2010年4月9日金曜日

IT研修における「演習」の取り組み方

 各種の研修で、いわゆる「演習」課題がだされます。演習をうまくやることで研修の効果が何倍もちがいます。
 効果的な演習への取り組みへのヒントをすこしあげてみます。
 (1)多少ゆるめに取り組む。
 (2)正解は一つではない。
 (3)何のための演習か?を常に考える。

 (1)は、怒られる表現かも知れませんが、「まじめになりすぎるな」ということです。スポーツ選手は知っていると思いますが、筋肉をリラックスさせないと良いプレーができません。われわれの場合も「頭の筋肉」をリラックスさせないと思考力が弱まります。せっかくの問題、できないと恥ずかしいとばかりに、必死で取り組むのは百害あって一利なし。演習なので間違っても別に困りませんよという態度の方がよくできますよ。大事なのは笑顔やユーモア。

 (2)は最近の受験勉強を勝ち抜いたばかりの人だけでなく、会社で昇進競争に勝ち抜こうと努力される方も陥りがちな落とし穴にご注意くださいという事です。われわれの取り扱うシステムの要素全般に言えるわけですが、課題に対する解決策は一つではありません。よりよい回答があるだろうと考えるかもしれませんが、それもありません。せいぜい言えるのは、「ある条件下でこの解決策はより好ましいなぜならXXXと私は考えましたので」という表明が他の方(たとえば顧客)に認められれば、よかったねと思いましょうと言うことぐらいです。解決策やその考え方を整理するやり方を練習するのが演習課題への取り組みの趣旨と思いましょう。

 (3)どのように考えるべきかを練習すべきなのですが、せっかく練習したことをどのような場面で活用すべきかまたは活用すべきでないかについて常に頭に置きながら演習を行いましょう。

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