァーチャル避暑に行くことに決めた。

 他愛ないというと怒られそうだが、昔でいうと西部劇のような作品。思想的な深みはもちろんない。速いテンポでドンパチやるだけ。気楽に見るべき作品か。でもシーズン6の最終話で主人公が瀕死の重傷を負い、同僚の提供した肝臓を移植してもらって生き返るところでは、涙が出る。カタルシス。

 数年前から観ているうちに「コノ」役のグレース・パクという女優のファンになった。シーズン7を最後に役を下りるらしいが、そうすると続けて見るかどうかはかなりギモン。



2018年7月24日火曜日

「備えよ常に」はボーイスカウトのモットーだったかしら

 明日からは、暑さが和らぐ方向に進むらしいという予報。本当にそうならいいが。

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 午前中は、配偶者(自治会役員)のお手伝いで、夏休みの子供向けイベント「りんご狩り」のチラシ制作。回覧時の注意事項の紙と合わせてA4・200枚弱をプリンターで印刷しなければならない。用紙は予め買っておいたが、インクはまだ余裕があろうと思い用意しなかった。



 印刷を始めて暫く経つと、「インクが少ない」との警告が出た。なんとか間に合わないかと思ったが、150枚ぐらいで黒インクがなくなった。これは致命的。インクはAmazonさんで発注したが、明日しか届かない。

 近所の何でも屋さんに行って、一枚5円のコピー機を見つけ、残り分はコピーで済ませた。暑い中を帰ってきたが、途中でコピー代金の領収書をもらうのを忘れたので、もう一度お店へ。無事帰ってきたが汗だく。熱中症になるかと思った。

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 帰って、エアコンを効かせた部屋で、寝転んで「ジャズ・アネクドーツ」(ビル・クロウ 村上春樹訳 2000年 新潮文庫)を読む。ジャズ。ミュージシャン達の愉快な逸話がいっぱい。



 ナット・キング・コールはピアノ・トリオで演奏していたが、何の気なしに唄を口ずさんだら、その方に人気が出た…とかとか。

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 来週のしごとのお話はまだ決定しない。ちょっと蛇の生殺し状態で、落ち着かない。

2018年7月23日月曜日

熱力学はいろいろ役に立つらしい、フェーン現象に社会現象そして文学

 暑い。今日は38度になったというアプリもあった。風向きを見るとたしかにフェーン現象が起きそうな北西風。湿度は低いのでそれが救い。でも明日はまた南風が入って蒸し暑くなりそうとのこと。



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 「天文月報 8月号」が来たので、連載の杉本大一郎先生のインタビューを読む。



 エントロピー(熱力学の)を使えば、ドスンと結論が出る話があるとのこと。星の対流とか、太陽熱を集めた場合の最高温度とか。

 よくわからないが、面白い。エントロピーのことを扱った本がないかと、図書館システムで調べていたら、トマス・ピンチョンの短編まで出てきた。

 急にトマス・ピンチョンが読みたくなった。今まで読んだことがない。「エントロピー」は短編なので最初には難しかろうと思い、柴田元幸さん訳の長編「メイスン&ディクスン」を予約してみた。「上」だけ予約したが、「下」も予約したほうがいいかも。



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 夕食に牛丼を作って食べていたら、仕事をやるか否かの打診メールが届いた。仕事(研修講師)はずいぶん久しぶり。OKと答えておいた…うまくメードするといいが。

2018年7月22日日曜日

過去を思い出すのは普通は楽しみだが、思い出したくない過去もあるし、思い出せない過去もある

 「トゥルー・ストーリーズ」再読終了。



 「写字室の旅」(ポール・オースター 柴田訳 2014年 新潮社)を読み始め、夕方までに読み終える。密室に閉じ込められ、過去を無理やり思い出させられる認知症気味の主人公は著者であり、われわれ読者でもある。過去のポール・オースター作品の主人公達にもときどき言及がある。

 思っていたより暗い作品。

 図書館システムで、更にポール・オースター本を探す。リストを眺めると36冊あったが、ほとんど読み尽くしつつある。この画面を見ると、バツ印がついているのは貸出中だが、いずれも今私が借りているもの。その他は丸印。誰も借りていない。もっと人気があっても良い作家なのだが…



