(承前)
主治医と相談。経緯を話したら、即刻胆嚢摘出手術を進められた(T_T)
無痛性胆石症ならいいが、痛みが出たらすぐに切るべきですという。手術のできる病院はどこがいいか相談したが、結局こちらの案通り、近くの病院、しかも救急車で駆けつけた病院へ行くことにした。
紹介状を頼んで帰る。昨日の今日なので少し体がふわふわする。膵臓は大丈夫だったのか?少し心配。来週行く病院で聞いてみよう。
食事を考える。
脂質と糖分は当分((^o^))いや、将来に渡り控える。
好物だったロースとんかつや天ぷらやビフテキは諦めたほうがよさそうだ。肉は鳥の胸肉、魚は白身魚(T_T)牛乳は無脂肪乳か豆乳に切り替える。バターはもともと食べない。チーズはやめる。ヨーグルトは無脂肪にする。このあたりは今週の発作で身にしみた。
野菜を多く摂る。米飯はほどほどに。
アルコールも本当は駄目だろうが、舐めるだけにする。これはかなりつらい。なにか変わりの楽しみを見つけなくてはならない。麻痺性の娯楽が必要だろう。パチンコかな?
朝届いた村上春樹さんの新作小説を読み始める。身を入れて読むと疲れそうだし、もったいないので少しずつ読む。
例によって気になるアイテムがいくつか出て来る。
音楽では、シェリル・クロウのデビューCD、メンデルスゾーン16歳若書きの八重奏曲、M.J.Q.のピラミッド。これらを全部聴いてみる。まだ、その必然性がわからない。必然性など無いのかもしれぬ。あとは、オペラや室内楽のLP類だが、ここはこれから研究します。題名とは関係ありそうだ。
タンノイのオートグラフとかプジョー205というのもあり、これらも調べていくと、ゆっくり楽しんで読めるだろう。筋書きはまだ(1巻のはじめなので)単純だからアイテム研究が欠かせない。ひょっとするとアイテムの方が筋より重要かもしれない(嘘)。
眠くなったのでここで2月24日の日記は終わり。
2017年2月25日土曜日
2017年1月22日日曜日
トーマス・マン夫人の甥は相当お茶目だったが、時代の雰囲気は重苦しい
今年の目標の一つにJazzをもっと聴く、ということを挙げた。
そう意識していると、『村上春樹 雑文集』(2015年 新潮文庫)が、本箱の中で目に止まった。163ページに「ビル・クロウとの会話」なる文章があり、この「渋い」ベーシストの書いた本も、村上さんは訳しているのに気づいた。物好きだなあ。
トーマス・マンはクソ真面目なので、ウエストコーストJazzなど無視していただろうが、今回読んでいるクラウス・プリングスハイム・Jr君は、Jazzも大いに楽しんだだろう。多分ダンスしながら。
『Man of the World』によると、チャップリンの『伯爵夫人』の私的試写会に、トーマス・マンもクラウス・Jrも出席しているが、当然この行動は、米国当局のマークするところとなっただろう。
クラウス・Jr君と父親は、実は裕福でないマン家の内情がわかったので、マンの邸宅を出て、自活の道を探る。父親は高名な指揮者だったので、大学の音楽学科(?)の講師に就職。クラウス・Jr君は、日本で習い覚えた日本語を活かそうと、大学の図書館に行き、就職口を捜す。図書館では、大量の日本語図書が手に入っていたが未整理だったので、整理係に雇うことにした。時給30セント。安いが背に腹は変えられない。
しばらく、本を整理してみると、どうも料理や庭仕事など、実用書ばかりが多い。実は、これらの本は大戦中に収容所に入れられた、日本人入植者たちが家に残さざるを得なかった本だったらしい。あまり価値のある本はないし、何より給料が安くて、暮らしていけない。ダメ元で申し込んだ昇給も断られたので、それを機会にクラウス・Jr君は、やめてしまった。
次の就職口は、タクシーの運転手。勤務はきついが、給料の同額か、それ以上のチップが手に入る。週に数十ドルから100ドルくらいは手に入る。
ここで一つ問題がある。クラウス・Jr君は日本から来て間もないので、ロスアンゼルスの地理をまったく知らない。あわてて地図を買って勉強した。付け焼き刃の知識で運転していたが、乗客に、「近道を知っているなら、教えてね」と言うと、大抵の客は、ナビゲーションをしてくれる。ので、ほとんど困らなかった。と彼は書いている。大した度胸だ。
有名人・スターなどを乗せたこともある。一度は、ハワード・ヒューズが裁判所から出てきたところをのせた。どうも非米活動委員会の取り調べの帰りだったらしい。でも彼は非常に冷静で礼儀正しく、降りるときには料金(数十ドル)以外に、チップだと100ドルくれた。これには助かった。
