2021年5月5日水曜日

「物語」を楽しんで外国語にも慣れるべきという『物語を忘れた外国語』に同感した

黒田龍之助『物語を忘れた外国語』(新潮社)を読む。


10頁。

チェコ語で講演をする直前の勉強法、ポケット辞典の語彙5500語の単なる打ち込み。チェコ語の読書は星新一のショートショートのチェコ語版でとの提案。

うむ、フランス語とドイツ語でやってみるか。

18頁。

英語の長編小説をわからなくても読む。通勤電車の中で、辞書はもちろんひかない。読み進めればいつかは分かるかもしれない。なお、さきに映像を見ておくという手がある。(例:Tom Jones) ということだが、なるほどである。これもやってみたい。

100頁。

『ピグマリオン』のヒギンズ教授のモデルはヘンリー・スウィート( Henry Sweet )なる変人の音声学教授だそうだ。今の所、それがどうした情報。

173頁。

映画は最高の外国語教師。

ゲーリー・クーパー主演の映画『コルドラへの道』(1959年)を観て、 「私にはわからない」の字幕で、I don't know. を覚えた小学生時代の私も語学の天才か。

『へびつかい座ホットライン』が面白いとのことなので、図書館で予約した。物好き。

***

『人新世の「資本論」』も続けて読む。

118頁。

生活レベルを1970年代後半の水準にまで落とす……「70年代の資本主義」で環境危機から脱することができるのでは……けれども、資本主義はまさに70年代、深刻なシステム危機に陥っていた。この危機を乗り越えるために、新自由主義という政策パッケージが世界的に導入された……民営化、規制緩和、緊縮政策を推し進め、……資本主義延命の唯一の方法だったのだ。

これは我々世代には記憶に新しいところだがそれだけに評価は分かれる、著者の世代には近いが過去の歴史として、客観的に受け取られているのだろう。

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