2021年6月30日水曜日

ジョン・コナリー『キャクストン私設図書館』(東京創元社)は素晴らしくオモシロイ


ジョン・コナリー『キャクストン私設図書館』(田内志文訳 東京創元社)を読む。短(中)編が4つ収録されており、そのうち表題作と、「ホームズの活躍」しかまだ読んでいないが、これは今年のベストテンに確実に入りそうな本だと思った。

読書と図書館と文学作品登場人物への愛に満ちたミステリー。表題作ではアンナ・カレニナが、他ではホームズとコナン・ドイルが「登場」してしまう。舞台とされているキャクストン私設図書館は貴重な初版本を網羅したとてつもなく魅力的な建物だ。ぜひ行ってみたい。現実には無理だが、ヴァーチャルには出来そうな気もしてきた。

図書館の名前はウィリアム・キャクストンなる人物から取ったらしい。「ホームズの活躍」にはそのことが書いてある。Wikipediaを参照するとなかなかオモシロイ人物のようだ。なお、Wikipediaの発展を祈って、また300円寄付しておいた。

https://en.wikipedia.org/wiki/William_Caxton

著者、ジョン・コナリーも初めて知ったが、他の作品も面白そうだ。図書館で『失われたものたちの本』を予約した。

AR友の会に、『アンナ・カレニナ』が好きな方がいらっしゃったので、早速この本のことをお知らせしておいた。

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本日、東京都の新規(コロナウイルス)感染者は、700人を超えた。どんどん増えているが、これは怖い。自分たちは神奈川の田舎で引きこもっていればいいが、息子家族は感染のど真ん中で暮らしている。

無観客にせよオリンピックが本当に開催されれば、この怖さは何倍にもなりそうだ。無責任な開催はやめてほしい。

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