2022年3月31日木曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの書棚に置く本の詳しい説明パンフレットを作りはじめた

BOOKS HIROに置く(予定の)本のリストと、それぞれの本を自分がどう読んだか、についてのパンフレットを作ろうと、いろいろ試行錯誤中。

以下、とりあえず、作ってみたもの。(まだすべての本ではない。)


まずmiroで作ったマインドマップ。




これらの本を自分のブログで、どう取り扱ったか。
  1. 闘う文豪とナチス・ドイツ https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E9%97%98%E3%81%86%E6%96%87%E8%B1%AA%E3%81%A8%E3%83%8A%E3%83%81%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84
  2. ツヴァイク日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E3%83%84%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AF%E6%97%A5%E8%A8%98
  3. トーマス・マン日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%97%A5%E8%A8%98
  4. アシモフ自伝 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95%E8%87%AA%E4%BC%9D&updated-max=2018-04-20T06:28:00-07:00&max-results=20&start=0&by-date=false
  5. 楽園の日々 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E6%A5%BD%E5%9C%92%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85
  6. 羊の歌 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E7%BE%8A%E3%81%AE%E6%AD%8C%E3%80%80%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%91%A8%E4%B8%80
  7. 河岸忘日抄 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E6%B2%B3%E5%B2%B8%E5%BF%98%E6%97%A5%E6%8A%84
  8. BOOKS_HIRO https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=BOOKS+HIRO
  9. 言葉と歩く日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%A8%E6%AD%A9%E3%81%8F%E6%97%A5%E8%A8%98
  10. 百鬼園日記帳 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E7%99%BE%E9%AC%BC%E5%9C%92%E6%97%A5%E8%A8%98%E5%B8%B3
  11. 池波正太郎の銀座日記(全) https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E6%B1%A0%E6%B3%A2%E6%AD%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%AE%E9%8A%80%E5%BA%A7%E6%97%A5%E8%A8%98
  12. 植草甚一日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E6%A4%8D%E8%8D%89%E7%94%9A%E4%B8%80%E6%97%A5%E8%A8%98
  13. 笹舟日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E7%AC%B9%E8%88%9F%E6%97%A5%E8%A8%98
  14. 富士日記 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%80%E6%AD%A6%E7%94%B0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90
  15. 犬が星見た ロシア旅行 https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E7%8A%AC%E3%81%8C%E6%98%9F%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%80%80%E6%AD%A6%E7%94%B0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90
15.だけQRコードも付けてみた。( https://qr.quel.jp/url.php )

元ネタ。

 https://miro.com/app/board/uXjVOAouf4E=/?invite_link_id=282979536586


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読んだ本だけ売るといのは、大変なので、ちがう紹介の仕方も考えないと……


2022年3月30日水曜日

読みたい本が毎日でてくる

 『左川ちか全集』が出版されるらしい。欲しいような気もする。?

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863855175

編者は島田龍さん。少しググると、

「左川ちか年譜稿」(The Draft of Sagawa Chika Chronological History)島田龍

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/hss/book/pdf/no115_04.pdf

がみつかった。

「左川ちか年譜稿」(The Draft of Sagawa Chika Chronological History)島田龍

が読み応えある。

https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=12913&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

これを読むと伊藤整が憎らしくなるのだが……


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読みたい本。『パリの手記 全一巻』。

全一巻

自前の本も作って販売したくなってきた。

自分の書いたメルマガ巻頭言集やブログの抜粋集など。

実現すれば、本屋さんよりも古い夢、物書きになるという夢もかなう。今の時代、実現は簡単だ。なんと、いい時代だろう。どんな形にするか考えよう。体裁を気にせず、A4一枚折りたたみのパンフレットでも良いか。QRコード貼りまくり?簡単なのを明日作って、日曜日から置いてみよう。

2022年3月29日火曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの他の棚主さんとの交流機会を運営側が作ってくれた、おおいに感謝したい

オドロイたことに(オドロイてはいけないのだが)、『トーマス・マン日記』の一冊が、売れた。どなたが買われたのかはわからない。私は今日はPASSAGE by ALL REVIEWSに行かなかったので。もし店頭にいたら、買った方にお話を伺ったのに……。でも、どなたかわからなくても、この本に興味を持って頂けたなら嬉しい。


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4月1日の20時から棚主ミートアップがある。

以下はPASSAGEからの3月15日付メール文面(の一部)。

「◆PASSAGE棚主オンラインミートアップ

・4/1(金)20:00-21:30予定

・鹿島茂さんによる乾杯の挨拶(10分)

・棚主自己紹介(1人30秒程度)

・参加想定:書評家棚主、一般棚主混合でおよそ100名程度

・途中参加/途中抜けOK、サウンドオンリーでの参加OK」

その前にアンケートに答える必要がある。(3月27日付メール)

こう答えた。






もう一つ、3月26日付けのメールによると

「4月12日(火)~4月28日(木)の期間で

棚主様交流会をオンラインで順次実施したいと考えております。」

とのこと。

私はプルースト通りに店を出しているので、

「 ④4月21日(木)…バルザック通り、マルセル・プルースト通り、

           ポール・ヴェルレーヌ広場、ステファーヌ・マラルメ大通り

           アンドレ・ジッド通り、ジョルジュ・サンド通り

           テオフィル・ゴーティエ通り の棚主様」

によって、4月21日の20時からだ。さっきのアンケート回答はこちらにも有効だろう。

ご近所付き合いは、一棚店主とは言え、店を構えている以上、大切だ。皆さんの店舗運営のノウハウを教わる良いチャンスだ。私のようなバリバリの素人はもちろんだが、他の方々も実は同じでないかと愚考する。






PASSAGE by ALL REVIEWSへ行き、また店舗運営のお手伝い

今日もPASSAGE by ALL REVIEWSへ行き、店舗運営のお手伝いをさせていただいた。

一棚店主さんはご自分で商品(本など)をPASSAGEシステムに事前に登録してから、店舗に商品を持ち込む。(遠隔地の場合郵送。)この商品の登録状況(冊数、商品名、状態など)を確認した上で、店舗のるスタッフが、バーコードシールを印刷して、一棚店主さんに商品ごとに貼っていただき、書棚に配架する。(遠隔地の場合店舗スタッフが代行。)

このシール印刷の方法を習い、ある棚主さんに協力いただいて、上記の作業を行わせてもらった。PASSAGEシステムの仕組みを知ればあまり難しい作業ではない。ただ、問題が思わぬところにあった。自分が持ち込んだMacbookに、お店のプリンターを接続して、シールの出力を行うのだが、ここ5年ほど、プリンターの接続作業をやったことがなかったので、どうするのかをすっかり忘れていた。というより、やり方が変わっていた。最近はほぼ自動で接続が行われる。ドライバーのインストールなど自分でやる必要がないようだ。しかも作業中にプリンターの電源コードが外れていたりして、手間がかかった。30分ほどかかってしまった。まあ、72歳の年寄りにしては健闘したのではないかと自画自賛した。

なお、補足すると、これだけでは商品は売ることができず、Squareシステムに商品を登録しないといけない。今日は閉店時刻がきたので、ここはお預け。次回にならうことにした。

この手の作業は嫌いではない。逆にオモシロイ。それを言えるのはこのシステムを作った方が素晴らしい能力の持ち主だから

***

ところでPASSAGE by ALL REVIEWSには昨日、書評家豊崎由美さんの本が届き、上記の商品登録作業を行った。今日から販売開始。豊崎さんの本を見ると、付箋の付け方が精密かつ細かい。書評を行う際のお手本のような気がした。おまけに、蔵書印がかわいい。本への愛情が感じられる。 




