2022年3月22日火曜日

PASSAGE by ALL REVIEWSでの「奮戦記」

この袋は高いのを知っています


武田百合子の『犬が星見た ロシア旅行』(中央公論社)を神保町の「春の青空古本市」で購入した。賑わっている露天の傍らにいらっしゃる方のお顔をどこかで見たことがあると思ったが、本を入れてくださった袋をみると、「虔十書林」と書いてあった。PASSAGE by ALL REVIEWSのお隣さんの古書店さんだった。偶然だったが、これもオモシロイ。

15時から、昨日に引き続き、PASSAGE by ALL REVIEWSの店舗運営のお手伝いをした。すでに開店から20日経過し、レジ打ちや案内など慣れてきたと昨日は思っていたが、来店するお客様の様子が変化してきているのには対応できていないと気づいた。いままではある程度PASSAGE by ALL REVIEWSのことを知っているお客様がいらしていたが、明日からなくなる入店予約制の試験的廃止に伴い、いわゆる「一般」のお客様がいらっしゃるようになってきた。身内意識のもたらす甘えは許されない。ご挨拶や案内や会計処理にも細心の注意が必要なのだろう。新米店員としての私にはハードルが高い。こんなことなら、「販売員教育」のようなものを受けるべきだったか?などと思うが、そんな余裕はもちろんない。変わる状況に、スタッフ皆で工夫して対応していくしかない。ということで、今日の4時間弱(開店時間マイナス休憩時間)はきつかった。途中休憩時間に水分補給をし、チョコレートをかじる。

18時を超えてやっと客足が途絶えた頃に、用意していった自分の書棚用の追加書籍2冊を、登録してもらい棚に配置した。その後、その件をツイートしておいた。


前記の休憩時間にTwitterTLを覗くと、一週間くらい前に棚主登録希望ということで、お話をお聞きしたかたが、アナトール・フランス河岸の棚主に無事になれましたという記事を発見した。私の名前も覚えておられた。おめでとうございますと返信ツイートした。この件もそうだし、今日別の棚主さんとも少しだけ話せて、これは純粋に楽しかった。レジ打ちもマジメにやりつつも、このレベルの楽しさを追求したいものだ。(でも忙しくて顔見知りだったのを見逃してしまったSさん、ごめんなさい。)

閉店後、店をでたところで「虔十書林」の書店主さんにまた出会ったので、お疲れさまです!とご挨拶をした。できれば、古書売買について教授をうけたいところだ。しばらくしたら、お願いしてみる。その前に10冊くらい購入をしないといけない。たとえば高峰秀子の『私の渡世日記』など。

帰りの電車で21時半頃気づいたが、週刊ALL REVIEWSの巻頭言原稿がまだ届いていない。巻頭言編集業務の見直しと役割分担変更のプロセスを立ち上げたばかりなのだが、そのために現状業務が混乱したらしい。私の責任でもある。リカバリーの手をうち、もしもの場合の予備原稿を書く。題材は一棚店主経験。(何事もケイケンだ。)
(後記:原稿はこのあと無事到着。感謝!)

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