2011年6月1日水曜日

E.C.Pickering Leavittをめぐる人たち(1)

1846年生まれ。1919年没。彼女の上司であり、かつ指導者でもあった。おそらく、Leavittさんの研究生活に最も影響力を持った人物だろう。
Leavittさん側からの視点で調べ始めると、時給30セントで雇って自分のプロジェクトの仕事に彼女をこき使った感が強く、この人のせいで彼女は研究者としての業績が思ったほど上がらなかったし、病気で早死してしまったのではないかと思い込んでしまう。
でも、公平に見ると、女性を手広く雇用して仕事を与えたし、彼女たちからは好かれていたこともありそうだ。なにより、勃興してきた写真術を天体観測に応用し、広範な星のカタログを作ったという業績は高く評価できる。目視中心だった観測から、現代の写真中心の観測にするための基礎を作った。弟のW.H.Pickeringよりも円満な人物像が浮かび上がってくる。
W.H.Pickeringは天文学者・観測者としてはいろいろ「優秀」だったが、飛行機の発展を予測し損なって後にA.C.クラークに皮肉られてます・(「未来のプロフィル」ハヤカワ文庫版18ページ)
E.C.Pickeringに関してはもっと伝記的事実を収集していきたい。ハーバードの図書館にいきたいなー。

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