2022年5月19日木曜日

〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉と『稀書探訪』とは不思議な呼応関係にあると思う

国会図書館デジタルコレクションの個人向け送信サービスは、正式には本日から開始された。昨夜からアクセスが可能だったので、夜通し読んだのは、若い時熱中して読んだ思い出の本。たとえば、昨夜は新潮社の世界文学全集で、サガンの「ある微笑」を読んだ。50年前にいいなと思った文体、またはコトバの調子は、今読んでも至福感を呼び起こしてくれる。この1960年ごろ刊行された世界文学全集は、実家の応接間の飾りで置いてあり、半分くらい読んだ記憶がある。大学2年の春休みに火事で焼けてしまった。この機会に何冊か読み直したい。
(参考) https://ameqlist.com/0sa/shin/zen_1960.htm

『金星のなぞ』これも昨夜から、今日の午前中にかけて読み終えた。小学生のころに読んだもの。『少年少女世界科学名作全集』の一冊。昭和36年刊なので、小学6年のときに読んだのだろう。

下記の理由で、午後は出かけたのだが、電車内では、iPhoneで『まあちゃんこんにちは』を読む。山本祐義さんが書いた当時としては珍しい高校生の米国留学記。これも、昭和36年刊。ベストセラーだった記憶がある。電車のなかで古いがオモシロイ作品を探して読めるということに対しては、いい時代だと言うしかない。この本は今読んでもとても興味深く、「日記」にも近いので、古本をさがして〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の自分の棚で売ってみようかとも思う。とりあえず最後まで目を通してからだ。

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寝不足の目をこすりながら、日比谷図書文化館へ出向く。


『鹿島茂コレクション『稀書探訪』の旅』展の内覧会の招待状をいただいたからだ。12年間144回にわたってANAの機内誌に書き続けた記事「稀書探訪」を書くにあたって、鹿島茂さんは実際に「稀書」を古本屋さんで買い漁ったのだ。これはスゴイ(または物好きがすぎる)としか言いようがない。古書を買い漁り、それについて書く。

不思議なことに古書は集まるとその故に価値を生み出す。書かれた記事も集めると、新しい価値を生み出す。これらがもっとスゴイことである。これは正にいま〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉界隈で起きようとしている読書革命、読書ユートピアの発生にも符合するのではないか。5月末には記事はまとまって『稀書探訪』という本になる。平凡社刊。税込み4400円。値段以上の価値がある本になるだろう。


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