2022年1月1日土曜日

寝正月 寅彦百閒 呑み鉄も

今年の年賀状。今朝の少量の屠蘇代わりの日本酒で酔って寝てしまい、手書き分はまだ一枚も書いていない。ゆっくり書くのでご容赦。> アナログ年賀状派の方々へ。


昨年は、書評サイトALL REVIEWSとALL REVIEWS友の会でかなり身を入れて活動したが、今年はそれを新次元の主体的な活動にしたい。そして、ALL REVIEWSが今年手掛ける書店「PASSAGE」にも積極的に関わりたい。

体力がゆるす範囲で大いにやっていきたい。

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昨日は寅彦忌。今朝のALL REVIEWS友の会のツイートに寅彦の『柿の種』への言及があった。触発されて内田百閒先生の「寺田寅彦博士」を読んで見る。手元にあるのは『漱石先生雑記帖』(河出文庫)の96頁から掲載のもの。

ある木曜日の晩、漱石先生が私共に向かって、暫らくぶりに寺田が来たけれど、なんにも話しをする事がないから、自分は寺田の顔を見て欠伸ばかりしてゐた。寺田もつまらないものだから。自分の顔を見て、欠伸をし出した。両方で黙つて欠伸をして、それで半日つぶして、寺田は帰つて行つたよと話された事がある。

「水入らずに」親しむとはこのことだが、昔からの親友とはこんなことがあったのを私も思い出した。時々電話でもこれをやったことがある。

漱石の亡くなった後、寅彦は19年間ずいぶん寂しかったことだろう。

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夕方、久しぶりに六角精児さんの「呑み鉄本線・日本旅」を観る。NHKBSPで二時間。彼も最近の収録時にはやや疲れが見えて前程豪快には呑めないような雰囲気がただよう。体を悪くしていないといいのだが。彼のあの飄々とした生き方を観ることができなくなってしまうと困る。

誰でも年齢には勝てないが、「それなり」に人生を楽しむことは出来るだろうと信じたい。

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