たとえば、「要件の定義」をするには「現状把握」をして「要求獲得」をしてそして...と研修のはじめに学ばなくてはいけない場合があります。この際には以下の注意をしながら学ばねばなりません。
(1)そもそもこれからあるプロセスたとえば「要件の定義」を議論する必要があるが、議論をなりたたせる前提として、なんらかのプロセスモデルが提示される必要がある。このモデルの導出から話しているときりがないので、講師が用意したモデルを提示します。
(2)このモデルを無理矢理覚えろというのではないが、議論のためにはモデルを頭に入れていただく必要があります。講師が説明します。
(3)受講者は、プロセスモデルを「理解した」(何を言っているかわかった)ならばその適用を考えてみる。自分の課題に即して、このプロセスを頭の中で動かしてみる。考えられる状況を書いてみる。うまくいくだろうか?
(4)プロセスはこの通りでよいか考える。いったん考えたのと違う使い方があるだろうか?たとえば並行して作業できるか、繰り返しが必要か、省略や、追加すべきプロセスがあるか? もちろんこれも書いてみる。
(5)受講者は自分なりのプロセスモデルを書いてみる。
(6)受講者は自分のプロセスを吟味してみる。Okなら次へ進む。まずければ(3)へ戻る。
ぐらいのことを頭と手で考えながらやらないと、「公式=プロセスモデル」を機械的に当てはめようとする悪い癖が出て、せっかくの研修時間が無駄になるわけです。
さてこのような思考訓練をしながら学んでいく余裕が持たせられるでしょうか? なお、この思考訓練の中でいくつかメモを作りますが、これがあとで大いに役に立ちます。
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