2020年7月7日火曜日

『サガン 疾走する生』読了。サガンは作家であると同時にすごい読者だった。



『サガン 疾走する生』の後半を、一気に読み終えた。
最後は、文無しになり、それどころか多額の税金を滞納して(当局と係争中であったのだが)亡くなるところがサガンらしい。

180頁。
『心の青あざ』、サガンを知るために読むべき、サガンの小説をではなく。

182頁。
読者は作家に作品を求め続けるが、作家だって生身の人間だ!

187頁。
五月革命の傍らで、サガンたちは何も信じず何も変えない。

188頁。
アル中の治療で病院へ。

190頁。
ブリジット・バルドーは堅実かつ本能的に芸能界を去った。

194頁。
イザベルに口述筆記し作品を作る。

201頁。
印象的な部分を手帳に書き写したくなる、感動した箇所に印をつけたくなる。そんな文章を書くのが作家。と語るボワシュー教授。サガンの文体をきちんと読み解いている人はほとんどいないと。

204頁。
サガンは書くことを楽しんでいた。そして彼女の文体は偶然の産物ではない。「やわらかく、確固とした力のある」文体とサルトル。

210頁。
1975年。酒はやめた。膵臓炎。

217頁。
先が読めるので孤独。退屈なので小説を書く。遊びに興じ、本を読み、薬を…

248頁。
孤独は、サガンの作品の重要テーマ。理解しあえる人はめったにいない。

275頁。
書くのが楽しい。『厚化粧の女』珍しく長い。560頁。

329頁。
彼女の本棚には『ロベール』辞典が。あたりまえか。

330頁。
別荘の本棚を覗く著者。

331頁。
『愛という名の孤独』にサガンの本の買い方が書いてある。よく行くのはラスパイユ通りのガリマール書店。〈セリ・ノワール〉を2・3冊。海外文学、英米文学の翻訳ものも。

333頁。
『ユリシーズ』はついに読み終えられなかった。合わなかった。文学好きというより読書が好き。

352頁。
浴びるように本を読む。少女時代は暑い屋根裏部屋でも。

353頁。
プルーストはサガンのデータバンクだった。愛も死も、嫉妬も苦悩も退廃も病苦も……『私自身のための優しい回想』

そして死。


(自分用メモ)『サガン 疾走する生』奥付と参考文献表
https://keep.google.com/u/0/#NOTE/1usryZINg85Beq1fBMUbOSnUAoxuf-MOq6JdfGclti-8kkvNmh6Ufn1NLtBUoCg

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JAF退会の電話をする。長年(40年)のお礼を言ってもらった。





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