2010年5月8日土曜日

「ツール」でものを語らないこと

 仕事の内容や研修(演習)の内容を言わないで、使用した「ツール」の名前で話をすませる事があります。 「今夜は「ユースケース図」を書き終えるぞ」、とか、「今回の演習ではエクセルの表をかいてもらいましょう」などなど。
 一見わかりやすいのですが、システム屋さんの陥りがちな落とし穴にはまります。きれいなユースケース図を書くことに熱中して肝腎の顧客の業務機能が正しく反映されていなかったり、エクセル表は罫線や色つけしてきれいに書けておりマクロのテクニックもすばらしいが内容のデータが間違って記入されていたり...
 プロ野球選手は打席にはいるときにはヒットを打とうと思っているのであって、バットを振るフォームを見せようとはしていません。ぼてぼての内野ゴロでも結果としてタイムリーになれば良いのです。
 したがって、「今夜はあのお客さんのこの業務に関する機能をうまくまとめて機能の一覧を作ろう」、とか「課題の前半の文章を分析して売り上げデータの変化を表すような表をかいてもらいましょう」と言って欲しい。
 これには上司なり講師が気を付けて、何のために仕事や演習をやるのかを言葉で表現させるようにし向けることです。#ところで今回もらった研修用のテキストには開発プロセスの説明図としてユースケース図やロバストネス図とかごまんと書いてあるがよわった。

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