2019年12月7日土曜日

中華鍋の逆襲

寒い一日。中華鍋を復活させた。簡単に手入れし、白菜を炒め、卵焼きも作った。うまく焼ける。気に入った。
まだまだ、手入れが必要


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故ホゥゴー政子さんのことを調べたくなる。高校時代のクラスメート。
訳書は二種類手元にある。『ネコのグリシーをさがしたら』、『どれい船にのって』。
旧姓の平政子名で、英語学の論文が3つ見つかった。こんど国会図書館でコピーしてくるつもり。

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『パリ左岸』。時代は進む。
271頁。「実存主義者」たちは、夜は地下の酒場で酔いつぶれるまで飲む。クスリも薬局で簡単に手に入った……1947年初夏。
277頁。「ジダーノフ批判」。1947年9月。そのころボーヴォワールはシカゴにいた。
279頁。サルトルとボーヴォワールは実存主義者と社会主義者の関係修復を論じ始める。
280頁。ケストラーはカミュに共産主義者の過ちに付きもっと声を上げるように要求。
282頁。1947年10月7日。サルトルとケストラーはパーティー後に喧嘩。翌朝はケストラーが謝り、一応は和解したが。
284頁。『裸者と死者』の前払金でメイラー夫妻がパリにやって来た。安ホテルの共同トイレに驚いたが、モンパルナス通りに面したアパートに入り、ご満悦。家賃一ドル!
286頁。米国では「ワシントン粛清」つまり下院非米活動委員会による魔女狩りが行われている。
290頁。ケストラーは寒い英国でサルトルとボーヴォワールを皮肉る幻想小説を書いている。
294頁。1948年。サルトルらはRDR(革命的民主連合)を創設。共産党は恐れて、サルトルたちのスキャンダルを暴こうとする。カミュやアロンもRDRには好意的。一方、ケストラーはマルロー(ド・ゴール派の論客)に接近する。

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これから、月刊ALL REVIEWSのフィクション回に行ってくる。内容レポは帰ってから。

行ってきた。



今回は1年の振り返り総集編「あのとき紹介したかった本 2019」で、ゲストは杉江松恋さん、倉本さおりさん。お話はすごく面白かった。ただし、ご紹介いただいた本は一冊も読んでいなかった。情けない。帰りに、倉本さんに「お楽しみいただけましたか」とお声をかけていただいたのだが、曖昧な返事しかできず、ちょっと自己嫌悪。

そして、行きの電車では、青空文庫で久生十蘭を一つ読む。『新西遊記』。


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