2019年6月24日月曜日

戦時の読書…米国と獨逸との違い



『戦地の図書館――海を越えた一億四千万冊』(モリー・グプティル・マニング 松尾恭子訳 2016年)を読み始める。この本を選ぶのに参考にしたのは、ALL REVIEWSの書評記事(鴻巣友季子さんの)である。
『戦地の図書館――海を越えた一億四千万冊』

18ページ目のコメントでノックアウトされた。
「戦後、高い教養を持つ中産階級が新たに形成されるが、その理由のひとつは、大衆向けのペーパーバックが盛んに出版され、一般庶民が読書をするようになったことである。」
著者モリー・グプティル・マニングは、この原因は米軍兵士に無料で大量に供給された「兵隊文庫」にあると分析する。一方のドイツでは、あろうことか大学生たちの手を借りて焚書が行われていた。

出版業の危機をいう人が多いが、庶民に読書の習慣をつけない限り、事態の根本的解決は望めないと思う。

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この本を選んだきっかけを、明日夜発行される、ALL REVIEWS友の会メールレターに書いておいた。読んでくださいね(*^^*)

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