2020年2月1日土曜日

『雲』(東京創元社)に関する対談の私的メモ(非公式)―#2

承前( https://hfukuchi.blogspot.com/2020/01/1.html )

***3/3(柴田元幸さん突然登場、その後の鼎談)

以下のメモはだいぶ抜け落ちや間違いががあるようだ。あとで、ビデオを見直して訂正してからnote用の記事の材料にしたい。

(1)ここで柴田元幸さんが会場にいらっしゃった。別の場所で『雲』の読書会に立ち会ってからこちらに来ていただいたとか。
さっそく、『雲』のことを伺った。

(2)『雲』は「書きっぱなし」の作品であり、あばたもえくぼなのか、そこが好きである。
好きなエピソードは繰り返すのがマコーマック流。(例:キャリック)―柴田

(3)三つのテーマ、真偽、婚外子、鏡像を取り上げている。―牧
そうです。―柴田

(4)主人公の主体性の無さが、他を引きつける。主人公も脇役も褒められない、まともな人が出てこない。

マコーマックの翻訳が途切れたので、『雲』翻訳に立候補した。おととし半年くらいかけて翻訳した。細部の矛盾の処理に苦労した。同時並行でポール・オースターの『サンセット・パーク』も訳した。来月発売される。―柴田

(# 『サンセット・パーク』、待ってました。\(^o^)/ )

あらすじはXXXXX。マコーマックとポール・オースターはちがう。ただし、両者ともスッキリした文章で、グロテスクをあっさり描いている。距離感をもっているからだ。マコーマックのはこれみよがしなホラーではない。計算しないためか。カナダの出版社が自由に書かせているためかもしれない。―柴田

(5)野生の作家。めずらしい。―牧

ハリーを甘やかす。ミリアムとデュポン。ミリアムは美しい思い出。ミリアムとアリシアは鏡像。―牧、豊崎

(6)トールゲートの両親との生活の話はほのぼのとしている。―柴田
ディアドリーとの関係は、ミリアムとの関係の鏡像。薬物で世界が変わる。炭鉱の中の体験も同じ。―柴田

(7)以下、質問への回答。
謎を謎として書くマコーマック。ポール・オースターは謎は解けないとはっきり書く。ここが二人の違い。―柴田。

中断していても翻訳作業には5分で入り込める。一方エッセイは短い時間では書けない―柴田


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昨日、神田松之丞さんが朝のテレビに出ていた。講談に関するお話が面白い。

講談には、昨年ある長い題名の本を読んでから、興味をもっていたが、ついに調べることにした。Youtubeで神田松之丞さん他のビデオを観てから、国会図書館デジタルコレクションに行き、講談本を探した。

とりあえず、読んでみたのがこれ。非常に読みやすく、一気に全部読んでしまった。

『宮本武蔵 : 読切講談』
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022892


面白い\(^o^)/

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まだ公表できないがグッドニュース到着。

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