2022年2月14日月曜日

『三大編纂物 群書類従・古事類苑・国書総目録 の出版文化史』(勉誠出版)を楽しみに読み始める

午前中に確定申告書を作成した。明日税務署に提出に行くつもりだ。まだ時期は早いし、午後の空いた時間に行けば密は避けられるだろう。

作成には昨年同様国税庁のページで行った。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm

昨年のデータを読み込んでから作業したので入力が楽だった。計算は11月と12月分の医療費だけ。10月分までは健保組合から計算書が郵送されてきていた。健康保険の保険料納付証明書は健保のサイトからダウンロードした。

ともかく、昨年から青色申告をやめたので非常に楽になった。半日作業。

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確定申告書ができたので少し安心して、熊田 淳美(くまた あつみ)さんの『三大編纂物 群書類従・古事類苑・国書総目録 の出版文化史』(勉誠出版)を読み始めた。

https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=3221

「はじめに」によると、

『群書類従』は現在の貨幣価値で十数億円の直接経費、
『古事類苑』の全経費は数十億円、
『国書総目録』は数億円かかったという。それぞれ長い年数がかかっている。
編纂物であったり、総合目録であったりする、これらの書物それぞれがデータベースとしての利用価値を持ち、いわば「壁のない図書館」の機能を果たす。

著者は国立国会図書館の副館長もつとめていた。

「あとがき」を読むと、
『国書総目録』は岩波書店が刊行したのだが、国の手ではなく民間の手で行われたことは驚くべきことであり、国会図書館がやるべきではなかったかという感想を著者は持った。そして、このような大事業の契機、可能になった要因と歴史的背景はに興味をひかれた。調べていくうちに、『群書類従』や『古事類苑』の成立にも踏み込むことになったという。

国と民間が協力しなければならないという問題提起もある。

本文はまだ読んでいないが、著者の問題意識を知ると、より面白い読書ができそうだ。

ところで、国書総目録(PDF版)はここで実物を見ることができる。https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/kokusho.html


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