2022年3月28日月曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSで本が売れると言うことは同じ本に感動する仲間が増えると言うことだ

 今日はPASSAGE by ALL REVIEWSへ「出勤」した。

行きの電車では今日新規で棚に入れる『言葉と歩く日記」のキャッチフレーズを考える。


「hiro のひとこと

なにをしたかではなく、なにを考えたかを記録した日記。私の日記文学読書の方向性を決定づけた、素晴らしい日記です。巻末の参考図書リストがまた秀逸。」

とした。

レジ打ちを2時間、書評家さんの本の登録とシール貼りを2時間行う。豊崎由美社長の本が届き、その登録の一部を手伝った。豊崎さんの本の付箋の貼り方の精密さにおどろく、書き込みなども丁寧にされている。感動するほどだ。棚に並んだら、どれか一冊は買って、どのように豊崎さんが本を取り扱ったのかを解明しなければならない。

夕方、書棚の本、『河岸忘日抄』が売れた。買っていただいたのはKさんだ。


お店の終了後、その場にいた4名で某所に行き、反省会。今後一棚店主間でどのように読書生活が盛り上がっていくのか。楽しみだ。こんな気持を、もっと多くの店主に味わってもらいたい。

2022年3月27日日曜日

孫と過ごす楽しい休日

土曜日。すべてを忘れて、孫と一日を過ごす日だ。行き帰りの電車で読もうと『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』をバッグにしのばせた。でも結局それも読まずじまい。


一歳半の孫は毎週会うたびに私に違う顔を見せてくれる。本来、孫が成長していると言うべきなのだろうが、変化しているというほうが正しいような気がする。孫がどんな大人になるのかはわからないし、どんな大人になってもいい。ただ、孫が平和な世界に住むことができることを祈るしかない。



2022年3月25日金曜日

シルヴィア・ビーチの『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』から学ぶべきことはある

『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』(シルヴィア・ビーチ 河出書房新社)を読み始める。半日で100頁ほど読んだ。

21頁。

私はA・モニエの書店、つまり「書物友の会」の会員として一年間登録しました。――その後も私は長くこの会の会員として留まることになりました。

23頁。

久しく、私は書店を開きたいと思っていました。そして、今ではこの願いが執念の様になっておりました。

26頁。

この小さな店を本屋に改装することはとても楽しいことでした。

30頁。

アドリエンヌのお気に入りの英書、『船に乗り合わせた三人の男』も展示されていました。

32頁。

私の(貸し出し文庫)店にはカタログがありませんでした。――私は、寧ろどれだけ本が欠けているのか利用者自身に発見させる方を選んだのです、カード・インデックスもありませんでした。……もしも誰に本を貸し出したのか想い出せない時には、その本がどうなっているのかを知るためにすべての会員カードをめくって調べなくてはならなかったのです。

54頁。

突然、犬が吠えてジョイスの顔色が真っ青になりました。

59頁。

……ヘミングウェイ、……フィッツジェラルド等々……ジョイスはこうした若者たちの神様でした。しかし、彼らのジョイスに対する態度は崇拝の態度というよりは、寧ろ友情から生れる態度でした。

68頁。

私は「シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店であなたの『ユリシーズ』を出版させて頂けないでしょうか」と尋ねてみたのでした。

これを読んでいると、シルヴィア・ビーチの春風駘蕩としかつ率直で民主的な態度こそが、書店を発展させるうえで重要だったのだろうと思う。

***

ブログに「翻訳ガジェット』を付けてみた。オモシロイ。読む人がどこまで使えるのはわからないが、(自分の語学の)勉強にはなる。 





2022年3月24日木曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの書棚に入れる本を読んだり、一棚店主としての自分なりの理想形を考える

PASSAGE by ALL REVIEWSの書棚(BOOKS HIRO)に出す本はすべて自分の推薦文を付けたい。そこで、まだ読んでいなかった『須賀敦子全集 第7巻』の「日記」を読む。

横書きなのは、イタリア語をはじめ横文字の単語が沢山出てくるからで、その意味で読みやすいと言わなくてはならない。

多和田葉子さんの日記に似ている、いや多和田葉子さんの日記が須賀敦子の日記に似ているのだろう。生き方も。日記のなかでも書いた人の生き方が表現されているものが好きだ。忖度して生き方が読み取れるものもあるが、それでは物足りない。日記に生き方の変化まで書いて欲しい。それでいいのかとこちらに心配させるようなものがいい。

528頁 1971年3月8日の日記

「ホンヤク屋」より「自分で書く」ことを好む。

#須賀敦子の作家への転回点か。

あと数日かかるので、書棚に入れるのはそのあとになる。

***

読書は、鎮静剤。困っている時にも、忙しい時にも、楽しい時にも……自分を無にすることが出来るのは貴重だ。

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夕方、図書館に行き、『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』(シルヴィア・ビーチ 河出書房新社)を借り出してきた。昨日のブログに書いたように、PASSAGE by ALL REVIEWSのあるべきまたはいくべき姿を自分なりに考えるためだ。

訳者(中山末喜 元早稲田大学教授)のあとがきを読んでみておどろいた。訳者は、矢野峰人が比較文学の講義の際にこの『SHAKESPEAR AND COMPANY』が重要な本であると説いたので、この本の翻訳を思い立ったと、書いてある。

それはひとまず置いて、やはり訳者あとがきから、シルヴィア・ビーチのシェイクスピア・アンド・カンパニイ書店をどんなつもりで運営していたのかを垣間見ることにした。

335頁

ビーチが苦心して揃えた骨董品の調度類が、この書店の雰囲気を作る上で助けになっていた……一度書店を訪れた作家たちは、二度目に店を訪れる際には、彼らの友人や愛読者たちを伴ってきたようである。一方、ビーチは書店を訪れるお客たちに対して、自分から積極的に本を買うように勧めることはなかった。しかし、たまたま、お客が本が気に入れば、彼女は、もしその本の著者がパリに住んでおれば、お客にその著者を紹介する労をいとわなかった様子である。

PASSAGE by ALL REVIEWSの一棚店主の皆が、「シルヴィア・ビーチ」になれるといいなあ。

 

2022年3月23日水曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの来し方・行末を考えながら過ごす一日

昨日「ガスエネルギー新聞」の文化欄に載った、PASSAGE by ALL REVIEWSの紹介記事には、私の(BOOKS HIROの)書棚の紹介も数行含まれていた。ちょっと鼻が高い。署名記事で書かれたのは黒崎亜弓さんという方。名刺の肩書には「文筆・編集」と記されていたが、私がインタビューに対して答えたたどたどしい話を理解されて正確にきれいにまとめておられた。さすがだ。

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昨日作った私の書棚の本の「芋づる式読書MAP」の使用法を考えた。

  • 書棚紹介リーフレットの裏面に印刷する
  • 他の棚主が作った(作る)MAPとコラボレーションする
  • 入荷予定本のリストとして使う(搬入の参考、本の説明作成)
  • 「芋づるMAP」第2号以降を作るための「種芋」とする

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昨夜は遅くなったが、神経が疲れていたので眠れない。つい観てしまった映画が面白かった。おかげで寝たのが午前3時。感激もしたので眠る前に以下のツイートをしておいた。その後はよく眠れた。


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今朝から、聞いているのは、グスタフ・レオンハルトのチェンバロ。

彼のアーティスト・インタヴュー:http://www.allegromusic.co.jp/leonhardtinterview.htm

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どろなわ!ではあるが、レジ係としての必要知識補給のため、ひまな時、以下を読む。

