2022年3月10日木曜日

三中信宏さんの言う「狩りとしての読書」を堀辰雄が実行していたのだと、『芥川・堀・立原の文学と生―ひとつの系譜』(新潮選書) を読んで思った

左側は芥川龍之介全集(春陽堂)

中村真一郎の 『芥川・堀・立原の文学と生―ひとつの系譜』(新潮選書) を読み始めた。図書館で借りた本だが、すぐに魅了され、手元においておきたいので、購入しようとAmazonで探す。1980年の刊行なのだが、当然(?)新刊では売っていない。とりあえず古本でもOKとして、購入手続きをした。

師弟関係の三人をよく知っている中村真一郎が書いているので、これは!と思うことがたくさん書いてある。芥川龍之介と堀辰雄はこの50年ずっと読んできたので、なんとなくうすうす感づいていることが、中村真一郎の筆で明らかになっていくと、こらえようのない快感が感じてしまう。自分のツボにはまる(という言い方は正しいかあとで検証したいが)本を読むことの醍醐味だ。

たとえば17頁。

彼(堀辰雄)は年少の私(中村真一郎)が速い速度で次つぎと本を読み漁るのを見ると、「君、そんなに速く本を読むと、芥川さんみたいになってしまうよ」と警告し、「芥川さんは本を速くしか読めない人だった」と回想した。堀の読書の入念な遅読ぶりは、傍らで見ている私には驚嘆すべきもので、それは読んでいるというより、著者の執筆時の時間を追体験しているかに思えた。

このくだりは、先日読んだ三中信宏さんの『読書とは何か』の「狩りとしての読書」にちかいものを感じさせる。

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午後4時、かかりつけ医に出向き三回目のファイザー社製コロナワクチン接種を受ける。帰りに駅前スーパーに出店しているパン屋で、ひれカツサンドを購入。分けて、おやつ代わりにJと食べる。

今(午後10時半)に至るまで熱も出ないし、だるさも感じない。

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「文舵会」の宿題の原稿、後半を書く。前半は短い(原則15文字以内)文章を書くものだったが、後半は700字の連続した長い文章を書けというもの。どちらもテーマは数年前の入院手術体験にしたが、前半は手術前、後半は手術後の長い一夜を書いてみた。出来はともかく、オモシロイ執筆経験となった。

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空き時間にはPASSAGEの一棚店主同志のTwitterによる交流を続けた。数人の方とは制約された形だが、仲良くなれた気がする。

InstagramでもPASSAGE一棚店主としての投稿をはじめた。Instagramの投稿にあたっては「良い」写真が不可欠だ。それでないと見てもらえない。


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