2022年1月28日金曜日

『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』(三中信宏さん、河出新書)を読み始めた

 本日の体温。

9時 35.8度
18時 36.2度

咳がときどき出るが、気分は悪くない。思い切って12時40分頃、店が空いた頃を狙って、買い物に行ってみた。買うものは決めておき、さっさと買い集めてレジも黙礼だけで無言で通過。少し重い買い物だったが無事終了。来週後半には「孫シッター」として出動できるだろう。

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コタツで休んでいるうちに、Twitterで見つけたが、ここはすごい。

https://www.ghibli.jp/info/013409/

おっしゃる通りに「常識の範囲」で使わせていただく。絵の勉強にも使おう。
とりあえず、大好きな『紅の豚』のヒコーキをこのブログの下の方にあしらう。

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http://leeswijzer.org/files/AllAboutReading.html

昨日注文した本『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』(三中信宏さん、河出新書)が昼に届いた。いわゆる読書家にとっての「いい日だ」ということになる。

さっそく、いつもどおり(お行儀悪く)先にプロローグとエピローグと目次を読んで見る。

青木正児という面白そうな中国学者の著書のひとつ『中華飲酒詩選』が冒頭のプロローグで紹介されている。幸い、「東洋文庫」(平凡社)に再録されているので、ジャパンナレッジ Personal(JKP)で読むことが出来た。JKPではこの本はこう紹介されている。

陶淵明、李白、白楽天を中心とし、周代から唐代までの諸家の名詩のなかから、傑作を選りすぐり滋味豊かな訳注を施した無類の名著。

"中華飲酒詩選 P.8", 東洋文庫, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-01-28)

でも冒頭で引っかかった。

「曩に」という字句が読めない。意味はだいたいわかる。ここでやめてもいいが、漢和辞典を調べて「さきに」だと知る。10分くらいかかった。漢字の字画が老眼のせいでよく読めなかったからだ。「曩」は「どう」とか「のう」と発音するようだ。

漢文に少し親しんでいれば、ほぼ意味が推測できるので、読み方はわからなくてもまあいいやと先に進むことはできる。私は戦後の教育を受けているので、読めない字があると引っかかってしまう。どちらにも良し悪しはある。

元気なときの読書なら、読めない漢字は残さない主義なので、調べた。分かると気持ちがスッキリする。疲れている時は調べない。だがそのときの読書については、内容をよく覚えていない事が多い。時間との勝負でもある。辞書をふりまわす体力の問題でもある。老人になったら、いいかげんなところでごまかして先に進むべきなのかもしれない。でもこのプロローグでおっしゃるようにともかくすべてを読みふけらないといけないようだ。

三中さんの本の構成は相変わらず見事だ。目次大枠はつぎの通り。

  • 第1章 知のノードとネットワーク―読書は探検だ
  • 第2章 読書術(基本編)―大技と小技のあれこれ
  • 第3章 読書術(応用編)―冒険と危険は紙一重
  • 第4章 読書術(発展編)―読み終わらない本のためのパヴァーヌ

まるで交響曲の楽章の編成のようだし、漢詩のようでもある。

エピローグの副題「一期一会の読書人生」のように、私の読書する本も必然と偶然がもたらすと思った。でも最近は偶然の形を装った必然が多いのだろうとも思う。単に、老化した頭で考えた読書の順番の脈絡を、忘れがちであるのかも知れない。そこは気にぜずどんどん読みたい。

最後の「書名索引」や「人名索引」、「事項索引」と「文献リスト」がこよなく嬉しい。

さて、本の中身を楽しもう。より(自分が)楽しむために、ときどきブログに途中までの感想を書く。

目標は3月の週刊ALL REVIEWSメルマガ巻頭言にこの本の感想を書くこと。これは公開加圧ナッジ。

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月刊ALL REVIEWS(1月30日)の予習:
メールマガジン記事「自著を語る 『近代出版史探索外伝』について」

https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=7332


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上で言及した、ヒコーキの絵です。いいなあ。


 

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