Square スタートガイド
https://squareup.com/help/jp/ja/article/5123-square-get-started-guide


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「子供の頃読んだ本」のジャンルに追加したい本。

『航空の驚異』中正夫 偕成社? 戦後の本 X-1の話が載っていた。

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PASSAGE by ALL REVIEWSの将来を考える上で、参考にしたいものの一つは、パリのシェイクスピア書店だろう。

以下、Wikipediaの抜粋。

  • 「書店に見せかけた社会主義者のユートピア」が謳い文句
  • 中古・新本販売主体
  • 出版も行っている
  • 図書室併設
  • 宿泊可能(対象は若い作家希望者 宿泊費の代わりにバイト)
  • 文学フェスティバル(2年に1回 有名作家がホスト)
  • 日曜茶会
  • 詩の朗読、作家の会合を頻繁に

今のシェイクスピア書店が出版した本

シルヴィア・ビーチの『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』を図書館で予約。今の書店の前身の書店を語る古い本だが、理想を考えるにはかえって適しているだろう。

2022年3月22日火曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの書棚に入れるべき本たちで「芋づる式読書MAP」を作ってみた

「芋づる式MAP」を作ってみた。PASSAGE by ALL REVIEWSでお借りしている書棚に入れる予定の本たちがお芋。「つる」はかなり適当にはった。

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Twitterなどで他のPASSAGE棚主さんたちのディスプレイのやり方や、書棚の内容を紹介しているやり方を学びたいので、さしつかえない範囲でこのブログで引用してまとめるということを、思い立ち、明日辺りから始める。

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3月20日のPASSAGE by ALL REVIEWSでの出来事をツイートした。


この絵葉書の絵を書いた画家さんのページはここなのだろう。

http://www.maoshanc.com/ 

PASSAGE by ALL REVIEWSでの「奮戦記」

この袋は高いのを知っています


武田百合子の『犬が星見た ロシア旅行』(中央公論社)を神保町の「春の青空古本市」で購入した。賑わっている露天の傍らにいらっしゃる方のお顔をどこかで見たことがあると思ったが、本を入れてくださった袋をみると、「虔十書林」と書いてあった。PASSAGE by ALL REVIEWSのお隣さんの古書店さんだった。偶然だったが、これもオモシロイ。

15時から、昨日に引き続き、PASSAGE by ALL REVIEWSの店舗運営のお手伝いをした。すでに開店から20日経過し、レジ打ちや案内など慣れてきたと昨日は思っていたが、来店するお客様の様子が変化してきているのには対応できていないと気づいた。いままではある程度PASSAGE by ALL REVIEWSのことを知っているお客様がいらしていたが、明日からなくなる入店予約制の試験的廃止に伴い、いわゆる「一般」のお客様がいらっしゃるようになってきた。身内意識のもたらす甘えは許されない。ご挨拶や案内や会計処理にも細心の注意が必要なのだろう。新米店員としての私にはハードルが高い。こんなことなら、「販売員教育」のようなものを受けるべきだったか?などと思うが、そんな余裕はもちろんない。変わる状況に、スタッフ皆で工夫して対応していくしかない。ということで、今日の4時間弱(開店時間マイナス休憩時間)はきつかった。途中休憩時間に水分補給をし、チョコレートをかじる。

18時を超えてやっと客足が途絶えた頃に、用意していった自分の書棚用の追加書籍2冊を、登録してもらい棚に配置した。その後、その件をツイートしておいた。


前記の休憩時間にTwitterTLを覗くと、一週間くらい前に棚主登録希望ということで、お話をお聞きしたかたが、アナトール・フランス河岸の棚主に無事になれましたという記事を発見した。私の名前も覚えておられた。おめでとうございますと返信ツイートした。この件もそうだし、今日別の棚主さんとも少しだけ話せて、これは純粋に楽しかった。レジ打ちもマジメにやりつつも、このレベルの楽しさを追求したいものだ。(でも忙しくて顔見知りだったのを見逃してしまったSさん、ごめんなさい。)

閉店後、店をでたところで「虔十書林」の書店主さんにまた出会ったので、お疲れさまです!とご挨拶をした。できれば、古書売買について教授をうけたいところだ。しばらくしたら、お願いしてみる。その前に10冊くらい購入をしないといけない。たとえば高峰秀子の『私の渡世日記』など。

帰りの電車で21時半頃気づいたが、週刊ALL REVIEWSの巻頭言原稿がまだ届いていない。巻頭言編集業務の見直しと役割分担変更のプロセスを立ち上げたばかりなのだが、そのために現状業務が混乱したらしい。私の責任でもある。リカバリーの手をうち、もしもの場合の予備原稿を書く。題材は一棚店主経験。(何事もケイケンだ。)
(後記:原稿はこのあと無事到着。感謝!)

2022年3月21日月曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの醍醐味は棚主同志のコミュニケーションからはじまる

14時50分、神保町駅へ到着。PASSAGEへ行くいつもの最短ルートはやめて、10分だけ「神田古本まつり青空掘り出し市」を見学してみた。うかつと言われそうだが、いままで意識して立ち寄ったことがない。ずいぶんとにぎやかで、おかげさまですずらん通りもいつもの日曜日よりは人通りが多い。

15時開店なのだが、すぐに予約のお客様が入店し、売るための本を持ち込む棚主さんも続いていらっしゃる。本を買うお客様のほうへの対応は、会計のときだけ数十秒間かかるだけだが、棚主のかたへの応対には時間がかかるので待ち行列がどうしてもできてしまう。明後日からの予約不要システムのもとでは、棚主対応の迅速化がもっともとめられるだろう。



私は棚主でもあるので、他の棚主さんや、棚主希望の方々とお話をするのがいちばん楽しい。黙って読書するのもいいが、棚主さんの選んだ本を見ながら会話するのがオモシロイ。皆いろいろなテーマを持って「棚主ゲーム」に参加されているようだ。ゲームというわけは、皆の書棚のテーマが違い、同様なテー−マでも選書された本の佇まいは千差万別だ。現物の複数の本を前にして話し合うと話が具体的になり話が発展する速さも増す。言ってみれば、複数の本の読書会が同時並行で行われている。このへんをよく考えると、PASSAGEの中で棚主向けイベントを企画立案するための、ネタが出てきそうだ。


そして棚主さんの中には、碩学もいらっしゃるし、外国籍の方もいらっしゃる。世間の狭かった私も、随分顔見知りが増えた。これらの交友はぜひ大事にしたい。今後、なにかイベントを考えてみたいが、具体的に何をするのかはまだ決まらないのだが。

今日は、その交友のなかで私の書棚の本がもう一冊売れた!

