外国語の習得において、中級クラスでの困難はどうも、ヒアリングのようです。相手が何を言っているか解らない。言葉面はわかるが、何を言いたいのかがつかめない。一応返答はするものの、本当の理解に基づいた会話になっていないのでお互いに気持ちが悪い。時間もないのでうやむやのまま会話が終了する。もちろんこれではビジネスに使用するなど望むべくもないということになりましょう。
ここで一手間かける必要が有ったわけです。つまり、相手の言うことを注意深く聞くとともに、勇気を奮い起こして不明点をこちらの言葉で伝え、お互いに疑問点の解消をはかるように議論を行う。いくつか生まれてきた相互理解をベースとして論理的により深く広い理解に進んでいく。この際助けになるのは、相手の立場の理解、大げさに言うと相手のよってたっている文化をどれだけ理解しているかです。
要件定義の際に接する顧客は外国人だと思ってください。顧客の言っていることには彼のよってたっているビジネスの世界があります。これを理解することにつとめましょう。その世界の語彙を習得するのが第一段階、ビジネスの仕組みの概要も理解しておき顧客と話します。誤解は当然発生しますので、それをお互いに解消するように議論をリードします。
一方顧客からみても事情は同じで、われわれは奇妙なシステム用語を話す外国人(宇宙人?)です。顧客にわれわれの立場をうまく説明しましょう。
こうしたコミュニケーションには特有の「感」というか「運動神経」が必要なのかも知れません。ここは「文科系」の方の腕の見せ所なのでしょう。
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