2021年5月17日月曜日

丘浅次郎への筑波常治の傾倒の様子が感動的

あさ、Facebookで教わったサイト。

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モンテーニュ『エセー』の日記としての性格を勉強する予定だったが、その前に図書館に返す期限の近いかつまだ読んでない本に、目を通すことにした。

『丘浅次郎集 近代日本思想体系 9』は、編集をし解説も書いている筑波常治の、その解説を読んでみた。予想通り、この解説がとても良い。丘浅次郎の小伝にもなっている。これをまた読みたいので、この本を古本で購入することも考えたい。もう少し、調査してから検討する。



丘浅次郎の主要著作は

『進化論講話』(この本に入っている)

『教育と博物学』(同)

『生物学講話』

『人類之過去現在及未来』

『最新遺伝論』

『進化と人生』

『煩悶と自由』

『猿の群から共和国まで』(同)

など。

『落第と退校』という文章がこの本にあり、ざっと読んでみた。入学試験へのギモンが書いてある。一度落ちたが、数カ月後補欠入試で合格。そのときの英語聞き取りの試験で間違いがゼロだったのは丘浅次郎だけで、担当教師が驚いたとある。丘は語学に堪能だった。進化論関連も原書をどんどん読んでいたのだろう。原書を読むのが第一として翻訳には手を染めなかったらしい。

解説の最後で筑波常治は、丘浅次郎の全集の完成と本格的評伝の執筆をあげている。どうもその願いはかなわなかったようだ。

丘浅次郎の著作は、青空文庫や科学図書館でたくさん読める。もちろん、国会図書館デジタルでも。

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