***

昨夜は夜中に、孫くん(他所でお泊りするのは初めて)のヘッドバッドを口で受けた。痛かった。でも初めて母親のもとから離れても泣きもせず、にこやかだった孫くんに頭突きされたので、ちっとも痛くない。今朝鏡をみたら唇に血豆ができていた。店主のご家族のお話をうかがったら、子供が小さいときはよくあることなのだそうだ。元気が一番。

2022年3月20日日曜日

孫の来訪という現実にはPASSAGE by ALL REVIEWSの「超現実」は勝てない😅

昨日(3月18日金曜日)は、PASSAGE by ALL REVIEWSで手が足りないとのことで、急遽開店時間に駆けつけた。入場できる予約客は1回あたり3組・6名だが、他に棚主さんの本の持ち込みが数件重なると、てんやわんやの状態になる。とは言え古書店のお客様なので、雰囲気が悪くなることはあまりない。甘えてはいけないと心のなかで自分に言い聞かせる。

出かけるときにはわすれていたことがあった。20時から「文舵会」(『文体の舵を取れ』の練習問題を使った勉強会、ALL REVIEWS友の会の仲間とやっている。)の第3回Zoom開催を予定していた。PASSAGE 店内でやるのも乙かなと考えたりしたが、幸い大雨のせいか17時以降は客足が途絶えたので、18時であがらせてもらった。この「あがる」というコトバはいままで使ったことがなかった。

19時過ぎに家に戻り、20時までにそそくさと準備。空腹だが食事は終わってからにする。終了後Slackに投げた開催記録は以下。これを読んでもわかるが、手のこんだ読書会みたいになってきたのがオモシロイ。

第3回「文舵会」無事終了しました。おつかれ様でした。

参加者:Rさん、Sさん、Yさん、私。(Sさんは初参加です!)

日時:3月18日20時〜22時。

内容:第3章の練習問題を実施。(「追加問題」はパスした。)

・今回も実際に書いてみて、他の方に読んでもらうことにより、多くの気づきを得ました。

・短い文、長い文、両者をうまく書き分ける境地に(私以外は:苦笑い:)達したものと思います。

・課題の文意が理解できないときには、英語版の『文舵』を読んだほうがよいかもという指摘もありました。余裕のある方はぜひ!

・個人的には『収容所のプルースト』をこの機会により深く味わうことができて嬉しかったです。

他:

・参加者の都合を考慮して、次回4月15日からは20時半から始めることになりました。

以上です

***

今日は、孫がやってきて、しかも初のおとまり。なので、鹿島茂さんの『パリのパサージュ』が届いたが、ほとんど読めなかった。パサージュの「過去未来感覚」とか「集団の夢」とか「商品が現実的な使用価値を失い、超現実的な礼拝的な価値を帯びる」といったところが気になるが、明日以降の「通勤」読書でカバーしよう。 



2022年3月18日金曜日

私の「パサージュ論」 (PASSAGE by ALL REVIEWSの理想の担い手は棚主と顧客とコミュニケーション)


以下は全くの私個人の意見として読んでいただきたい。

鹿島茂さんの『パリのパサージュ-過ぎ去った夢の痕跡』はいままで単行本を、図書館で借りて、拾い読みしていた。でも、棚主としてPASSAGE by ALL REVIEWSにお世話になる以上は、この本の熟読が必要と考えて、さきほど文庫本を注文した。今日はあまりにも寒くて外出する気がしないので。こんなとき、近所にパサージュそしてその中の書店があればいいのにと思う。

つなぎとして『伽藍とバザール』の山形浩生さん訳を読み直す。ざっくり言うとトップダウンの組織でなくて、ボトムアップの民主的組織でシステム開発を行うほうがうまくいくという話だ。(そうじゃないと言う人もいるだろうが、その人の意見も正しいと思う。そもそもこの手の物事の意味に「正解」はない、と私は思う。)

鹿島茂さんは(僭越ながら私も)1960年代末から1970年代始めの学生運動時代を経験している。いわゆるノンポリ学生の私が、当時の学生運動のなかに求めた(そしてそれが果たせずザセツした)ものは、空想的社会主義的要素だった。(原始共産制にも憧れたがこれはさすがに無理と気づいていた。)

個人が尊重され、個人が主体となった民主政治がなされ、弱者も含めて分配も公平にされる。物事を決めるのは政治権力でなく、独立した個人の合議による。戦後民主主義の洗礼を受けていたノンポリ学生はそんな世界が来るのは近く、今参加している学生運動はそのための重要なステップを築くものと信じて疑わなかった。その学生運動があんな無残に潰えるとは……信じられなかった。でも現実(つまり就職)の波は、容赦なく足元をすくい、われわれいや私は流された。それから50年たち、なつかしい神保町の地にたち、PASSAGE by ALL REVIEWSの入り口に立つ時、昔のはかない夢がかすかな光芒をもって蘇るのを目撃する。パリのパサージュにもそんな雰囲気があるのを鹿島茂さんは感じ取ったと書かれている。

PASSAGE by ALL REVIEWSは限定された範囲ながらも「共和国」としてかろうじて存在している。そのまだ幼くはかない存在が、現実という嵐に吹き飛ばされないようにするには、ここに集う我々がそれぞれの立場で小さなしかし継続的な努力を重ねるしかない。参加者(棚主や顧客や運営者)が、お互いの意見を尊重しつつ、自分の意見をも持って話し合う。なにか問題点が生じるとして、それを解決するのはお互いの話し合いしかない。愚直にこれを守っていくしかないことは、1970年代以降の社会の動きをみれば、火を見るようにあきらかだし、困難でも続けるしかない。

ところで、PASSAGE by ALL REVIEWS(とALL REVIEWS)では、政治的発言はやめておこうという暗黙の了解がある。したがって、「民主主義」とか「専制」とか「共和国」など言うコトバはさけることにしたい。そのうえで、コトバに気をつけて言うと……

ここに集う我々皆は、誰にも邪魔されずに、自分の好きな本を売り・買い・批評しあうことが楽しみながらできる。これは簡単なようで実はとても難しい、そしてそれを保証するのは誰でもない、われわれPASSAGE by ALL REVIEWSに集う人たちなのだ。

***

明日からは、もっとくわしく、『パリのパサージュ-過ぎ去った夢の痕跡』を読みながら書きます。 


2022年3月17日木曜日

高遠弘美先生の記念図書館の構想開始

日記祭、行かなくては! 4月10日(日)開催だ。

https://tsukihi.stores.jp/news/622ab53fd085ee37030ecbac

PASSAGE by ALL REVIEWSのBOOKS HIROの書棚構成に大いに参考になるだろう。

***

高遠弘美先生の(個人向け・仮想空間上の)記念図書館を構想していこう。

まず、現状。

(1)所持しているご著書、訳書、解説を書いておられる本など



Kindle本も忘れずに。(『失われた時を求めて』1〜6)


左は今借りている本『上田敏集』


(2)国会図書館デジタルライブラリを使ってコピーを入手したものや、講演会などでいただいたコピーなど

これは今後デジタル化する

並べてみるとまだそれほど多くない💦が、今後積極的に入手や情報収集をしていく。

方針

(1)記念図書館は基本的には私個人が使用して高遠先生の文学世界を楽しむために使用する。

(2)先生の著書、訳書などはできるだけ、紙の書籍を収集する。

(3)費用の関係上、無理なものは公的な図書館で借用して読むことも考える。この場合どの図書館に所蔵されているかを明らかにしておく。(時々情報はアップデートする。)

(4)出版社のホームページやALL REVIEWSなどに散在する書評記事などもできるだけリンクを収集しておく。論文に関しても同じ。

(5)収集の手引として当面、3月12日の明治大学最終講義でいただいた「業績リスト」を使用する。

(6)収集の結果は、著作権上に問題ないものの範囲でこのブログ上で公開する。

これはご近所図書館

 

「業績リスト」のごく一部(ファイル名など備忘のため掲載しました)


こう書き出してみると、普段ブログで報告していることと大差ないように見えるが、高遠弘美先生の著作物などの情報を集中して見ることが出来るようになるのがポイントだ。まとまってきたら、ブログから独立させて独自のサイトにしてもいい。 






2022年3月16日水曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの一棚店主になるまでのどたばた、これを乗り越えれば楽しい・実りある読書生活を送れるはず

 一棚店主として店を構え、本を売り始めるまでにやったことを書き出してみた。

(1)PASSAGEへの棚主希望の申し込み

https://passage.allreviews.jp/

(2)メールでの指示にしたがい棚主登録、本棚のテーマを決め屋号も登録

(3)棚に並べる本の選定・登録

(4)本の搬入・価格シール貼り(または、送付してシール貼りは依頼する)

(5)本棚のテーマに従った販促物(リーフレットなど)の作成・設置

(6)販売実績の把握(PASSAGEからメールが来る、上記ホームページでも確認可能)

(7)棚への本の補充・追加


ここまでは、「最低限」店を維持するための行動にすぎない。

以下が大切だし、一棚店主になった喜びを味わうための行動であろう。

(8)本を買ってくださるお客様や、他の棚主との交流(Twitterや現地でのおしゃべり)

(9)棚主として、本を売っているうちに、いままで味わえなかったような別次元の読書生活を切り開く。(そうなるように頑張る!)