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 夕方、注文していた「ジャズ・アネクドーツ」(ビル・クロウ)が届いた。明日から読むぞ。枕元において…



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 2001年の今日撮った、ヤマトシジミの写真。先日、ありったけの写真をクラウドにアップロードしたので、過去の当日撮った写真を自動的に教えてくれる。これは便利。


2018年7月21日土曜日

趣味の読書で、世の中とコミュニケートできる幸せ

 昨夜、このブログにも書いたが、マストドン(「本の虫」)に、
『「さよならバードランド」(ビル・クロウ)を読み終えた。』
と書いておいたら、同じ著者・訳者の「ジャズ・アネクドーツ」も面白い、枕頭に置いて楽しむが良いと返信投稿を頂いた。

 なるほどと思い、今朝、「ジャズ・アネクドーツ」文庫版(400ページ以上ある)を、珍しく新本で注文してみた。密林プライム会員なので、送料無料で明日届く。ちょっと楽しみ。



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 昨日借りてきた本のうちから「トゥルー・ストーリーズ」(ポール・オースター)を読み始める。と言っても、2年ほど前に単行本を借りて読んでいる。このとき感激して、ポール・オースターとは長い付き合いになるだろうと書いておいたが、その予感どおりになった。
 「トゥルー・ストーリーズ」は、一見超自然的な人生の暗合をテーマにした著者の自伝的「エッセイ」集。



 この本は文庫本だし、他にもかなり文庫化したポール・オースター本が出ている。新潮文庫。買って、枕元に置いてもいいかしらと検討中。他にも、高遠先生のプルーストなど枕頭本候補はかなりある…

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 数日前にAll Reviewsという書評サイト運営の方にお願いして、書評記事の校正作業ボランティアの予備要員にしていただいた。Slackというツールを作業に使うので、現在はこのツールの勉強中。仕事用のLineという感じで、それほど難しくはない。
 息子が訪ねてきたので、Slackを知っているかと聞いてみたが、知らないとのこと。まだ、あまりメジャーではないらしい。

 ボランティア仕事がいただけると嬉しいのだが…

2018年7月20日金曜日

一日に45分ハワイ避暑

 朝は45分間だけハワイに行き避暑。(つまり「Hawaii Five-O」観てる(^^) )

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 「さよならバードランド」(ビル・クロウ)を読み終えた。

 村上春樹さんのLPコレクションがすごいのを、巻末付録で再確認。

 ウィントン・ケリーが演奏中に、着脱入れ歯を使って他の演奏者のどぎもを抜いていた話が途中で出てきた。これなどは罪が軽いほうだが、有名ミュージシャンは皆一癖ある。

 そんななかで、ビル・クロウは真面目一方で、ビッグネームにはなりそこねたようだが、Jazz演奏への愛情は誰よりも強かったようだ。金や名声を追い求めるよりも、人間としての幸せは強かった。早死のミュージシャン仲間を尻目に90歳の今でも生存中。

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 買い物ついでに図書館に寄り、また4冊借りてきた。



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 夏空に雲少なくてこやけのみ。ねぐらに帰るスズメや金星がかすかに写った。



 スタン・ゲッツ(この人も癖があるなあ)を聴きながら寝るとしよう。

2018年7月19日木曜日

熱中症注意

 今日も暑い。昼寝したり起きたりしながら「さよならバードランド」(ビル・クロウ)を読み続ける。

 BGMで昨日からIvie Andersonを聴く。

 そして、これも本の中に登場するランバート、ヘンドリックス&ロスも聴く。おしゃれ。


 
 ビル・クロウによるミュージシャンたちの逸話を読むと、彼らの音楽に親しみが湧く。音楽を文学的に理解するのは素人の通弊だろうが、それでもいいじゃないかと思う。

 本文の後ろについている村上春樹さんの所有LPデータを使ったディスコグラフィが良い。参考になる。

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 今朝は4時に早起きしてしまったが、また寝るのは業腹なので、ビデオを観たり(「Hawaii Five-O]」)、フランス語講座の録画を観たりした。

 涼しい時間を有効に使ったと思ったが、昼間は眠くなって弱った。

 時間の有効利用は年寄りには切実なテーマ。集中したり、無駄を省いたり、集中のための体力をつけたり、難しい。

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 今朝、玄関の前でカナブンが倒れていた。触ってみると動くが非常に体重が軽い。熱中症かと水をやったが、夕方見ると動かなくなっていた。合掌。

2018年7月18日水曜日

真の芸術は不滅

 外猫さんたち。夏バテはしていない模様。



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 「さよならバードランド」(ビル・クロウ 村上春樹訳 1996年 新潮社)を半分(200ページ強)くらい読んだ。

 マイルスの自伝は緊張しながら読んだが、この本は肩が凝らない。記述に余裕がある。白人ミュージシャンだからか?

