2021年5月25日火曜日

エディントンの生真面目さがアインシュタインとの対比できわだつ、『アインシュタインの戦争 相対論はいかにして国家主義に打ち克ったか』(新潮社)

「Internet Archiveで昔のLPを聴く」プロジェクト。

Scottish Fantasy / Concerto No. 5

https://archive.org/details/lp_scottish-fantasy-concerto-no-5_jascha-heifetz-the-new-symphony-orchestra_1/disc1/01.01.+Concerto+No.+5+In+A+Minor%2C+Op.+37.mp3



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『アインシュタインの戦争 相対論はいかにして国家主義に打ち克ったか』(新潮社)を、しばらくの中断後、本格的に読みはじめる。

中断の原因は、この本の注釈が本の巻末でなく新潮社のWeb上にあり、日本語化もされていないため、読むのが煩わしかったことだった。でも、限られた期間と資源のなかで出版するのは大変だっただろうと、みずから態度を軟化させた。100頁ほど読み進めたが非常に面白い本なので、注釈の件は気にならなくなってきた。次善の策というのはあるもので、認めなくてはならない。

印象的なのは、アインシュタインのハチャメチャな行状。天才にありがち。

一方、エディントンは秀才タイプ。クエーカー教徒だったのもその謹厳実直さに貢献していそうだ。貧しい生まれだったので、英国の(上流)学者集団のなかで、裃を脱ぐ暇がなかったと思える。

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