PASSAGEに行っていつも思うのが、300もある書棚のなかから、目的の書棚を見つけ出すのがむつかしいということ。

フロアマップが欲しい。

https://www.digipot.net/?p=1036

を参考にして、プロトタイプを考えた。


ALL REVIEWS友の会の仲間が作ってくれるかもしれない。どうぞよろしく、とお願いしておいた。自分でつくろうとすると50時間ぐらいかかりそうなので。もし、出来上がったら最大級の感謝を捧げたい。

***

「井上ひさしの書棚」もPASSAGEにはあるが、井上ひさしさんと言えば、こんな記事を見かけた。


自分もこの記事に出てくる物とまったく同じ『チェーホフ全集』を一揃いもっているが、これほど精密に読んではいない。書き込みもゼロだ。

***

ジャパン・ナレッジで見つけた。

『お風呂の歴史』文庫クセジュ897  ドミニック・ラティ著 / 高遠弘美訳

暇を見つけて、読んでおきたい。

高遠弘美先生の最終講義の後半を今日視聴できた。紹介いただいた『ルバイヤート集成』が欲しくなる。


チャーリー・パーカーもルバイヤートが好きだったとのこと。高遠先生とはジャズの好みも合いそうだ。

ビデオを見終わったら、結局以下のような仕儀にいたる。


Twitterでは言いそびれたのだが、買ったのは中古本で、定価よりはずいぶん安い。でもある程度の価格なので送料は無料だった。

2022年3月15日火曜日

PASSAGE by ALL REVIEWS一棚店主の書棚経営の根本は「選書」、コツは「楽しんでやること」でしょうね

 PASSAGE by ALL REVIEWSのBOOKS HIROの書棚への新規補充を考慮したい本たちを考えた。

  1. 多和田葉子『言葉と歩く日記』(岩波新書) 
  2. 加藤周一『羊の歌』(岩波新書)
  3. ヘイエルダール『コンティキ号探検記』(筑摩叢書) (手持ち)
  4. ヘイエルダール『葦舟ラー号航海記』(草思社) (手持ち)
  5. 辻邦生『パリの手記』

書棚から探しだした。


(1)神谷美恵子『若き日の日記』(みすず書房) 可 600円?

売り文句の原案(ブログから拾った)←オンラインで売ろうとするとこれを考えて商品説明に書き込むことが大切だろう。

296頁。1945年5月19日。「フランス式随筆的でよい。どんどん題目をとらえて書いて行こう。読書も書くための勉強にしよう。そうすれば生きて来る。身につく。ディレッタントでなくなる。」

(2)池波正太郎『池波正太郎の銀座日記(全)』(新潮文庫) 可 400円?

売り文句の原案(ブログから拾った)

池波先生の日記は年寄りには参考になることが多い。仕事の仕方だけでなく、健康管理、ものの考え方、生き方全般に。だから繰り返してこの文庫本を読んでいる。本体からはがれそうなページもいくつもある。そして、この日記の後半では先生の体力、気力が少しづつ衰えていくのが読み取れて、切なくなる。最後まで読み切ることが難しくなってきた。身につまされるとはこのことか。

(3)堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮文庫) 可 400円

売り文句の原案(ブログから拾った)

今回は鷲田清一さんの解説をじっくり読んだ。「ためらい、あとずさり、尻込み」を切り捨てる社会のなかで、「たゆたえど沈まぬ」船に住み、ゆっくりとしかし異国の世界で迷いながら生活する。その主人公の心の動きを精密に書き綴る。この職人技がこの本の特徴であろうという意味のことおっしゃる。「移動祝祭日」ならぬ、「河岸忘日抄」。リアルな日記もいいが、このような小説体の文章もいい。

(#すると『移動祝祭日』も? 英文のを出すか?)

(4)須賀敦子『須賀敦子全集 第7巻』(河出文庫)可 500円

売り文句の原案

???

***

夕方、「PASSAGEオンライン販売希望」を指定フォームで送付した。


棚主としてどう行動すればよいかが、まだ良くわからない。下記のミーティングはその解決のための第一歩になるだろう。こんなときは、わからないという状況とそこから抜け出す過程を楽しむことが重要だ。あわてず、確実に。

以下、棚主宛メールの引用

◆PASSAGE棚主オンラインミートアップ

上記名称はアレですが、1ヶ月を記念して、一堂に会しましょう!というやつです。

・4/1(金)20:00-21:30予定

・鹿島茂さんによる乾杯の挨拶(10分)

・棚主自己紹介(1人30秒程度)

・参加想定:書評家棚主、一般棚主混合でおよそ100名程度

・途中参加/途中抜けOK、サウンドオンリーでの参加OK

(ZOOM用のURL)

ほか、通りごとの交流会のお知らせは今週中にいたします。

PASSAGE by ALL REVIEWSで「パートタイム店長」をやってみた

 PASSAGE by ALL REVIEWSで一棚店主を対象にして「パートタイム店長」を募集し始めたので、新しもの好きの私としては応募せざるを得ない。昨日申し込んで今日17時から早速やることになった。何をどうやるのか・やれるのかについては特に明文化されたものは見当たらない。ほぼ自由にやってよいのだろう。

幸い、開店前と開店直後は、「邪魔」手伝いをさせてもらったので、事務的には(レジ打ちなど)問題ない。はじまったばかりの「パートタイム店長」制度は将来はフルタイムの「一日店長」になると聞いている。すると「パートタイム店長」制度は、本格化の前のシミュレーションのようなものだろうと勝手に理解した。「レジ打ち」は今までになんとか出来るようになったので、今回はシミュレーションに応じることにより、お店側にノウハウが貯まることを目的にすることした。

陳列台(平台)の一部も借りることができるらしい。そこには自分の書棚の本と、他の棚からのセレクト本を並べることにする。私の(BOOKS HIROの)書棚に並べる本の選択において考慮するのは、テーマ「日記文学」である。陳列台には、自分の書棚の本の半分と他の方の書棚から「……日記……」という題名の本をお借りして並べる。たとえば、『チェ・ゲバラ日記」や、『富士日記』など。

書棚の本とそのテーマを簡単に示すリーフレットも作りたい。ここまで考えが及んだのが午後2時半、余裕を見て16時半にPASSAGE by ALL REVIEWSに到着するには3時過ぎには家をでなくてはならない。急いで作ったリーフレットは以下の写真のようなものになった。

***

現地に行ったら、他の店主さんもいらっしゃる。名刺交換があったが、私は名刺を持たない人なのでお返しするものがない。思いついてリーフレットを名刺代わりにする。『赤毛のアン』の訳者の松本侑子さんも「棚主」としていらっしゃった。気さくな方だがオーラもあり、店内の雰囲気が上がった。