 この中にIvie Andersonという歌手が登場する。その晩年にビル・クロウが出会い、歌唱に感激する。歌がうまいだけでなく客あしらいというか、どんないやな客でも声をかけてその客が聴きたい歌を探り出し、それを歌って心をつかむ。その技に感心している。いわゆる、客に媚びる道化役でなく、歌手としての矜持と人間の大きさに。

 そこで、Ivieのアルバムを探して聴いてみた。アルバムはたくさんある。超有名歌手だったらしい。不明を恥じる。



 しばらく、彼女のアルバムを聴きまくってみよう。

2018年7月17日火曜日

今日も読書三昧、そしてビデオ少々



 「ミスター・ヴァーティゴ」(ポール・オースター 柴田訳 2001年 新潮社)を読み終えた。空中浮揚できる少年が主人公という寓話めいた話だが、1920年以降の米国歴史への皮肉やユーモアが織り交ぜられて、面白く読めた。昨夜から読み始めて、今日の午前中で読み終わる。

 例によって、ゆっくり読みたいのに、どんどんページをめくってしまう。

 仕方ないので、また3冊予約した。



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 「さよならバードランド」(ビル・クロウ)を読み始めようとしたが、村上春樹さんのディスコグラフィーを眺めているうちに、眠くなって昼寝。

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 起きたが、本の読み疲れ気味なので、「Hawaii Five O]」のビデオを一本だけ見る。Grace Parkが好きなのだが、彼女はシーズン8からは出ないという悲しいニュースも伝わってきた。

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 図書館で「絵物語 長谷川等伯」を借りてきた。安部龍太郎産の小説の新聞連載時の挿絵の一部や、等伯の名画の一部が収録されている。これも「手元にほしい」本ではある。

2018年7月16日月曜日

美しき、ものを見ながら、こともなく

 買い物帰り。夕焼け。(駅西口)



 月と金星。(雲でぼやけているが)



 なべて、この世は美しい。

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 「等伯」を読み終える。最後まで、等伯は現状に安住することなく、画業に邁進し、そのために既成勢力(狩野派と石田三成)と戦い続ける。

 安部龍太郎さんが連載をした時の挿絵をまとめた本が見つかったので、予約。

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 「わがタイプライターの物語」(ポール・オースター/サム・メッサー)を読む/見る。若い時に友人から譲り受けた中古(40ドル)のオリンピアのポータブル・タイプライターを使って、数々の名作をすべて書いた(清書した)。

 このような話を読むと、タイプライターが欲しくなるが、まあ、タイプ音のするWriter(Web上のソフト)で我慢する。キーボードもタイプライター式のがあるが、これでも高い。

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 「ミスター・ヴァーティゴ」(ポール・オースター)読み始めたが、これについては明日。

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 ワールドカップはフランス優勝で終わった。その試合を今朝観たので、これから寝る。昼寝もしたが…

2018年7月15日日曜日

家住期の遺物(自家用車)とは早く縁を切りたい

 2001年の今日の写真。これも美しい。近所の森で写した。


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 「等伯」は、下巻に移った。しっかりものの後妻さんをもらった。すると彼女は帳簿付けが上手で、新たに始めた扇屋(扇にはもちろん等伯プロダクションの絵が描いてあって大好評)の切り盛りを一手にやってのける。店の年間の売上は現在で言うと数千万。億を超える資金ができるが、等伯が仕事(御所の襖絵など)を取ろうとすると、貴族への付け届けのたびに数千万ずつ飛んでいく。

