2020年8月21日金曜日

分厚い『頼山陽とその時代』は涼しい朝に読むべき

iPhone7pを、iOS14 Public Betaにアップデート。意外に速く終わった。30分ぐらい。


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これは文庫版の書影だが私が読んでいるのは単行本版


早起きしてアイスクリームをなめながら、『頼山陽とその時代』を読む。

100頁。
昨日の訂正。菅茶山は遺稿集の詩の部分の序文と、最後の哀詩を書いている。
遺稿集の次の2巻は文集。思想が統一されすぎかつ精神主義的すぎる。

101頁。
それに比べて、赤松滄洲などの意見のほうが、程朱学に凝り固まっていないという点で好ましい。定信はこのような批判は受け止める雅量は持っていたが、実際の方針は変更しない。つまり朱子学一本槍。

103頁。104頁。
『遺稿別録』の2巻は、『在津紀事』、春水の青春記。大阪での貧乏学生の思いで。片山北海の混沌社に在籍した。木村蒹葭堂もいた。ところで、詩を作るときの韻書という参考書があったらしい。

105頁。
巻3は『師友志』。

106頁。
天才と狂者は紙一重。これは山陽のことを言っているが、中村真一郎は自分の病のことも考えて言っているのだろう。

107頁。
『師友志』は未完に終わったのだが、山陽が補う。補遺は尾藤二州、古賀精里、菅茶山などのこと。

113頁。
菅茶山の評価は高い。小説で言えば西鶴。俳諧なら芭蕉。戯曲で言えば近松に匹敵するのだと中村真一郎先生。

114頁。
菅茶山の『黄葉夕陽村舎詩』は8巻(文化7年)、『同 後編』8巻(文政6年)北条霞亭編、『遺稿』7巻(天保2年)これを山陽が校正、出版した。2300首。

115頁。
「亡母ノ十七回忌」の詩は泣かせる。

先妣十七回忌祭 從鄕例行香 涙餘賦此 菅茶山

舊夢茫茫十七春、梅花細雨復芳辰。

墳前稽顙頭全白、曾是懷中索乳人。

117頁。
ここから山陽の叔父たち(春水の弟の春風と杏坪)の話に移る。明日朝にまわす。

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『サンセット・パーク』、165頁まで読む。マイルズ・ヘラ―の不法シェアハウス(?)の相手たちが数人描写され、その後彼の父親の話。次は義理の母親の話になる。ポール・オースターはやはり野球好きだ。

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