『富士日記』を出品されていた、ドミニクさんに日記の話をはじめいろいろ読書のお話をしたのが楽しかった。棚主同志のコミュニティははやく立ち上げたいとまた思った。その他、お話した棚主さんは草思社さんと白水社さん。欧明社を退職し独立なさろうという方も、一棚店主に興味をお持ちだった。

あまったリーフレットは書棚に持ち帰り自由として置いてきた。でもやはり、現地で説明付きで配るにこしたことはない。


***

帰ったら、補充用に注文していた日記類の古本が数冊届いていた。タイミングが悪い。でも状態などよく調べてから、出品したい。

2022年3月13日日曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSでの店舗運営お手伝い

本日は、PASSAGE by ALL REVIEWSでのお手伝い担当日(店主と相談の上で自主決定した)なので、朝食、掃除後神保町にでかけた。花粉症の後遺症(鼻水と目のごろごろ感は収まったが、皮膚痛痒感が残っている)と、3日前に受けた三回目のワクチン接種の副作用(全身の軽めの倦怠感)で、必ずしも元気ではなかったのだが、多分、皆の書棚を見れば元気になると信じて電車に乗る。一時間ほどかかるが、乗換なしなので、読書は捗る。昨日から読んでいる『海図と航海日誌』の続きを読む。

43頁。

李賀の漢詩を池澤さんが訳していたという話が興味深い。

詩を読むことを最も徹底してやれば、それはたぶん翻訳と注釈になるだろうと思うのだ。声に出して読み、言葉を調べ、全体の意味を知り、それにふさわしい日本語の文体を選び、言葉を一つ一つ選択してならべ、語調を整え、背後の事情や詩人にとってのその作品の意味、他の作品との関係などを注として記す。

***

PASSAGEでは今日の開店前に、以下のイベントが行われた。



お二人の話はとても面白かった。ラフな姿の楠さんの体格の良さに驚いた。

開店15時、店主はみんなのつぶやき文学賞の方に専念したので、お手伝い勢で閉店まで頑張った。うまくできるか自信がなかったが、書籍新規搬入の棚主さんの対応も、皆で協力してうまく出来たので良かった。日曜日、来客はやや少なめ。店内BGM用の装置も新調されていた。

鹿島茂さん出品のバルビエのToDoメモは400円

明日はパートタイム店長に挑戦してみる。

2022年3月12日土曜日

高遠弘美先生の最終講義をZOOMで途中まで受講

高遠弘美先生の最終講義をZOOMで受講。新型コロナウイルスのおかげ、というと語弊があるが、ともかくリモートでやっていただけたので、われわれ一般人も受講できる。一昨年の沼野充義先生の「最終講義」もそうだったが、読書の奥義につき、非常に含蓄のあるお話を伺えて、嬉しい限りである。そして、少し前からTwitterで高遠先生ご自身が発表されていたこと、市河晴子の随筆(旅行記)集が今年中に、高遠先生の編集・解説で出るとのご発表にますます歓喜の念が湧いた。

実は、今日は土曜日で孫の世話をやきに行く日だった。孫の機嫌をうかがいながら、講義開始後一時間は視聴できたのだが、そのころから孫がぐずりだし、途中で聴き続けるのを断念せざるを得なかった。残念だが、後日なんらかの形で録画ビデオが公開されるということなので、これで埋め合わせをつけたい。質疑応答も一時間あったというので、これもぜひ拝聴したいものだ。

PASSAGE by ALL REVIEWSにはもちろん行くことは出来なかった。Twitterで皆がやり取りしているのを傍受しただけ。ちょっとさみしいが、店の運営だけでなく、棚主さんや本の購入者さんもふくめたコミュニケーションが活発で、こちらも嬉しくなった。

***

行き帰りの電車でかろうじて読書をする。先日神保町の小宮山書店で購入した『海図と航海日誌』(池澤夏樹 スイッチ・パブリッシング)を50頁ほど読む。

10頁。

書物の海を航海してきた自分であり、その記録、数冊の航海日誌としての精神史がある。

すると、この本も「日記文学」のひとつとして、PASSAGEの書棚に入れても良さそうだ。





2022年3月11日金曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSでの一棚店主経験は、自分の読書生活を根本から変えつつある

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1874347

 

朝、わけあって、アダム・スミスの勉強をしようと小泉信三の『アダム・スミス伝』を斜め読みする。学問一筋の生涯がいさぎよい。著書は意外と少ないのだが、たぶん晩年の講義録のなかの「天文学を題材として引いた論文」をまず読みたい。日本語訳はあるのだろうか?探してみよう。

あまり意識していなかった自分の読書傾向が、より深くわかるきっかけが、PASSAGEへの出店ということらしい。アダム・スミスを初めて調べたのもPASSAGEの一棚店主のお仲間に勧めてもらったせいだ。

以下の文章をツイートしてみた。

自分の書棚に何を出品し、その「売り」文句を何にするかを考えるのはとてもオモシロイ。他の一棚店主さんのそれを見せていただくのもとてもオモシロイ。単に好きな本を並べるだけでなく、他の人(買い手を含む)に、棚の本たちがどう思われるかを知ることが、自分の読書活動に対し、良いしかも強いフィードバックとなる。こんな経験は60年以上の読書生活で初めてだし、こんな経験をしているであろう一棚店主さんが集まっているPASSAGE by ALL REVIEWSという「場」は、稀有な空間だ。ここでの、皆の経験をまとめるとすごい文化遺産になりそうだ。

***

昨日のワクチン三回目接種の影響だろうか、今日はあまり元気が出ない。熱はない。肩もいたくない。こんなときこそ、読書を、と『芥川・堀・立原の文学と生』(中村真一郎)の続きを読む。

108頁。

堀さんは芥川を論ずるのに、まず「彼が僕の中に深く根を下している」という事実から出発する。

#「堀さん」の大学卒業論文はかなり辛辣だったらしい。死んだばかりの恩師なのに。

「彼は遂に彼固有の傑作を持たなかったと断言してよい」と言い切る。

118頁。

堀さんは先生の芥川さんの、その「本好き」の内容について、いつも愉しそうに思い出を語っていた。(愉しそうでない方の、深刻な思い出もあったが、それは芥川さんの雑読、速読の癖が、精神の疲労、ひいては破産に繋って行った、という、身近のひと独特の芥川論であって、それは私の二十歳の頃の、やはり雑読癖、速読癖を叱る時に、援用された回想であったことは、先回にも記した)。

#やはり本は余裕を持って読みたい。PASSAGEで本を人に勧めるときにもここに気をつけるとうまくいきそうだ。

2022年3月10日木曜日

三中信宏さんの言う「狩りとしての読書」を堀辰雄が実行していたのだと、『芥川・堀・立原の文学と生―ひとつの系譜』(新潮選書) を読んで思った

左側は芥川龍之介全集(春陽堂)

中村真一郎の 『芥川・堀・立原の文学と生―ひとつの系譜』(新潮選書) を読み始めた。図書館で借りた本だが、すぐに魅了され、手元においておきたいので、購入しようとAmazonで探す。1980年の刊行なのだが、当然(?)新刊では売っていない。とりあえず古本でもOKとして、購入手続きをした。

師弟関係の三人をよく知っている中村真一郎が書いているので、これは!と思うことがたくさん書いてある。芥川龍之介と堀辰雄はこの50年ずっと読んできたので、なんとなくうすうす感づいていることが、中村真一郎の筆で明らかになっていくと、こらえようのない快感が感じてしまう。自分のツボにはまる(という言い方は正しいかあとで検証したいが)本を読むことの醍醐味だ。