 昔からのパトロンからは儲けだけを考えていると、碌な絵が描けないと叱られる。等伯は迷う。最後は(遊行期には?)画業一筋になれるのだろう。

 ここで後妻さんがつけた帳簿は、イタリア由来の複式簿記による。考えるに、当時の関西(日本の中心)の文化は、ヨーロッパの「ルネサンス」の反映したものだったのだろう。上巻では等伯はダ・ビンチの絵も勉強している。

 狩野派との新興長谷川派の戦いの物語と見ても面白い。そして千利休も出てくる。まだ、腹は切っていない。

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 ディーラーで、車検が済むまで、「等伯」を読んでいた。終わって支払いを済まそうとしたら、いつもの1月ボーナス払いが出来なかった。車検を受けるのが半月早すぎた。やむなく分割払いにしたが、よく考えると年金のみの生活では月賦が最適であると気づいた。

 あと二年で車は手放そうと思っているので、車両保険は解約した。ぶつけたらその時点で廃車にするつもり。おかげで月額1600円ほど任意保険料が安くなった。

 廃車の場合の必要経費を安くする方法を考えたい。中古業者に売るというのが正解なのか?

 もう車は買わないと宣言したら、ディーラーの営業の態度が冷たくなった。仕方ない…

2018年7月14日土曜日

真実に迫るには道具は二の次で、対象に何を感じるかが大切

これは、2001年の今日撮った写真。Sonyのマビカ(フロッピーディスク!に記録するカメラ)を使っていた。

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「等伯(上)」(安部龍太郎)を読み終えた。(下)もすぐ読み始めた。

 上巻の最後で、画業を支えてくれた伴侶の死に遭遇する。読んでいる側も思わず涙する。

 政治に疎い信春(等伯)に対して、パトロンとも言うべき政治家の前久(さきひさ)が言う。

 「俺ら政にたずさわる者は、信念のために嘘をつく。… だが、それでええと思とる訳やない。そやさかい常しえの真・善・美を乞い求め、心の底から打ち震わしてくれるのを待っとんのや。絵師は求道者や。この世の名利に目がくらんだらあかん。」

 等伯は真実を表す「絵」を必死に書くことにより、窮地を脱したり、信頼を得たりしながら成長する。

 先達の日本画の名作だけでなく、「モナリザ」(模写)などを見て、なんとかその境地に達しようとする。

 面白い作品だ。日経新聞に連載されたらしい。直木賞受賞。

2018年7月13日金曜日

夏の海うまいものあり能登七尾

 「等伯」(上)を読み続ける。最初の方に、能登七尾の当時(戦国時代後期)の美味しい食べ物がいくつか出てくる。海藻を汁にくくらせて食べる、とか、法話後のお粥、とか、珠洲のカキ、輪島のアワビ・サザエ、七尾湾の赤西貝、とか、巻鰤などなど。全部食べたい。



 そもそも長谷川等伯が信長や秀吉などと同時代人だったとは、知らなかった。もっとあとの人かと思っていた。

 この本を読んでいると、等伯の絵を実際に見たくなる。この本を贈ってくれた、七尾の方々の思う壺だろう。

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 図書館に行き、4冊借りてきた。どれも面白そうだ。



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 疲れているので、気楽にビデオ「Hawaii Five-O (S5)」を見ている。いや観ながら居眠りしている。

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 昨日を思い出した。
 「ひぐらしのまたなきだしぬ火葬場」
 こちらでも、日中はセミがなきだした。

2018年7月12日木曜日

まだまだ林住期、遊行への修行は不足

 昨日から泊りがけで、義兄の葬儀に参列してきた。

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 昨日昼、暑い東北新幹線東京駅ホーム。



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 昼食は軽めに、520円のおにぎり定食。意外にうまい。

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 納棺。お棺の中に英会話のテキストを入れている。英会話は定年後の彼の趣味(以上のもの)だった。しかし、テレパシーが通用する世界に行くとすれば必要なかろう。口には出さなかった。



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 故人の手を見る。たくましく、指は太く。爪も大きい。故人の父上の手も同じようだったのを思い出す。

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 泊めてもらった駅前のホテルM。切実に必要はないが、何くれとなく使ってみたインターネット。Wi-Fi回線の遅さにいらだつ。修行が足りない。

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 故人は行年83。遊行期に入っていたとみられるその天真爛漫な言動。

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 この2日で、「等伯」の文庫本の50ページしか読書できず。まだ修行不足。