2017年11月4日土曜日

それからのコルトー、そして猫

 ガヴォティーの「アルフレッド・コルトー」、コルトーの死の記述のあとに、少し回想が続く。

 コルトーのエコール・ノルマルはエスタブリッシュメントのコンセルヴァトワールよりも優れた面もあった。リパッティやサンソン・フランソワといった錚々たるメンバーもエコール・ノルマルで学んだ。282ページ。

 コルトーの自宅には夜、知的なメンバーが集った。例えばポール・ヴァレリー。ヴァレリーの知的すぎるコメントは、彼の文章と同じで、よくわからないがたまらない魅力に富む。290ページ。

 文章の難解さを読者は嘆くが、ピアノの演奏の難解さは直接嘆きの種にはならない。少し不思議で要追求。
 
 コルトーの元気な時の日課は規則正しい。1945年ころまでは毎日午前8時半から4時間練習。(311ページ) その他の時間も勤勉に過ごす。例えば、手紙にはほとんど美しい自筆で返事を書いた。その文章は非常に凝ったものだったと言う。

 400ページ近い本を一週間かけて読み終えた。コルトーが身近になった。往年の彼の名盤をきくのも楽しくなった。

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 つぎはピアノつながりで「ピアニストは指先で考える」を読むことにした。技術的なことがわかりやすく書いてある。リスト型の弾き方とショパン型の弾き方があるらしい…

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 息子の引越し先には、例によって地域猫がいるようだ(*^^*)


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