2019年1月24日木曜日

見た目を信じすぎてはいけない

 なんの脈絡もないが、昔撮ったヒヨドリくんの写真です。

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 PC上で校正作業をしていて、便利なのはスピーチ(読み上げ)機能だ。校正すべき文章を読み上げさせておいて、自分は元原稿をみながら聞いている。
 校正の対象はほぼOCRでデジタル化されたものなので、見た目だけでは、間違いに気づかないことがある。今回見つけた間違いの例は
 『荘洋としていて』
 『人問関係もいい』
 『密窒の芸術』
といったもの。

 文章の中に埋もれていて目で見るだけでは気づかなかったが、PCに読み上げさせてみると、あれ、おかしいな! と気づく。自分で読み上げてもいいが、人間の目は信用できない。無意識に正しく修正して読んでしまうことがある。PCは、このようなことがない。ときどき、おかしな漢字の読み方をすることがあるが、それは一定しているのであまり問題にならない。

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 ところで、さっきの間違いを修正すると、こうなる。
→『茫洋としていて』
→『人間関係もいい』
→『密室の芸術』
 
 OCRのソフトにAIの技術を入れれば、ミスはもっと少なくなるかもしれない。少し調べてみても良さそうだ。

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 私が校正するのは主に、書評記事。有名書評家の記事をたくさん読めるのが役得だ。校正の鉄則で、文章の意味を考えながら作業してはいけないというのがある。意味を考えると気が散ってしまう。そして見つけるべき誤植を見逃すことが多くなってしまう。「無心」に原稿と校正対象の文章を比較しなければならない。これは意外に難しい。特に面白い記事を見るとどうしても「読んでしまうので無心になるのは相当困難だ。

 過去に雑誌や新聞などに発表されたものがほとんどなので、校閲はほぼ必要がない。素人の私でもなんとかやっていける。怖いのは見落とし。ダブル(実質はトリプル)チェックを行っているので少し安心だが、油断だけはしないように心がけたい。

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 大坂なおみ選手が全豪オープンの準決勝にぎりぎりで勝利。このレベルの試合に出てくる選手は、フィジカルなトレーニングを積み重ねて、そのことによりメンタルな面を磨き、試合中には様々な雑音やアクシデントにめげず無心にプレーをするのだろう。無心の上にさらに勝利への意欲が自然ににじみ出るのは凄い。

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