2022年2月12日土曜日

大佛次郎『源実朝』を読み終えた―芸術と政治の融合

大佛次郎『源実朝』の前半の位置づけの中編、「新樹」の後半(!)を電車の中で読む。


120頁。
実朝のお気に入りだった老いた源氏の家臣和田義盛の望みを、北条義時の妨害で叶えてやれなかった。沈み込んでいた実朝のもとに後鳥羽上皇から密書が届いた。近習の和田朝盛に、勤王の強い意志を示す堂々たる和歌を示す。

153頁。
和田義盛はついに執権北条義時への叛旗を翻す。小人数だが一時は優勢だった。義時の奮闘指揮により結局は討ち取られる。実朝はそれを見ていることしかできない。

154頁。
直前に出家した和田朝盛は生き延びて、都に向かったらしい。私の推測では後鳥羽上皇への自発的な密使の役割を果たしたのだろう。鎌倉では大地震が続く。

155頁。
実朝は孤独に夜の仮御所の南面に座っている。和歌だけが実朝の心を慰めてくれる。

この和歌を通じてのみ、都とつながっているのだが、それをも乗り越えて、歌を詠む楽しみが実朝のこころを静かに満たしている。

164頁。
この先突然に宋に渡ろうとしたことも、和歌も、実朝の「巨大さ」を物語ると大佛次郎は書く。

これで『源実朝』は読み終わった。

このあとは、『吾妻鏡』を斜め読みし、実朝の和歌、定家、鴨長明、後鳥羽上皇などを調べていこう。北条家のひとびとはあまり深く調べる価値がないかなと思い始める。

電車は意外と混んでいる。

ところで、TwitterTLで見たこの話はちょっと怖い。私はともかくとして、若い人が罹患しているので、後遺症の問題は注意しないといけないだろう。



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