2010年5月12日水曜日

研修理解のコツ-まず課題を調べよう

 はじめての事柄を学ぼうとする皆さん。どのように手をつけますか?基本を理解すべきなのでまず基礎事項をじっくり予習しよう...。これは大きな間違い(言い過ぎならば、時間の浪費)です。
 まず、テキストを後ろから見て、演習課題をみつけ、読んでみましょう。演習が解けない?当たり前です。ここで読み取って欲しいのは演習で何をやろうとしているかと、演習の状況とキーワードです。
 演習で何を問題としているか、これがこの研修の主題です。たとえば「Webアプリケーションの要件定義」。これがわかるということは研修の肝をつかんだということになります。次に演習課題の背景にある状況を読み取ります。これで、研修内容の背景と前提条件が理解できます。最後にキーワードを調べます。これはたいてい、設問で求められていることに相当します。「要件定義リスト」を書きなさいとあれば「要件定義リスト」です。
 これらを頭において、テキストの目次を調べます。テキストはどのような筋書きで主題に向かって構成されているかを見ます。ときには主題とはずれたこともありえますが、そこは講師の説明でストーリーがつかめるだろうと楽観視しておきましょう。あとは、キーワードがどこに出てくるかを調べたうえで、テキストを流し読みします。途中でむつかしそうな部分や単語がでてきても問題ありません。わからないことはまずは無視しましょう。全体の話の流れをつかむことが大切で、わからないことは99%テキストの後ろの方ででてきます。
 「学ぶ」ということは、単に知識を得てそれを一つ覚えで繰り返すことではありません。どのように考えるかを学ぶという姿勢が大切です。しかもわれわれは得た知識を活用すなわち現場で応用しなければいけません。このためにも「課題」からはいるという姿勢は大切です。将来的には皆さんの多くは、課題を抽出してその解放は誰か適切な人に依頼するという仕事の仕方が求められます。

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