2019年4月18日木曜日

本、本、本


『学問の曲り角』(河野與一)を拾い読みする。外国語の学び方を書いている部分がある。フランス語やイタリア語は発音にこだわりすぎないほうがいいと言っている、哲学をやろうとするなら、読み書きが大切なのであると、從って、発音記号(これは英語向きだ)でなく、カナをふっておけば良い。この本はほかにも痛快なことがたくさん書いてある。やんちゃな先生だ。反動でお弟子の原二郎先生は謹厳実直。

しかし原二郎先生も、我々に対する授業ではフランス語には最初はカナを振らせた。そして訳読が授業の中心だった。先日、国会図書館で見つけてきた『世界』への寄稿文でも、フランス留学のはじめに、会話の集中講座を受けたと書いてあった。

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しばらく借りっぱなしになっていた徳富蘇峰の本を返しに、相模大野図書館に行ってきた。電車で返しに行くのが億劫なので、やめておこうと思ったが、他にないので『高丘親王入唐記』(佐伯有清 2002年 吉川弘文館)を借りだした。3000円。これを読んだら、次は『真如親王伝研究 : 高丘親王伝考』だろう、これは古本で4万円近くで出ている。1万5千円のも有る。これは図書館の除籍本だろう。「日本の古本屋」のインタフェースが少し良くなっている。まあ、国会図書館デジタルで、内容をまず覗くのがよいだろう。


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夕方、今度は近所の図書館に行き、4冊借りる。鹿島先生の『渋沢栄一』2巻本、『吉田健一著作集2』(東西文學論が入っている)、『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』(オースター)。前に借りたものや買った古本と合わせて、連休中の本は1ダース強揃つた。あとはどれだけ読めるか、だ。

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