2021年6月15日火曜日

マイケル・ベンソン『2001:キューブリック、クラーク』(早川書房)は映画製作の裏話がわかって興味深い

マイケル・ベンソン『2001:キューブリック、クラーク』(早川書房)を読み始めた。これは面白い。あっという間に200頁まで読んでしまった。ただし、全体は600頁ほどあるので、まだ三分の一だ。キューブリックとクラークの一方に偏らない立場での記述が好ましい。二人とも超個性的なのだが、監督と原作者では、監督のほうがもちろん絶対に偉い。その証拠には、MGMに売れるまでは、キューブリックがクラークの給料を払っていた。何度も企画案を書いて持っていっては、キューブリックにダメ出しをされるクラークはそれでも、根気よくアイデアを出し続ける。二人の付き合いのきっかけはキューブリックがクラークに天体望遠鏡の購入のアドバイスを求めたこと。もちろん、これは口実だったのだが、仲良くなるきっかけになった。


クラークの『失われた宇宙の旅 2001』(ハヤカワ文庫)も、これを機会に読み直したい。そして写真入りのメーキング本もあったような気がしたが、とりあえず見つからない。図書館で借りたのだったろうか。思い出せない。

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図書館で5冊借りてきた。なぜ借りたかの覚えを書いておく。

(1)『モンテーニュ私記 よく生き、よく死ぬために』 保苅 瑞穂/著 筑摩書房
昨日まで読んでいた『モンテーニュの書斎 『エセー』を読む』の関連本。

(2)『夢見る帝国図書館』 中島 京子/著 文藝春秋
国会図書館好きとしては見逃せない。一昨年の出版から2年経ってやっと借り出せた。

(3)『77冊から読む科学と不確実な社会』 海部 宣男/著 岩波書店

(4)『世界を知る101冊 科学から何が見えるか』 海部 宣男/著 岩波書店
この2冊は、科学書の書評の勉強のため借り出した。

(5)『堀辰雄全集 第7巻上 ノオト』 堀 辰雄/著 筑摩書房
『堀辰雄全集』を購入すべきか、何冊か読んで判断したい。

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『三体III』に関するメルマガ巻頭言を書いたが、今夜送信された。

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