2021年4月2日金曜日

ローラン・ビネの『言語の七番目の機能』は人形劇を見るような奇妙な魅力に満ちている

今日の「シュッツを聴く」プロジェクト実績。

Schütz: Schwanengesang
ドレスデン室内合唱団
13曲 • 1時間18分 • Jan 18, 2018

https://music.amazon.co.jp/albums/B078P1MJLZ


SCHUTZ: Psalmen Davids
Jeremy Summerly
12曲 • 1時間4分 • Jul 11, 1996

https://music.amazon.co.jp/albums/B003QL3Q0Q


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週刊AR100号記念ミーティングは4月7日に延期。目的としてはAR友の会の活性化としたい。

100号記念に合わせて、友の会メンバーとARサイトを訪れる人たちが共に関わるためのプラットフォームとして前々から構想がある、マイページ機能を実現させたい。


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ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』を読み続けて200頁まできた。

抜書きプロジェクト実績。

冒頭のロラン・バルトが交通事故に会うシーン。

9頁から引用。

バルトはエコール通りを横断しながら、自分のことを相対性理論について考えているアインシュタインのように感じていたのではないだろうか? 確かなことは、彼があたりにあまり注意を払っていなかったということだ。自分の仕事部屋まであと数十メートルというところで。彼は軽トラックにはねられる。彼の肉体は、肉が鉄板にぶつかるときに特有の、鈍く気味の悪い音をたて、布の人形のように舗道にころがる。

ピエール・キュリーがやはり交通事故にあったのを思い起こさせる。ピエール・キュリーは即死だったが、バルトは少し生きながらえる。「布の人形」という記述が秀逸で、この作品のこのあとの書きぶりの象徴となっている。つまり、「人間」というより、「人形」のように登場人物それぞれが描写されていく。少し不気味。不気味さは「言語の七番目の機能」によるものだろう。

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