たとえば17頁。

彼(堀辰雄)は年少の私(中村真一郎)が速い速度で次つぎと本を読み漁るのを見ると、「君、そんなに速く本を読むと、芥川さんみたいになってしまうよ」と警告し、「芥川さんは本を速くしか読めない人だった」と回想した。堀の読書の入念な遅読ぶりは、傍らで見ている私には驚嘆すべきもので、それは読んでいるというより、著者の執筆時の時間を追体験しているかに思えた。

このくだりは、先日読んだ三中信宏さんの『読書とは何か』の「狩りとしての読書」にちかいものを感じさせる。

***

午後4時、かかりつけ医に出向き三回目のファイザー社製コロナワクチン接種を受ける。帰りに駅前スーパーに出店しているパン屋で、ひれカツサンドを購入。分けて、おやつ代わりにJと食べる。

今(午後10時半)に至るまで熱も出ないし、だるさも感じない。

***

「文舵会」の宿題の原稿、後半を書く。前半は短い(原則15文字以内)文章を書くものだったが、後半は700字の連続した長い文章を書けというもの。どちらもテーマは数年前の入院手術体験にしたが、前半は手術前、後半は手術後の長い一夜を書いてみた。出来はともかく、オモシロイ執筆経験となった。

***

空き時間にはPASSAGEの一棚店主同志のTwitterによる交流を続けた。数人の方とは制約された形だが、仲良くなれた気がする。

InstagramでもPASSAGE一棚店主としての投稿をはじめた。Instagramの投稿にあたっては「良い」写真が不可欠だ。それでないと見てもらえない。


2022年3月9日水曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSでの一棚店主コミュニティがもっと楽しくなる方法とはなんだろう

ここ数週間の疲れが出たのか、今日の昼食後にヤクルト1000を飲んだからか、2時から5時まで長い昼寝をしてしまった。3時間の昼寝は長すぎるが、1時間程度の昼寝は暇な日は毎日している。健康法であるとも思っている。フルタイムで働くのは週に2−3回が限界だ。

このような生活にはコタツが最適だ。本を読み、ときどきコタツ上のPCで何事かをメモし、昼寝し、夕食後にはメモをまとめてブログにしておく。夏はコタツが机に変わるのだが、疲れた時に瞬間的に横たわれないのが不便だ。

***

ゴタクを並べないで、もっとオモシロイことを考えないといけない。最近のマイブームはPASSAGE by ALL REVIEWSでの棚主活動なので、棚主コミュニティが盛り上がる手段を考えてみた。以下、順不同にメモ書きする。このようなことが、自然な盛り上がりで「いつの間にかできる」ことが理想だ。コミュニテイ・マネジメントだと青筋をたてるのは禁物。一棚店主の方々を見ると成熟した方が多いので、足を引っ張らなければ、きっとうまくいく。それを楽しんでいきたい。なので、店主のみなさんアイデアください。当面Twitterで。私はここ数日でかなり多くの方をフォローしました。年寄としては丹念に読んでいます。

メモ:

PASSAGEでやりたいイベント(ZOOM Youtubeも併用)

  • 朗読会。(頭にあるのは今年出そうな「市河晴子随筆集」)
  • 一棚店主の書棚紹介ビデオ。
  • 読書会。
  • ALL REVIEWS友の会の「文舵会」的なもの(つまり「書く」ことを手段とした積極的読書会)。
  • 書評教室。

他には

  • AR書評群との書棚・書籍情報連携。
  • 一棚店主、私の推す一冊フェア。
  • 机と椅子を貸す(シェア・オフィス的に)。
  • 貸本専用本棚できないか。
  • ALL REVIEWS友の会文庫がほしい。
  • 「一箱店主をはじめたよ」を漫画化、ビデオ化、絵本化。
  • 本を買った人と一棚店主との交流ができれば良い、今はTwitterで少しだけ行われている。自由にコメントを書いてくださいという棚主さんもいる。
  • 棚主カードがもっとうまく(お客さまに)利用されるやり方はないか?

私の棚主カード

まずは、「1日店長」を多くの方にやっていただくことからか。

***

明日は3回目のワクチン接種だ。ファイザー、ファイザー、ファイザー。

新型コロナウイルス感染も心配だが、ウクライナをはじめとする世界情勢のほうがもっと心配だ。健康に気をつけていればあと20年は生きられると思っていたが、違う要因があるのを見落としていた。明日死んでも不思議ではないのだ。

2022年3月8日火曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSの一棚店主としてTwitterで店舗の宣伝をはじめた

 PASSAGE by ALL REVIEWSの一棚店主としての今日の活動。店舗の宣伝をはじめる。

一棚店主専用のページの「ダッシュボード」の「お知らせ」項目に、「2022/03/07 16:16 棚主カード/ロゴなどデータダウンロード機能追加」が追加されていた。自分の棚主カードや、PASSAGEロゴがダウンロード可能となったらしい。

これを利用して、棚主カードのイメージをTwitterでの宣伝用に使うことにした。以下の動作はiPhoneで行った。PCでもできそうではあるが。

上記のページから「「2022/03/07 16:16 棚主カード/ロゴなどデータダウンロード機能追加」へ移動。その中のリンクをクリックする。

「ダウンロード一覧」ページが表示される。

「棚主カード」をクリックすると「棚主カード」が表示される。右下の「次で開く…」をクリック。すると、自分の環境に応じた画面が表示されるので、この場合「Twitter」を選ぶ。このあとは、いつものTweetの要領で進むことが出来る。


結果、私はこんなTweetをした。



このTweetには、さっそく反応があった。

これは面白い。

このあと、書棚に補充するべく、神谷美恵子、須賀敦子、池波正太郎の日記の中古本をAmazonさんで注文する。辻邦生のパリ日記も今後入手したい。今在庫している本も含め、全部の本への「思い」をきれいな紙に書いて挟み込みたい。オンライン販売を考えると、商品登録時に「商品説明」にもっと書いておくべきか。

***

このあと、しばらく滞っていたALL REVIEWS友の会の活動を2つ行った。

(1)メルマガ巻頭言編集担当のシゴト。

Slack上のルーティンワークとしては、お仲間の書いた巻頭言を「最終稿」と認定(?)し、今週号メルマガへの掲載依頼をする。

新規入会の会員の方に、巻頭言を書いてくださいと依頼した。快く引き受けてくださるようで、近々試みの原稿をいただけるようだ。楽しみ。

(2)「文舵会」第3回の回答を半分書いた。

テーマにはいつも悩むが、今回は2017年3月の胆嚢摘出手術前後のことを書くことにした。ブログをひっくり返すと当日書いたものが見つかり、それを材料とする。当時の状況と気持ちがすぐに蘇る。ブログを書いておいてよかった。

***

夕食の買い物ついでに図書館に寄り、(久々の家事のルーティンワーク、)『芥川・堀・立原の文学と生』(中村真一郎 新潮選書)を借りてきた。読めるかな?


