2020年7月23日木曜日

『アメリア・イヤハート最後の飛行』(新潮文庫)を読み終えた。軍の言うことをきいてしまったアメリアの末路は悲しい。

吉本隆明『共同幻想論』の対談、次の10分を文字起こしした。

先崎さんが鹿島さんのイントロを受ける。吉本は戦争体験の後20年考えて『共同幻想論』を書いた。国家は共同幻想の一つで、文学を志す人間には個人幻想がある。国家の起源のなりたちに「対幻想」つまり家族の問題をいれたのは、この本の肝であるという。
鹿島さんは、個人にとっては家族は一つしかない、するとどうしても家族にとらわれて考えてしまう。『マチウ書試論』では、個人の自由意志よりも家族の関係性の束縛が強いと言っている。
先崎さん:関係の絶対性は、スターリニズムに対抗するものとしては肯定できるが、我々をがんじがらめにすると言う意味で否定したい。
鹿島:「対幻想」に話を戻すと、エンゲルスの『家族・私有財産・国家の起源』と比べて考えると面白い。

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なるほど、こんなことを言っておられたのか。エンゲルスも簡単に勉強しないと……上っ面は学生時代に読んだはずだが、理解していなかった。


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『アメリア・イヤハート最後の飛行』(新潮文庫)を読み終えた。アメリアの乗機は墜落したのか、不時着したのか、彼女は生き延びたのか、そうならどこに行ったのか、この本の著者が推理するように、「ルーズベルトのスパイ」として日本軍に逮捕されたのか……謎は深まる。これを読んだら、太平洋戦争の背景が少し見えてきた。深入りするかアメリアのことだけ追求するか決めなくてはならない。

Amelia Earhart standing in front of the Lockheed Electra in which she disappeared in July 1937.
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)



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