2020年5月12日火曜日

アシモフのような作家には、元気づけてくれるパートナーが不可欠だったろう

さきほど、NHKTVの夜9時のニュースで、多和田葉子さんのインタビューが放送された。このような時代にこそ、フェイクな物語でなく、真正のフィクションが大切とのこと、拳拳服膺したいお言葉だ。

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ALL REVIEWSの文字起こしのオシゴト。今日も一時間弱。前回noteに印象をまとめたときより、内容の理解が深まった気がして嬉しい。時間は相変わらずかかる、これで稼ぐわけにはいかない遅さ。

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昨日アシモフのノンフィクション本を何冊か出してみた。そのなかに『空想天文学入門』(早川書房 1967年)があり、懐かしくてめくってみた。訳者(草下英明)あとがきに、同じアシモフの “The Intelligent Man's Guide to Science” も、評判がいいと書いてある。読んだことがないので、調べてみた。

https://archive.org/details/intelligentmansg00asim/page/n5/mode/2up

当然ながらInternet Archiveには一巻、二巻ともに存在し、借り出すことが出来る。表題のニュアンスが微妙なので、あれ?と思っていたのだが、本の中で、アシモフは Intelligent Man とは自分のことだと、弁解している。アシモフ自身は出版前に違う題名にしたかったが、Basic Books の編集者が、この題名に固執したようだ。その後の版で、 “Asimov's Guide to Science” に題名は変更された。(ここはWikipedia情報)


『アシモフ自伝 II 』(早川書房)によると、上巻212頁に、編集者との1959年5月13日のやり取りが書いてある。1500ドルのアドバンスを提示されても、科学全般を書く自信がなくて、うんと言わなかったアシモフ。216頁を読むと、後の再婚相手のジャネットに勇気づけられ、契約を促されて7月15日に契約書に署名する。

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しっかりものというより、アシモフの才能を信じて疑わないジャネットの姿は、いま、NHKの朝ドラの古山裕二(古関裕而)婦人の音(金子)に似ていなくもない。ソクラテスの妻と対極的?でもソクラテスの妻も結果オーライだったのかもしれない。

ところで、アシモフのような多作の作家の場合、読者にはこんなのが必要になる。でもこれを見ると精神的積読本が一挙に増える\(^o^)/

Isaac Asimov bibliography (chronological)
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今週は、体調が悪くて往生したが、素人診断によると「ギックリ背中」のようだ。背中の大きな筋肉(広背筋)というのがありどうもそこが痛む、インターネットで調べてその位置と形をJに知らせ、メンタムやタイガーバームを塗ってもらって休んだら、かなり楽になった。解剖学の知識も時には必要。

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