2020年2月14日金曜日

龍彥親王は翻訳だけでなく生活のために校正もやっていた

『龍彥親王航海記 : 澁澤龍彥伝』を読みすすめる。

大学はあまり好きでなかったようだ。

コクトーの『大股びらき』を1954年に翻訳刊行。贈呈者リストは以下の通り。堀口大學、三島由紀夫、渡辺一夫、平岡昇、鈴木力衛、丸山熊雄、中村真一郎、河盛好蔵、伊藤整、石川淳、安部公房、寺田透、岡田真吉、佐藤朔、今日出海、久生十蘭、小牧近江、神西清、川端康成、福永武彦、吉行淳之介。(102頁)

定収入を求めて、岩波書店の外校正をした。(103頁)
無用な字句の統一は避けるべきと言っている。

サドの『恋の駆引』出版。初の翻訳。坂本一亀の編集。(110頁)

三島由紀夫にサド選集の序文を依頼し、OKの旨のハガキをもらう。(120頁)

多田智満子との交友。(122頁)

東京タワーのできた年(1958年)、「新潮」で江藤淳、篠田一士と鼎談。テーマは「大江健三郎の文学」(128頁)
# さすがにこれは読んでない。9歳だったので。

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昨日借りてきた『本当の翻訳の話をしよう』(村上春樹✖柴田元幸)を拾い読み。
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I029641126-00

柴田さんによる、明治時代の翻訳史の後半で、翻訳好きの鷗外と翻訳嫌いの(でも実は上手い)漱石という話が面白い。鷗外の『諸国物語』と、漱石の『文学評論』を出してきた。森田思軒と黒岩涙香の話も泣かせる。

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MとJからのバレンタイン・チョコを味見。おいしい。



チョコに乗っているのは林檎だとか


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