2019年4月29日月曜日

検索における「良い答え」は、より深い疑問とその検索をもたらす

昨日の当ブログで触れたが、図書館での「参照読み」に近いことができるのが。国会図書館の「リサーチ・ナビ」と思える。

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ということで、今朝早速、「国会図書館リサーチ・ナビ」に行って、最近懸案の原二郎先生の文章を検索してみた。キーワードを少し工夫すると、結果の書誌(今回は論文やエッセイの収録されている雑誌類の巻号など)を出力してくれる。



おかげで、新たに4つの資料が見つかった。早速、国会図書館に行きたいところだが、十連休中なので、来週まで我慢しなければならない。



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「リサーチ・ナビ」は非常に良く出来た検索システムで、まさに、昨日の書物蔵:古本フレンズさんのおっしゃる通りに、文脈のなかでの検索ができる。そのため、検索をしているうちに新たな発見(学習)ができる。

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キーワードをうまく選ぶのが、コツだろうが、これは聊か難しい。ここは最初は専門家(司書)の助けを借りたいところだ。逆に言うと、このようにシステム化された環境の場合、司書の専門性はここで発揮できるのだろう。
司書に頼らずに、頑張ることも可能だが、その場合には調べる分野の体系的な基礎教養が必要だろう。すべての学問分野と同じく、基礎教養(その中にはヒューリスティックなアプローチができることが含まれる。つまり、検索で出てくるのは1つの「答え」ではなく、より深い学習のために有効な素材群であることを知る事だろう。)は大切であると思う。
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最近のニュースで漏れ聞こえてくる、「実用的」学問の重視ということとは、正反対の話と考えたい。

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検索における「良い答え」は、より深い疑問とその検索をもたらす。良い読書が、より深い読書を誘発するのと似ているようだ。

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