2020年2月24日月曜日

『論語』対談の私的メモ(最後)

出口さんと鹿島さんの『論語』対談メモ。昨日の続き、対談終了まで。


17時。

鹿島:「論語」は現代中国とは真逆です。

出口:孔子の言っていることは立派。立派すぎて毎日言われると嫌になる。老荘思想のほうがインテリには好かれる。役人は法家思想。人民は助け合い。世界連邦はいまやディストピア。諸子百家はその逆を行く。

鹿島:1対1では中国人は日本人に勝つ。10対10なら日本人が強い。400メートルリレーのように。共立で30年、明治で12年教師をやったが、共立ではルールがあまりなく運営がファジー。たとえば教授と事務の間に副手がいて調整する。明治は巨大なので法家思想で統治される。なんでも文書化してある。フランスでは数え方は60進法。分割しやすい。遊牧民は平等で牛や羊は分割して相続しやすい。英国は12進法。始皇帝は遊牧民だったかも。

出口:四大文明は独自に発生したのでなく、メソポタミア文明がエジプトやインダスや中国文明に伝播した。たとえば、商では戦車(チャリオット)を使った。これらを岩波のシリーズに書いた。今5分冊のうち2冊め。草原と海。

鹿島:女性進出が日本では遅いが、一旦始まると早くなる。日本は世界では最も辺境。卑弥呼のいた日本は双系制家族(?)。少し女性に傾いていた。

出口:明治期に国民国家をつくろうとした。天皇制をそのツールとしようとした。儀式のロジックに朱子学を使った。家父長制。

司会:そろそろ時間です。

質問:澁澤栄一の論語の分析をお願いします。
回答:鹿島:自分のためだけでない金儲けは正しい。論語を読み直し、ギブとテークの釣り合いをとる。サン・シモンの社会民主主義。直系家族。
ルター。

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最後の方はうまくメモがとれていない。体力の限界? メモ用紙が小さく字も小さくて読めないことがあるので、今後の改善が必要だ。コロナウィルスが怖いので終了直後に会場を出て帰宅。

上記メモをnote記事に書き直すには、かなり勉強が必要そうだ。トッドの勉強どうしよう。

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確定申告書類を印刷し添付資料も揃えたので、税務署に行く準備が整った。ところで、今回から源泉徴収票は提出しなくて良いらしい。

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