2021年5月9日日曜日

『ノートルダム フランスの魂』(白水社)の索引が素晴らしい

昨日の孫の体調不良は心配したほどでなく、夜はぐっすり眠って、今朝は元気だと連絡が来た。風邪が快方に向かったのか。ただし、昨日午前中に街なかをベビーカーで歩いた時、よそのおばさまに注意されたのが、帽子を被らせろということ。かなり気温も上がっていたのに、小児科病院の帰りでもあり、長袖、長ズボン、無帽。孫はかなり暑かったのかと思われる。軽い熱中症の疑いもある。そのことを話し、ついでに帽子もプレゼントすることにした。

息子を育てたのは30年以上前、当時の知恵をすっかり忘れているのが情けない。というより、単なる体験の集積のみ頭にあり、それらが時を越えて役に立つ経験知に昇華されなかった。これは、日記を付けておくことでかなり克服可能な問題だろう。ブログになっていれば、後で検索はいくらでもできるのだ。

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アニエス・ポワリエさんの『ノートルダム フランスの魂』(白水社)を図書館で借りてきた。彼女の本らしくて、この本も面白そう。前作の『パリ左岸』は面白くそして戦中と戦争直後のフランスの情勢を描いており、非常にためになった。『パリ右岸』を計画中だったが、ノートルダムの火災を機に急遽『ノートルダム フランスの魂』を書いたと、訳者あとがきで知った。アニエス・ポワリエさんの人となりを、一昨年の月刊ALL REVIEWSの鹿島茂さんとの対談でいくらか知っているので、今回の本はもっと興味深く読めるだろう。

あとがきを読んだときに気づいたが、この本は索引がしっかりしている。たとえば、副見出し語がきちんと索引化されている。原書に付いていたものを、きちんと翻訳したのだろう。翻訳者木下哲夫さんと白水社の仕事ぶりに拍手したい。

(自分用の注 副見出し語については 

https://hfukuchi.blogspot.com/2021/04/blog-post_81.html 

を参照。)

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