PASSAGE by ALL REVIEWSでやっと一冊売れました

はじめて、一冊売れた。ちょっと涙ぐむくらい嬉しく、興奮もした。

『闘う文豪とナチス・ドイツ - トーマス・マンの亡命日記』。


***

昨夜PASSAGEの店主様と相談し、初期の繁忙は過ぎただろうという結論になり、毎週日曜だけお手伝いをすることになっていた。ところが、今日昼頃に連絡があり、5時から急遽サポートにはいることになった。

このおかげで、自分の書棚の本が最初に売れるのに立ち会うことができた。この上ない経験。

***

PASSAGEへ向かう電車のなかで、サラマーゴの『象の旅』を読み始めた。「文舵会」(『文体の舵を取れ』の練習問題回答の合評会)でAR友の会の仲間から紹介された本。どうかなとおもっていたが、いざ読み始めると、時間を忘れ降りる駅もわからなくなるほどの面白さ。語り口もうまい。書棚用に仕入れても良さそうなレベルの本だった。

そもそもまとまった本を読むのは10日ぶり、いくつかある候補のなかからこの本を選んだ自分の感に感激した。


***

忘れてはいけないことがもう一件ある。それを教わったのが高遠弘美先生のこのツイート。


また楽しみが増えた。今年はいい年になりそうだ。

***

PASSAGE閉店後の幸せそうな一家との食事も忘れられない。なんと今日はいい日だったのだろう。 

2022年3月7日月曜日

PASSAGE現地でのオシゴトは一旦区切りをつけ、今後は棚主同志のコミュニケーション重視で在宅勤務

 昼12時にPASSAGEへ。

まだ店主は来ていない。ALL REVIEWS友の会の活動、「グィンの本の練習問題の回答を書く読書会」第3回のシゴトをする。といっても、回答提出用フォームを作って、その旨メンバーに知らせただけ。

店主が戻ってきたので、展示台に並べる本の入れ替えの手伝い。15時開始。



鹿島茂さんが新たに持ちこんだ、古書40冊ほどを登録し、値札シールを貼る。書棚に納める。

会計。一時間ほど。

以上は時間を区切って粛々とおこなう。粛々としない時間には時々訪れる棚主さんとの世間話をする。

反省会(atサイゼリヤ)

***

先々週の水曜日から連日PASSAGEに通った。明日以降は週一回(たぶん日曜日)の「出勤」にとどめる。出勤時間のながさよりも、どうすれば棚主がお互いに情報を交換しながらお付き合いしていけるかを重点に活動していこう。

***

明日は寝坊できる。


2022年3月6日日曜日

『「本の街・神保町のこれまでとこれから」 PASSAGEグランドオープン記念イベント』を観てますます一棚店主として頑張ろうと意欲が湧いてきた

PASSAGE店内一番奥の書棚と豪華なシャンデリア

『「本の街・神保町のこれまでとこれから」〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉グランドオープン記念イベント』をYoutubeで追いかけ視聴した。このイベントの概要は下記の通り。

◆第一部(12:45-13:15)基調講演
PASSAGE by ALL REVIEWSグランドオープン記念基調講演

【講演者】:鹿島茂(仏文学者)

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◆第二部(13:15-14:45)スペシャル鼎談
現在の神保町の礎を作ってきた神保町の重鎮おふたりに
『神田神保町書肆街考』の著者、PASSAGEプロデューサーでもある仏文学者・鹿島茂が
「神保町のこれまでとこれから」をうかがいます。

【登壇者】
八木壮一(株式会社八木書店 代表取締役社長)
髙山肇(合資会社髙山本店 代表社員)
鹿島茂(仏文学者)

PASSAGE店内からの中継ビデオだった。昨日まで毎日通った店内がビデオカメラ(iPhone )を通してみるとまた格別の良さを持って迫ってきた。現地にいたかったが、かえって客観的にかつ落ち着いて内容をとらえることができたので、良しとしたい。そして苦労して並べた本が、ビデオカメラを通してみても、生き生きと目に迫ってくるのに驚いた。物理的な本にはそんな強い訴求力がある。

鹿島茂さんが初めの方で述べられたこと。「希少な古本はすぐには売れないが、いつかは売れる。」というコトバに勇気づけられた。時間をかけ、いずれ始まるオンライン販売の効果も借りて、私の本も必ず売れるだろう。最近のTwitterタイムラインで、「売れた」という報告が相次いで、少ししょげていた一棚店主としての自分に元気を与えてくれるお話が続いた。一棚店主のかたは、このビデオは無料で視聴できるので、まだのかたはぜひご覧になるようおすすめしたい気持ちだ。視聴用のURLは3月4日の9時ごろ、メールで一棚店主宛に届いているはずだ。

念の為言うとクラウドファンディングに参加された方にも、このイベントの視聴用のURLは届いているはずだ。

***

今日、PASSAGEに行けなかったのは、直接的には孫の世話手伝いのためだ。一週間ぶりに孫と触れ合うことができて、生き返ったような気持ちだった。そして、たった一週間見なかっただけなのに、随分成長したと思い、可愛さが増してこっそり涙ぐんでしまった。

明日からまたPASSAGEとの付き合いが始まるが、今までのように連日とはいかないが、時々一棚店主として、そして節目の大変なときにはお手伝いとして役立ちたい。ビデオの中で語られた「神保町への愛情」は私も50年以上もっているからだ。

2022年3月4日金曜日

一棚店主とPASSAGE店員の二役をこなしつつ古本を4冊買う良い一日

昼の12時過ぎにすずらん通りPASSAGEへ到着。鍵がかかっている、店主の由井さんは買い物に行ったらしい。暇つぶしをしようと小宮山書店のガレージへ行ってみた。ひと通り見て、最後に見たところで、吉田健一の『書架記』(中央公論社)を見つけた。ドッキリしたが、落ち着いて中を確かめる。昭和43年の初版本で、かなり古びてはいるがまだしっかりしている。なによりこの本の「売り」は装釘を栃折久美子がしているところだ。これは以前Tweetで高遠弘美先生におそわったもの、そのものだ。


さっそく、この本を確保し、小宮山書店ガレージ販売のしきたり(1冊でも2冊でも3冊でも500円)に従い残り2冊を物色する。結果として見つけたのは、池澤夏樹『海図と航海日誌』(スイッチ・パブリッシング)と、『少年少女 ファーブル昆虫記 第6巻』(あかね書房)。

前者は、一棚店主として書店スペースでは、「日記」をテーマとするつもりなので、その参考書。もう一冊は後者は、子供の頃に読んでいた本。なつかしい。

***

自分の書棚の本、一冊ずつにキャッチフレーズを手書きしたシールを貼る。平置きもしていただいた。

私の本ではないが展示台の本は数冊売れていた。もっと工夫すればもっと効果がありそうだ。

現状 2022年3月4日





キャッチフレーズはだいたいこんな感じ。

  • 驚くべき注釈の量と質。当時の世界を文豪の目でつぶさに知る。(「トーマス・マン日記」)
  • トーマス・マンの日記と一緒に読みたい。(『知識人と政治』)
  • あこがれのパリ。あこがれの孤独。パリで人は「個人」となる。(森有正全集の日記編)
  • 百鬼園先生の随筆以上に面白い。先生のほろにが人生を共有できる日記。(百鬼園日記帳)

***

PASSAGEでは、面陳と平置きができる陳列台(実は今まで作業机として使っていたもの)を作るお手伝い。新規入庫品の価格つけと登録を30冊ほど。接客。会計。他の一棚店主さんと交流。

『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』の編集者、竹田純さんとも初めて面談できた。

そして、前から目をつけていた樋口陽一さんの『加藤周一 青春ノート 1937−1942』(人文書院)をPASSAGEで買うことにした。阿部賢一さんの本棚で1000円。帰りの電車で、これを読みながら帰る。おもしろい。そしてこれも日記の一種といえなくもない。


結局今日は本代として1500円の出費。

***

早めに帰って久しぶりに我が家の粗餐をとる。