2017年5月14日日曜日

円城塔さんは物理出身だったのか

 『文字禍』(第一回)で川端康成文学賞とやらを貰った円城塔さん。空海つながりで連作『文字禍』を途中から読み始めたばかりなので、少し驚いた。

 それでは、ということで少し調べてみると、学生時代は物理学をやっていたらしい。その後「ウェブ・エンジニア」を経験した後、作家を専業としたらしい。珍しい経歴として紹介されることもあろうが、もちろん本人にはこのキャリアは、必然だったのだろう。

 文字に対する興味がお有りになるらしく、作品にもその傾向が見て取れる。

 となると、同じく物理出身でSEの経験もあり最近は文字に関する興味を覚えている私としては、少し彼の作品を捜して読んでみたいと思い始めた。

 Kindleの本棚には『Self-Reference ENGINE』よいう、彼のデビュー作(たぶん)が、潜んでいた。数年前に購入して、途中まで読んで中断していたらしい。



 こういうことが最近よくある。もの忘れというより、精神が不活発になって、物事の始末を付けきれない。
 ただし、嘆いても始まらないので、余裕とかじっくり考えるという老人力がついたと、考えておく。本も、読み切れなければ、いつかはまた読むだろうとかまわずにほっておく。書(iPadのアプリで画面に書くことを書と言えればだが)の練習も、度々中断している。

 定年時に始めた、薄幸な天文学者リービットさんの伝記調べも断続している。もっとも、何かを調べるとき、派生的に出てくる興味対象を、追いかけることが多く中断が多いのだが、派生したことを調べるのは非常に面白いので、それも良しとしよう。

 テーマを追いかけるたびに、都度都度ブログを書いておくと、次回再開するときに好都合だと最近思っている。本文検索も簡単にできるので、前回何をどこまで調べたかがわかりやすい。
 ブログで小説を書く人もいるだろう。

 ともかく、Kindleで『Self-Reference ENGINE』読もう。Audibleにも円城塔作品がある。これも聴いておこう。

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