タクシー運転手には誘惑も多い。料金代わりと言って自宅に連れ込もうとする女性もおり、数ヶ月で運転手はやめた。
そもそも彼には、日本にのこしてきた恋人(NAOKO)がいる。会いたいので、日本に行けるような就職口を考えた。軍人(軍属)になるしかない。そこで、なんと徴兵検査を受けて、新兵訓練を受けようとする。さすがにマン夫婦に相談したが、お前のすきにしろと言う返事。訓練を数ヶ月受けて、兵隊になった。配属希望は、日本語をいかした日本である。朝鮮戦争が始まろうとしていたが、朝鮮に行ったとしても、休暇は日本でとれると聞いている。
ところが、残念ながら、なぜか前線には出されず、米国で兵士に日本語を教えるようにと言われる。持ち前の器用さで、うまく日本語を教えて、昇進もした。下士官待遇になり、食堂にいくと、良いビフテキを選んで、振る舞ってもらえる。もう一度、日本に行きたいと上司に相談したが、断られる。
理由は、彼の出身(ユダヤ系)にあった。そして、お前のおじ(トーマス・マン)はコミュニストの手先だから、とも言われた。チャップリンの映画試写会に出たのも裏目に出たのかもしれない。
彼はNAOKOに手紙を出し、日本には当分行けないと打ち明けた。短い手紙が返ってきて、二人は別れることにした。
彼は、このあと一時的に軍の資材管理システム(!)のオペレーターをやらされたが、つまらないので軍をやめた。
コミュニズムへの米国の神経質な対応が、なんとなく伝わってくる。今日はここまで。
ピアノJazzがやはり良い。ビル・エバンスを始めとして、クロード・ウィリアムソンやバド・パウエルやエロール・ガーナーやオスカー・ピーターソンなどを聴きまくる。
2016年11月13日日曜日
「英語で執筆」の夢をかなえる翻訳サイト、道は遠いが
Google翻訳がTwitterでも話題になっています。
早速やってみた。

昨日のこのブログの記事の冒頭の文。
「今日はスケッチに近い記事です。」
を英訳すると
「Today is an article close to sketches.」
おかしい。
そこで
「今日はスケッチに近い記事を書きます。」
と変えると
「I will write an article close to sketches today.」
とすこしは良くなる。
要するに、わかりにくい日本語の文を最初は書いていたのに、気づかなかった。英訳してみてそれに気づいたので、まともな日本語に直したら、英語の文も意味が通るようになった。
作文の時間や、論文を書くときは、日本語の構文に気をつけるが、Twitterやブログの執筆時には、いそいで書きなぐるので、意味不明の日本語を書いてしまっていた。
これは、非常に恥ずかしいことをしていたと思います。これからは、面倒でも一度翻訳してみて、意味の通らないところを直してから、ひとめに触れるところに掲載したい。
最近、村上春樹さんに関する記事を書いたばかりですが、彼の行っていたことが少し理解できましたm(_ _)m
その後、試しに英語でTweetしてみたら、早速インドの方から反応がありました。これも楽しいな\(^o^)/
このブログも将来英語化したいです。他の翻訳エンジンも試してみたい。
2016年10月28日金曜日
読みやすく文章をかくヒケツを教わろう
村上春樹『職業としての小説家』2016年 新潮文庫版 51ページ
最初の小説…なかなかうまくかけない。
「原稿用紙と万年筆をとりあえず放棄...
押し入れにしまっていたオリベッティの英文タイプライターを持ち出しました。それで小説の出だしを、試しに英語で書いてみることにしたのです。...
限られた数の単語を使って、限られた数の構文で文章を書くしかありません。センテンスも当然短いものになります。…
内容をできるだけシンプルな言葉で言い換え、意図をわかりやすくパラフレーズし、...
英文タイプライターをまた押し入れに戻し、もう一度原稿用紙と万年筆を引っ張り出し...英語で書き上げた一章ぶんくらいの文章を、日本語に「翻訳」していきました。...」
こうして平易な自分の文体をみつけ、小説を書き続ける。このお話は以前にも目にしたことがありますが、あらためて読んでみると、なるほどと思わせます。
小説に限らず、報告書・仕様書・説明書の文章にせよ論文にせよ「文学」臭を排除するには、良いアイディアかもしれません。英語が上手でないほうが効果ありそうです(^^)
I will do the same way of writing. 同じようなやり方でブログも書いてみよう。
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