2017年8月5日土曜日

「草すべり」(南木佳士)を読み終え、伊藤博文の英語能力について感心し、クラシックとジャズのCDも聴く

 隠居生活は楽しからずや…

 「草すべり」(2011年 文春文庫)は、「阿弥陀堂だより」で感心した南木佳士さんの短編集。泉鏡花文学賞をもらっているようだ。山歩きで自分を取り戻そうとする医師(つまり南木佳士さん自身)を描く。

 出て来る山仲間、特に女性、のバイタリティが凄い。病後の医師自身も懸命に歩いて本当の(健康な)汗をかく、というくだりが羨ましい。少し見習いたい。井戸水で冷やしたビールが旨いというところも見習いたいです(^^)

 同時並行で中村真一郎先生の「文章読本」(1975年 文化出版局)を読み始めた。最初の方に伊藤博文が英語に通暁していたという話だ出て来る。
 少し、検索してみると面白い資料に遭遇した。拓殖大学『語学研究』 122号 2010年3月の101ページに塩崎智さんがヘンリー・クルーズなる米国の人物を紹介していて、彼と伊藤博文が交わした英文書簡が掲載されている。他に伊藤博文の英語での演説原稿も掲載されている。

 たしかになかなか達意の文章で、伊藤博文が英国に密出獄した前後に必死で勉強したことが窺える。

 Wikipediaに「Japanese students in the United Kingdom」という項目もある。これを手がかりに少し勉強しよう。

 なお、「文章読本」の最初は、本来は、文語文と口語文のお話で、明治初期には漢文をベースとした文語文が論理的には数段口語文より優れていたという話。このベースがあったので、明治の人は英語やドイツ語などの理解力に優れていたのだろうと。なるほどです。もっと読んでみます。

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 きょうのBGMのCDはベートーベンのチェロ・ソナタとユーロピアン・ジャズ・トリオ。


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